アルコール検知器の義務化とアセトン(ケトン体)への誤反応
国土交通省サイト
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03alcohol/

点呼の際のアルコール検知器の使用等が義務化されました
事業用自動車の運転者の飲酒運転を根絶するため、平成23年5月1日より、運送事業者が運転者に対して実施することとされている点呼において、運転者の酒気帯びの有無を確認する際にアルコール検知器を使用すること等が義務化されました。

対象となる事業者
一般旅客自動車運送事業者
特定旅客自動車運送事業者
一般貨物自動車運送事業者
特定貨物自動車運送事業者
貨物軽自動車運送事業者


おはようございます。

現実にあったお話しですが、知り合いの医師が診ている糖尿病患者さんが、タクシーの運転手でした。

糖質制限食実践で血糖コントロールは良好なのですが、朝の点呼において、義務化されているアルコール検知器が陽性になり、業務できないとのことでした。

実はケトン体の一種であるアセトンに対して、アルコール検知器が反応することがあります。

糖質制限食実践者の場合、呼気にアセトンが出ることがあります。

これにアルコール検知器が誤反応してしまうのですね。

このタクシー運転手さんは、知り合いの医師が診断書を書いて、ことなきを得ました。

ケトン体で反応しないよう設計された“燃料電池式”のアルコール検知器もあるそうですが、高額なことからケトン体でも反応してしまう半導体ガスセンサー式の検知器が多く出回っているそうです。

半導体ガスセンサー式のアルコール検知器が、アセトンに誤反応するとは、私も知りませんでした。

糖質セイゲニストの皆さん、警察の酔っ払い運転の検問のとき、酒も飲んでないのにチェックされたりしたら、この事実を説明しましょう。

ご用心、ご用心。


江部康二


国土交通省サイト
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03alcohol/

Q15飲食していないにもかかわらずアルコール検知器が反応してしまいますがどうしたらよいでしょうか。

A15飲食していなくても、Q14で回答したように、口の中に飲食物が残っていたりするる場合がありますので、運転者にうがいをさせる、少し時間をおく、アルコールを含まないものを使用するなどの対応を行ったうえで、再度測定してください。

それでも反応する場合は、アルコールが体内に残っている可能性がありますので乗務させないようにしましょう。

しかしながら、アルコール検知器によっては、疾病により体内から発生するアルコール以外の物質(糖尿病患者の体内で産生されるケトン体、体内で発生した発酵ガス)に反応することがあるとされているものがありますので、明らかに酒気を帯びてないと考えられる場合は、医師に相談しましょう。

医師の検査・診断において、疾病により体内からアルコール以外で検知器が反応する物質が発生している可能性があるとされた運転者については、当該疾病の状況が安全運転に悪影響を及ぼさないことを確認した上で、点呼時の酒気帯びの有無の確認においては、アルコール検知器の検知結果にかかわらず、運転者の顔色、声の調子、酒の臭い等から総合的に判断し運行の可否を決定する必要があります。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
半導体ガスセンサー式のアルコール検知器怖い><
タクシー運転手の方は医師の診断書で勤務できた、とのことですが

◎警察の呼気検査が「半導体ガスセンサー式」なら診断書は間に合わない><

です。安っぽい検査機なんですが、どうなってるんでしょうか?
2016/09/01(Thu) 11:08 | URL | らこ | 【編集
江部先生こんにちは!!いつもためになるブログ有り難うございます。今日から私の大好きなモリドルチョコポイント10倍が始まったので、大人買いしようと思います。今は授乳中なのでカフェインとデオブロミンを取り過ぎないよう、1日2欠片に留めて美味しく楽しく糖質制限ライフを送っています。
ところで質問なのですが、グリコアルブミンとa1cの乖離について教えて欲しいです。グリコアルブミン12.4a1c5.6で割ると2.21と食後高血糖が無いと思うのですが2ヶ月前はグリコアルブミンは同じでa1cが5.6だったので、2ヶ月間血糖の高めの日が続いていたという事でしょうか!?授乳中の間食がいけなかったのでしょうか!?お時間のある時で結構ですので教えて頂けると有り難いです。
2016/09/01(Thu) 13:58 | URL | ぷーさん | 【編集
薬と低血糖症について
以前このコメント欄でアドバイスいただき、糖質制限を始めて2年半経ちます。
先日、職場の人が車で事故を起こし、調べた結果低血糖症による精神不安定とわかりました。持病(膵臓炎)による投薬が原因だったようです。
私は低血糖症が起きる前、10年くらい治療のためにピルを服用していました。
実の妹も最近低血糖症のようなのですが、彼女も私より短いですがピルを服用しておりました。今は二人とも別の副作用でピル服用はしておりません。

ピルは低血糖症を起こす要因があるのでしょうか?また、膵臓炎の治療薬にもそのような要素があるのですか?
ぜひ調べていただき、今後の役に立ててもらえればと思います。低血糖症はまだまだ認知されていない疾患ですが、地方では仕事や生活に車が欠かせません。自分だけでなく、他人の命も危険にさらしてしまいますので、低血糖症のリスクは周知してもらいたい。また、もしかかるリスクがあっても、同時に糖質制限を行えば予防できるなら、それはとても大事な啓発です。
よろしくお願いいたします。
2016/09/01(Thu) 15:13 | URL | きぃ | 【編集
訂正です
グリコアルブミン12.4a1c5.6で割ると2.21と食後高血糖が無いと思うのですが2ヶ月前はグリコアルブミンは同じでa1cが5.4だったので、2ヶ月間血糖の高めの日が続いていたという事でしょうか!?よろしくお願い致します。
2016/09/01(Thu) 16:53 | URL | ぷーさん | 【編集
江部先生はじめまして^^
江部先生はじめまして。38歳の男性です。
「京都の名医~」、「糖質制限の教科書」、「蒸し大豆のレシピ本」を購入してスーパー糖質制限食を実践してます。先生の書籍に出会えた事が今年1年の一番の収穫で、衝撃でした。
とにかく目から鱗な内容ばかりでとても興味深く拝読させて頂きました。

