2016年07月14日 (木)
こんばんは。
糖質制限、長く続けるべきでない理由とは
http://kenko100.jp/articles/160713003987/#gsc.tab=0
という記事が、健康百科というサイトにのりました。
精神科医師Aさんにコメント頂きました。
以下、健康百科から一部抜粋です。
【ご飯やパン、麺類などの主食やイモ類などの炭水化物を減らす「糖質制限ダイエット(糖質制限食)」は、シンプルでわかりやすく、誰でもすぐに始められる人気のダイエット法だ。
ただ、腎臓の機能が落ちている場合など体の状態によっては糖質制限がさらに体調の悪化を招く場合も。
さらに、その減量効果が期待できるのは短い期間だけで、1年以上は続かないばかりか、長期的には死亡率を高めるとの研究結果も報告されているという。
5月19~21日に京都で開かれた日本糖尿病学会のシンポジウム「食事療法の新たなエビデンスを求めて」では、京都府立医科大学大学院内分泌代謝内科学の福井道明教授が、こうした医学的なデータを紹介した上で、糖質制限がどんな人に向いているのか、どんなことに注意すべきかなどについて解説した。】
腎機能障害に関しては、糖質制限食を実践するか否かは、個別対応であり、患者さんとよく相談しながら、毎月検査をして慎重に進めていく必要があります。
糖質制限食の減量効果に関しては、信頼度の高いRCT研究論文で、1年間のもの、2年間のもの、6年間のものが報告されています。
さらに、2015年12月、ランセットに、53のRCTのメタアナリシスによるシステマティック・レビューが掲載され、「低脂肪食よりも糖質制限食の方が減量効果が高い」と結論されています。
Lancet Diabetes Endocrinol 2015 Dec 01;3(12)968-979,
エビデンスレベルは最も上位にランクされますので、減量に関しては糖質制限食の圧勝と言っていいと思います。
さて、EBM(evidence based medicine、証拠に基づく医学)が、医学界を席巻しています。
しかしEBMだけに頼る医療には、明確に限界があります。
例えば糖質制限食に対して肯定的な研究論文もあれば否定的な研究論文もあります。
つまり、同じ糖質制限食に対して現実には結論の異なるEBMが存在するのです。
結局は、自分の頭で考えて、どちらのEBMを選択するかということになります。
次は長期的安全性について。
糖質制限食と「脳心血管疾患」について考えて見ます。
これらは、冠動脈疾患や脳卒中のことですので、ベースには動脈硬化の問題があります。
糖質制限食で動脈硬化のリスク要因となる
「コレステロール、中性脂肪、血糖、血圧、肥満など・・・」
全てが改善しますので少なくとも理論的には、動脈硬化の予防になると思います。
次は、糖質制限食の安全性を示す長期的エビデンスですね。
以下、4つの信頼度の高い研究があります。
1)ニューイングランドジャーナル掲載のコホート研究(冠動脈疾患)
低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし。
82802人 20年間 2006年掲載 ハーバード大学
炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。
一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。
高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。
Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.
82802人の看護師を20年研究ですので、アンケートも緻密でニューイングランドジャーナルですから論文の信頼度も高いです。
炭水化物摂取比率36.8%の一番低い群から、58.8%の一番多い群まで10グループに分けての比較研究です。
GLはGlycemic Lord の略です。
GL(グリセミック・ロード)とは血糖負荷指数といった意味です。
<一人前の分量の食べ物に含まれる糖質のグラム数>×<その食べ物のGI>÷100で計算した数値が、GLです。
20以上が高、19~11が中、10以下が低とされています。
GL値とは、実際の食事でその食品の一人前の糖質分量を考慮して、どれだけ血糖値を上げやすいかを示す目安です。
糖質を多く摂取すると冠動脈疾患のリスクが増加し、糖質摂取比率が少なくても冠動脈疾患のリスクなしです。
2)コホート研究のメタアナリシス(脳心血管疾患)
21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease. Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.
メタアナリシスで、約35万人が対象の巨大な研究で、信頼度も高いです。
糖質制限食では、動物性脂肪の摂取を制限していないので、飽和脂肪酸の摂取量は一般食に比べてかなり多いです。
本研究により、飽和脂肪酸の摂取量は脳心血管疾患とは関係ないことがわかり、糖質制限食には大きな追い風です。
3)前向きコホート試験NIPPON DATA80(心血管死、総死亡率)
前向きコホート試験NIPPON DATA80 9200人 29年間 中村保幸ら。
第10分位(糖質摂取比率51.5%)のグループは、
第1分位(糖質摂取比率72.7%)のグループに比べて
女性においては心血管死のリスクが、59%、総死亡リスクが79%、
男女合わせると、それぞれ、74%、84%しかないという素晴らしい結論で、糖質制限群の圧勝。
Br J Nutr 2014; 112: 916-924
この研究は、日本人の研究です。
9200人を29年間ですので、大きな信頼度の高いコホート研究です。
糖質摂取比率が一番多い群から一番少ない群まで、10グループに分けて比較検討しています。
糖質摂取比率の少ない群は、多い群に比し、心血管死と総死亡リスクが有意に減っていますので、やはり糖質制限食には大きな追い風の研究です。
4)上海コホート研究(心血管疾患)
「糖質摂取量により4群に分けて、
糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い」
女性:糖質264g/日未満、264~282g未満、282~299g未満、299g以上
男性:糖質296g/日未満、296~319g未満、319~339g未満、339g以上
11万7366人を対象に、調べた研究。
女性が6万4,854人で、平均追跡期間が9.8年。
男性が5万2,512人で、mannnin 平均追跡期間が5.4年。
Am J Epidemiol. 2013 Nov 15;178(10):1542-9.
Dietary carbohydrates, refined grains, glycemic load, and risk of coronary heart disease in Chinese adults.
