錦織圭選手とスタミナ。頑張れ、錦織選手!
【16/09/12 OgTomo

2016年全米オープンSFで疲労のために錦織選手がバブリンカ選手に敗退

こんにちは。

錦織圭選手がセミファイナル敗退後の記者会見で、ジョークとして、全米オープンで優勝するにはドーピングが必要と述べたそうです。

合法的なドーピングとして、スタミナを長期間維持できる脂質強化食(糖質制限食+ケトン食)を強くお奨めしたいです。声が届かないのが残念です。】



こんばんは。

OgTomo さんから、錦織圭選手とスタミナについてコメントをいただきました。

錦織選手は、今や技術やメンタル面では、ジョコビッチ選手、マリー選手、フェデラー選手、バブリンカ選手、ナダル選手にも勝てるレベルに達していると思います。

事実、負け越してはいますが、上記の全員に勝利しています。

問題は錦織選手自身が言っているように、スタミナですね。

2016年8月14日、錦織圭選手、ラファエル・ナダル選手を6-2、6-7、6-3で撃破して、リオ五輪テニス、男子シングルス、銅メダルを獲得です。ヽ(*`▽´)ノ 

1920年(大正10年)に、アントワープ五輪大会(ベルギー)の男子シングルスで熊谷一弥選手が、同ダブルスで熊谷、柏尾誠一郎選手組が銀メダルを獲得して以来、実に日本勢96年ぶりの快挙です。

オリンピックは、3セットマッチだったので、通常のトーナメント戦ではない、3位決定戦という追加の試合でもスタミナを保ち、勝利することができました。

4大オープンのように5セットマッチだと、あくまでも私見ですが、錦織選手、徐々に疲労が蓄積していき、準々決勝や準決勝くらいで、疲労のために、パフォーマンスが落ちて敗退することが多いと思います。

今回の全米オープンも第1セットはバブリンカ選手を圧倒していましたが、第2セットから、疲労困憊して結局、体力負けしてしまいました。技術的には劣っていないだけに、大変残念です。


私も、OgTomoさんのご指摘のように、サッカーの長友佑都選手が実践している脂質強化食(スーパー糖質制限食~ケトン食)を、錦織選手も取り入れてくれれば、ジョコビッチ選手やバブリンカ選手にもスタミナ負けしなくなると思います。
是非取り入れて欲しいですね。
長友選手と錦織選手、交流はないのかな?


もし、急激な食事の変化が不安なら、せめて、ジョコビッチ選手の食事を取り入れて欲しいです。

ジョコビッチ選手は、朝食と昼食の練習量が多いときは、普通に小麦以外の米などの糖質を摂取していますが、夕食は糖質制限食です。

糖質制限食と普通食を比べた場合、最高強度の運動以外は、全て糖質制限食の方がパフォーマンスが良くて、筋肉のダメージも少ないという研究報告があります。

テニスは最高強度の運動の持続はまずないので、糖質制限食が向いている可能性があります。

「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
ノバク・ジョコビッチ (著), タカ大丸 (翻訳)三五館 (2015/3/21)

に載っている、ジョコビッチ選手の食事メニューを、高雄病院の橋本眞由美管理栄養士に計算して貰いました。

そうすると、グルテンフリーは勿論のことですが、

夕食は糖質制限食で、糖質量は、ざっとですが15~35g程度でした。

練習で運動量の多い、朝と昼の食事は糖質を普通に摂取しています。

朝食:70~100gの糖質
昼食:70~140g・・・時に11~32g(運動量少ないときか?)
朝後の間食:50~86g・・・時に9~21g(運動量少ないときか?)
昼食後の間食:32~69g・・・時に15~24g(運動量少ないときか?)

運動がない夕食は、間違いなく糖質制限食です。

それから、昼食と間食で糖質制限なパターンがたまにありますが、これは運動量が少ないときに調節しているのかもしれません。

運動量が多いときは、糖質を普通に摂取してもインスリン非依存的に筋肉が血糖を取り込むので、インスリンの弊害がなくてすみます。

しかし、運動量が少ないときに糖質を摂取するとインスリンが大量に分泌され、酸化ストレスリスクなどの弊害が生じるので、糖質制限するのが良いと考えられます。

ともあれ、ジョコビッチ選手という成功例が存在するのですから錦織選手も、夕食だけでも糖質制限食にしてみたらどうでしょう。

そうすれば、インスリン過剰分泌による酸化ストレスリスクが生じないので、筋肉もスムースに回復し、怪我予防に役に立つ可能性があると思います。


以下は、長友佑都選手の「ケトン体回路にしたい。」「ケトン体体質にしたい。」ための食事療法です。

<長友佑都選手の食事療法>
•2016年1月から糖質制限食開始。
•夕食では炭水化物は摂らない。
•ナッツ類やココナツオイルなどのオーガニック食品を摂る。
•お米や小麦粉などは摂らない。
•朝食はスムージーなど野菜や消化に良いものを摂る。
•姉の真穂さんが食事を作る。

