<糖質制限食に関するお知らせ・お願い・ご注意など> 2016年10月
こんばんは。
先ほど、札幌から、帰京しました。

札幌は暑かった。 (*_*)

コートは持って行かず、背広だけは冬用にと思っていたのですが、間違えて夏用でいってしまいました。

それでも暑かったです。

講演会場には冷房を入れて貰いましたが、汗だくの講演会でした。

「糖質制限食講演会 in 札幌」のご報告は、また明日に。


江部康二



【糖質制限食を実践される時のご注意】

糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。

これを糖新生といいます。

診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。

進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、制限という記載はなしです。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。

「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」


これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。


なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の

男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
              男性                  女性
15-17才        2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。


そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。

米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。

これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。

なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン 
http://toyokeizai.net/articles/-/125237

【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


<江部康二著 参考図書>


理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「人類最強の糖質制限論」2016年(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年(洋泉社)
など多数。

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016/10/13(宝島社)


DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
インシュリン
江部先生、初めまして。
いつもブログ拝見し参考にさせていただいています。

77歳、糖尿病歴30年以上の父親のことですが2型糖尿病から1型になってインシュリン注射をしています。
私が糖質制限を知り父親に勧め1ヶ月前から糖質制限を始めました。一度低血糖を起こし身をもって脂では血糖が上がらないことを体感したので順調に制限できているようです。
インシュリンの速攻型を食事ごと、持続型を就寝前に打っていたのですが今は持続型だけにしているとのことです。
父の主治医は飲み薬でストレスを感じるよりも注射を打ちましょうという考えらしくまたその県では有名な先生ということで糖質制限のことを言い出せないでいるらしいのですがなかなか他に糖質制限を推奨している病院が見つからずどうしようかと考えているところです。
私も色々勉強しているのですがまだインシュリン注射のことまではわからず持続型と速攻型のどちらを減らせば良いのかわかりません。せっかく効果が出ているので父にはこのまま糖質制限を続けて欲しいのですが、当面糖質制限の病院が見つかるまでこのままで良いのか一般論として2種類のインシュリンは、どのように減らしていくのか教えていただけますか。
父は約5年前に心臓のバイパス手術をしています。血液サラサラになる薬を飲んでいます。この年末風船を入れるかもしれないとのことです。他に合併症はありません。
この歳まできたら好きなものを食べさせてあげるほうが良いのかとも思いますが今から糖質制限を初めてものにかしらの効果はありますでしょうか。
2016/10/17(Mon) 07:50 | URL | はっぴぃ | 【編集
おはようございます。
子供の糖質制限についての本が出版されるとのことですが、江部先生は以前はお孫さんには糖質制限をさせてないと書いていらっしゃるのを読みましたが今はまた変わったのでしょうか?
子供の糖質制限については、子供の年齢によっては理解が難しいと思いますし、私立小学校ならいろいろ選択肢もあるでしょうが国公立は無理かなと思います。
私の実家は県庁所在地ですが、国立の附属小学校はあっても私立はありません。今現在暮らしている京都は、選択肢のある私立小学校もあります。
私は子供の糖質制限なかなか難しいかなと思うんですが、江部先生自身は何処まで許容するか、先生自身のお考えをお聞かせいただけたらと思います。

2016/10/17(Mon) 08:20 | URL | 秋茄子 | 【編集
Re: タイトルなし
秋茄子 さん

私は娘夫婦にも、糖質制限食を押し付けることはありません。

まあ、娘夫婦も、お酒は糖質ゼロ発泡酒とか辛口赤ワインとか
また食べ物も自然に糖質制限に近くなってます。

孫も、一般の子供さんに比べると、お肉と魚がかなり多いと思います。

子供の糖質制限ですが、小学校は給食があるので、学校とバトルしてまでの糖質制限食は、社会的的に困難と思います。
家では、糖質制限的食事にして、給食はやむなしくらいが、落とし所と考えています。

2016/10/17(Mon) 19:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: インシュリン
はっぴぃ さん