上海の研究です。
糖質を普通に食べている集団を、糖質摂取量により、4群に分けて比較検討しています。
11万7366人を平均9.8年追跡ですから、大きな信頼度の高いコホート研究です。
男女とも、糖質摂取量が多い群ほど心血管疾患の発症リスクが高いというわかりやすい結論です。
糖質の害、恐るべしです。
江部康二
糖質制限、長く続けるべきでない理由とは
http://kenko100.jp/articles/160713003987/#gsc.tab=0
という記事が、健康百科というサイトにのりました。
精神科医師Aさんにコメント頂きました。
以下、健康百科から一部抜粋です。
【ご飯やパン、麺類などの主食やイモ類などの炭水化物を減らす「糖質制限ダイエット(糖質制限食)」は、シンプルでわかりやすく、誰でもすぐに始められる人気のダイエット法だ。
ただ、腎臓の機能が落ちている場合など体の状態によっては糖質制限がさらに体調の悪化を招く場合も。
さらに、その減量効果が期待できるのは短い期間だけで、1年以上は続かないばかりか、長期的には死亡率を高めるとの研究結果も報告されているという。
5月19~21日に京都で開かれた日本糖尿病学会のシンポジウム「食事療法の新たなエビデンスを求めて」では、京都府立医科大学大学院内分泌代謝内科学の福井道明教授が、こうした医学的なデータを紹介した上で、糖質制限がどんな人に向いているのか、どんなことに注意すべきかなどについて解説した。】
腎機能障害に関しては、糖質制限食を実践するか否かは、個別対応であり、患者さんとよく相談しながら、毎月検査をして慎重に進めていく必要があります。
糖質制限食の減量効果に関しては、信頼度の高いRCT研究論文で、1年間のもの、2年間のもの、6年間のものが報告されています。
さらに、2015年12月、ランセットに、53のRCTのメタアナリシスによるシステマティック・レビューが掲載され、「低脂肪食よりも糖質制限食の方が減量効果が高い」と結論されています。
Lancet Diabetes Endocrinol 2015 Dec 01;3(12)968-979,
エビデンスレベルは最も上位にランクされますので、減量に関しては糖質制限食の圧勝と言っていいと思います。
さて、EBM(evidence based medicine、証拠に基づく医学)が、医学界を席巻しています。
しかしEBMだけに頼る医療には、明確に限界があります。
例えば糖質制限食に対して肯定的な研究論文もあれば否定的な研究論文もあります。
つまり、同じ糖質制限食に対して現実には結論の異なるEBMが存在するのです。
結局は、自分の頭で考えて、どちらのEBMを選択するかということになります。
次は長期的安全性について。
糖質制限食と「脳心血管疾患」について考えて見ます。
これらは、冠動脈疾患や脳卒中のことですので、ベースには動脈硬化の問題があります。
糖質制限食で動脈硬化のリスク要因となる
「コレステロール、中性脂肪、血糖、血圧、肥満など・・・」
全てが改善しますので少なくとも理論的には、動脈硬化の予防になると思います。
次は、糖質制限食の安全性を示す長期的エビデンスですね。
以下、4つの信頼度の高い研究があります。
1)ニューイングランドジャーナル掲載のコホート研究(冠動脈疾患)
低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし。
82802人 20年間 2006年掲載 ハーバード大学
炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。
一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。
高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。
Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.
82802人の看護師を20年研究ですので、アンケートも緻密でニューイングランドジャーナルですから論文の信頼度も高いです。
炭水化物摂取比率36.8%の一番低い群から、58.8%の一番多い群まで10グループに分けての比較研究です。
GLはGlycemic Lord の略です。
GL(グリセミック・ロード)とは血糖負荷指数といった意味です。
<一人前の分量の食べ物に含まれる糖質のグラム数>×<その食べ物のGI>÷100で計算した数値が、GLです。
20以上が高、19~11が中、10以下が低とされています。
GL値とは、実際の食事でその食品の一人前の糖質分量を考慮して、どれだけ血糖値を上げやすいかを示す目安です。
糖質を多く摂取すると冠動脈疾患のリスクが増加し、糖質摂取比率が少なくても冠動脈疾患のリスクなしです。
2)コホート研究のメタアナリシス(脳心血管疾患)
21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease. Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.
メタアナリシスで、約35万人が対象の巨大な研究で、信頼度も高いです。
糖質制限食では、動物性脂肪の摂取を制限していないので、飽和脂肪酸の摂取量は一般食に比べてかなり多いです。
本研究により、飽和脂肪酸の摂取量は脳心血管疾患とは関係ないことがわかり、糖質制限食には大きな追い風です。
3)前向きコホート試験NIPPON DATA80(心血管死、総死亡率)
前向きコホート試験NIPPON DATA80 9200人 29年間 中村保幸ら。
第10分位(糖質摂取比率51.5%)のグループは、
第1分位(糖質摂取比率72.7%)のグループに比べて
女性においては心血管死のリスクが、59%、総死亡リスクが79%、
男女合わせると、それぞれ、74%、84%しかないという素晴らしい結論で、糖質制限群の圧勝。
Br J Nutr 2014; 112: 916-924
この研究は、日本人の研究です。
9200人を29年間ですので、大きな信頼度の高いコホート研究です。
糖質摂取比率が一番多い群から一番少ない群まで、10グループに分けて比較検討しています。
糖質摂取比率の少ない群は、多い群に比し、心血管死と総死亡リスクが有意に減っていますので、やはり糖質制限食には大きな追い風の研究です。
4)上海コホート研究(心血管疾患)
「糖質摂取量により4群に分けて、
糖質摂取量が多いほど心血管疾患の発症リスクが高い」
女性:糖質264g/日未満、264~282g未満、282~299g未満、299g以上
男性:糖質296g/日未満、296~319g未満、319~339g未満、339g以上
11万7366人を対象に、調べた研究。
女性が6万4,854人で、平均追跡期間が9.8年。
男性が5万2,512人で、mannnin 平均追跡期間が5.4年。
Am J Epidemiol. 2013 Nov 15;178(10):1542-9.
Dietary carbohydrates, refined grains, glycemic load, and risk of coronary heart disease in Chinese adults.
上海の研究です。
糖質を普通に食べている集団を、糖質摂取量により、4群に分けて比較検討しています。
11万7366人を平均9.8年追跡ですから、大きな信頼度の高いコホート研究です。
男女とも、糖質摂取量が多い群ほど心血管疾患の発症リスクが高いというわかりやすい結論です。
糖質の害、恐るべしです。
江部康二
「米国糖尿病学会が2013年に糖質制限を容認」の件に関して、相変わらず難癖をつける輩がいます。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
学会サイトの原文を引用し、「糖質制限の有効性・安全性を担保する糖尿病学会など世界のどこにも存在しませんし、ましてスーパー糖質制限を容認する糖尿病学会など世界のどこにも存在しません」と放言。
反論コメントも一切受け付けないという卑怯な輩です。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
学会サイトの原文を引用し、「糖質制限の有効性・安全性を担保する糖尿病学会など世界のどこにも存在しませんし、ましてスーパー糖質制限を容認する糖尿病学会など世界のどこにも存在しません」と放言。
反論コメントも一切受け付けないという卑怯な輩です。
2016/07/14(Thu) 21:06 | URL | 通りすがり | 【編集】
度々失礼致します。
重箱の隅をつつくような馬鹿がおります。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-156.html
人類は150万年前まで草食だったという屁理屈です。100万年前から雑食という程度は認めているようです。
重箱の隅をつつくような馬鹿がおります。
http://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-156.html
人類は150万年前まで草食だったという屁理屈です。100万年前から雑食という程度は認めているようです。
2016/07/14(Thu) 21:21 | URL | 通りすがり | 【編集】
人類誕生から699万年間、食べ続けてきた食事を大幅に変えて、それまでの食事でなかった炭水化物を主食にして、それで健康になるなんてこと、あり得るのでしょうか?