長友選手は、
朝食は、果物と92%チョコとマヌカハニーなどありの、少し緩い糖質制限食、
昼食は、99%チョコありの、糖質制限食、
夕食は厳格な糖質制限食、
です。

朝と昼は、穀物や芋などは食べませんが、果物、92%チョコ、99%カカオチョコ、ナッツ、アサイー、チアシード、マヌカハニーなどを食べていますのでやや糖質ありですが、それ以外はココナッツオイル、鶏肉やサラダなど糖質制限食です。

まあ、穀物や芋はなしなので、朝・昼の糖質量も少なめなことは確かです。

2015年は怪我にも苦しみ、スタメン落ちしていたのですが、
2016年1月から糖質制限食を開始して、長友選手、現在インテルの中心選手として見事に結果を出していますね。

長友選手のある日の食事
朝食
 スムージー(バナナ、りんご、キウイ、ほうれん草、ココナッツオイル、チアシード、アサイ、豆乳)。
 ピスタチオ。チョコレート(92%カカオ)

昼食
 ミックスサラダ、野菜たっぷりスープ、鶏肉、ピスタチオ、ダークチョコ(99%カカオ)
 
夕食
 ミックスサラダ、鶏肉、魚、アスパラ、ほうれん草、くるみ、ピスタチオ、アーモンド


長友選手の食生活、プロスポーツ選手は勿論のこと、一般のアマチュアスポーツ選手にも参考になると思います。

また、週末だけのスポーツ好きの人とかにも役に立つと思います。

私事で恐縮ですが、私も週1、或いは二週に1回のおじさんテニスしてますが、テニスクラブの他のおじさんに比べると、スタミナは抜群です。(^^)


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
錦織選手の食事
いつも先生のブログを楽しく拝見させて頂いております。
こちらの本では錦織選手は炭水化物を多くとることで強くなったというような内容がありました。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14402297/
アスリートは筋肉をつけるうえで糖質が必要という説もありますが先生のご意見を聞かせていただけると幸いです。
よろしくお願いします
2016/09/13(Tue) 09:16 | URL | クッキー | 【編集
Re: 錦織選手の食事
クッキー さん

錦織選手の今の食事で、ジョコビッチやバブリンカに比べて、スタミナがないのは明白です。

今回の全米オープンでも、錦織選手のスタミナ不足は、
冗談で「ドーピング」というくらいですから、本人も自覚していると思いますが・・・。

現在の食事で、錦織選手に怪我が多いのも気になります。

http://books.rakuten.co.jp/rb/14402297/ ・・・この本は読みました。
「ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源」とか、初歩的な間違いがあり、著者は知識不足です。
脳はケトン体をいくらでもエネルギー源として利用します。
2016/09/13(Tue) 09:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
錦織選手を応援しているので
ためしに糖質制限食取り入れて
ほしいなぁー!
2016/09/13(Tue) 21:24 | URL |  | 【編集
Re: 錦織選手の食事
Dr.かるぴんちょのサイトで生化学の教科書が紹介されていて、それによると絶食時でさえも脳のエネルギー源は100%ケトン体にはならないようですが、
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat18/post_247.html
糖質制限で脳のエネルギーをどの程度ケトン体に頼っているのかというデータはあるのでしょうか。
2016/09/14(Wed) 03:31 | URL | mama | 【編集
Re: Re: 錦織選手の食事
mama さんへ

江部先生が2016年9月14日の記事
「赤血球と脳のエネルギー源、ブドウ糖とケトン体。」
で詳しく解説されています。また、福田一典先生のブログ『「漢方がん治療」を考える』にも非常に詳しい解説があります。

しかし詳しすぎて逆に分からなくなると思いますから不正確ですが大雑把にまとめてみます。(普通の人向けの別の解説です。)

ケトン体は脳の使用するブドウ糖(グルコース)が不足するときに不足分を補うために肝臓などで産生されます。平均的な成人男性の場合、グルコースが不足しないときには1日に120~130gのグルコースを脳は消費します。絶食や糖質制限食やケトン食によってその分量のグルコースが供給されない場合は、貯蔵されているグリコーゲンが無くなると肝臓などによる糖新生でグルコースが産生されますが、糖新生は1日に80g程度が限度だそうです。従って食べ物から全く糖質が供給されない場合は40~50g程度グルコースが不足します。グルコースは脳以外でも血糖値を維持したり他の目的でも使用されます。するとさらに不足量が増え、その不足分を補うためにケトン体がつくられます。

脳がケトン体に頼る割合は結局どれだけグルコースが不足しているかということにより決まります。厳しい糖質制限とグリコーゲンを消費する運動と絶食によってグルコースを不足させ、さらに糖新生の原料となるタンパク質も減らせばケトン体の産生を増やせます。

