LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。空腹時血糖値。
【16/06/13 まー

空腹血糖値とLDL/HDL

46歳のときに江部先生のブログに出合い、以来糖質制限食に励んでいる54歳の男です。
糖質制限開始前は、空腹血糖が最高123まで上がりましたが、その後糖質制限で下がりました。
私はどうやら食後高血糖タイプですので、今も糖質制限食を続けております。
当初はスタンダードでしたが、ここ1~2年ほどは、ほぼスーパー糖質制限ができています。

さて、私は毎年健診を受けており、先日も受けました。
ところが懸念する点が出てきてしまい、ご教示頂ければと思います。

1点目は空腹血糖値ですが、糖質制限開始当初は下がったんですが、ここ5年間は、98、104、108、111、115と、徐々に上がっています。これは、インスリン基礎分泌が年々減っている(130以下でも暁現象?)可能性ありということでしょうか。

因みに、今回のHba1cは5.6でした(7年前は5.0)。基礎分泌や抵抗性は検査したことがありません。

体重はやや増加気味ですが、それでもBMI22といつも標準です。服薬はありません。週1〜2回ウォーキングと日々腕立て伏せをしています。

このまま気にせず、(早朝血糖値130位まで)糖質制限食だけでよいのか、それともきちんと検査をし、この時点で服薬も視野にした方が良いのでしょうか。

2点目はLDLコレステロールですが、これも下がらず、ここ5年間は 159、190、160、174、183(HDLは71、76、62、66、63)で、担当医からは服薬を促されました。 中性脂肪値は、92、52、61、78、86です。

先生の過去のブログで、中性脂肪値は高くないのでLDLも善玉、糖質セイゲニストのLDL190以下は服薬不要、との記事もありましたので、服薬は良いかなと思っていたのですが、LDL/HDLを計算してみると、2.24、2.50、2.58、2.64、2.90と、目指すべき1.5以下とはかけ離れて行っており、驚いてしまいました。

確かに、体重を維持するために肉魚をメインにとるので、上がるのは仕方がないのかもしれませんが、190超えになれば服薬した方がよいでしょうか。

よろしければ、糖質制限のモチベーションを今後も維持していくためにも、2点について御助言頂ければ幸いです。】



こんにちは。

まー さん から、空腹時血糖値と、LDLコレステロール、HDLコレステロールについてコメント、質問を頂きました。

早朝空腹時血糖値125mg/dl以下なら、境界型となります。
まーさんは当初123mg/dlなら、境界型ですね。

110mg/dl未満は正常型
110~125mg/dlは境界型
126mg/dl以上は糖尿病型です。

日本糖尿病学会は、合併症予防の目標として、早朝空腹時血糖値130mg/dl未満を設定しています。

ともあれ、一度、早朝空腹時血糖値とインスリンを測定してみましょう。
前の日の夕食から、10時間以上あけて、翌朝の空腹時の採血です。
その検査で、HOMA-R(☆)、HOMA-β(☆☆)、などが計算できます。

LDL-C:183mg/dl
HDL-C:63mg/dl
TG:86mg/dl
HbA1c:5.6%

現実にHDL-Cがしっかり基準値を超えていて、中性脂肪が基準値内なら、小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは少ないので、私なら、内服薬なしで経過をみます。