逆に人類はよほどの器用者なのでしょう。一応そこそこ病気になっても1万年も生きてきたからビックリです。
大変失礼ながら、これらの研究は得られるべくして得られた結論と思います。それ以上特に言い様がありません。
ダイエット効果と言いますが、野生動物のどこに肥満してる動物がいるのでしょうか?
その種本来の食事をしたら本来の体型になって当たり前です。別に驚くことでもないでしょう。私は、炭水化物を大食いしていた30才の頃と比べ現在15キロ減りましたが、今年5月に受けた総合的な血液検査はほとんど合格でした。忙しい内科医が1項目ごと説明せず一言「どこも悪くない」と言ったから、素人の私はそのようなアバウトな報告しかできません。
6年前からスーパーに近い糖質制限をしていたにも関わらず心筋梗塞になったのは、江部先生が言われるとおり高血糖の記憶のせいでしょうが、今年5月に受けた動脈の検査では、硬化具合(baPWV)は年齢相応(58才)の1300、詰まり具合(ABI)は左足1.12、右足1.13と正常でした。ABIは0.9以下だと血管内が詰まっており、1.4以上だと血管そのものの厚みが厚過ぎです。素人にも分かりやすいように血管を輪切りにしたモデルが数値とともに表示されてました。
ご飯主食の病院食から解放されて約1年と短期間で受けた動脈検査で、こんな好結果が得られたことは不思議ですが、思うにサラリーマン生活で行っていたスーパーに近い糖質制限はまだ本格的な糖質制限ではなく、勤めからも病院からも離れた独り暮らしの中での本格的な糖質制限では意外と早く動脈の回復が得られたのではないかと思っています。私一人の一度だけの検査に過ぎませんが。
逆に人類はよほどの器用者なのでしょう。一応そこそこ病気になっても1万年も生きてきたからビックリです。
大変失礼ながら、これらの研究は得られるべくして得られた結論と思います。それ以上特に言い様がありません。
ダイエット効果と言いますが、野生動物のどこに肥満してる動物がいるのでしょうか?
その種本来の食事をしたら本来の体型になって当たり前です。別に驚くことでもないでしょう。私は、炭水化物を大食いしていた30才の頃と比べ現在15キロ減りましたが、今年5月に受けた総合的な血液検査はほとんど合格でした。忙しい内科医が1項目ごと説明せず一言「どこも悪くない」と言ったから、素人の私はそのようなアバウトな報告しかできません。
6年前からスーパーに近い糖質制限をしていたにも関わらず心筋梗塞になったのは、江部先生が言われるとおり高血糖の記憶のせいでしょうが、今年5月に受けた動脈の検査では、硬化具合(baPWV)は年齢相応(58才)の1300、詰まり具合(ABI)は左足1.12、右足1.13と正常でした。ABIは0.9以下だと血管内が詰まっており、1.4以上だと血管そのものの厚みが厚過ぎです。素人にも分かりやすいように血管を輪切りにしたモデルが数値とともに表示されてました。
ご飯主食の病院食から解放されて約1年と短期間で受けた動脈検査で、こんな好結果が得られたことは不思議ですが、思うにサラリーマン生活で行っていたスーパーに近い糖質制限はまだ本格的な糖質制限ではなく、勤めからも病院からも離れた独り暮らしの中での本格的な糖質制限では意外と早く動脈の回復が得られたのではないかと思っています。私一人の一度だけの検査に過ぎませんが。
2016/07/14(Thu) 22:12 | URL | コバタケ | 【編集】
やっぱり飽和脂肪酸は体に悪かったというエビデンスレベルの高い論文が先週発表されたようです。
Association of Specific Dietary Fats With Total and Cause-Specific Mortality
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=2530902
プレスリリース
https://www.hsph.harvard.edu/news/press-releases/higher-consumption-of-unsaturated-fats-linked-with-lower-mortality/
筆頭著者インタビュー
https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/2016/07/05/different-dietary-fat-different-risk-of-mortality/
意外に思った箇所を以下に抜粋します。
When compared with the same number of calories from carbohydrate, every 5% increase in saturated fat intake was associated with an 8% higher risk of overall mortality.
Intake of ω-6 PUFA, especially linoleic acid, was inversely associated with mortality owing to most major causes
Association of Specific Dietary Fats With Total and Cause-Specific Mortality
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=2530902
プレスリリース
https://www.hsph.harvard.edu/news/press-releases/higher-consumption-of-unsaturated-fats-linked-with-lower-mortality/
筆頭著者インタビュー
https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/2016/07/05/different-dietary-fat-different-risk-of-mortality/
意外に思った箇所を以下に抜粋します。
When compared with the same number of calories from carbohydrate, every 5% increase in saturated fat intake was associated with an 8% higher risk of overall mortality.