基本的に脳の必要とするだけケトン体は作られるので、血中のケトン値が上がるほど脳のケトン体利用率は高いと考えられます。おおよその推定では、ケトン値が正常最大値である8mM(Mはmol/Lの省略形)のときに、約7割のケトン体利用率と推定して、比例関係を仮定すると、その半分の4mMなら3割程度かと思われます。(測定データについては知りません。)逆に緩い糖質制限ではケトン体はほとんど産生されず利用率も小さいはずです。普通の糖質制限ではケトン値は1mM以下なので脳のケトン体利用率もそれなりに低いと思われます。(ケトン値が1mMで比例関係を仮定すると1割以下かも。推測ですので実証データが必要ですが。ケトン値1mMでも健康に良い効果があるそうです。)

蛇足ですが、私はケトン食を実践中ですが、16時間のミニ絶食と有酸素運動の組み合わせで運動量の多い日には6mM程度までケトン値が上がり、運動量の少ないときでも2~4mMが普通です。(タンパク質を多く摂取するとケトン値が下がります。厳しい糖質制限をしていてもケトン値が1mM以下の方がいますが、たぶんタンパク質の摂りすぎが原因だと思います。)
2016/09/14(Wed) 15:00 | URL | OgTomo | 【編集
持久系スポーツの糖質摂取
江部先生こんにちは。

持久系スポーツでの糖質の摂取について質問させてくださいませ。
「糖質制限の教科書」を購入してスーパー糖質制限を始めてちょうど1年になります。
持病はございませんが、体重減少に大きな効果がございました。

先日トライアスロンのレースに出場しました。朝6:00のスイムのスタート〜自転車〜ラン(フルマラソン)とゴールは夜9:00頃となりトータル15時間程度動き続けます。

普通は炭水化物が沢山入っているエネルギージェル等を定期的に摂取してブドウ糖エンジンのエネルギーが枯渇しないようにしますが、糖質制限によってケトン体エンジンが動いているはずなので炭水化物の摂取ゼロを基本としてます。

しかし前回のレースで、完全に炭水化物ゼロで試したところゴールまでのエネルギーは残っていたことは確かに感じましたが(ハンガーノックは起きませんでした)スピードを維持することができず制限時間オーバでタイムアウトとなってしまいました。

今回はスピード維持のため最低限の炭水化物を摂取する作戦としました。
エネルギージェル3個を携行しました。

各給水エイドでは水、コーラ、スポーツドリンクを選べます。
前半は水とコーラを半分づつ。後半は全部コーラにしました。
最高気温が34度と猛暑だったためいつも飲まないコーラが格別に美味しいです。

コーラを飲み数分経つと明らかにエネルギーが増えてきて自転車のスピードが上げられるようになります。基本のケトン体エンジンにブドウ糖の2次エンジンが点火したのが分かります。これを繰り返しかなりの量のコーラを飲みました。

携行のエネルギー・ジェルはランの最後の部分でブドウ糖エンジンに完全にスイッチしないよう気をつけて少しづつ摂取し無事完走することができました。

以上から私の場合、レースでは最低限の炭水化物がスピード維持のために必要そうと考えております。

1)ブドウ糖エンジンとケトン体エンジンは同時には動かず、ケトン体エンジンからブドウ糖エンジンへは簡単にスイッチするが、一旦ブドウ糖エンジンにスイッチするとケトン体エンジンにはなかなか戻らないということですが、私の体感では両方のエンジンが動いていた感じです。このあたりを踏まえて糖質制限を行っている場合の持久系のスポーツではどのように糖質を摂取すればよいものでしょうか。

2)ランの最後からレース後にかけて猛烈にお腹が痛くなりました。コーラのための考えております。コーラでお腹が痛くなるのは、単に体質が変化したからでしょうか。対策があれば教えていただきたく。飲まないのが一番の対策かもしれませんが。

よろしくお願いします。
2016/09/14(Wed) 20:31 | URL | IRONマン | 【編集
OgTomoさん、
ありがとうございます。
「脳はケトン体をいくらでもエネルギー源として使える」ということに対して、調べていると正確ではないのではないかと思い、質問させていただきましたが、糖で足りない分をケトン体で補っているということで納得いたしました。
ケトン食は副作用があることがあり、
医者や栄養士の指導の元に行うように注意がありますが、
http://child-neuro-jp.org/visitor/qa2/a36.html
どのように行われているのでしょうか。
糖質制限で同じように体調不良を訴えてやめてしまっている人を少なからず見かけますし、私自身も経験しております。単なるカロリー不足だけではなく、やはり糖質制限も行きすぎには気をつけなければいけないのかと思っております。
2016/09/15(Thu) 01:35 | URL | mama | 【編集
Re: Re: Re: 錦織選手の食事
OgTomo さん

赤血球は、ミトコンドリアがないので、ブドウ糖しかエネルギー源として使えません。
私見ですが、肝臓や腎臓の糖新生は、脳ではなく、赤血球のために行われていると思います。

理論的には、脳はブドウ糖があればエネルギー源として利用しますが、
なければケトン体だけをエネルギー源として、生きていけると思います。

赤血球以外に、GLUT1をもつ脳・網膜・生殖腺胚上皮は、他臓器より優先的にブドウ糖を利用できます。

人体のエネルギー源として、
1)「脂肪酸-ケトン体のシステム」、
2)「ブドウ糖-グリコーゲンのシステム」があります。

 備蓄エネルギーとしての脂肪とグリコーゲンですが、
例えば体重50Kgで体脂肪率20%の普通の人で脂肪の蓄積としては10kgで90000kcal、
グリコーゲンは250gで1000kcalであり、圧倒的に脂肪の蓄積が多いのです。