まーさんのLDL-Cは、肝臓から末梢組織に細胞幕の減量であるコレステロールを運搬するというとても大切な役割を果たしていて、善玉なのです。

HDL-Cが低値で、中性脂肪が高値なら、小粒子LDL-Cが増加するので危険なのです。

小粒子LDLは血管壁で酸化LDL-Cに変わるので動脈硬化のリスクとなり危険なので悪玉です。

酸化LDL-Cが真の悪玉です。

LDL/HDLは、あくまでも参考値と考えていいと思います。

現在のLDLコレステロール高値は、

「糖質制限食実践により食事由来のコレステロールが増加したが、肝臓でのコレステロール合成量の低下がまだ追いついていない」

状態に加え、

「糖質制限食により小粒子LDLが減り、大粒子LDL(通常のLDL)が増えることで(LDLの粒子数は不変だが)LDLの質量が増えた」

結果だと考えられますので、心配ないのです。

上記仮説は、きよすクリニックの伊藤喜亮先生からご教示いただきました。

伊藤先生ありがとうございます。

まーさんは、46歳のとき、早朝空腹時血糖値が境界型で、54歳現在まで8年間経過しています。

安心、安全のために、眼科で眼底検査、循環器科か脳外科で頸動脈エコー、循環器科で心電図と心エコーを検査しておけば、さらによいと思います。


☆インスリン抵抗性指標
HOMA-R
<HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405 >
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
空腹時血糖値140mg以下なら信頼度高い。

☆☆インスリン分泌指標
HOMA-β
<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/mL)/(空腹時血糖値(mg/dL)-63)>
空腹時の検査であるが経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関する。
空腹時血糖値130mg以下なら信頼度高い。
正常値:40-60
30%以下は軽度、15%以下は顕著なインスリン分泌低下。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
はじめまして。
糖質制限を半年程前からやっております。
かなり前の記事を読んで疑問に思った事があります。
ふすま粉と小麦ファイバーについてです。
最近、パンを自宅で焼いているのですが、ふすま粉の糖質が高いと書いてありました。
糖質制限でのパンのレシピではふすま粉をたくさん使っているのが多いのですが、100gで糖質30gのふすま粉は糖質制限の粉として使えるのでしょうか?
その他の材料を考えると、6枚切りで1枚当たり糖質10gぐらいになってしまうと思うのですが…。
はじめてなのに、質問すいません。
2016/06/14(Tue) 17:51 | URL | panda | 【編集
相談してもいいですか?
はじめまして。先生に質問があります。どのようにしたら糖新生がうまくいきますか?仕事柄からだを動かすので昼に軽いsoupで済ませたときに低血糖の症状が出ることあります。
2016/06/15(Wed) 00:13 | URL | 尾崎です。 | 【編集
Re: はじめまして。
panda さん

スーパー糖質制限食では、一回の食事の糖質量を、10~20g以下を目指します。

「6枚切りで1枚当たり糖質10g」を1枚と
あとは、魚、肉、卵、チーズ、葉野菜・ブロッコリ・ゴーヤなどのおかずなら、
一回の糖質量が、20g以下となると思います。


2016/06/15(Wed) 07:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 相談してもいいですか?
尾崎 さん

糖質を普通に食べている人も、誰でも、食後数時間以上経過した空腹時は肝臓で糖新生しています。
また睡眠時も糖新生しています。

からだを動かすことが多くて低血糖症状がでるなら、スープと共にナッツ類を摂取すると予防できると思います。
2016/06/15(Wed) 10:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: 相談してもいいですか?
江部先生

糖質制限を続けて行くと、これまでより血圧が低くなると思うのですが、
低血糖の症状と思いきや、実は低血圧の症状だったりはしないでしょうか?

元々血圧が高くない人(かつ腎炎でない人)の糖質制限においては、減塩は必要なく、むしろ天然の塩(精製された塩化ナトリウムでは無く、他のミネラルを含むもの)を摂取する方が良いと思うのですが、如何なものでしょうか?
2016/06/15(Wed) 11:34 | URL | 福助 | 【編集
こんにちは、いつもブログ読ませて頂いています。
私は境界型糖尿病と診断され糖質制限中です。
以前、検査をしてHOMA-R 3.2
HOMA-ベータ 127
とインスリン抵抗性大、分泌過多を認めると言われました。同時にCPRも図ってもらい1.29という結果でした。私は空腹時血糖が100でしたので、CPI1.29とのことです。
HOMA-ベータが高い割に、CPIが低いような気がするのですが、これはどういった状態なのでしょうか。自分なりに調べてもよく分からず、教えていただけると嬉しいです。
2016/06/15(Wed) 12:36 | URL | こんにちは | 【編集
24時間血糖値測定を受けます
江部先生 いつもお世話になります

