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バーンスタイン医師の糖尿病の解決(柴田 寿彦訳)出版記念講演会のご報告
こんにちは。



バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版 
リチャード・K・バーンスタイン著
柴田 寿彦訳
体 裁 A5判,482ページ
定 価 本体5,800円+税
発 行 メディカルトリビューン
発 売 金芳堂


柴田寿彦南医療生協名誉理事長が翻訳された最新の本が、2016年5月23日に発売されました。

私がこの本の書評を書きました。→☆☆☆

2016年9月4日(日)、コープ健診フィットネスセンター3階会議室(総合病院南生協病院建物内)にて出版記念講演会が開催され、私が講師をつとめました。

会場、満席の430名が参加されて、大盛況でした。

昼食後の午後1時半からの講演会でしたが、誰一人居眠りする人もなく、とても集中して聞いて頂きました。

おおいに笑いもあり、楽しい講演会でした。

ブログ読者の皆さんも多数、ご参加頂きありがとうございました。

会場入口で、メディカルトリビューンさんが、本の販売をされました。

講演会終了後、参加者の方々がどんどん売り場を通り過ぎていくので、ライブで鍛えた良く通る声で私が客寄せしたところ、沢山のお客さんが押し寄せて、60冊が完売となりました。

こちらもありがとうございました。


江部康二


********

柴田寿彦南医療生協名誉理事長「バーンスタインの「糖尿病の解決」」出版記念講演会

・日時:2016年9月4日(日) 13:00開場 13:30開会(2時間程度を予定)

・場所:コープ健診フィットネスセンター3階会議室(総合病院南生協病院建物内)

 JR南大高駅徒歩1分
 https://www.minami-hp.jp/access/index.html
 
・内容:江部康二医師講演「糖質制限食に関する全ての疑問にお答えします」、質疑応答

・会費:参加費500円(当日お支払)

・定員:400名

・お申し込み方法: 下記①~③をご記入の上、FAX又は、メールでお申し込みください。

要記入事項: ①お名前 ②お電話番号 ③一般か医療関係者か
FAX: 052-625-0621 / メール: a-murou@minami.or.jp

・お問合せ先:実行委員会事務局 052(625)0620(担当:室生、熊谷)


☆☆☆
以下メディカルトリビューンのサイトから転載

https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0526503509/
氏の生き様が詰まった書
【書評】バーンスタイン医師の糖尿病の解決第4版
高雄病院理事長 江部 康二

ワーク・ライフ | 2016.05.26 17:30

 2007年にDr.Bernstein's Diabetes Solution(第3版)が出版され,その後糖尿病治療において新しい発展があり,
2011年にDr.Bernstein's Diabetes Solution(第4版)が改訂出版された。

本書はその訳本であり,
新型のインスリン注射薬,DPP-4阻害薬,インクレチン関連注射薬などの解説も追加してありバージョンアップしている。

 本書にはバーンスタイン医師の生き様そのものが詰まっているが,まずはその波瀾万丈の軌跡をたどってみたい。

バーンスタイン医師は,1946年,12歳のときに1型糖尿病を発症し,

当初から糖尿病専門医に通院して従来の「低脂肪・高炭水化物食(カロリーの45%は炭水化物)」と
大量のインスリン注射というパターンを20年以上続けた。

その結果,30歳代でとうとう蛋白尿が出現し糖尿病腎症第3期となり,さまざまな合併症も出現した。

この間,頻回の低血糖発作に苦しみ,蛋白尿は次第に増加していった。

 1969年,35歳のとき,血糖自己測定器が新発売され,技師という職業柄,
血糖値と食事の関係を3年間にわたって徹底的に検証した。

当時はまだ「血糖値の正常化によって,糖尿病合併症を予防する」という概念がどこにもなかったが,転機が訪れる。

動物実験ではあるが「血糖値の正常化で合併症の予防・改善ができる」という論文を発見したのである。

しかし主治医に言っても「動物と人間は同じじゃない,人間の血糖値を正常化することはできない」と否定された。

 そこで1973年,糖尿病発症後27年目の39歳のときから,彼は彼自身の身体を実験台にして,

「血糖値を正常に保つ」ように食事の糖質量とインスリン単位を調節し始めた。

いろいろな人体実験をして血糖値を正常範囲に保つ方法を確認していった。

この過程において,彼はついに『厳格な糖質制限食』を導入し,
主治医が決めたインスリン投与量を激減させることに成功し目標を達成した。

蛋白尿も改善・消失し,何年も続いた全身疲労感がなくなった。

 彼は彼自身の発見を他の糖尿病患者にも知らせたいと思い,医学雑誌に論文を投稿するが相手にされない。

医師でないものが発言しても説得力を持たないと判断した彼は,自らが医師になることを決意し,
1979年,45歳のときにアルバート・アインシュタイン医科大学に入学した。

1983年に49歳で医師になり,糖尿病治療学を徹底的に研究し,診療所を開設して多数の患者さんを診察し,

そのデータを参考に本を出版して,厳格な糖質制限食を中心とした糖尿病治療の普及に努めてきた。

糖質制限食こそが,従来の治療法ではどうしようもなかった1型糖尿病患者であるバーンスタイン医師の命を救ったのである。

 2016年4月現在,合併症もなく元気に過ごしておられ,現在は82歳くらいと思う。

彼の生存そのものが提唱する治療法の有効性の証明といえる。

糖尿病治療に当たる医師はもちろんのこと,
1型および2型糖尿病患者にも本書の数々の実戦的なノウハウは大いに役立つと思うので,ぜひご一読あれ。


バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版 
リチャード・K・バーンスタイン著
柴田 寿彦訳(総合病院南生協病院 名誉院長)
体 裁 A5判,482ページ
定 価 本体5,800円+税
ISBN 978-4-7653-1674-3
発 行 メディカルトリビューン
発 売 金芳堂
 本書は1997年5月に初版が刊行され,それまでの糖尿病治療を覆す内容から全米ベストセラーとなった。
日本語版は2005年に原著2版を刊行,読者の声に応えて第3版を刊行し,このたび第4版がついに刊行―。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
講演会
バ-ンスタイン医師の本出版記念講演会に参加させて頂きました。

