2007年04月23日 (月)
おはようございます。江部康二です。
昨日は大阪産業創造館で「食事で治す糖尿病・肥満・メタボリックシンドローム」という題で、ミールクリニックビオさん主催の講演をしてきました。
糖質制限食普及センターのあらてつさんを、方向音痴の江部康二のナビゲーターにして無事大阪産業創造館にたどり着き、アットホームな雰囲気の中、2時間お話しました。
二人で京都駅に帰ってきて、近くの中華料理のお店で、あれこれ糖質制限な注文をつけてフルコースを頼み、二品食べたところで高雄病院から緊急呼び出しがかかってきました。メインディッシュの牛肉を断念して(T-T)、急遽病院にタクシーでかけつけた私でした。
あの後あらてつさん、二人前食べてくれたのでしょうか?!
赤ワインを一口・・・いやすいません、1杯飲んで焼酎に切り替えようと思った瞬間の電話だったので、何とか脳細胞の働きは事なきを得ました。
さて脳細胞で思い出しましたが、「脳はブドウ糖しか利用できない」と思っている人が多いのではないでしょうか?
医師や薬剤師や医療関係者の方でも、一般の方々と同様に「脳はブドウ糖しか利用できない」と思い込んでいる人が実は多いと思います。
確かに生理学的には、脳は骨格筋や心筋と違って、安静時にもブドウ糖を利用していることは間違いありません。しかし脳はケトン体という脂肪の分解産物もいつでも利用できるのです。
従って「脳はブドウ糖しか利用できない」というのは、はっきり間違いなのです。
例えばガイトン臨床生理学(有名な生理学の教科書です)によれば、「イヌイットは時々完全脂肪食を摂取するが、通常ブドウ糖しかエネルギー源として利用しない脳細胞も、この時は50~75%のエネルギ-を脂質(ケトン体)から得られるようになる」そうです。
なお安静時や軽い運動時は、心筋も骨格筋もエネルギー源のほとんどは脂肪で、ブドウ糖はほんのちょっぴりしか利用できません。一方脳や赤血球や網膜などは安静時にブドウ糖をしっかり利用します。
では脳はなぜ安静時に筋肉と違って、ブドウ糖を利用できるのでしょうか?
この答えはまた明日、お楽しみに・・・
昨日は大阪産業創造館で「食事で治す糖尿病・肥満・メタボリックシンドローム」という題で、ミールクリニックビオさん主催の講演をしてきました。
糖質制限食普及センターのあらてつさんを、方向音痴の江部康二のナビゲーターにして無事大阪産業創造館にたどり着き、アットホームな雰囲気の中、2時間お話しました。
二人で京都駅に帰ってきて、近くの中華料理のお店で、あれこれ糖質制限な注文をつけてフルコースを頼み、二品食べたところで高雄病院から緊急呼び出しがかかってきました。メインディッシュの牛肉を断念して(T-T)、急遽病院にタクシーでかけつけた私でした。
あの後あらてつさん、二人前食べてくれたのでしょうか?!
赤ワインを一口・・・いやすいません、1杯飲んで焼酎に切り替えようと思った瞬間の電話だったので、何とか脳細胞の働きは事なきを得ました。
さて脳細胞で思い出しましたが、「脳はブドウ糖しか利用できない」と思っている人が多いのではないでしょうか?
医師や薬剤師や医療関係者の方でも、一般の方々と同様に「脳はブドウ糖しか利用できない」と思い込んでいる人が実は多いと思います。
確かに生理学的には、脳は骨格筋や心筋と違って、安静時にもブドウ糖を利用していることは間違いありません。しかし脳はケトン体という脂肪の分解産物もいつでも利用できるのです。
従って「脳はブドウ糖しか利用できない」というのは、はっきり間違いなのです。
例えばガイトン臨床生理学(有名な生理学の教科書です)によれば、「イヌイットは時々完全脂肪食を摂取するが、通常ブドウ糖しかエネルギー源として利用しない脳細胞も、この時は50~75%のエネルギ-を脂質(ケトン体)から得られるようになる」そうです。
なお安静時や軽い運動時は、心筋も骨格筋もエネルギー源のほとんどは脂肪で、ブドウ糖はほんのちょっぴりしか利用できません。一方脳や赤血球や網膜などは安静時にブドウ糖をしっかり利用します。
では脳はなぜ安静時に筋肉と違って、ブドウ糖を利用できるのでしょうか?
この答えはまた明日、お楽しみに・・・
この記事へのトラックバック
| ホーム |