Intake of ω-6 PUFA, especially linoleic acid, was inversely associated with mortality owing to most major causes
2016/07/15(Fri) 00:01 | URL | バビンスキー | 【編集】
例えば菜食主義の方は、大豆(大豆食品)と精白米(ご飯)を一緒に食べて、両者の欠乏している必須アミノ酸を補うことで、たんぱく質を確保しています。
でも不足する必須アミノ酸をご飯のみでとらなくてはいけないわけもなく、例えば豆腐のみでは不足するメチオニンも鰹節をかければすむわけですよね。
糖質を含む食品で補っていたものを糖質の少ない食品で補うためには何をどれだけ食べればよいか、とういう情報が不足しているために、ただ糖質を辞めることで、健康を損なう人がけっこう多いのかもしれません。
それを、糖質を摂取しないと危険だというふうに、問題をすりかえてしまっているのだと思います。
私の場合、今から思うと過去のダイエットの際の体調不良の原因は主にたんぱく質の不足だったと思います。
糖質制限をして体調が悪くなった方はそれを単に糖質不足で片付けるのではなく栄養のバランスに偏りがないか、それを気にするべきなのに、やみくもに糖質制限をやり玉にあげる専門家が多いことは嘆かわしい限りです。
でも不足する必須アミノ酸をご飯のみでとらなくてはいけないわけもなく、例えば豆腐のみでは不足するメチオニンも鰹節をかければすむわけですよね。
糖質を含む食品で補っていたものを糖質の少ない食品で補うためには何をどれだけ食べればよいか、とういう情報が不足しているために、ただ糖質を辞めることで、健康を損なう人がけっこう多いのかもしれません。
それを、糖質を摂取しないと危険だというふうに、問題をすりかえてしまっているのだと思います。
私の場合、今から思うと過去のダイエットの際の体調不良の原因は主にたんぱく質の不足だったと思います。
糖質制限をして体調が悪くなった方はそれを単に糖質不足で片付けるのではなく栄養のバランスに偏りがないか、それを気にするべきなのに、やみくもに糖質制限をやり玉にあげる専門家が多いことは嘆かわしい限りです。
2016/07/15(Fri) 07:21 | URL | にゃんこまま | 【編集】
通りすがり さん
2013年10月の米国糖尿病学会は、
「栄養療法に関する声明」、5年ぶりの改訂で
「糖質制限食」を正式に容認です。
デューク大學のYancy Jr. 准教授は今回のADA声明改訂委員の1人でもあり、臨床現場では
スーパー糖質制限より厳しい「ケトジェニックダイエット」を実践しておられます。
この事実で充分と思います。
2013年10月の米国糖尿病学会は、
「栄養療法に関する声明」、5年ぶりの改訂で
「糖質制限食」を正式に容認です。
デューク大學のYancy Jr. 准教授は今回のADA声明改訂委員の1人でもあり、臨床現場では
スーパー糖質制限より厳しい「ケトジェニックダイエット」を実践しておられます。
この事実で充分と思います。
2016/07/15(Fri) 07:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
通りすがり さん
人類がチンパンジーと分かれて、700万年間、狩猟・採集でした。
この間、肉食、魚貝食、骨・骨髄、根茎食、果実、草食、雑食・・・いろんな人類がいたと思います。
しかし穀物食がなかったことは、明らかですので、いずれにせよ糖質摂取は少なかったと考えられます。
人類がチンパンジーと分かれて、700万年間、狩猟・採集でした。
この間、肉食、魚貝食、骨・骨髄、根茎食、果実、草食、雑食・・・いろんな人類がいたと思います。
しかし穀物食がなかったことは、明らかですので、いずれにせよ糖質摂取は少なかったと考えられます。
2016/07/15(Fri) 07:52 | URL | ドクター江部 | 【編集】
こばたけさん
人類がチンパンジーと分かれて、700万年間、狩猟・採集でした。
この間、肉食、魚貝食、骨・骨髄、根茎食、果実、ナッツ、草食、雑食・・・主食に関してはいろんな人類がいたと思います。
しかし穀物食がなかったことは、明らかですので、いずれにせよ糖質摂取は少なかったと考えられます。
ともあれ、スーパー糖質制限食1年間で、動脈硬化の検査が基準値内に改善したとは素晴らしいです。
このデータなら、心筋梗塞の再発予防が可能と思います。
人類がチンパンジーと分かれて、700万年間、狩猟・採集でした。
この間、肉食、魚貝食、骨・骨髄、根茎食、果実、ナッツ、草食、雑食・・・主食に関してはいろんな人類がいたと思います。
しかし穀物食がなかったことは、明らかですので、いずれにせよ糖質摂取は少なかったと考えられます。
ともあれ、スーパー糖質制限食1年間で、動脈硬化の検査が基準値内に改善したとは素晴らしいです。
このデータなら、心筋梗塞の再発予防が可能と思います。
2016/07/15(Fri) 08:03 | URL | ドクター江部 | 【編集】
バビンスキー さん
情報をありがとうございます。
適宜、読んでみたいと思います。
一方、ハーバード大学は、権威ある大学であり、論文も信頼度が高いと私もずっと考えていたのですが、
「植物油が良くて、動物油が良くない」と言い出したのがそもそもハーバード大学の研究グループです。
どうも、残念ながら、利益相反の可能性が否定できません。
穀物会社などから研究資金がでている可能性があります。
近年、米国の穀物会社とは無関係な英国の論文では、リノール酸の害を指摘しています。
リノール酸の摂取が多く、オメガ6/オメガ3比が高いと、心疾患が増えることは繰り返し報告され、最新のものはSydney Diet Heart sutdy (BMJ、Ramsden、2013)があります。
これに基づきBMJの論説では、「Amrican Hert Associationのリノール酸摂取を2倍に増やしてもよい」という指導を、改めるべきではないか、としています。
(Calder P,BMJ2013;346:f493.doi.)
情報をありがとうございます。
適宜、読んでみたいと思います。
一方、ハーバード大学は、権威ある大学であり、論文も信頼度が高いと私もずっと考えていたのですが、
「植物油が良くて、動物油が良くない」と言い出したのがそもそもハーバード大学の研究グループです。
どうも、残念ながら、利益相反の可能性が否定できません。
穀物会社などから研究資金がでている可能性があります。
近年、米国の穀物会社とは無関係な英国の論文では、リノール酸の害を指摘しています。
リノール酸の摂取が多く、オメガ6/オメガ3比が高いと、心疾患が増えることは繰り返し報告され、最新のものはSydney Diet Heart sutdy (BMJ、Ramsden、2013)があります。
これに基づきBMJの論説では、「Amrican Hert Associationのリノール酸摂取を2倍に増やしてもよい」という指導を、改めるべきではないか、としています。
(Calder P,BMJ2013;346:f493.doi.)