お父上が、ご自身で糖質制限食を理解された上で、続けたいというご意向なら、
とても良いことと思います。

現在、持続型を一回だけ注射とのことですが、
1型でも、自分自身の内因性インスリンが残っているなら
それでいいと思います。
これなら、低血糖のリスクがありません。

しかしながら、詳細は、
糖質制限食賛成の医師と相談していただくのが良いと思います。

現在、北海道から沖縄まで
糖質制限医療推進協会の提携医療機関があります。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution
2016/10/17(Mon) 19:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:インシュリン
江部先生お忙しいところアドバイスをありがとうございました。
素人考えでは持続型インシュリンを止め、食事のときだけ速攻型を打つのが良いのかと思っていました。
父は自分の内因性インシュリンはほぼゼロだといっていましたが、注射の目算を誤りよく低血糖を起こすので持続型だけだと低血糖がないとのことですので安心できます。(しかも持続型も減量しているようです)
とりあえずこれで落ち着いているので糖質制限のお医者さんを見つけられるまで持続型だけで様子を見てもらうようにしようと思います。

提携医療機関一覧も拝見したのですが近くに病院がなかったためにこちらでとりあえずの処置をご相談させていただきました。
高齢だと遠くの医療機関に行くのは無理なようです。
これからこの医療機関一覧の件数が全都道府県に均等に増えていくことを願っています。

ありがとうございました。
2016/10/18(Tue) 14:54 | URL | はっぴぃ | 【編集
低血糖症と妊娠
江部先生、初めまして。

私は現在25歳、妊娠4ヶ月です。
6年程前から自分が低血糖症ということに気付き、いろいろ調べ、ずっと糖質制限をしています。糖質制限をしてから低血糖症状はなくなり、性格も明るくなり、体重も全く変動なく(BMI 18.5)、とても快適な日々を過ごしています。
ですが、妊娠に伴い、低血糖症があり糖質制限をしていて血糖値は安定していることを内科医に伝えると、「糖質は赤ちゃんに必要な栄養。摂らないとだめ。尿ケトンも出ていて体が酸性になっている状態は赤ちゃんに良くない。炭水化物をちゃんと摂って(食前に)インスリンを打って血糖値を上げないようにする必要がある。」と言われました。
「妊娠すると体質は変わる、自分だけの体のときは良いけど、赤ちゃんのためにちゃんとした食事をしなきゃだめ、後悔したくないでしょ。」と。
血糖値が安定している(食後1h100〜130、2h90〜110)(妊娠中はもうちょっと頑張る必要があると思っています)、栄養はたんぱく質と脂質で補えている、何よりも自分が元気に過ごせている。正しいと思っていました。私は赤ちゃんに悪いことをしてしまっているのでしょうか。インスリンを打たなければならないのでしょうか。とても不安になりました。

長文、乱文で申し訳ありません。
江部先生、何かアドバイスをいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
2016/10/20(Thu) 15:13 | URL | にこる | 【編集
Re: 低血糖症と妊娠
にこる さん

妊婦の糖質制限は何の問題もありません。
体重コントロールが楽で、母子ともに健康で安産となります。

すでに、宗田マタニティークリニックと永井マザースホスピタルで
多くの妊婦が糖質制限食で妊娠・出産していて、帝王切開率が減るなど良いことばかりです。

人類は、700万年間、糖質制限食で、妊娠・出産・子育てをしていたのです。
農耕開始で、穀物を食べ始めたのは、わずか1万年に過ぎません。

宗田先生のご研究において
正常分娩の胎盤60検体において、ケトン体値は成人の基準値の20~30倍レベルであることが判明し
その安全性は確立されました。

宗田先生ポスター発表。ケトン体は安全。日本病態栄養学会。
2015年01月13日 (火)の本ブログ記事

宗田先生の胎盤などケトン体値英文論文、クリックお願い申し上げます。
2016年10月01日 (土)の本ブログ記事


をご参照頂けば幸いです。

2016/10/20(Thu) 18:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:Re:低血糖症と妊娠
江部先生

ご返答ありがとうございます。
ご紹介いただいた記事、読みました。
江部先生のブログや宗田先生のFB投稿記事を拝見し、妊娠中の糖質制限は安全だとわかっていましたが、罹った内科医にズバズバと自分のしていることを否定され不安になりました。
とりあえず従った方がいいのかと思いましたが、やはり糖質制限を辞めインスリンを打つなんてことは考えられません。
自分で血糖値測定をしながら糖質制限を続けていきます。
あとは先生をどう説得したらいいのか…二回受診し説得しましたが先生の意見は変わらず、次受診したらインスリンを処方されそうな勢いです。
もう罹るのをやめようと思います。
周りに理解者がいないと孤独です。

今後も江部先生や宗田先生のお話を参考にさせていただきたいと思います。
お忙しい中、個人的な話にお付き合いいただきありがとうございました。
2016/10/21(Fri) 13:07 | URL | にこる | 【編集
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