人類は日常的には脂肪を燃やして生活し、
いざ激しい動きをする時に非常用として1000kcalのグリコーゲンを利用していたと考えられます。


2016/09/15(Thu) 07:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 持久系スポーツの糖質摂取
IRONマン さん

通常のマラソンやテニス、サッカーなどのスポーツでは、
「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」を、主エンジンとして用い、ラストスパートやダッシュの時だけ
「ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム」を利用します。

従って、糖質制限食と水分補給だけで、OKと思います。
例えば、サッカーの長友佑都選手が、そうですね。

しかしトライアスロンは、15時間、運動をし続けるので、
経験のない私にはよくわかりません。
ただ体脂肪の備蓄を考慮すれば、15時間、「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」を、主エンジンとして用いることは
容易と思います。
あとは筋肉中のグリコーゲンが一定レベル以下に下がるとパフォーマンスが落ちるのでその対策でしょうね。
このとき、糖質の補充がいるのかどうか、私にはわかりません。

なお炭酸系の飲料は、胃や腸のガスとなるので、腹痛を生じやすいと思います。

2016/09/15(Thu) 08:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
mama さん

ケトン食は、難治性てんかんの治療食であり、脂肪摂取比率87%の偏ったバランスの食事です。
従って副作用もありえますし、細心の注意も必要と思います。
尿中ケトン体も体内で利用しきれずに、ずっと出続けます。

これに対して、スーパー糖質制限食は、人類本来の食生活がベースであり人類の健康食です。
尿中ケトン体は、当初は出現しますが、しばらくすると体内で全て利用するようになるので
出現しなくなります。

ただ、どのような食事療法も合う合わないがありますので
スーパー糖質制限食も、自己責任で自己管理が必要と思います。
合わないと思えば中止していただけば幸いです。
2016/09/15(Thu) 08:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
mamaさんへ
mamaさんのおっしゃる
「糖で足りない分をケトン体で補っているという」
は、現在の主食=炭水化物60%食を元にして見た見方と言えます。
江部先生が常々おっしゃられています人類700万年の視点から見れば、真逆の捉え方になると思います。

リンク先の先生がおっしゃる副作用ですが、「元気が無くなる」=糖質依存度の高い人ほど離脱症状も強い
「嘔吐、下痢、便秘」=腸内細菌叢の変化する過程で起きるもの
「低血糖」=糖新生機能の低下?(糖質制限していなければ機能性低血糖で深刻な症状が現れている?)
等々、あたかも薬の副作用のごとく捉えるのには難があると思います。

糖質制限を極めるには、人から言われたことを鵜呑みにしない、自分で噛み砕ける分析力も必要と思います。
2016/09/15(Thu) 10:01 | URL | 福助 | 【編集
Re: 持久系スポーツの糖質摂取
IRONマンさん

是非次回には、給水時とレースの前後でBCAAを補給してみて頂きたく思います。
可能な限り糖質量の少ないもので、持ち運びしやすいスティックタイプのものがお勧めです。
給水時に粉末はむせやすいと思いますがご注意くださいませ。
2016/09/15(Thu) 10:47 | URL | 福助 | 【編集
テニスプレーヤーも糖質制限を
タイ在住の金子英樹と申します。
ニシコリ、ジョコビッチと話題に上がっていたのでメッセージしたくなりました。

僕自身、糖質制限はテニス選手の時はチャレンジできなかったのですが(知らなかった)、2年前に100キロマラソンを走るのをきっかけに糖質制限を始めました。

この100キロマラソンも結果50キロまでしか走ることができませんでしたが、疲労ではなくマメが原因で50キロタイム制限20分とどかず断念しました。

さてこの100キロマラソンも走ることが目的ではなく、新たなるエネルギー回路を構築しようと思ったのが始まりです。そう思ったのも下記のウェブサイトを見たのがきっかけで

Timothy Olson
http://www.meandmydiabetes.com/2012/08/11/western-states-100-low-carber-wins-ultramarathon-steve-phinney-and-jeff-volek-study/


テニスも「速く走る」ではなく「長く走る」ほうに重点をおき仮説をたててみたらどうかと思いました。実際には「長く走れ、そして速く走ること」
そしてその為にはフットワークやポジションなどの戦術も変えていく必要もあると思っています。

実際にストップアンドゴーの多く、心拍数の上がりやすいテニスはどうかまだ結論はだせていません。

今回はここら辺は省きますが、

実際にジョコビッチの食事をみて、グルテンフリーと言うよりかはほぼケトジェニック食でした。もうすぐベジタリアンになりかけておりここは関係者にとめられています。

世界ナンバー1が食事で勝っているのにそれに気づかずにいるテニス界はまだまだNutritionに対して関心が低いと思います。ジョコビッチは選手同士にも食べているものをあまりみせたがりません。それぐらい食事で勝っている意識が高いのだと思います。