お蔭さまでスーパー糖質制限食を頑張って実践した結果、3か月で90kgあった体重が現在80kgに。
今のところ糖尿病は発症しておりませんが、予防の為に今後もスーパー糖質制限食を実践していく所存です。
さて早速ですが、一つ質問させて下さい。
私が摂取している日単位の大豆系の総量なのですが・・・。

・納豆2パック(1個50g)
・がんも(掌サイズ2個)
・蒸し大豆100g

と、いつも大体1日でこれだけの量を摂取してます。
これって大豆取り過ぎですかね?
と、言いますのも、
「蒸し大豆レシピ」本中の大豆イソフラボン絡みの記事(12ページ)で、サプリの取り過ぎがダメなのか、サプリじゃなくても取りすぎはダメなのか自分にはよく分からない箇所があって質問させて頂きました。
自分としては蒸し大豆(新発見!)おいしいし、蒸し大豆だけで300g/日くらい摂取したいのですが^^;

御多忙とは思いますが、アドバイス頂ければ幸いです^^
唐突な質問お許しください。






2016/09/01(Thu) 22:35 | URL | Nサトウ | 【編集
Re: 半導体ガスセンサー式のアルコール検知器怖い><
らこ さん

万一の時は

まず
1)
警察のアルコール検知器が「半導体ガスセンサー式」ということを確認します。

次いで
2)
国土交通省サイトによれば
ケトン体の一種であるアセトンに対して、アルコール検知器が反応することがある。

最後に
3)
自分は「糖質制限食」実践中なので、呼気にケトン体の一種であるアセトンがでることがあるが
アルコール摂取はしていない。

1)2)3)を理路整然と語れば、酔っ払いでないことを理解して貰えると思いたいですが・・・。
2016/09/02(Fri) 07:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
ぷーさん

 食後高血糖の存在をよりはっきりとさせる方法として、
グリコアルブミン値を HbA1C値で割って両者の比を計算する方法があります。
血糖コントロールが良いにしろ悪いにしろ、それが安定している場合、
両者の比は、およそ3:1です。(但しHbA1cはJDS値)

GA/HbA1c比の計算をするときは、JDS値のHbA1cにします。
*JDS+0.4=NGSP
*NGSP-0.4=JDS

今のHbA1c値は、NGSPなので、0.4引いて計算します。

GA/HbA1c比が、3未満なら、食後高血糖は少ないと思います。
2016/09/02(Fri) 07:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 薬と低血糖症について
きぃ さん

様々な薬の副作用で、低血糖が誘発されます。

「薬 副作用 低血糖」

で検索してみましょう。

自分の内服している薬を、例えば「クラビット 副作用 低血糖」
で検索してみましょう。
例として記載したクラビットは臨床上よく処方されるニューキノロン系の抗生剤です。
2016/09/02(Fri) 08:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 訂正です
ぷーさん

GA12.4%なら「11.8~16.0」基準値下限のほうなので、食後高血糖は、ないと思います。

HbA1cが、5.4%から5.6%とほんの少し上昇したのは、
早朝空腹時の血糖値が正常ななかでもほんの少しだけ上昇したのだと思います。
しかし、5.6%も基準値内の正常値なので、全く問題ないと思います。
2016/09/02(Fri) 08:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 江部先生はじめまして^^
Nサトウ さん

拙著のご購入、ありがとうございます。

報道発表資料
平成18年8月23日
厚生労働省医薬食品局食品安全部


この資料によれば、食品としての大豆製品はOKです。
サプリで大豆イソフラボン単独で摂取することの安全性に言及しています。

一方、私の考えとしては、大豆たんぱく(植物たんぱく)だけでなく、
動物性たんぱく質(魚や肉)も、しっかり摂取するのが、人類の健康食と思います。
2016/09/02(Fri) 08:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
有り難うございます
江部先生、お忙しい中お返事頂き有り難うございます。このまま美味しく楽しく糖質制限を続けていきたいと思います。フローズンヨーグルトもとてもさっぱりしていて美味しいですね!!まだまだ暑いのでお体御自愛下さい。
2016/09/02(Fri) 11:55 | URL | ぷーさん | 【編集
診療ガイドライン
 診療ガイドライン作成過程への患者・市民の参画は必要不可欠とされている

http://www.jmedj.co.jp/article/detail.php?article_id=22856

 糖尿病患者団体の日本糖尿病協会は、糖尿病学会の意見を患者に押し付けるためだけの団体である。

 今こそ新しい患者団体を結集し、糖尿病学会のガイドライン作成に働きかけるべきである
2016/09/02(Fri) 12:33 | URL | 精神科医師A | 【編集
最新医学雑誌
PRACTICE 2016年9月号
https://www.ishiyaku.co.jp/magazines/practice/PracticeBookDetail.aspx?BC=003305

【食事】 

 第2回 栄養学の歴史的転換点を迎えて

 脂質制限食・たんぱく質制限食・エネルギー制限食の見直し

 山田 悟 
2016/09/02(Fri) 12:37 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 診療ガイドライン
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
2016/09/02(Fri) 16:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 最新医学雑誌
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
2016/09/02(Fri) 16:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
診療ガイドライン(2)
医者に言いにくい患者の声、医学生が聞きます

http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20160902000100

将来的には治療ガイドラインにも反映させたい
2016/09/04(Sun) 09:21 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 診療ガイドライン(2)
精神科医師A さん

医学生の参加、いいですね。
2016/09/04(Sun) 10:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
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