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羅漢果について
おはようございます。

今回は、moto さん、mokomoko さんから、羅漢果について、コメント・質問をいただきました。
釜池豊秋先生の「糖質ゼロの食事術」に<羅漢果は使用しないように>との記載があるのでそれに関する質問です。

羅漢果について
はじめまして
先生の「糖質制限食」関連の本は春・夏レシピを含めて拝読させていただき、実践しております。
一年前の健康診断での糖尿人デビュー時にはヘモグロビンA1c=8.30でしたが、2月には5.60となりました。
わたしもお酒が好きで、週1~2日の休肝日を除いて毎日規則正しくキチンと呑んでおります。(^_^;)

さて「羅漢果」について教えていただきたいのですが、先生の本やサイトではラカントSを推奨されており、わたしも利用しております。
ラカントSを使い、久しぶりに食べたスキヤキは美味しかった。(スキヤキが久しぶりなのは糖尿人であることが理由ではなく、経済的な事情の方が大きいような(笑))

先日、釜池豊秋医師の「糖質ゼロの食事術」を読みました。
これを実践するのは個人的には無理だなとの思いと同時に、生化学の知識に乏しいわたしなどにも難しすぎない程度に生理メカニズムが解説してあり参考になると感じる内容でした。

この本では「パルスイート・カロリー0」が推奨されており、「羅漢果(商品名ではなく)」は間違っても使わないようにしましょうとの記述がありました。
その理由については一切触れられていないので、なぜそう書かれているのか理由がわかりませんでした。
ネットを検索をすると、「ラカントS」ではない「羅漢果」製品が数多くありますので、何を指して「間違っても使わないように」とおっしゃっているのか明確ではありませんが、何を理由にそうおっしゃっているのか推測できますでしょうか。
また「ラカントS」は今まで通り使い続けても安全でしょうか。』
2008/04/06(日) 17:28:10 | URL | moto


『わたしもです。
再びmokomokoです。
釜池先生の本拝読しました。 わたしのその文面にちょっと@@でした。
また 同じようにラカント、焼酎、醤油ですき焼きを何回も頂いています。家族はなんにも 気づきません。エンゲル係数がその日だけびょ~んと上がるだけです。 先日は豆乳プリンなども・・・・ラカント無しの生活は?です。 ラカントめっちゃ買いだめしてるんですが・・・・
2008/04/06(日) 20:05:42 | URL | mokomoko 』



moto さん。 私の本のご購入ありがとうございます。
一年前の健康診断での糖尿人デビュー時にはヘモグロビンA1c=8.30でしたが、2月には5.60」HbA1c5.8%以下は正常ですから素晴らしい改善ですね。おめでとうございます。 (^-^)w

mokomoko さんもいつもコメントありがとうございます。mokomokoさんは、コントロール極めて良好で、いまや糖尿人脱却ですよね。

お二人とも、釜池先生の「糖質ゼロの食事術」に、羅漢果がよくないと記載してあるのをごらんになって戸惑っておられるのですね。

実は、私も一瞬戸惑いましたので、よくよく読み直してみました。

確かに「糖質ゼロの食事術」の227ページに甘味料として「パルスイート・カロリー0」がお勧めで
オリゴ糖や羅漢果は使わないようにと書いてありました。

パルスイートは、糖アルコールであるエリスリトールが主成分で、少量の人工甘味料アスパルテームとアセスルファムKが混ぜてあり、カロリーゼロで血糖値も全く上昇させません。

ラカントSもエリスリトールが主成分で、ごく少量の羅漢果エキスが含まれていますが、基本的にカロリーゼロで血糖値上昇もゼロです。

「パルスイート・カロリー0」も「ラカントS」も厚生労働大臣に許可された特別用途食品(*)かつ特定保健用食品(**)です。

オリゴ糖は、天然の動植物中にもともと含まれていてスクロース、ラクトース、トレハロース、マルトースなどがあり、いずれも血糖値を上昇させます。

明治製菓で発売さているフラクトオリゴ糖は、ヒトの消化管では吸収されにくく、そのまま大腸まで到達し、一部醗酵され酢酸などになり吸収され、部分的にエネルギーとなります。約1.3kcal/gであり、通常の糖質が4kcal/gであるのに比べれば低カロリーですが、ゼロではありません。

さて、いよいよ羅漢果です。

羅漢果は、中国広東省、広西チアン族自治区の高冷地に栽培されるウリ科の多年生草本です。中国の一部の地域でしか生育していない貴重な植物で、その果実は、砂糖の約300倍の甘さがあります。甘味が強いので、中国では古くから乾燥させて料理の調味料、甘味飲料の原料として使っていました。

近年の研究で、羅漢果の甘味成分はMongroside Vなどのククルビタン型トリテルペン配糖体であることがわかりました。トリテルペン配糖体は、小腸で吸収されることなく大腸まで達するため、食物繊維の一つに分類されます。従って血糖値を上昇させませんし、吸収されるカロリーはほぼゼロと考えてよいようです。

羅漢果の甘味成分には、トリテルペン配糖体以外にもほんの少量の果糖が加わっているそうです。果糖分のカロリーは吸収されますがごく少量と考えてよいでしょう。

通常販売している「羅漢果顆粒」は顆粒状にして使い勝手を良くするために甜菜糖が約2%含まれています。甜菜糖は勿論吸収されて血糖値を上昇させます。

釜池師匠は求道者的に糖質ゼロを目指しておられるので、極微量の果糖とごく少量の甜菜糖でも、うわにわざわざ摂取する必要はないという厳しい見解なのだと愚考します。

まあ、白菜や菜っぱにも天然のショ糖が少量は含まれていますので、羅漢果顆粒を甘味料として少量使う程度は一般市民の糖質制限食実践者なら、血糖値上昇に関しては許容範囲とは思いますが・・・。

一方、ラカントSや「パルスイート・カロリー0」なら、血糖値上昇ゼロであることは確かです。


特別用途食品
特別用途食品とは、エネルギー制限を必要とする糖尿病の人のためにカロリーを抑えた食品や、腎臓疾患の人のためにたんぱく質を低減させた食品など、特別の用途に適するという表示を厚生労働大臣が許可した食品をいう。

**
特定保健用食品
国が食品に健康表示(健康への効用をしめす表現)を許可する制度で、平成3年に発足。厚生労働省から、生活習慣の改善に役立つと認められた食品で、「保健の用途・効果」を具体的に表示することが許可されている。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ご教示ありがとうございます
たいへん詳しく解説していただきましてありがとうございます。
酢もワインビネガー以外を駄目とするほどの、徹底した「糖質ゼロ食」だからこそだったのですね。安心しました。

「糖質ゼロの食事術」の理論部分もわかりやすかったのですが、200ページ以降の実践について書かれている部分で、かまいけ式は「非常識」だから誰にも相談せずに始めろ、といったアドバイスはまさにその通りだとヒザを叩いたほどです。

「糖質制限食」は 秋 → 冬 とレシピを出版されるのでしょうか。楽しみにしております。
2008/04/08(Tue) 14:58 | URL | moto | 【編集
motoさん。

「糖質制限食」秋のレシピ、冬のレシピ
本年度中に出版予定です。
こうご期待。
2008/04/09(Wed) 07:46 | URL | 江部康二 | 【編集
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