最後になりますが、

毎年冬に2週間、80人のジュニアを対象にしたキャンプを開催しているのですが、今年は食事も管理できる環境なので、さすがに保護者の手前、糖質カットはとはいきませんが、PFCバランスの比率を考えてもちろんコストはかかりますが運営側も米粒で腹をいっぱいにさせないようにしていけるようにNutritionのトレーニングもしっかりしたいと思っています。

もし次回可能ならばここら辺をご相談させて頂きたく思っています。

2016/09/15(Thu) 14:12 | URL | 金子英樹 | 【編集
Re: 人類700万年の視点
福助 さんへ

> 「糖で足りない分をケトン体で補っているという」
は、現在の主食=炭水化物60%食を元にして見た見方と言えます。

ダニエル・リーバーマン著「人体 600万年史」によると人類の祖先の類人猿は(野生の)果実と植物の葉や茎などを大量に食べており、アウストラロピテクスは果実と食用可能な葉や茎や種子以外に根茎や塊茎や球根も食べていたそうです。

これらのことから、人類はチンパンジーやゴリラと似た菜食の祖先から進化してきたと考えるのが妥当だと思います。肉食を含む雑食になるのはかなり後になってからの話です。

120~130gのグルコースはカロリーでいうと約500kcalですから2000kcalの25%です。脳の必要とするグルコース程度は、60%の糖質という糖質過剰の割合でなくても余裕で摂取していたはずです。また、そもそも人類の祖先の脳はもっと小さかったのでグルコースの必要量も少なかったでしょう。

人類がケトン体を使うようになったのは脳が大きくなりグルコース不足に対応するためと考えるのが合理的な説だと思います。(この点については福田一典先生のブログで説明されています。)
2016/09/15(Thu) 14:27 | URL | OgTomo | 【編集
Re: mamaさんへ
福助さん、
返信ありがとうございます。
ただ、正直捉え方なんて何の意味もないと思います。どんなようにとらえて解釈しようと、体の中で起こっていることは変わりようがありません。
脳は100%ケトン体で動いているということはないですねという事実を確認し、それならば、脳はいくらでもケトン体をエネルギー源にすることができるという言い方は正確ではないということを確認したと思っています。
ケトン食の副作用も、どのように捉えるということではなく、先生がおっしゃるように食事療法をするときには、体調には気を付けなければいけないという事が重要だと思います。
2016/09/15(Thu) 15:03 | URL | mama | 【編集
Re: テニスプレーヤーも糖質制限を
金子英樹 さん

コメントをありがとうございます。

「実際にジョコビッチの食事をみて、グルテンフリーと言うよりかはほぼケトジェニック食でした。もうすぐベジタリアンになりかけておりここは関係者にとめられています。

世界ナンバー1が食事で勝っているのにそれに気づかずにいるテニス界はまだまだNutritionに対して関心が低いと思います。ジョコビッチは選手同士にも食べているものをあまりみせたがりません。それぐらい食事で勝っている意識が高いのだと思います。」


これは、興味深いです。
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』のメニューだと、
夕食は、糖質制限ですが、朝食と夕食はグルテンフリーですが普通に糖質を摂取していました。
実際のジョコビッチの食事は、朝食も昼食も糖質制限なのでしょうか?

「80人のジュニアを対象にしたキャンプ」
こちらも楽しみですね。
2016/09/15(Thu) 18:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: 人類700万年の視点
OgTomo さん

人類が700万年の進化過程で、何を食べていたのか、いまだ論争中であり、はっきりしていないと思います。
また、ゴリラとチンパンジーの食性が異なるように、各種人類により、主食は異なっていた可能性もあります。

(野生の)果実と植物の葉や茎、果実と食用可能な葉や茎や種子、根茎や塊茎や球根、
昆虫、地虫、動物、魚貝類、骨・骨髄・・・様々な食材を食べていたと思います。

その中で、メインディッシュとして、私は、島泰三氏の『骨・骨髄主食説』が、魅力的に思えます。

それから、真核生物は細胞内にミトコンドリアを持っています。
ミトコンドリアがあればケトン体をエネルギー源として利用できます。

アミノ酸、ブドウ糖、脂肪酸は
細胞膜を通過するために、それぞれ
アミノ酸輸送体、糖輸送体、脂肪酸輸送体が必要です。
細胞内でミトコンドリア内に入るのにまた、それぞれまた
輸送系が必要です。
つまり、2回関所があるのです。

一方、ケトン体はモノカルボン酸輸送体だけで、脳を始め、人体のどこにでも自由に出入りできます。
モノカルボン酸輸送体は、真核生物共通のもっともシンプルな輸送体と考えられます。
つまり、人類だけでなく、真核生物の全てにおいて、ケトン体は最も自由で便利で安全なエネルギー源といえます。

全て仮説ですが、進化や生命の歴史とか考えると、とても面白いですね。
2016/09/15(Thu) 19:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: mamaさんへ
mama さん