2016/07/15(Fri) 08:17 | URL | ドクター江部 | 【編集】
にゃんこまま さん
スーパー糖質制限食で、厚生労働省のいう推定エネルギー必要量を摂取していれば、
「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」は全て確保できると思います。
必須糖質はありません。
糖質制限食で体調不良を訴える人の多くが、カロリー不足で、動物性脂肪と動物性蛋白の摂取不足です。
魚貝類と肉類は「1:1」くらいでしっかり摂取し、卵製品、乳製品、大豆製品・・・
ビタミンCと食物繊維確保のために、葉野菜、ゴーヤ、ブロッコリー、海藻、茸・・・など摂取であれば
体調良好となり、不快な症状はでないと思います。
スーパー糖質制限食で、厚生労働省のいう推定エネルギー必要量を摂取していれば、
「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」は全て確保できると思います。
必須糖質はありません。
糖質制限食で体調不良を訴える人の多くが、カロリー不足で、動物性脂肪と動物性蛋白の摂取不足です。
魚貝類と肉類は「1:1」くらいでしっかり摂取し、卵製品、乳製品、大豆製品・・・
ビタミンCと食物繊維確保のために、葉野菜、ゴーヤ、ブロッコリー、海藻、茸・・・など摂取であれば
体調良好となり、不快な症状はでないと思います。
2016/07/15(Fri) 08:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
【日本人糖尿病患者の平均死亡時年齢、3.5歳延長】
2001~10年時の学会委員会調査結果まとまる
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/special/dmns/report/201606/547232.html
-----------------------------------------------------------------
ひとえに糖質制限の普及効果と思います。
2001~10年時の学会委員会調査結果まとまる
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/special/dmns/report/201606/547232.html
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ひとえに糖質制限の普及効果と思います。
2016/07/15(Fri) 10:42 | URL | 福助 | 【編集】
動脈検査以外に心臓エコー検査なども報告します。心臓エコー検査は去年8月と今年5月に受け、いずれも異常ありとなってますが、循環器内科医が言うには、異常は梗塞した箇所で、梗塞によって当該細胞が死んでるので元に戻らないが、他は異常ないので心臓全体は悪くないそうです。もちろん心筋梗塞で倒れた時に入れたステントは入ったままです。
心臓関係で投与されてる薬は不整脈、抗血小板、コレステロールの薬で、医師に止められないかと聞くと、心筋梗塞罹患者はこの3種類の薬は止められないと言ってました。心臓の専門家がそう言うなら、そうだと納得しました。(コレステロールの薬は怪しいですが)
血液検査でヘモグロビンA1cは、ピーナッツを食べた後は6近くになりますが、そうでなければ5台半ばです。ご飯など炭水化物を食べてた6年前以前は7~8でした。
心臓関係で投与されてる薬は不整脈、抗血小板、コレステロールの薬で、医師に止められないかと聞くと、心筋梗塞罹患者はこの3種類の薬は止められないと言ってました。心臓の専門家がそう言うなら、そうだと納得しました。(コレステロールの薬は怪しいですが)
血液検査でヘモグロビンA1cは、ピーナッツを食べた後は6近くになりますが、そうでなければ5台半ばです。ご飯など炭水化物を食べてた6年前以前は7~8でした。
2016/07/15(Fri) 12:13 | URL | コバタケ | 【編集】
ご指摘のブログ見ましたが、この輩は筋トレで糖尿病が「完治」すると大嘘を垂れています。現代の医学では、如何なる治療法でも血糖コントロールが良くなっても、糖尿病が完治することはありません。
ただの筋肉馬鹿なので、相手にするに値しません。ほっときましょう。
ただの筋肉馬鹿なので、相手にするに値しません。ほっときましょう。
2016/07/15(Fri) 12:44 | URL | やし | 【編集】
糖質を制限すると、痛みの閾値レベルが上がるのでしょうか?
また、痛みが出る頻度が減ったりすることも考えられますでしょうか?
私は、もう10年ほど前になるのですが、腰部ヘルニアで髄核が流れ出てしまいました。
激痛でした。
ブロック注射をすることにより痛みはなくなりましたが、麻痺のような症状はずっと残っています。
まぁ、痛みがなければそれでいいのですが、たまにビりッと痛みが出ることがあります。1~2日で治まります。
その痛みですが、糖質を多く摂取した時には、痛みがでることが多いように感じます。
糖質を制限していると、その痛みが出にくいように感じたりします。
糖質が痛みを誘発するような作用を持つのでしょうか?
また、痛みが出る頻度が減ったりすることも考えられますでしょうか?
私は、もう10年ほど前になるのですが、腰部ヘルニアで髄核が流れ出てしまいました。
激痛でした。
ブロック注射をすることにより痛みはなくなりましたが、麻痺のような症状はずっと残っています。
まぁ、痛みがなければそれでいいのですが、たまにビりッと痛みが出ることがあります。1~2日で治まります。
その痛みですが、糖質を多く摂取した時には、痛みがでることが多いように感じます。
糖質を制限していると、その痛みが出にくいように感じたりします。
糖質が痛みを誘発するような作用を持つのでしょうか?
2016/07/15(Fri) 14:58 | URL | クワトロ | 【編集】
福助 さん
うーむ、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」が上梓されたのが2005年ですから
2001~2010は、
糖質制限が広まって効果がでるには、まだ少し早いようにも思います。
ハートセンターや脳卒中センターの技術的進歩で、心筋梗塞や脳梗塞で救命される糖尿人が増加したのも
一因かもしれません。
糖尿人の癌による死亡は増加しているので、単純に血糖コントロールが良くなって、寿命が延びたとは言えないようです。
またコントロール良好の指標をHbA1cにしているなら、食後高血糖や平均血糖変動幅増大を見逃しているので
こちらも単純にはいきません。
うーむ、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」が上梓されたのが2005年ですから
2001~2010は、
糖質制限が広まって効果がでるには、まだ少し早いようにも思います。
ハートセンターや脳卒中センターの技術的進歩で、心筋梗塞や脳梗塞で救命される糖尿人が増加したのも
一因かもしれません。
糖尿人の癌による死亡は増加しているので、単純に血糖コントロールが良くなって、寿命が延びたとは言えないようです。
またコントロール良好の指標をHbA1cにしているなら、食後高血糖や平均血糖変動幅増大を見逃しているので
こちらも単純にはいきません。
2016/07/15(Fri) 19:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
クワトロ さん
糖質制限食実践で、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクが減ります。
それで、様々な慢性疾患や症状がいい方に向く可能性があると思います。
糖質制限食実践で、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクが減ります。
それで、様々な慢性疾患や症状がいい方に向く可能性があると思います。
2016/07/15(Fri) 19:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
食後血糖変動幅の少なさが負担をかけずに済むのですね。
片頭痛なども血管の膨張によるものがあるみたいですし・・。
ありがとうございました。
片頭痛なども血管の膨張によるものがあるみたいですし・・。
ありがとうございました。
