2016年08月05日 (金)
こんにちは。
「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」第4版が刊行されました。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版
リチャード・K・バーンスタイン著
柴田 寿彦訳
体 裁 A5判,482ページ
定 価 本体5,800円+税
発 行 メディカルトリビューン
発 売 金芳堂
柴田寿彦南医療生協名誉理事長が翻訳された最新の本で、2016年5月23日に発売されました。
私がこの本の書評を書きました。→☆☆☆
このたび、2016年9月4日(日)、コープ健診フィットネスセンター3階会議室(総合病院南生協病院建物内)にて出版記念講演会が開催され、私が講師をつとめます。
糖質制限食の基本や最新の話題をわかりやすく楽しくお話したいと思います。
名古屋、愛知、岐阜、三重、中部、東海方面の方々、是非ご参加頂ければ幸いです。
江部康二
********
柴田寿彦南医療生協名誉理事長「バーンスタインの「糖尿病の解決」」出版記念講演会
・日時:2016年9月4日(日) 13:00開場 13:30開会(2時間程度を予定)
・場所:コープ健診フィットネスセンター3階会議室(総合病院南生協病院建物内)
JR南大高駅徒歩1分
https://www.minami-hp.jp/access/index.html
・内容:江部康二医師講演「糖質制限食に関する全ての疑問にお答えします」、質疑応答
・会費:参加費500円(当日お支払)
・定員:400名
・お申し込み方法: 下記①~③をご記入の上、FAX又は、メールでお申し込みください。
要記入事項: ①お名前 ②お電話番号 ③一般か医療関係者か
FAX: 052-625-0621 / メール: a-murou@minami.or.jp
・お問合せ先:実行委員会事務局 052(625)0620(担当:室生、熊谷)
☆☆☆
以下メディカルトリビューンのサイトから転載
https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0526503509/
氏の生き様が詰まった書
【書評】バーンスタイン医師の糖尿病の解決第4版
高雄病院理事長 江部 康二
ワーク・ライフ | 2016.05.26 17:30
2007年にDr.Bernstein's Diabetes Solution(第3版)が出版され,その後糖尿病治療において新しい発展があり,
2011年にDr.Bernstein's Diabetes Solution(第4版)が改訂出版された。
本書はその訳本であり,
新型のインスリン注射薬,DPP-4阻害薬,インクレチン関連注射薬などの解説も追加してありバージョンアップしている。
本書にはバーンスタイン医師の生き様そのものが詰まっているが,まずはその波瀾万丈の軌跡をたどってみたい。
バーンスタイン医師は,1946年,12歳のときに1型糖尿病を発症し,
当初から糖尿病専門医に通院して従来の「低脂肪・高炭水化物食(カロリーの45%は炭水化物)」と
大量のインスリン注射というパターンを20年以上続けた。
その結果,30歳代でとうとう蛋白尿が出現し糖尿病腎症第3期となり,さまざまな合併症も出現した。
この間,頻回の低血糖発作に苦しみ,蛋白尿は次第に増加していった。
1969年,35歳のとき,血糖自己測定器が新発売され,技師という職業柄,
血糖値と食事の関係を3年間にわたって徹底的に検証した。
当時はまだ「血糖値の正常化によって,糖尿病合併症を予防する」という概念がどこにもなかったが,転機が訪れる。
動物実験ではあるが「血糖値の正常化で合併症の予防・改善ができる」という論文を発見したのである。
しかし主治医に言っても「動物と人間は同じじゃない,人間の血糖値を正常化することはできない」と否定された。
そこで1973年,糖尿病発症後27年目の39歳のときから,彼は彼自身の身体を実験台にして,
「血糖値を正常に保つ」ように食事の糖質量とインスリン単位を調節し始めた。
いろいろな人体実験をして血糖値を正常範囲に保つ方法を確認していった。
この過程において,彼はついに『厳格な糖質制限食』を導入し,
主治医が決めたインスリン投与量を激減させることに成功し目標を達成した。
蛋白尿も改善・消失し,何年も続いた全身疲労感がなくなった。