実は今「相対的副腎機能低下」の疑いでホルモン負荷検査入院中なのですが、以前から食後の体調不良があり「機能性低血糖症」の診断が降りた事があります。

2年前の検査結果になりますが
耐糖能検査で
血糖値 96 110 116 111
インスリン8.8 41 135 75.7
インスリン抵抗性ありの
過剰分泌になりました。

現在24時間の両足の痺れ、耳鳴りの他、背中がヒリヒリ灼熱痛などの知覚異常があったり

ぶどう糖、ぶどう糖果糖が入ったものをうっかり食べると 20分くらいで
頭のふらつき、冷や汗、焦燥感、酷いと動悸、過呼吸がおこります。

本日から3日間24時間血糖値測定を
受けるにあたり、病院食を普通に食べてもこの辛さは証明出来ますでしょうか?

それかあえてグラニュー糖や反応しやすいものを摂取しようか悩んでます。主治医は好きに食べ物を追加しても良い許可はおりました。

白米や砂糖では急激な症状が起こりにくい気はします。

江部先生お忙しい中申し訳ありませんがアドバイス頂けますでしょうか

追記、もともと炭水化物依存でした。HA1Cも5.9%と高めなので
退院しましたらまた糖質制限を再開したいと思います。
2016/06/15(Wed) 16:06 | URL | ときたまご | 【編集
ふすま粉と小麦ファイバー
江部先生、panda様こんにちは

横から失礼します。

小麦ふすま粉についてですが、メーカーによって糖質量が違います。
また小麦グルテンもメーカーや用途によってタンパク質量や糖質量が違います。
小麦ファイバーは、糖質1.4g/100gが販売されています。

いろいろ比べて糖質の低いものを選べば、低糖質なパンは作れます。

ちなみに私は、小麦ふすま・小麦ファイバー・こんにゃくパウダー・アーモンドプードル・小麦グルテン・プリマナチュラ等を使い、丸パン1個30g糖質1.0gを焼いています。

不溶性の食物繊維がたっぷりで腹持ちがいいので、毎日肉体労働(建物解体・内装)でも平気です。

「小麦ファイバー・ブランパン」で検索するとサイトでレシピが公開されています。
是非、低糖質なパンを作ってみてください。
2016/06/15(Wed) 17:57 | URL | 横車大八 | 【編集
Re: Re: Re: 相談してもいいですか?
福助 さん

ご指摘通り、塩分摂取も個別に判断することが必要かもしれませんね。
2016/06/15(Wed) 22:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
こんにちは さん

HOMA-βは、空腹時血糖値と空腹時インスリン値で計算するのですが、経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、
よく相関することがわかっています。
HOMA-βが高値ということは、インスリン追加分泌が出過ぎるタイプということになります。

早朝空腹時Cペプチドが1.29というのは、やや低いか正常下限くらいですが、
こちらは基礎分泌の検査となります。

単純に考えると、基礎分泌インスリン(CPR)はやや低めですが、追加分泌インスリンはやや多めということですが、
何故そうなるかはよくわかりません。
基礎分泌のインスリンデータも、記載してないのでわかりません。

詳しくは主治医とご相談ください。

2016/06/15(Wed) 22:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 24時間血糖値測定を受けます
ときたまご さん

私はときたまごさんを診察したことがないので、御質問に答える立場にありません。

「ぶどう糖、ぶどう糖果糖が入ったものをうっかり食べると 20分くらいで
頭のふらつき、冷や汗、焦燥感、酷いと動悸、過呼吸がおこります。」


ということなら、上記を食べて実験するという選択肢もありますが、
実験するかどうか主治医とよくご相談頂けば幸いです。
2016/06/15(Wed) 22:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ふすま粉と小麦ファイバー
横車大八 さん