理論的には、脳はいくらでもケトン体をエネルギー源にすることができますが、
現実の人体では赤血球のために最低限の血糖が確保されているので、
その分、ケトン食実践中や断食中でも少量のブドウ糖を利用しているということです。
2016/09/15(Thu) 19:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
mama さんへ2

> 糖質制限で同じように体調不良・・・私自身も経験

大多数の成功例よりも少数の失敗例こそ学ぶ事は多いと思われます。体調不良の症状、献立例、食材(グラム数)、カロリー、ビタミン、ミネラル、繊維(水溶/不溶)など教えていただけますか? (厚労省の摂取基準2015との比較が分かると幸いです)
2016/09/15(Thu) 20:38 | URL | 通りすがり | 【編集
Re: 人類700万年の視点
補足です。

[福田一典先生のブログ記事]

492)ケトン体治療(その2):脂肪酸と血液脳関門
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/5f3a62cb8fc7657952f9ae49bdc00e96

376)人類は狩猟採集時代にインスリン抵抗性を獲得した
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/aeb5b8c47b417c987a1c6e2a46a13e3f
2016/09/15(Thu) 20:51 | URL | OgTomo | 【編集
Re: mama さんへ2
摂取カロリーに対する PFCバランス、を書き忘れました。
2016/09/15(Thu) 21:20 | URL | 通りすがり | 【編集
Re: Re: 人類700万年の視点
OgTomo さん

福田一典先生、大変な博学ですね。
とても参考になります。
ありがとうございます。

一方、少なくとも我々ホモ・サピエンスにおいては、
2015年第18回日本病態栄養学会。宗田医師らの発表。分娩時60検体。
*胎盤組織液の平均βヒドロキシ酪酸値は2235.0μmol/L、臍帯血は平均779.2μmol/L


成人の基準値がβヒドロキシ酪酸値は85 μmol/L以下ですから、胎児の主たるエネルギー源は脳を始めとして
βヒドロキシ酪酸を中心としてケトン体である可能性が極めて高いのです。
2016/09/16(Fri) 07:32 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 人類700万年の視点
OgTomoさんへ

人類の祖先をどこまで遡るかで変わってきますね。
確かに700万年前となると、現人類に至るまでに何回かの進化?変化?の過程はあったものと思います。
チンパンジーやゴリラも霊長類で括れば祖先かも知れませんが、彼らはその食性を変えれなかったが故にそのままなのではないかと思います。
人類が食性を変えたからこのようになれたのか、進化によって変わったのかは分かりませんが。

福田先生も「動物性の栄養素が増えたことが、人類の脳を大きく成長させ、知能の発達に大きく寄与したと言えます。」とおっしゃっています。
我々はまずここを原点として考えるべきではないでしょうか?
チンパンジーやゴリラと同じものを食べていては、ヒトの脳は大きくなるはずがありませんし、大きくするにはタンパク質と脂肪の摂取が必要です。
ケトン体を使うようになった人類を原点に考えるべきですね。

なお、類人猿は果実や植物を大量に食べているとのことで、それのみ又はそれが主との印象を持ちますが、人には胃は一つしかありませんし、胃液が消化できるのはたんぱく質だけですし、そう考えると主として食べていたものは昆虫や爬虫類といった捕まえやすく豊富なものではないかと思います。
2016/09/16(Fri) 10:25 | URL | 福助 | 【編集
Re: Re: mamaさんへ
捉え方は重要ですよ!
現代はグルコースをメインと考えているからこそ、「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖です」などと言って布教活動をする”お砂糖新時代推進協議会”のようなものが現れるのです。

>脳はいくらでもケトン体をエネルギー源にすることができるという言い方は正確ではないということを確認したと思っています。

この①「脳はいくらでもケトン体をエネルギー源にすることができる」について、どこから引用されたのか不明ですが、
恐らく上記のような得体のしれない方々が
②「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖です」
と言われるのに対しての売り言葉に買い言葉的なものと思います。

そして①”正確ではない”とおっしゃいますが、江部先生がおっしゃってますように、論理的には100%利用可能なのですから”正解”ですね。
むしろ②は”正確ではない”(mamaさんが別の記事へ投降したものです)という言い方は不適切で、明らかに”間違い”であり”不正解”です。
2016/09/16(Fri) 10:52 | URL | 福助 | 【編集
Re: Re: Re: mamaさんへ
福助 さん

「脳はいくらでもケトン体をエネルギー源にすることができる」

これは、私が時々、ブログで書いています。
理論的には正しいと考えています。

現実には、赤血球のために糖新生が行われるので、
断食中やケトン食中でも、脳は少量のブドウ糖をエネルギー源にしています。
2016/09/17(Sat) 08:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: Re: 人類700万年の視点
江部先生

胎児や乳幼児や子供は体に対する脳の重量比が成人よりも高く、糖新生の機能も不十分で、ケトン体を利用できないと脳が低エネルギー状態になりダメージを受ける可能性が高いのだと思います。それで人類はケトン体システムを活用するように進化してきたのではないでしょうか。