2016/07/15(Fri) 20:39 | URL | クワトロ | 【編集】
こんにちは。いつも楽しく読んでおります。
糖質制限の反対の中には、血管プラークは糖質制限では減少せず、脂質が多くなり悪化するので心筋梗塞などの危険が高まるという意見があると思いますが、これについてはどうなのでしょうか。糖質制限+血管プラーク減少食では、本当に食べるものがなくなってしまいます。。。
糖質制限の反対の中には、血管プラークは糖質制限では減少せず、脂質が多くなり悪化するので心筋梗塞などの危険が高まるという意見があると思いますが、これについてはどうなのでしょうか。糖質制限+血管プラーク減少食では、本当に食べるものがなくなってしまいます。。。
2016/07/16(Sat) 03:01 | URL | mama | 【編集】
mama さん
糖質制限食で、しっかり脂質と蛋白質を摂取した人の検査データは
中性脂肪が正常で低値となり
HDL-Cは上昇してやや高値となり
LDL-Cは基準値となります。
従いまして、動脈硬化のリスク要因は糖質制限食で全て改善します。
2015年10月20日 (火)の本ブログ記事
「江部康二の検査データ及び糖質制限食実践時の検査データの推移。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3562.html
をご参照頂けば幸いです。
糖質制限食で、しっかり脂質と蛋白質を摂取した人の検査データは
中性脂肪が正常で低値となり
HDL-Cは上昇してやや高値となり
LDL-Cは基準値となります。
従いまして、動脈硬化のリスク要因は糖質制限食で全て改善します。
2015年10月20日 (火)の本ブログ記事
「江部康二の検査データ及び糖質制限食実践時の検査データの推移。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3562.html
をご参照頂けば幸いです。
2016/07/16(Sat) 08:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
mamaさん。横から失礼します。私の体験を少々。
LDL/HDL比を下げるとプラーク退縮効果があると言われています。
先生が書かれているように、糖質制限でHDL-Cが上昇します。
私は、かつて頸動脈エコー検査で50-75%もの狭窄が発見され、そのときは大ショックを受けました。
しかし、このブログにめぐりあってからスーパー糖質制限を始めて、2~3あったL/H比を1近くにまで下げることで、3年後には狭窄率25%までに改善できました。これは頚部MRI検査でも確認しました。
糖質制限で中性脂肪を下げて悪いLDL-C(スモールデンス)をなくし、高いHDL-Cを維持していけば、もう心配はないと思っています。
江部先生には命を救ってもらい、感謝の日々です。
LDL/HDL比を下げるとプラーク退縮効果があると言われています。
先生が書かれているように、糖質制限でHDL-Cが上昇します。
私は、かつて頸動脈エコー検査で50-75%もの狭窄が発見され、そのときは大ショックを受けました。
しかし、このブログにめぐりあってからスーパー糖質制限を始めて、2~3あったL/H比を1近くにまで下げることで、3年後には狭窄率25%までに改善できました。これは頚部MRI検査でも確認しました。
糖質制限で中性脂肪を下げて悪いLDL-C(スモールデンス)をなくし、高いHDL-Cを維持していけば、もう心配はないと思っています。
江部先生には命を救ってもらい、感謝の日々です。
2016/07/16(Sat) 11:07 | URL | SHUKAN | 【編集】
SHUKAN さん
プラークが、「50-75%狭窄」 → 糖質制限3年後に →「狭窄率25%」
素晴らしい改善です。
良かったですね。
私も嬉しくなります。
プラークが、「50-75%狭窄」 → 糖質制限3年後に →「狭窄率25%」
素晴らしい改善です。
良かったですね。
私も嬉しくなります。
2016/07/16(Sat) 16:01 | URL | ドクター江部 | 【編集】
LDH/HDHの比を改善してよくなったという話は心強いです。おめでとうございます。
ただすでにご存じとは思いますが、糖質制限による血管プラークの悪化について言っているのも医師の方で、その方は動脈硬化の状態は血液検査では分からないと言っていますので、気になります。とはいっても血糖コントロールにはある程度の糖質制限が必要だと思いますが。混乱してます。
ただすでにご存じとは思いますが、糖質制限による血管プラークの悪化について言っているのも医師の方で、その方は動脈硬化の状態は血液検査では分からないと言っていますので、気になります。とはいっても血糖コントロールにはある程度の糖質制限が必要だと思いますが。混乱してます。
2016/07/17(Sun) 03:39 | URL | mama | 【編集】
mama さん
SHUKANさんのコメントは
頸動脈エコーでの改善ですので、画像診断での改善です。
血液検査でも改善し、画像診断でも改善したというお話しです。
私の患者さんで、糖質制限食により、画像診断で血管プラークが消えた糖尿人もおられます。
私自身は52歳時に糖尿病発覚、高血圧、メタボありで、スーパー糖質制限食実践半年で全て正常化です。
その後スーパー糖質制限食を続けて66歳現在、糖尿病合併症はなく、全ての検査データは正常です。
「16/07/16 SHUKAN
プラーク退縮に期待を
mamaさん。横から失礼します。私の体験を少々。
LDL/HDL比を下げるとプラーク退縮効果があると言われています。
先生が書かれているように、糖質制限でHDL-Cが上昇します。
私は、かつて頸動脈エコー検査で50-75%もの狭窄が発見され、そのときは大ショックを受けました。
しかし、このブログにめぐりあってからスーパー糖質制限を始めて、2~3あったL/H比を1近くにまで下げることで、3年後には狭窄率25%までに改善できました。これは頚部MRI検査でも確認しました。
糖質制限で中性脂肪を下げて悪いLDL-C(スモールデンス)をなくし、高いHDL-Cを維持していけば、もう心配はないと思っています。
江部先生には命を救ってもらい、感謝の日々です。」
SHUKANさんのコメントは
頸動脈エコーでの改善ですので、画像診断での改善です。
血液検査でも改善し、画像診断でも改善したというお話しです。
私の患者さんで、糖質制限食により、画像診断で血管プラークが消えた糖尿人もおられます。
私自身は52歳時に糖尿病発覚、高血圧、メタボありで、スーパー糖質制限食実践半年で全て正常化です。
その後スーパー糖質制限食を続けて66歳現在、糖尿病合併症はなく、全ての検査データは正常です。
「16/07/16 SHUKAN
プラーク退縮に期待を
mamaさん。横から失礼します。私の体験を少々。
LDL/HDL比を下げるとプラーク退縮効果があると言われています。
先生が書かれているように、糖質制限でHDL-Cが上昇します。
私は、かつて頸動脈エコー検査で50-75%もの狭窄が発見され、そのときは大ショックを受けました。
しかし、このブログにめぐりあってからスーパー糖質制限を始めて、2~3あったL/H比を1近くにまで下げることで、3年後には狭窄率25%までに改善できました。これは頚部MRI検査でも確認しました。
糖質制限で中性脂肪を下げて悪いLDL-C(スモールデンス)をなくし、高いHDL-Cを維持していけば、もう心配はないと思っています。
江部先生には命を救ってもらい、感謝の日々です。」
2016/07/17(Sun) 08:54 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、追加のご説明、ありがとうございます。
私のほうは少し説明足らずでしたが、私の言っていた医者の方は、糖質制限の結果、血液検査はすべて改善されているにもかかわらず、プラークが悪化しているという臨床結果(頸動脈エコーの画像データ)を示しておられます。その先生は、脂肪が原因とおっしゃられており、かなり糖質制限を反対しておられます。
私自身は糖質制限を始めて1年半、今は血液検査はすべて正常で、Hba1cは5.4まで下がり、L/H比も1.3まで下がりました。糖質制限では、脂肪はむしろ積極的にとるもので、制限するものではないですよね。全般的に体調は良好ですが、今でもめまいや頭痛があるので、不安になります。頸動脈エコーを見ておいたほうがいいのでしょうか?(高血糖の記憶?)