詳細なコメント・アドバイスをありがとうございます。
2016/06/15(Wed) 23:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
リボ蛋白 MIDBAND
はじめまして

先生の本やこのブログで学んで糖質制限をしている耐糖能異常のものです。はじめ緩やかな糖質制限からはじめて、4~5年になり、この半年ぐらいはほぼスーパー糖質制限をしています。36kg 148cmと痩せすぎなので、ナッツやチーズなどをおやつにたくさん食べています。この5年間にコレステロールが増えてしまいました。LDLは測っていないのですが、総コレステロールで190(5年くらい前)→292(1年前)→339です。

6月の検査結果

総コレステロール 339mg/dl
中性脂肪 33mg/dl
HDLコレステロール 112mg/dl

中性脂肪が低く、HDLが高いので、心配ないだろうと考えたのですが、リボ蛋白分画でMIDBANDというのが検出されてしまいました。

HDL 33%
LDL 60%
VLDL 3%
MIDBAND 4%

担当医のおはなしでは、有り余った脂質を肝臓が処理しきれなくなっているとのことで、このままではいずれ心筋梗塞になるかもしれないといわれました。

薬は飲みたくない、糖質制限をしていると話をしたところ、緩やかな糖質制限(糖質を120g)に戻して、ナッツ、チーズを食べないようにすればコレステロール値も下がるだろうとのことでした。ただし、Cペプチドが1.1でだいぶ低くなっている(これは、糖質制限でインシュリンが出にくくなっている)ので、少しずつ増やすようにと指導されました。

なお、ほかに異常値はありません。
 
 C-ペプチド 1.1ng/ml
 HbAlc 5.3%
空腹血糖値 104mg/dl

MIDBANDというものをはじめてきき、動脈硬化がかなり進んでいるのではないかと、いまとても不安です。ご教示いただければ嬉しいです。
2016/06/16(Thu) 14:28 | URL | ぽかまま | 【編集
説明不足で申し訳ありません。
早朝インスリン値は13.1でした。

主治医に聞いてみたのですが、
分泌能保たれているから大丈夫じゃないかという返答でそれ以上は答えてもらえませんでしたので、今回先生に質問させて頂きました。

基礎分泌が低いとのことですが、ただ今糖質制限中で空腹時は80~90台なのですが、これ以上基礎分泌が下がると空腹時血糖も上昇してくるのでしょうか。質問ばかりで申し訳ありません。

なお、コメントできていないようでしたので再度コメントさせて頂いております。重複しておりましたら、申し訳ございません。
2016/06/16(Thu) 20:00 | URL | こんにちは | 【編集
Re: リボ蛋白 MIDBAND
ぽかまま さん

 C-ペプチド 1.1ng/ml
 HbAlc 5.3%
空腹血糖値 104mg/dl


確かにC-ペプチドはやや低めですが、空腹時血糖値は正常です。
つまり基礎分泌のインスリンは少量で、空腹時血糖値は正常ですので、良いことと思います。
インスリンは人体に絶対に必要なホルモンですが、少なくてすむほど身体には優しいのです。

MIDBANDに関しては、少し調べて見ます。

2016/06/16(Thu) 20:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
こんにちは  さん

「早朝インスリン値は13.1」

なら、基礎分泌インスリンは、沢山でています。
正常範囲ですが高値なほうです。

インスリン抵抗性があり、そのためインスリン基礎分泌が正常高値でています。

インスリン抵抗性改善のためには、肥満があるなら体重減少が根治療法です。
2016/06/16(Thu) 20:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
お返事ありがとうございます。
基礎分泌は保たれているとのこと。
ではCPIが低値であったのは、あまり気にしなくていいと思っていいのでしょうか。なぜ、低かったのかが不思議でたまりません。泣