彼は彼自身の発見を他の糖尿病患者にも知らせたいと思い,医学雑誌に論文を投稿するが相手にされない。
医師でないものが発言しても説得力を持たないと判断した彼は,自らが医師になることを決意し,
1979年,45歳のときにアルバート・アインシュタイン医科大学に入学した。
1983年に49歳で医師になり,糖尿病治療学を徹底的に研究し,診療所を開設して多数の患者さんを診察し,
そのデータを参考に本を出版して,厳格な糖質制限食を中心とした糖尿病治療の普及に努めてきた。
糖質制限食こそが,従来の治療法ではどうしようもなかった1型糖尿病患者であるバーンスタイン医師の命を救ったのである。
2016年4月現在,合併症もなく元気に過ごしておられ,現在は82歳くらいと思う。
彼の生存そのものが提唱する治療法の有効性の証明といえる。
糖尿病治療に当たる医師はもちろんのこと,
1型および2型糖尿病患者にも本書の数々の実戦的なノウハウは大いに役立つと思うので,ぜひご一読あれ。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版
リチャード・K・バーンスタイン著
柴田 寿彦訳(総合病院南生協病院 名誉院長)
体 裁 A5判,482ページ
定 価 本体5,800円+税
ISBN 978-4-7653-1674-3
発 行 メディカルトリビューン
発 売 金芳堂
本書は1997年5月に初版が刊行され,それまでの糖尿病治療を覆す内容から全米ベストセラーとなった。
日本語版は2005年に原著2版を刊行,読者の声に応えて第3版を刊行し,このたび第4版がついに刊行―。
「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」第4版が刊行されました。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版
リチャード・K・バーンスタイン著
柴田 寿彦訳
体 裁 A5判,482ページ
定 価 本体5,800円+税
発 行 メディカルトリビューン
発 売 金芳堂
柴田寿彦南医療生協名誉理事長が翻訳された最新の本で、2016年5月23日に発売されました。
私がこの本の書評を書きました。→☆☆☆
このたび、2016年9月4日(日)、コープ健診フィットネスセンター3階会議室(総合病院南生協病院建物内)にて出版記念講演会が開催され、私が講師をつとめます。
糖質制限食の基本や最新の話題をわかりやすく楽しくお話したいと思います。
名古屋、愛知、岐阜、三重、中部、東海方面の方々、是非ご参加頂ければ幸いです。
江部康二
********
柴田寿彦南医療生協名誉理事長「バーンスタインの「糖尿病の解決」」出版記念講演会
・日時:2016年9月4日(日) 13:00開場 13:30開会(2時間程度を予定)
・場所:コープ健診フィットネスセンター3階会議室(総合病院南生協病院建物内)
JR南大高駅徒歩1分
https://www.minami-hp.jp/access/index.html
・内容:江部康二医師講演「糖質制限食に関する全ての疑問にお答えします」、質疑応答
・会費:参加費500円(当日お支払)
・定員:400名
・お申し込み方法: 下記①~③をご記入の上、FAX又は、メールでお申し込みください。
要記入事項: ①お名前 ②お電話番号 ③一般か医療関係者か
FAX: 052-625-0621 / メール: a-murou@minami.or.jp
・お問合せ先:実行委員会事務局 052(625)0620(担当:室生、熊谷)
☆☆☆
以下メディカルトリビューンのサイトから転載
https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0526503509/
氏の生き様が詰まった書
【書評】バーンスタイン医師の糖尿病の解決第4版
高雄病院理事長 江部 康二
ワーク・ライフ | 2016.05.26 17:30
2007年にDr.Bernstein's Diabetes Solution(第3版)が出版され,その後糖尿病治療において新しい発展があり,
2011年にDr.Bernstein's Diabetes Solution(第4版)が改訂出版された。
本書はその訳本であり,
新型のインスリン注射薬,DPP-4阻害薬,インクレチン関連注射薬などの解説も追加してありバージョンアップしている。