私のほうは少し説明足らずでしたが、私の言っていた医者の方は、糖質制限の結果、血液検査はすべて改善されているにもかかわらず、プラークが悪化しているという臨床結果(頸動脈エコーの画像データ)を示しておられます。その先生は、脂肪が原因とおっしゃられており、かなり糖質制限を反対しておられます。
私自身は糖質制限を始めて1年半、今は血液検査はすべて正常で、Hba1cは5.4まで下がり、L/H比も1.3まで下がりました。糖質制限では、脂肪はむしろ積極的にとるもので、制限するものではないですよね。全般的に体調は良好ですが、今でもめまいや頭痛があるので、不安になります。頸動脈エコーを見ておいたほうがいいのでしょうか?(高血糖の記憶?)
2016/07/18(Mon) 03:03 | URL | mama | 【編集】
mama さん
頸動脈エコーを検査するのが良いと思います。
「糖質制限を始めて1年半、今は血液検査はすべて正常で、Hba1cは5.4まで下がり、L/H比も1.3」
このデータなら、プラークが新たに悪化する可能性はないと思います。
しかし、血糖コントロール不良の期間があれば、その時期にプラークができている可能性はあります。
頸動脈エコーを検査するのが良いと思います。
「糖質制限を始めて1年半、今は血液検査はすべて正常で、Hba1cは5.4まで下がり、L/H比も1.3」
このデータなら、プラークが新たに悪化する可能性はないと思います。
しかし、血糖コントロール不良の期間があれば、その時期にプラークができている可能性はあります。
2016/07/18(Mon) 10:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
横から失礼します。mamaさんと同じ不安を持つ人は少なからずいると思います。私もその1人なのですが、インターネットで糖質制限と動脈硬化で検索するとこちらのサイトが上位に来るほど関心は高いようです。(カルピンチョ先生のコメント欄でも別の方が質問されています)
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/46.html
この患者さんのように頸動脈は綺麗でも、他の箇所も検査しないと判断できないのであれば不安になります。真島先生の動脈硬化についてのお考えは別にしても、目で見て分かる検査結果に百聞は一見に如かずのような説得力があります。救いといえばこの患者さんの血液検査の結果が何故か悪いことでしょうか。近所であれば是非検査をしたいところですが、残念ながらかなり遠く難しいです。糖質制限に対する最も多い不安のひとつは心筋梗塞など動脈硬化だと思うのですが、この8カ所血管エコー検査は糖質制限を推奨する病院で受けることはできないのでしょうか?
この場をお借りしてコメント欄を読まれている方へのお願いなのですが、近くにお住いの方は8カ所血管エコー検査を受けて結果を教えて頂けると大変ありがたいです。
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/46.html
この患者さんのように頸動脈は綺麗でも、他の箇所も検査しないと判断できないのであれば不安になります。真島先生の動脈硬化についてのお考えは別にしても、目で見て分かる検査結果に百聞は一見に如かずのような説得力があります。救いといえばこの患者さんの血液検査の結果が何故か悪いことでしょうか。近所であれば是非検査をしたいところですが、残念ながらかなり遠く難しいです。糖質制限に対する最も多い不安のひとつは心筋梗塞など動脈硬化だと思うのですが、この8カ所血管エコー検査は糖質制限を推奨する病院で受けることはできないのでしょうか?