BMIは21程度ですが体脂肪率が高めですので、脂肪を落としてインスリン抵抗性の改善に努めようと思います。

2016/06/16(Thu) 20:46 | URL | こんにちは | 【編集
コレステロールと糖質制限
江部先生、こんばんは。
私は糖質制限をして1年程度です。平日はプチ〜スタンダード、土日はスーパーに近い制限です。
今日、血液検査をしました。糖尿病人ではないので、血糖値やHbA1cは問題ないです。
脂質関係は次のような結果でした。
TG 44 mg/dL、HDL 104 mg/dL、LDL 191 mg/dL
やはりLDLが高いです。
ここ1年間くらいの傾向を見ていると、糖質制限をしていてLDLが高いと言われるのが嫌なので、検査1ヶ月くらい前からもち麦ご飯を食べていれば基準値範囲内、そうでなければ高値になります。
糖質制限をはじめて1年くらいでは、まだ体内合成が多いままなのでしょうか?
TGが低く、HDLが高いので問題はないと思っていますが、次の検査前には1ヶ月間くらい、もち麦を食べたほうがいいかなと思っています。
やはりコレステロールは気になりますね。
2016/06/16(Thu) 21:28 | URL | じょん | 【編集
Re: リボ蛋白 MIDBAND
ぽかまま さん

1)ミッドバンド4%ですが、検査機関的には、5%程度は正常人でも出現するので許容範囲です。
2)10時間以上絶食後の朝の空腹時採血をすると正確なデータとなります。
3)心配なら、頸動脈エコーを受けてみましょう。
4)それでも心配なら冠動脈CTを受けて動脈硬化の程度をみましょう。

中性脂肪が低く、HDLが高いので、基本、大丈夫と思います。
C-ペプチドはやや低めですが、空腹時血糖値は104mg/dlなので、少ないインスリンで折り合いがついているので
好ましいパターンです。
インスリンは人体に絶対に必要ですが、少ない量で、血糖コントロールができているほど、好ましいのです。
インスリンが多くでると肥満、高血圧、がん、老化、アルツハイマー病のリスクとなります。
2016/06/17(Fri) 08:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
こんにちは さん

インスリンとCペプチドは、通常は相関します。

今回、インスリンは正常高値でていて、Cペプチドが低めというのは不思議です。

しかし、インスリン抵抗性があるので、インスリンが正常高値のほうが、正しいと思います。

Cペプチドが低めなのは、何らかのエラーの可能性があります。
2016/06/17(Fri) 08:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: コレステロールと糖質制限
じょん さん

じょん さんの
LDL-Cは、肝臓から末梢組織にコレステロールという細胞膜の原料を運ぶ仕事をしている善玉のLDLです。

小粒子LDL-Cは、中性脂肪が高値でHDL-Cが低値の場合出現しますが、こいつが悪玉で、超悪玉の酸化LDL-Cに変化して
動脈硬化の元凶になるのです。
2016/06/17(Fri) 08:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限中の状態
糖質制限中は膵臓が休んでいるので、もしブドウ糖負荷検査をいきなり受けたら、高い数値が出る可能性が高いですよね。

健常人は糖質1グラムにつき血糖値が1あがるとのことですが、前記のことを考えると、糖質制限中の健常人は膵臓が休んでいるから、糖質1グラムについて血糖値が2か2.5くらいはあがる体質に一時的になっているのではないか?と思うのですが、どうでしょうか。
2016/06/17(Fri) 10:27 | URL | ひで | 【編集
Re: リボ蛋白 MIDBAND
江部先生

お忙しい中、お答えいただきありがとうございます。

すっかり気落ちしていましたが、安心して、元気をとりもどしました。体調はいいので、おおらかに糖質制限を続けていこうと思います。
2016/06/17(Fri) 12:47 | URL | ぽかまま | 【編集
Re: 糖質制限中の状態
ひで さん