本書にはバーンスタイン医師の生き様そのものが詰まっているが,まずはその波瀾万丈の軌跡をたどってみたい。
バーンスタイン医師は,1946年,12歳のときに1型糖尿病を発症し,
当初から糖尿病専門医に通院して従来の「低脂肪・高炭水化物食(カロリーの45%は炭水化物)」と
大量のインスリン注射というパターンを20年以上続けた。
その結果,30歳代でとうとう蛋白尿が出現し糖尿病腎症第3期となり,さまざまな合併症も出現した。
この間,頻回の低血糖発作に苦しみ,蛋白尿は次第に増加していった。
1969年,35歳のとき,血糖自己測定器が新発売され,技師という職業柄,
血糖値と食事の関係を3年間にわたって徹底的に検証した。
当時はまだ「血糖値の正常化によって,糖尿病合併症を予防する」という概念がどこにもなかったが,転機が訪れる。
動物実験ではあるが「血糖値の正常化で合併症の予防・改善ができる」という論文を発見したのである。
しかし主治医に言っても「動物と人間は同じじゃない,人間の血糖値を正常化することはできない」と否定された。
そこで1973年,糖尿病発症後27年目の39歳のときから,彼は彼自身の身体を実験台にして,
「血糖値を正常に保つ」ように食事の糖質量とインスリン単位を調節し始めた。
いろいろな人体実験をして血糖値を正常範囲に保つ方法を確認していった。
この過程において,彼はついに『厳格な糖質制限食』を導入し,
主治医が決めたインスリン投与量を激減させることに成功し目標を達成した。
蛋白尿も改善・消失し,何年も続いた全身疲労感がなくなった。
彼は彼自身の発見を他の糖尿病患者にも知らせたいと思い,医学雑誌に論文を投稿するが相手にされない。
医師でないものが発言しても説得力を持たないと判断した彼は,自らが医師になることを決意し,
1979年,45歳のときにアルバート・アインシュタイン医科大学に入学した。
1983年に49歳で医師になり,糖尿病治療学を徹底的に研究し,診療所を開設して多数の患者さんを診察し,
そのデータを参考に本を出版して,厳格な糖質制限食を中心とした糖尿病治療の普及に努めてきた。
糖質制限食こそが,従来の治療法ではどうしようもなかった1型糖尿病患者であるバーンスタイン医師の命を救ったのである。
2016年4月現在,合併症もなく元気に過ごしておられ,現在は82歳くらいと思う。
彼の生存そのものが提唱する治療法の有効性の証明といえる。
糖尿病治療に当たる医師はもちろんのこと,
1型および2型糖尿病患者にも本書の数々の実戦的なノウハウは大いに役立つと思うので,ぜひご一読あれ。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版
リチャード・K・バーンスタイン著
柴田 寿彦訳(総合病院南生協病院 名誉院長)
体 裁 A5判,482ページ
定 価 本体5,800円+税
ISBN 978-4-7653-1674-3
発 行 メディカルトリビューン
発 売 金芳堂
本書は1997年5月に初版が刊行され,それまでの糖尿病治療を覆す内容から全米ベストセラーとなった。
日本語版は2005年に原著2版を刊行,読者の声に応えて第3版を刊行し,このたび第4版がついに刊行―。
南大高駅といえば、すぐ近くにコウノメソッドで有名な名古屋フォレストクリニックがあります。受診するのに2~3か月待ちだとか・・・。
2016/08/06(Sat) 06:27 | URL | もうあかん | 【編集】
Og Tomoさん
オリゴ糖についての質問に、アドバイスをくださりありがとうございます。
毎日、先生のブログを拝読できず、最後に江部先生へのお礼をお送りしてから開けていませんでした。
今日、7月29日のページを開けてみて、Og Tomoさんのアドバイスに気づきました。
ありがとうございます。
ビオフェルミンも服用して万全だったはずですが、不溶性食物繊維が不足していたのかもしれませんね。
オリゴ糖についての質問に、アドバイスをくださりありがとうございます。
毎日、先生のブログを拝読できず、最後に江部先生へのお礼をお送りしてから開けていませんでした。
今日、7月29日のページを開けてみて、Og Tomoさんのアドバイスに気づきました。
ありがとうございます。
ビオフェルミンも服用して万全だったはずですが、不溶性食物繊維が不足していたのかもしれませんね。
2016/08/06(Sat) 13:17 | URL | a.m | 【編集】
