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2型糖尿病の世界最大の研究・UKPDSと食後高血糖 その2
おはようございます。昨夜は医学部の同級生との会合があり、焼酎を飲み過ぎてやや二日酔い気味の江部康二です。

さて昨日の続きです。

UKPDSの結論を簡単に要約すると、
1 2型糖尿病では血糖コントロールにより合併症、特に糖尿病性細小血管障害のリスクが減少する。
2 罹病率と死亡率は血糖コントロール状況による統計的有意差は認められなかった。

つまり、腎臓や眼の網膜の小さい血管の病変は明らかに厳格コントロールグループ(空腹時血糖値108mg/dl以下に管理)で減ったので、まあそこそこうまくいったわけです。

しかし インスリンやSU剤で強化治療して空腹時血糖をコントロールしても、脳・心筋梗塞や死亡率は減少していなかったのです。これは従来の糖尿病治療の常識を根底から覆す衝撃的な結果でした。

結局従来の西洋医学的治療は脳・心の大血管病変を防ぐことに関して、はっきり限界があることをを示した画期的な研究といえます。

この UKPDSの報告以降、空腹時血糖値のみコントロールしても、食後の血糖値をコントロールしなければ、脳・心の大血管病変を防ぐことはできないということがはっきりして、「食後高血糖」「グルコーススパイク」が世界中で研究されはじめたのです。

そして、しつこいようですが、「食後高血糖」「グルコーススパイク」を生じるのは、三大栄養素の内、糖質だけなのです。薬に頼ることなく「食後高血糖」「グルコーススパイク」を改善する唯一の方法が「 糖質制限食」なのです。
2007.4.22
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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