個人差があります。
そのようになる人もいますし、そうならない人もいます。

ともあれ、そういうこともあり得るので
日本糖尿病学会は、75g経口ブドウ糖負荷試験の前3日間は、150g/日以上の糖質摂取を推奨しています。
2016/06/17(Fri) 19:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
横から失礼いたします
江部先生、こんにちはさん こんばんは。
CPRと空腹時インスリンについて私も同じようん現象が起きたのでコメントせずにはいられませんでした。
私もインスリンは高値でありましたが、CPIは標準低値でした。インスリン抵抗性もあると言われました。
ただ、私はこんにちはさんと違う点があります。それは、早朝空腹時のインスリン値ではないということです。
前日の夕ご飯を最後に翌日の昼過ぎに検査を行いました。
空腹でしたので新糖生によりインスリンがたくさん出ていたのではないかと勝手に推測しております。ちなみに尿ケトン体は++でした。
私の場合、CPR低値(基礎分泌は低い)のほうが信ぴょう性は高いのでしょうか。

主治医に聞いてみましても、うーん、、、との微妙な返答でとりあえず体重を落としつつ筋力をつけましょう。としか言われず、ずっとモヤモヤしておりました。
お忙しいところ恐縮ですが、ご教示頂けたらと思います。

なお、インスリンの値については今手元にデータがないため記載ができておりません。ただ、こんにちはさんと極めて近いようなデータであったと思います。
2016/06/17(Fri) 21:41 | URL | けんじ | 【編集
Re: 横から失礼いたします
けんじ さん

10時間以上絶食で、昼過ぎの採血なら大丈夫です。
主治医にインスリン抵抗性があると指摘されてますので
インスリン分泌は、正常範囲でも高値と思われます。

CPRより、インスリンのほうを信頼したほうがよいと思います。
2016/06/18(Sat) 09:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
LDL-Cでは「下げるほど良い」に否定的な結果
JAMA Intern Med誌から
【LDL-Cでは「下げるほど良い」に否定的な結果 スタチンによる虚血性心疾患の2次予防コホート研究】
\t\t\t\t2016/7/15
\t\t\t\t大西 淳子=医学ジャーナリスト

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/201607/547571.html


 虚血性心疾患の病歴がある患者の心血管イベント2次予防にはスタチンが推奨されているが、目標とするLDLコレステロール(LDL-C)値はガイドラインによって違いがある。イスラエルClalit Research InstituteのMorton Leibowitz氏らは、住民ベースの観察研究を行って、スタチン投与でLDL-Cを100.0mg/dL以下に下げると心血管イベントの再発リスクを減らせるが、70mg/dL以下に下げてもさらなる利益は得られないと報告した。詳細は、JAMA Intern Med誌電子版に2016年6月20日に掲載された。

 著者らは、「lower is better」仮説(LDL-Cが低いほどがアウトカムが良好)が当てはまるかどうかを調べるためのコホート研究を計画した。組み入れ対象は、430万人以上が会員になっているイスラエル最大規模の医療提供組織であるClalit Health Serviceのメンバーで、30~84歳の虚血性心疾患の既往がある患者。心筋梗塞、不安定狭心症、PTCA治療、バイパス手術のいずれかに該当し、2次予防が必要と診断された場合とした。

 組み入れ期間は2009年1月1日から2013年12月31日までに、最低1年間のスタチン治療を遵守できた患者のLDL-Cを測定した日からとした。服薬状況は、組み入れ前の1年間の処方箋発行日と調剤日を照合して評価した。空腹時血糖が300mg/dL以上の糖尿病患者、甲状腺疾患のある患者、スタチンで治療しているにも関わらずLDL-Cが130mg/dL超で中性脂肪が600mg/dLを超えている患者、癌の患者は組み入れから除外した。患者はLDL-Cの測定値によって70.0mg/dL以下の低値群、70.1~100.0mg/dLの中間値群、100.1~130.0mg/dLの高値群に層別化した。

