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糖質制限食と1.5AGと東京の医療機関
こんばんは。

再度いのうえさんから、コメントと質問がありました。

『08/04/15 いのうえ
2型糖尿病は健常者に比べて血糖値が上がりやすい?
1.5AGのご丁寧で、わかりやすい解説ありがとうございました。やはりスーパー糖質制限食のためだったのですね。ちなみに腎機能は大丈夫です。今度は、先生自身の結果もぜひ教えて下さい。
今回はまた、もう一つ、基本的な質問をお願い致します。
私はスーパー糖質制限食(朝なし、間食なし、昼夜2食とも炭水化物抜き)を実践して、薬は服用しておりません。しかし、空腹時でも、時に、風邪や疲労、仕事に熱中している時、比較的ハードな運動後は、自己血糖測定器で血糖値が高く(130位)なることがあるようです。これは、インシュリンの基礎分泌量が少ないからでしょうか?たとえば、これに対して、血糖値を上げにくくするために、何か対策はあるでしょうか?恒常的にウォーキング等の軽めの運動を習慣化するとか・・・・・
最後に、私は東京在住ですが、関東方面で、先生のお弟子さんか、先生の糖質制限食のお考えを踏襲していらっしゃる病院か先生がいらっしゃればご紹介していただけますでしょうか?


1、
4.23の江部康二の血液検査
1.5AG:5.8μg/ml(12~43) 
食後4時間血糖値:115mg/dl
HbA1c:5.3%
ケトン体:498μM/L(26~122)
尿酸:2.9(3.4~7.0)
TC:229
TG:73
HDL-C:104.6
LDL-C:109
BUN:21.4(8~20)
クレアチニン:0.62(0.6~1.1)

保険請求はできませんが、試みに1.5AGとHbA1cを一緒に調べてみました。

勿論血糖コントロールは良好なのですが、1.5AGはいのうえさんと同様に5.8μg/mlと低値でした。やはり、糖質制限食により生理的に減少するようですね。デンプンの多い食材に1,5-AGが多く含まれいるようなのでその影響と思われます。

ケトン体も通常の診断基準では高値ですが、 糖質制限食実践中の場合はこの程度が生理的正常値と思われます。

尿素窒素(BUN)も、一般的な診断基準ですと軽度高値の21.4ですが、これも腎機能は全く正常ですので、 糖質制限食実践中の生理的正常値と考えられます。

尿酸値(UA)は2.8と高タンパク食のわりに低いですが、 糖質制限食実践中の人においても個人差が大きいです。


2、
「空腹時でも、時に、風邪や疲労、仕事に熱中している時、比較的ハードな運動後は、自己血糖測定器で血糖値が高く(130位)なることがあるようです。これは、インシュリンの基礎分泌量が少ないからでしょうか?」
 
風邪をひいたりとか、発熱・外傷・疼痛などの急性疾患のときには、各種ストレスホルモンの分泌が亢進し血糖値が上昇しやすくなります。

また、炎症性サイトカインも増加するのでインスリン抵抗性の増大が生じ、やはり血糖値が上昇します。このように、急性疾患で代謝失調を招くような状態をシックデイと呼びます。

それから軽い運動(歩行など)は血糖値が下がりますが、強度の強い運動は、グルカゴンやカテコールアミンなどインスリン拮抗ホルモンが分泌されるので、かえって血糖値が上昇することがあります。
このように、シックデイと強度の強い運動時の血糖上昇はインスリン以外の要因が関与しています。


3、
東京で糖質制限食による糖尿病治療を実践しておられる医療機関ですが、4.27のなかのサンプラザで確認してきました。姫野 友美先生にお願いしました。糖質制限食に詳しい管理栄養士の大柳珠美さんもおられます。江部康二のブログを見たということでお電話してみてください。

ひめのともみクリニック
〒141-0022 品川区東五反田1-17-1 第二昭和ビル3階
℡03-3445-0766 Fax03-3445-0838
ホームページ:http://himeno-clinic.com/


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
かなさん。

管理人のみ見ることができるコメント・質問をいただいてます。
質問への回答ですが、ブログ上では情報がオープンになります。
もしクローズドで、ご希望なら
高雄病院のホームページにご質問いただけば幸いです。
http://takao-hospital.jp/