先生の講演ますます冴え、400人以上の聴衆を納得させたと思います。

名古屋地域は保守的なのか、糖質制限を勧める個人の医師はおられるが数は少ないように感じていました。まして大きな総合病院で糖質制限を勧めるところはないと思っていました。
以前私が治療を受けていた総合病院は、いまも反対派の先生が部長でおられます。

今回の講演会で南生協病院の先生や参加された多くの医師や医療関係者が糖質制限推進派であることに驚くとともに、糖質制限が浸透してきたことを大変嬉しく思いました。江部先生の尽力のたまものと思います。

先生の講演資料69、「糖質制限食と、その可能性」の中に、
・西欧型がんの予防と治療、が記載されています。
多くの参加者の興味とはすこしずれている感じだったので、質問は控えました。

何か具体的な症例やデ-タなどが出てきたのでしたらお教え頂きたく思います。

名古屋・h

2016/09/05(Mon) 17:18 | URL | 名古屋・h | 【編集
Re: 講演会
名古屋・h さん

南生協病院講演会へのご参加、ありがとうございます。

スーパー糖質制限食なら、HDLコレステロールが増加します。


福田一典先生のブログに以下の記載がありました。
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/bc95f632b34c38a790485997d2e2a03c
HDLコレステロールが高いとがんの発生リスクが低下する】
HDLコレステロールが高いとがんの発生率も低下する可能性が指摘されています。以下のような論文があります。

Serum high-density lipoprotein cholesterol, metabolic profile, and breast cancer risk.(血清中の高比重リポたんぱく、コレステロール、代謝プロフィルと乳がんリスク)J Natl Cancer Inst. 2004 Aug 4;96(15):1152-60.

色付きの文字
2016/09/05(Mon) 17:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
久山研究
週刊ポスト 2016-9-23号(2016-9-5発売)

ヒサヤマ・スタディ50年でわかった糖尿病のおそるべき真実

http://zasshi.jp/pc/action.php?qmode=5&qword=%E9%80%B1%E5%88%8A%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88&qosdate=2016-09-05&qpage=5

https://www.amazon.co.jp/dp/B01J4AC9RI
2016/09/05(Mon) 21:23 | URL | 精神科医師A | 【編集
柴田先生の出版記念と江部先生の講演会に乾杯♪
こんばんは。
昨日は早朝より関西へ出張でしたが、早めに用事を済ませ、帰り名古屋で途中下車して講演会に寄りました。
柴田先生の「バーンスタイン医師の糖尿病の解決第4版」は先を急いでおり、また自宅が遠方ゆえ、残念ながらサイン入ではなく、ネットで購入させて頂くことに致しました。
会場では江部先生の応援もあって60冊完売したそうで何よりでしたね。

出席者の方々は、名古屋の専門家(医療関係者)より、お近くにお住まいの方々が多いようにお見受けしました。
会場は満席で、江部先生の講演会はいつものように活気があって楽しく拝聴させて頂きました。

特に高価な食材を安く仕入れる方法を教えて頂き、江部先生も一般的な消費者に違いなく、ほっとする場面がございました。
今回交流会はございませんでしたが、
柴田先生の出版記念と江部先生の講演会に乾杯♪です。

帰り熱田神宮へも寄り参拝し、充実した一日を過ごすことが出来ました。
名古屋の方々をはじめ関係者の皆様方へ心より感謝申し上げます。

2016/09/05(Mon) 23:24 | URL | 江部先生の日本糖質制限推進協会会員 | 【編集
Re: 久山研究
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
早速、週刊ポストを買いに行きます。
2016/09/06(Tue) 09:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 柴田先生の出版記念と江部先生の講演会に乾杯♪
江部先生の日本糖質制限推進協会会員 様

バーンスタイン医師の糖尿病の解決(柴田 寿彦訳)出版記念講演会への、ご参加、ありがとうございます。
地域の方々に多数ご参加いただき、ありがたいことでした。

南生協病院の長江院長先生をはじめ、医師、栄養士、看護師の方々も、ご参加頂きました。
これを機会に
南生協病院でも、糖質制限食が普及していけばいいなと思っています。
2016/09/06(Tue) 10:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました
質問に早速回答いただきありがとうございました。

HDLコレステロ-ルが高いとがんのリスクが下がるということは、セイゲニストにとって有難い情報です。
私のHDLは、糖質制限のおかげか、ばらつきはありますが、98、106程度になっています。

名古屋・h
2016/09/06(Tue) 18:51 | URL | 名古屋・h | 【編集
News
糖質制限食はもはやブームではない

江部康二氏の講演に400人、名古屋・南生協病院

http://kenko100.jp/articles/160916004083/#gsc.tab=0
2016/09/16(Fri) 09:01 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: News
精神科医師A さん

メディカルトリビューンの記事ですね。

ありがとうございます。
2016/09/17(Sat) 07:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
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