 2009年1月時点で、虚血性心疾患の既往がある患者は12万6378人いたが、除外条件に当てはまる患者を除き、服薬遵守率が80%以上だった3万1619人をコホートに組み入れた。主要評価項目は、初回の主要な心血管イベント(急性心筋梗塞、不安定狭心症、脳卒中、冠動脈インターベンション、バイパス手術、総死亡)に設定した。ベースラインの患者特性などの交絡因子で調整、さらにプロペンシティースコアマッチングも行って、LDL-C低値群と中間値群の比較と、中間値群と高値群の比較を行った。

 コホートの29%(9086人、平均年齢は67.8歳、女性が23.7%)がLDL-C低値群で、53%(1万6782人、67.4歳、27.4%)は中間値群、18%(5751人、66.4歳、32.4%)は高値群だった。各群の患者特性を比較すると、低値群の患者は中間値群に比べ糖尿病(62.5%と52.0%)、うっ血性心不全(18.7%と15.4%)、重度の慢性腎疾患(4.4%と3.2)などの合併疾患が多かった。また8剤以上の薬を長期に併用していた患者(73.2%と65.2%)も多かった。中間値群と高値群の比較では、中間値群の方が糖尿病の合併(52.0%と49.8%)は多かったが、重度の慢性腎疾患(3.2%と3.6%)と脳血管疾患(0.5%と0.8%は少なかった。

 平均1.6年の追跡で、全体では9035人が主要な心血管イベントを経験していた。低値群の発生率は29.5%(2681人、1000人・年当たり78.1人)、中間値群では27.4%(4595人、1000人・年当たり71.0人)で、中間値群と比較した低値群の調整ハザード比は1.02(95%信頼区間0.97-1.07)で有意差を示さなかった。一方、高値群のイベント発生率は30.6%(1759人、1000人・年当たり81.3人)で、発生率は最も高かった。高値群と比較した中間値群の調整ハザード比は0.89(0.84-0.94)になった。

 2次解析として、プロペンシティースコアをマッチさせてベースラインの患者特性の違いを補正した、低値群の2583人と中間値群の8833人を抽出して比較したが、患者群の全体比較と同じ結果しか得られなかった。

 LDL-C値が100.1~130.0mg/dLだった患者より、70.1~100mg/dLの範囲にあった患者の方が主要な心血管イベントの再発率は有意に低かった。しかし、スタチン治療により70.0mg/dL以下を達成した患者にさらなる利益は見られず、LDL-Cは低いほど良いという仮説は支持されないと著者らは結論している。

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心血管イベントの発生率について、最も高値と言っている高値群(30.6%)と低値群(29.5%)の差が僅か1.1%です。

一方、糖尿病の合併症を見ますと、高値群(49.8%)に対し低値群(62.5%)と、12.7%の差があります。
2016/07/15(Fri) 09:58 | URL | 福助 | 【編集
Re: LDL-Cでは「下げるほど良い」に否定的な結果
福助 さん

情報をありがとうございます。
2016/07/15(Fri) 18:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
コレステロールなどが高値
先生の著書を拝見して,糖質制限食を初めて1カ月程です。10月1日の検査の結果,総コレステロール318,LDL216 HDL42 中性脂肪272,でした。10年前に心臓バイパス手術。今後の注意点などご指導願います。男性77歳。
2016/10/15(Sat) 21:38 | URL | アミ タカオ | 【編集
Re: コレステロールなどが高値
アミ タカオ 様

早朝の空腹時の採血で中性脂肪が高値か否かを確かめましょう。

HDLコレステロールが基準値より多くて、空腹時中性脂肪が基準値内で低値なら、
LDLコレステロールも、善玉が多いのでよいと思います。

HDLコレステロールが低くて、空腹時中性脂肪が多いなら、
小粒子LDLコレステロールや酸化LDLコレステロールが多いので薬物治療が必要となる可能性があります。
2016/10/16(Sun) 22:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
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