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映画「あまくない砂糖の話」。トークショー(6/26、日曜日)。ご報告。
こんにちは。

映画「あまくない砂糖の話」
監督・脚本・出演:デイモン・ガモー
ドキュメンタリー映画


2016年3月から、日本全国で順次公開開始しています。

私も、興味があってネットで、ちょこっと情報を見たりしていましたが、今回、事務局から、上映会のあとのトークショーの依頼が舞い込みましたので、軽いのりで引き受けました。(^^)

2016/6/26(日)トークショーの司会者兼お相手は、田辺ユウキさんでした。

10日前に高雄病院に来られたときは、明らかにメタボ体型だったので、トークショーを引き受けたものの、やや私も困惑気味だったのです。

田辺さん、トークショー当日もメタボのままだったら、京都に逃げて帰ろうかと思っていたのですが、さすがです。

田辺さん、10日間スーパー糖質制限食を実践されて、トークショー当日は3.5kgの減量に成功され腹回りすっきりでした。

30分間のトークショー、
「あまくない砂糖の話」のこと、
糖質制限食のこと
三島塾の三島学塾長の新刊「糖質制限が子供を救う」のこと、
とかいろいろ話してあっという間の30分間でした。
とても楽しかったです。

第七藝術劇場の支配人さんによれば、満員御礼で立ち見になったのは初めての快挙とのお話でした。

ブログ読者の皆さん、大勢ご参加いただきありがとうございました。


江部康二


☆☆☆

この映画は、俳優のデイモン・ガモーが、普通のオーストラリア人は、普段1日に平均するとスプーン40杯相当分の砂糖を摂取していることを知って企画したものです。

デイモン・ガモーが自分自身で人体実験をして、心身共に不調になっていく課程を描くドキュメンタリー映画です。

砂糖といっても、実物の砂糖のことではありません。

実は、ごく普通の健康食品の中に成分として、これまたごく普通に砂糖が含まれているのです。

朝食シリアル、低脂肪ヨーグルト、穀物バー、フルーツジュースといった一般的には健康食品とされているものの中には、実は大量の砂糖が含まれているのです。

「あまくない砂糖の話」は、

『健康食品と思って、安心して普通に食べていると不健康になる』

ことを人体実験で証明していく60日間の課程を描いています。

人体実験のルールは5つだけです。
1)1日にスプーン40杯分相当の砂糖を摂取する。
2)アイスクリーム、清涼飲料水、菓子類、チョコレートなどは避ける。
3)朝食シリアル、低脂肪ヨーグルト、穀物バーなど「健康食品」から摂る。
4)必ず、低脂肪食品を選ぶ。
5)ジョギングや筋トレは今までどおり続ける。

この実験を通じ、砂糖が心身にもたらす悪影響や、健康食品に含まれている砂糖の危険性などの問題が明らかになっていきます。

デイモン・ガモーは、開始前までは、実は糖質セイゲニストでして糖質摂取比率は24%でした。

健康な糖質セイゲニストが、砂糖だけではなくて、『糖質たっぷり食』を食べて、心身共に崩壊していく物語でもあります。





テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖質制限ダイエットの真実、論争に決着?
江部先生こんにちわ。

2016、7/2の週刊東洋経済に、糖質制限ダイエットの真実、論争に決着、専門医に直撃と題して、推進派の江部先生と元慎重派の日本糖尿病学会理事長門脇孝氏の見解が載っています。

糖質制限の圧勝。雑誌記者が記載した記事においても、死亡リスクを唱えた研究論文の信頼性がないことも詳細に述べ、糖質制限の有効性を明確に伝えています。

江部先生の見解、うまく伝わり説得力も見事と思います。

一方、門脇氏の見解がかなり糖質制限に近づいたことは驚きとともに、糖質制限の有効性が広く認められたことを示すものと思います。
患者向けの糖質量を従来の50~60%から、東大病院では40%を提供していると述べておられます。
門脇氏に、慎重派ではなく、元慎重派の名称が付されています。

但し、門脇見解の中で以下の3点は問題があり明確な根拠を示してもらいたいものです。

①筋肉量が低下しがちな65歳以上の人には推奨しない。(私は74歳、糖質制限5年になりますが、筋肉量は増加している。③の主張も矛盾する。)

②糖質を12%程度に抑えるものもあるが、入院して厳格に食事管理しない限り、極めて難しい。(多くのセイゲニストが実行、極めて容易)

③高タンパク食は筋肉量維持に効果があるが、反面、腫瘍の増殖を進行させるおそれもあり、60歳より若い人ではがんの危険性を高める。

あげ足をとるわけではありませんが、65歳以上は不適、60歳以下はがんになる危険があるなら、60~65歳にのみ推奨するのでしょうか?
なんとか、糖質制限を広めたくないという本心がかかる矛盾を起こすのかと邪推されるかもしれません。

日本を代表する経済雑誌の一つが糖質制限の有効性を認めた意義は大きく、江部先生の長年の努力が実りつつあることを嬉しく思います。

名古屋・h
 
2016/06/27(Mon) 17:29 | URL | 名古屋・h | 【編集
映画とトークショー
この度は十三にまでお越しいただき、ありがとうございました。