胎児の場合も、ケトン体システムはグルコース不足に対する対応であることは変わらないと思います。胎盤組織液のケトン値2.2mMは血糖値よりかなり低いです。GKIを考えるとケトン値が4~5mMにならないとone to one ratioになりません。これでは「主」のエネルギー源はグルコースのままです。

以下は福田一典先生のブログ記事「492)ケトン体治療(その2):脂肪酸と血液脳関門」からの引用です。

--- 引用 ---
小児や新生児はケトン体産生能が高いことが知られています。
成人が絶食してβヒドロキシ酪酸の血中濃度が3mMになるのに2〜3日間かかります。
一方、新生児や乳幼児は4〜8時間の絶食で2〜3mMに達します。
6歳の子供では24時間の絶食で4mMに達すると報告されています。(下図)
これは、新生児や乳幼児や小児は成人に比べて、体に対する脳の重量比が大きく、エネルギー消費率も高いので、絶食によってグルコースが減少すると脳のダメージを受けやすいので、ケトン体を合成する能力が高くなっているためと思われます。
--- 引用終了 ---

脳の小さい動物はケトン体システムを利用せずにグルコースのみで脳にエネルギー供給できるのに、脳が大きくなった人類の場合はグルコースのみに頼るエネルギー供給システムでは不十分になったと考えるのが無理がなく自然な説明だと思います。
2016/09/17(Sat) 08:52 | URL | OgTomo | 【編集
Re: 持久系スポーツの糖質摂取
江部先生

回答ありがとうございます。感謝します。

少し前に体脂肪率から計算したのですが、脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムだけでレース2−3回分が貯蔵されていたと思います。

筋肉中のグリコーゲンが一定レベル以下に下がるとパフォーマンスが落ちるのですか。ありがとうございます。この対策としてコーラが効いていたのかもしれません。
色々試行錯誤してみたいと思います。

どうもありがとうございました。
2016/09/17(Sat) 10:04 | URL | IRONマン | 【編集
Re: 持久系スポーツの糖質摂取
福助さん

返信ありがとうございます。

BCAA効きますでしょうか。
糖質制限開始前にレース全中後にアミノバイタルやメダリストを飲んでおりましたが、残念ながら、あまり効果が感じられませんでした。

今はアミノプロテインでプロテインを摂取しております。
2016/09/17(Sat) 10:15 | URL | IRONマン | 【編集
Re: Re: Re: Re: 人類700万年の視点
OgTomo さん

コメント、参考になる情報をありがとうございます。
グルコース・ケトン・インデックスは、がん治療効果を目指すときの指標ですね。

ケトン食は大変有効と思いますが、尿にケトン体が出続けるので、
体内で利用できる以上の、血中ケトン値があるということとなり、
位置づけは「治療食」の意味が強く非日常の食事と思います。

スーパー糖質制限食だと、血中ケトン値は、1~2mMになりますが、
しばらくすると尿中には排泄されなくなるので
体内で全て利用しているのだと思います。
スーパー糖質制限食は「治療食」の面もありますが、日常の健康食でもあります。

がん治療には、ケトン食のほうがいいと思います。


さて真核生物、古細菌(アーキア)、真正細菌(バクテリア)の
3つが、生物の基本ドメインとされています。

実は、私が、今、悩んでいるのは、
真核生物・・・・魚類→両棲類→爬虫類→哺乳類
といった進化の過程で、ケトン体とブドウ糖とどちらが、当初(原初)の
エネルギー源だったのかということなのです。

例えば、鶏卵100gの中には脂質(10.3g)とたんぱく質(12.3g)と糖質(0.3g)と
水(76.1g)が含まれています。
有精卵であれば、卵の殻の中で、黄身の中の胚盤葉において胚発生がすすみ
ひよこになります。
この時のエネルギー源は、何なのかと悩んでいるわけです。
ネットで調べているのですが、ドンピシャのサイトを見つけれていません。
おそらく「脂肪酸-ケトン体」のあたりがエネルギー源で、
ブドウ糖は卵の殻の中に存在しないのではないかと想像しています。

マダイの卵の場合、「胚発生の主要なエネルギー源は、トリアシルグリセロール」とする
比較的信頼度の高い文献が見つかりました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000224177
つまり、ブドウ糖はなくても、哺乳類の先祖の魚類では、卵から
トリアシルグルセロールをエネルギー源として卵発生がすすみ成長して、
稚魚になると思われます。

このあたり、
OgTomo さん、何か知恵を拝借できれば幸いです。

2016/09/17(Sat) 17:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: Re: Re: Re: 人類700万年の視点
江部先生

GKIは必ずしも癌治療の指標ではないです。具体的なイメージでいうと単位量の血液中にあるグルコース分子とβヒドロキシ酪酸分子の個数の比で、1の時にグルコース分子とβヒドロキシ酪酸分子の個数が一致します(one to one ratio)。この数値が1未満だとグルコース分子よりβケトン体分子の方が多くなりケトン体優勢の状態になります。この場合には確かにグルコースよりケトン体の使用率が高くなると予想できます。それがケトン値4~5mM以上の場合です。