2008/04/29(Tue) 15:31 | URL | 江部康二 | 【編集
食後血糖値???
 先日は、再度、ご丁寧な解説および、江部先生自身の貴重な血液データをありがとうございました(やはり、先生こそ、ほぼ、限りなく健常人にちかいですね!)。大変わかりやすく参考になりました。
 また、東京のクリニックもご紹介いただきありがとうございました。
  
 さて、またまた、質問三昧で恐縮です。

 先日、食前血糖値が100、そのあと、ハンバーグ200g(つなぎなし、卵1こ、塩)+かつお刺身100g+たこ刺身50g、を食べて食後1時間値が、127(私の場合、食後1時間値がピークです)。
しかし、《食品成分表》でそれらの糖分を合計して、2型糖尿病人らしく、その値を3倍しても、どうしても、27も血糖値が上がる計算にはならないのですが???
  
 これは、食後1時間値とはいえ、わずかながら、たんぱく質や脂肪の糖化のせいでしょうか?

 それとも、胃腸不良など体調のため、消化、吸収に負荷?がかかり、グルカゴン等のホルモンが
”逆襲”してきたのでしょうか?

 前回の質問とも関連している気がしますが・・・・・

 PS.あつかましく、もう一言。食後、強ければなおのこと、軽めのウォーキングでも、一時的に運動前の血糖値近くにリバウンドするのは、これもまた、グルカゴン等の”逆襲その2”なのでしょうか?

 いろいろと、とりとめもなく質問させていただき申しわけありませんが、何卒、ご回答のほどよろしくお願い致します。 
2008/04/30(Wed) 10:46 | URL | いのうえ | 【編集
いのうえさん。

仰有るとおり、タンパク質もあるていど関わっていると思います。
また、空腹時の血糖値、食後の血糖値は、
摂食以外にも様々な要素が関わっています。
2008.3.13ブログ・血糖調節機構をご参照ください。
2008/05/01(Thu) 18:53 | URL | 江部康二 | 【編集
血糖調節機構の解説、参照させていただきまして、また、毎日のブログもとても参考になり、感謝しております。

6月1日の講演会も、為になる盛りだくさんなお話を楽しみにしております。
(一応、管理栄養士の資格を持つ妻も大変興味を持っており、夫婦で参加させていただきます。)

ところで、先日、自己血糖測定器(ニプロ フリースタイルフラッシュ)を使用し、夕食後の血糖測定を行ったところ、以下のような結果でした。

献立:鶏わさ(ささみ)、キングサーモン塩焼き、厚揚げキノコ煮、アスパラガスサラダ、ほうれん草と油揚げのお浸し

食後1時間後 136(19:19)、120(19:20)
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
食後2時間後 127(20:18)、137(20:19)、133(20:21)、127(20:23)、136(20:24)、125(20:27)、122(20:57)

食後3時間後 113(21:18)、132(21:49)、118(21:51)
                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
食後4時間後 114(22:12)、103(22:34)

これは、食後1時間値が高いかな~と、結果、何度も測定して、グルカゴンやストレスホルモンが出た為、血糖値が下がらなかったのでしょうか?

(どうも私は気になるとやめられないタイプみたいで、測定すればする程、悪い結果になるようで、自分でも(妻も)心配なのですが・・・・・

ところで、以前からの疑問で、ほぼ、同じ時間に測定しても血糖値に10~20の違いが出ますが、どうしてでしょうか?

簡易測定器の誤差? それとも、血糖値とは、血圧のように気分や興奮度の度合いでこのような秒分単位で変化するのでしょうか?

毎度、瑣末な質問で恐縮ですが、ご教示をよろしくお願い致します。
2008/05/27(Tue) 23:17 | URL | いのうえ | 【編集
いのうえさん。

ご夫婦で講演会ご参加、ありがとうございます。
さすが管理栄養士、とても糖質制限な美味しそうな献立ですね。
食後1時間値が高い方をとっても136mg、2時間値も136,
3時間値が132、4時間値が114、
これは診断基準的には完全に正常人のデータです。
糖質制限食を実践する限りはいのうえさんは正常人ですので心配いりません。しいて言えば正常の範囲内ですが2時間値の下がり方がややゆっくりですね。
それから血糖自己測定器は、少なくとも10mgくらいの誤差はあるようです。
2008/05/28(Wed) 07:31 | URL | 江部康二 | 【編集
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