No.4815 2016年8月6日発行
http://www.jmedj.co.jp/weekly/view.php?weekly_id=1090
糖質制限食が威力を発揮した重症糖尿病患者
灰本クリニック院長 灰本 元
糖尿病診療ガイドライン2016
その他特集記事など
http://www.jmedj.co.jp/weekly/view.php?weekly_id=1090
糖質制限食が威力を発揮した重症糖尿病患者
灰本クリニック院長 灰本 元
糖尿病診療ガイドライン2016
その他特集記事など
2016/08/06(Sat) 13:58 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
灰本先生、懐かしいですね。
灰本先生、懐かしいですね。
2016/08/06(Sat) 18:22 | URL | ドクター江部 | 【編集】
a.m さん
私の場合は乳酸菌飲料や乳酸菌製剤は効果無しでした。非常に安く買えるイヌリンのパウダーやレジスタントスターチ(生の芋デンプン、片栗粉)が有効でした。これらは消化吸収されずに大腸で腸内細菌の餌となり、プロピオン酸や酪酸などの有機酸になります。この酸により腸内が弱酸性になると善玉菌が繁殖しやすくなります。
イヌリンは大量に摂取するとオナラで苦しむことになるそうです(ブドゥ党党首さんの実験結果)。1日当り5g前後で様子をみて増減するのがよさそうです。
なお、不溶性食物繊維は少なめにして、水溶性(可溶性)食物繊維を多めにするのが良いようですので、お間違えなく。
私の場合は乳酸菌飲料や乳酸菌製剤は効果無しでした。非常に安く買えるイヌリンのパウダーやレジスタントスターチ(生の芋デンプン、片栗粉)が有効でした。これらは消化吸収されずに大腸で腸内細菌の餌となり、プロピオン酸や酪酸などの有機酸になります。この酸により腸内が弱酸性になると善玉菌が繁殖しやすくなります。
イヌリンは大量に摂取するとオナラで苦しむことになるそうです(ブドゥ党党首さんの実験結果)。1日当り5g前後で様子をみて増減するのがよさそうです。
なお、不溶性食物繊維は少なめにして、水溶性(可溶性)食物繊維を多めにするのが良いようですので、お間違えなく。
2016/08/06(Sat) 20:02 | URL | OgTomo | 【編集】
河野和彦氏自身がアトピー患者でしたが、自分の体にためしてみてよかったサプリメントを報告しています。TARCCが低下しています
http://nagoyaforest.blog.jp/archives/63587481.html
http://nagoyaforest.blog.jp/archives/64768918.html
コウノメソッドでは、実際に医師が内服してみて、効果あるサプリのみ推奨しています。実践医師のドクターイワタは、サプリのプロルベインを内服して、高血圧や糖尿病に効果があったと述べています
http://plaza.rakuten.co.jp/aiwata/diary/201607170000/
http://nagoyaforest.blog.jp/archives/63587481.html
http://nagoyaforest.blog.jp/archives/64768918.html
コウノメソッドでは、実際に医師が内服してみて、効果あるサプリのみ推奨しています。実践医師のドクターイワタは、サプリのプロルベインを内服して、高血圧や糖尿病に効果があったと述べています
http://plaza.rakuten.co.jp/aiwata/diary/201607170000/
2016/08/11(Thu) 11:09 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
情報をありがとうございます。
河野和彦先生 はアトピー性皮膚炎だったのですね。
もっとも、サプリなしで、ほとんどのアトピーは良くなると思いますよ。
情報をありがとうございます。
河野和彦先生 はアトピー性皮膚炎だったのですね。
もっとも、サプリなしで、ほとんどのアトピーは良くなると思いますよ。
2016/08/12(Fri) 18:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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