摂食障害30年、寛解5年=糖質制限5年、の黄緑桃です。
当日朝から並びまして、最前列に座れました。

八面六臂のご活躍の先生には大したことではないのかもわかりませんが、
あの短時間のトークショーでは勿体無い感満載でした。
もっとお話お伺いしたかったです。

この映画は、超糖質依存症の私には、かなりイタイものでした。
かつての辛かった日々を思い出したりしました。

なお、私は昨年、家族性高コレステロール血症(ヘテロ型)と診断され、
あらためて「コレステロールの項」を熟読し直しました。
どの薬をどう飲むか、ちょっと悩ましいところです。

継続的にいろいろ勉強して、自分の頭で判断したいと思います。


トークショーの方では、出版の話や糖尿病学会の話など、
ブログではちょっと書きにくいかもしれないお話もあり、
楽しかったです。

ありがとうございました。
2016/06/28(Tue) 14:11 | URL | 黄緑桃 | 【編集
Re: 映画とトークショー
黄緑桃 さん

映画とトークショーへのご参加ありがとうございます。
お役に立てたなら、幸いです。

2016/06/28(Tue) 14:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
私もトークショー目当てで,12:15のチケットを取るために朝から並びました(^^)すごい数の人が並んでいて、前も後ろも昼の「甘くない砂糖の話」目当てだったので、きっと入れなかった人もいると思います。

先生が「ブログを見てきた人」とおっしゃったとき、場内半分以上の人が手を挙げていましたね。すごいなぁと思いました。
生・江部先生は若々しく、お話もウイットに富み
面白くて、あっという間の30分でした。
ブログでは書かれなそう~な、お話も聞けた気がしてお得感満載です。
「そろそろお時間ですが…」とMCの田辺さんが言うと、私の周りで「えぇ~もう?」とため息が聞こえました。

映画は「砂糖」に焦点をあてていますが、日本では白米や麺類などの炭水化物も大きな問題ですね。アメリカの砂糖業界は日本では「穀物業界」にあたるのかなぁ・・・なんて思いました。
お金のために真実を隠ぺいする姿勢はアメリカに限らないかもしれないですね。

情報が錯綜する中で、こうしてしっかり自分で確認しながらできる「糖質制限」に出会えたことに本当に感謝しています。
2016/06/28(Tue) 18:39 | URL | 月詠 | 【編集
Re: タイトルなし
月詠 さん

朝から並んで頂いて、ありがとうございます。

そうですね。
ブログには書けないようなギリのお話しもしましたね。
ライブならではなので、私も充分楽しみました。
2016/06/28(Tue) 22:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
『あまくない砂糖の話』東京での上映をみました。

カロリーは実験の前後で変えていないのに糖質の摂取を増やしたらブクブク太りだしたのには驚きました。しかもその糖質が健康的とされている食品に添加されたものが中心なのですから、「食べすぎが原因」という食品メーカーや、そこから研究費をもらっている学者たちの主張が覆されていますね。

新しい食の知識を普及させ、糖質過剰食品が淘汰されていくようにすることが必要なのではないでしょうか。
2016/07/21(Thu) 18:33 | URL | Makoto | 【編集
Re: タイトルなし
Makoto さん

「あまくない砂糖の話」は、

『健康食品と思って、安心して普通に食べていると不健康になる』

ことを人体実験で証明していく60日間の課程を描いています。

人体実験のルールは5つだけです。
1)1日にスプーン40杯分相当の砂糖を摂取する。
2)アイスクリーム、清涼飲料水、菓子類、チョコレートなどは避ける。
3)朝食シリアル、低脂肪ヨーグルト、穀物バーなど「健康食品」から摂る。
4)必ず、低脂肪食品を選ぶ。
5)ジョギングや筋トレは今までどおり続ける。

同一摂取カロリーで、脂肪を減らしているので、すごい炭水化物の摂取比率になっていると考えられます。
そして仰る通り、砂糖だけでなく糖質過剰摂取の害に関する情報を、世の中に広めて行く必要があると思います。
2016/07/21(Thu) 19:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
あまくない砂糖の話
映画をみた感想を述べている方がいます

http://blogos.com/article/194289/
2016/10/17(Mon) 20:23 | URL | ある人 | 【編集
Re: あまくない砂糖の話
ある人 さん

「あまくない砂糖の話」は、

健康食品とされているものだけを食べての実験です。
つまり、ジャンクフードやお菓子は、なしです。
健康食品と称されているものの中に、大量の砂糖が含まれているということですね。


『健康食品と思って、安心して普通に食べていると不健康になる』

ことを人体実験で証明していく60日間の課程を描いています。

人体実験のルールは5つだけです。
1)1日にスプーン40杯分相当の砂糖を摂取する。
2)アイスクリーム、清涼飲料水、菓子類、チョコレートなどは避ける。
3)朝食シリアル、低脂肪ヨーグルト、穀物バーなど「健康食品」から摂る。
4)必ず、低脂肪食品を選ぶ。
5)ジョギングや筋トレは今までどおり続ける。
2016/10/19(Wed) 07:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
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