この場をお借りしてコメント欄を読まれている方へのお願いなのですが、近くにお住いの方は8カ所血管エコー検査を受けて結果を教えて頂けると大変ありがたいです。
2016/07/18(Mon) 12:40 | URL | 通りすがり | 【編集】
通りすがり さん
8箇所の血管エコーというのは、一般の病院ではやっていないと思います。
真島消化器内科クリニックのサイトを見ましたが、
糖質制限でプラークが悪化という症例は
2年間、豚カツを頻回に摂取したとか、「糖質+脂質」摂取パターンのように思います。
中性脂肪が高値で、HDLコレステロールが低値であり、検査データも糖質制限とは思えないデータです。
つまり糖質制限食実践例ではないと思います。
プラークができる原因として
糖尿病・耐糖能異常、脂質異常症(高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症)、
高血圧、肥満、喫煙などがあります。
喫煙は別格として、それ以外のものは全て糖質制限食で改善するので
理論的には糖質セイゲニストには、プラークはできにくいと思います。
現実に糖質制限食実践でプラークが減少したり、消えた人もいます。
8箇所の血管エコーというのは、一般の病院ではやっていないと思います。
真島消化器内科クリニックのサイトを見ましたが、
糖質制限でプラークが悪化という症例は
2年間、豚カツを頻回に摂取したとか、「糖質+脂質」摂取パターンのように思います。
中性脂肪が高値で、HDLコレステロールが低値であり、検査データも糖質制限とは思えないデータです。
つまり糖質制限食実践例ではないと思います。
プラークができる原因として
糖尿病・耐糖能異常、脂質異常症(高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症)、
高血圧、肥満、喫煙などがあります。
喫煙は別格として、それ以外のものは全て糖質制限食で改善するので
理論的には糖質セイゲニストには、プラークはできにくいと思います。
現実に糖質制限食実践でプラークが減少したり、消えた人もいます。
2016/07/18(Mon) 18:04 | URL | ドクター江部 | 【編集】
私も横から失礼します。
ケトン食も糖質制限食も高インスリン血症を防ぎます。高インスリン血症は動脈硬化や癌、老化を促進します。ですから原理的には糖質制限は動脈硬化を促進しないはずですが、栄養のバランス(例えば脂質のオメガ6/オメガ3比など)や別の原因で動脈硬化がすすむ可能性は否定できません。
それが具体的に何かは良く分かりませんが、いくつかの仮説はあります。例えば、赤肉に多く含まれるLカルニチンが腸内細菌によりTMAOという物質に変化してこれが動脈硬化の原因になるとの説。ただし腸内フローラが健康な状態だとTMAOが発生しないとの話もあります。菜食主義者の腸内フローラではTMAOが発生しなかったとのこと。イヌリンやレジスタントスターチなどの可溶性食物繊維を多く摂取して腸内フローラを良い状態に保つのがお勧めです。
安全のために、赤肉の摂取の割合を減らし、鶏肉や魚を増やしてみると良いかもしれません。地中海式食事法でも確か赤肉の割合が少なめだったと思います。
ケトン食も糖質制限食も高インスリン血症を防ぎます。高インスリン血症は動脈硬化や癌、老化を促進します。ですから原理的には糖質制限は動脈硬化を促進しないはずですが、栄養のバランス(例えば脂質のオメガ6/オメガ3比など)や別の原因で動脈硬化がすすむ可能性は否定できません。
それが具体的に何かは良く分かりませんが、いくつかの仮説はあります。例えば、赤肉に多く含まれるLカルニチンが腸内細菌によりTMAOという物質に変化してこれが動脈硬化の原因になるとの説。ただし腸内フローラが健康な状態だとTMAOが発生しないとの話もあります。菜食主義者の腸内フローラではTMAOが発生しなかったとのこと。イヌリンやレジスタントスターチなどの可溶性食物繊維を多く摂取して腸内フローラを良い状態に保つのがお勧めです。
安全のために、赤肉の摂取の割合を減らし、鶏肉や魚を増やしてみると良いかもしれません。地中海式食事法でも確か赤肉の割合が少なめだったと思います。
2016/07/18(Mon) 18:44 | URL | OgTomo | 【編集】
豚カツの方はビールも飲まれてますし、糖質制限とは言い難いですね。ただ先に挙げた患者さんは正しく糖質制限をしていそうなのにプラークが多いので気になりました。スーパー糖質制限をして運動もしているのにこのような血液検査結果になることはあるのでしょうか?
2016/07/18(Mon) 21:20 | URL | 通りすがり | 【編集】
赤肉について
カルピンチョ先生のブログに赤肉(red meat)の話がありました。
赤い肉(Red Meat)は控えめに食べる方が良いのか?
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat3/red_meat.html
レッド・ミート(赤い肉)で心血管系疾患が増える理由
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat30/post_164.html
なお、オリーブオイルに含まれる物質がTMAOの産生を抑えるとの研究もあるようです。赤肉を食べる際にはオリーブオイルと一緒に食べると良いかもしれません。
カルピンチョ先生のブログに赤肉(red meat)の話がありました。
赤い肉(Red Meat)は控えめに食べる方が良いのか?
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat3/red_meat.html
レッド・ミート(赤い肉)で心血管系疾患が増える理由
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat30/post_164.html
なお、オリーブオイルに含まれる物質がTMAOの産生を抑えるとの研究もあるようです。赤肉を食べる際にはオリーブオイルと一緒に食べると良いかもしれません。
2016/07/19(Tue) 13:19 | URL | OgTomo | 【編集】
豚カツの方はビールも飲まれてますし、糖質制限とは言い難いですね。ただ先に挙げた患者さんは正しく糖質制限をしていそうですし、食後からの時間が短いからTG値が高いだけではないかと気にはなるところです。
スーパー糖質セイゲニストの8カ所エコー検査結果が平均以下でさえあれば、理論上だけではなく現実の証明になると素人ながら考えています。そういう意味で糖質制限を推奨している病院で8カ所エコー検査を受けられる日が来ることを勝手ながら期待しています。ありがとうございました。
スーパー糖質セイゲニストの8カ所エコー検査結果が平均以下でさえあれば、理論上だけではなく現実の証明になると素人ながら考えています。そういう意味で糖質制限を推奨している病院で8カ所エコー検査を受けられる日が来ることを勝手ながら期待しています。ありがとうございました。
2016/07/19(Tue) 13:30 | URL | 通りすがり | 【編集】
通りすがり さん
スーパー糖質制限食実践で、
「プラーク-動脈硬化」のリスク要因である、
糖尿病・耐糖能異常、
脂質異常症(高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症)、高血圧などが
全て改善します。
従って理論的には、スーパー糖質制限食で、プラーク悪化ということは、考えられません。
ヒトには人体で作れない栄養素があります。
人体で作れないので、「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」は、食事から摂取する必要があります。
高雄病院のスーパー糖質制限食では、魚介類、肉類、卵、卵製品、乳製品、野菜、海草、茸、大豆製品・・・まんべんなく摂取するので、これらが不足することはまずありません。
なお、必須糖質は存在しません。
唐揚げや豚カツ、肉・卵・チーズがメインで、野菜が足りなければ、問題が生じます。
スーパー糖質制限食実践で、
「プラーク-動脈硬化」のリスク要因である、
糖尿病・耐糖能異常、
脂質異常症(高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症)、高血圧などが
全て改善します。
従って理論的には、スーパー糖質制限食で、プラーク悪化ということは、考えられません。
ヒトには人体で作れない栄養素があります。
人体で作れないので、「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」は、食事から摂取する必要があります。
高雄病院のスーパー糖質制限食では、魚介類、肉類、卵、卵製品、乳製品、野菜、海草、茸、大豆製品・・・まんべんなく摂取するので、これらが不足することはまずありません。
なお、必須糖質は存在しません。
唐揚げや豚カツ、肉・卵・チーズがメインで、野菜が足りなければ、問題が生じます。
2016/07/19(Tue) 15:04 | URL | ドクター江部 | 【編集】
YouTube の動画で、長期的な糖質制限で耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高いという話を知りました。→ https://youtu.be/JrN2xfFumwU
この点に関して、先生は、どんなお考えなのか、是非、教えてください。
この点に関して、先生は、どんなお考えなのか、是非、教えてください。
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