生物学者でも生化学者でもないので専門外でよく分かりませんが、鶏卵の組成からは脂質がエネルギー源であるのは明らかだと思います。糖新生でグルコースを作るというのもあるかも知れませんが考えにくいです。ケトン体を使う必要性は高くないのでケトン体の産生は少なく脳へのエネルギー供給が主なのでは。(血液脳関門は始めから作られるのかな?)発生の初期にはグルコースはほとんど利用されないですね。理由はよく知りませんが効率の点でグルコースが脂質より劣るからかもしれません。

ミトコンドリアを持っていれば、グルコースとケトン体と脂肪酸のどれもエネルギー源にできますから餌が何かということに応じて対応していたのでしょう。しかし当初のエネルギー源は一番原始的なグルコースだったのでは。(専門家に聞いてみないと分かりません。博識な福田一典先生なら良くご存知かもしれません。)
2016/09/17(Sat) 19:52 | URL | OgTomo | 【編集
鶏卵の胚発生のエネルギー源
江部先生

前のコメントで書き忘れたのですが、脂質をエネルギー源にして胚発生のところまではマダイと変わらないと思います。しかし後に心臓や血管ができ血液もできて循環するようになるのですから、当然途中から糖新生によりグルコースが作られるはずです。糖新生に必要な細胞や仕組みができてからですから、だいぶ後の時点だと思います。そうすると脳のエネルギー源としてはグルコースとケトン体の両方の可能性があります。

糖新生は脂質(中性脂肪)が分解された時にできるグリセロールやタンパク質からのアミノ酸や乳酸が原料にできます。良くできていますね。
2016/09/17(Sat) 23:54 | URL | OgTomo | 【編集
Re: 鶏卵の胚発生のエネルギー源
OgTomo さん

そうですね。
脳のエネルギー源としての、ケトン体とブドウ糖、とても興味深いです。

ハーバード大の
Dr. Cahillの論文によれば、
「多くの研究により、ヒトの脳はブドウ糖なしでも
生存できると思われるが、実験的にも倫理的にも証明は難しい」
としています。
Dr. Cahillは、ケトン体を、「super fuel」と呼んでいます。
2016/09/18(Sun) 18:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: 鶏卵の胚発生のエネルギー源
補足です。

鳥類の血糖値は非常に高いことが知られていて空腹時でも300mg/dL程度あるそうです。またニワトリの発生後の孵卵18日目には成鳥と同じ程度まで血糖値が上昇するそうです。糖新生は初期からおこなわれてるのでケトン体の利用は疑問です。ひよこが高血糖とは驚きました。
2016/09/19(Mon) 11:34 | URL | OgTomo | 【編集
Re: Re: Re: 鶏卵の胚発生のエネルギー源
OgTomo さん

そうですね。
人類でも胎児の段階では、赤血球は赤芽球というそうですが、有核でミトコンドリアを持っています。

胎児の赤血球は成熟する最終段階でミトコンドリアなどの細胞内器官を捨て去ります。
出生後の赤血球の役割は酸素を運搬することなので、酸素を消費するミトコンドリアは邪魔となるのです。

新生児の血糖値は低めのことも多いようですが、ご指摘通り血中ケトン体が高値なら心配ないようです。
勿論、教科書には書いてありません。


2016/09/19(Mon) 18:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: Re: 鶏卵の胚発生のエネルギー源
OgTomo さん

鳥類の血糖値が200台後半~300台後半というのは、夏井睦先生の本に書いてありました。

「ニワトリの発生後の孵卵18日目には成鳥と同じ程度まで血糖値が上昇する」

とは知りませんでした。
貴重な情報をありがとうございます。

受精卵から21日後にひよこになるのですから、ヒトに比べるとすごい発育速度ですね。

0日~21日後誕生・・・いつ頃、肝臓ができて糖新生開始なのでしょうね?

受精卵→卵割→胞胚の形成→胚盤葉上層と下層の形成→胚盤葉上層が陥入→原腸形成→胚盤葉下層を押しのけて内胚葉形成、内胚葉と胚盤葉上層の間に中胚葉形成→胚盤葉上層に残った細胞が外胚葉形成

こういった流れなので、内胚葉から肝臓ができるのが何日目頃なのかです。
2016/09/19(Mon) 19:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: Re: Re: 鶏卵の胚発生のエネルギー源
江部先生

次の論文の要旨からの引用です。英語の原論文はみていません。詳しくは原論文をお読み下さい。

http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/123456789/46775

--引用--
胚の血糖値は孵卵期間を通じて増加し孵化時には成鶏と同様の値を示すことを確認した。
--引用終了--

とありますが糖新生がどこでどのように行われているのかは不明です。

すごい糖新生の能力ですね。卵には脂質とタンパク質と少量のグルコースがあるだけなのに卵から孵る時には成鶏と同じ高血糖状態です。

2016/09/19(Mon) 22:30 | URL | OgTomo | 【編集
Re: Re: Re: Re: Re: 鶏卵の胚発生のエネルギー源
OgTomo さん

情報をありがとうございます。
2016/09/20(Tue) 07:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
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