2016年05月01日 (日)
おはようございます。
狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のご先祖の早朝空腹時インスリン(基礎分泌)の基準値は、いったいどのくらいだったのでしょう?
現代人の早朝空腹時インスリンの基準値ですが、検査機関にもよりますが、一般的には
基準値: 2~10 μU/mL
基準値: 3~15 μU/mL
基準値:1.84~12.2μIU/mL (SRLという最大の検査機関)
となっています。
しかし私は、インスリン抵抗性がほとんどない正常人においては、早朝空腹時インスリンの基準値は、『0.5~4.0・・・せいぜい5~6μIU/mLまで』くらいではないかと考えています。
例えば、早朝空腹時インスリン値が1.0μIU/mLくらいで、血糖値は70~80mg/dl程度の人が時々いますが、これは正常人と思います。
逆に例え基準値内でも、早朝空腹時インスリン値が8~10μIU/mLもあるのは、インスリン抵抗性がある人と思われます。
現行の基準値は、普通に糖質を毎日食べている人のデータです。
狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のご先祖の早朝空腹時インスリンの基準値は、恐らく『0.5~4.0IU/mL』くらいと思われます。
糖質摂取が少なくインスリン抵抗性もないご先祖なら、最低限の基礎分泌インスリンしか必要なかったはずです。
インスリンは、人体に絶対に必要な重要なホルモンです。
一方で過剰なインスリンの害にはエビデンスがあります。
たとえ基準値内でも、インスリンの血中濃度が高いほど、アルツハイマー病、がん、肥満、高血圧などのリスクとなります。
また、高インスリン血症は、酸化ストレスを増加させます。
酸化ストレスは、老化・癌・動脈硬化・その他多くの疾患の元凶とされていて、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、アルツハイマー病などにも酸化ストレスの関与の可能性があります。
このようにインスリンの弊害を見てみると、インスリンは血糖コントロールができている限り少なければ少ないほど、身体には好ましいことがわかります。
別の言い方をすれば、農耕開始後の糖質の過剰摂取が、インスリンの過剰分泌を招き、様々な生活習慣病の元凶となった構造が見えてきます。
スーパー糖質制限食を実践すれば、インスリンの分泌は必要最小限で済むようになり、様々な生活習慣病の予防が期待できます。
スーパー糖質制限食実践で、早朝空腹時インスリンが現行の基準値を下回っても、早朝空腹時血糖コントロールが良好なら、まったく問題はありません。
血糖コントロールする上で、インスリン抵抗性がほとんどないので基礎分泌インスリンも必要最低限で済んでいるということです。
HbA1cだけでなくグリコアルブミン(GA)も良好ならば、食後血糖値のコントロールも良好であり、β細胞の追加分泌インスリン産生がしっかり働いている証拠です。
ブログ読者の皆さんも、スーパー糖質制限食実践で、必要最低限のインスリンで血糖こントロールを維持して、健康ライフを送ってくださいね。
江部康二
☆☆☆
【16/04/28 ゆみ
再度検査致しました。
いつもブログ拝読しております。
昨年12月29日のブログで検査値についてのコメントを頂いた看護師のゆみと申します。その節は詳しく解説して頂き、ありがとうございました。
糖質制限をスーパーに近づける努力をしており、再検査してきました。
食前血糖値86 →82
HbA1c 6.0→5.7 →5.6
インスリン 2.8→1.4 →0.8
グリコアルブミン15.6→17.1 →14.9
HOMAβ21.9 →15.1
グリコアルブミンは改善してきていますが、インスリン分泌能が更に低下してしまい、ショックを受けております。
糖質制限をしても私のインスリン分泌能はこのまま急激に低下し、そのうちインスリン注射になってしまうのでは、ととても心配です。
糖質制限を継続しても分泌能は改善されないのでしょうか?】
ゆみさん。
IRI:0.8で空腹時血糖値:82mgというのは、とても好ましいデータです。
インスリン抵抗性がほとんどないので少量のインスリンで事足りるということです。
狩猟・採集時代のご先祖のデータに近いと思われます。
GAも基準値内に改善していて、血糖コントロールが極めて良好ということを示しています。
インスリンは、人体に絶対に必要なホルモンですが、血糖コントロールができているなら、低ければ低いほど好ましいのです。
狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のインスリンの基準値は「0.5~4.0」くらいだったのではないかと、私は考えています。
詳しくは興味深いので、記事にしたいと思います。
【16/04/29 看護師ゆみです。
お忙しい中コメント頂きましてありがとうございます。
少ないインスリン量で血糖値82は良好、との事で安心を致しました。
が…分泌能はどんどん低下しています。30パーセント以下は顕著な低下と過去に記されてらっしゃいます。
どんどん低下しておりますが、抵抗性がないためインスリン注射は必要ないけれど分泌能自体は本来治療対象という事でしょうか?
糖質制限を始めたから低下したのか、体質として自然の流れで低下したのか、と少し不思議に思います。】
看護師ゆみ さん
HOMA-βは、あくまでも、糖質をたっぷり食べている人の計算式です。
分泌能の低下と考えることはないと思います。
分泌する必要性がないので、少量で折り合いがついているわけです。
少量のインスリンで血糖コントロールができているので理想的と言えます。
インスリンが多く分泌されると、老化、ガン、動脈硬化、高血圧、肥満、アルツハイマー病・・・などのリスクとなります。
繰り返しますが、狩猟・採集時代のご先祖は、ゆみさんくらいのインスリン分泌量で折り合いがついていたと思います。
狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のご先祖の早朝空腹時インスリン(基礎分泌)の基準値は、いったいどのくらいだったのでしょう?
現代人の早朝空腹時インスリンの基準値ですが、検査機関にもよりますが、一般的には
基準値: 2~10 μU/mL
基準値: 3~15 μU/mL
基準値:1.84~12.2μIU/mL (SRLという最大の検査機関)
となっています。
しかし私は、インスリン抵抗性がほとんどない正常人においては、早朝空腹時インスリンの基準値は、『0.5~4.0・・・せいぜい5~6μIU/mLまで』くらいではないかと考えています。
例えば、早朝空腹時インスリン値が1.0μIU/mLくらいで、血糖値は70~80mg/dl程度の人が時々いますが、これは正常人と思います。
逆に例え基準値内でも、早朝空腹時インスリン値が8~10μIU/mLもあるのは、インスリン抵抗性がある人と思われます。
現行の基準値は、普通に糖質を毎日食べている人のデータです。
狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のご先祖の早朝空腹時インスリンの基準値は、恐らく『0.5~4.0IU/mL』くらいと思われます。
糖質摂取が少なくインスリン抵抗性もないご先祖なら、最低限の基礎分泌インスリンしか必要なかったはずです。
インスリンは、人体に絶対に必要な重要なホルモンです。
一方で過剰なインスリンの害にはエビデンスがあります。
たとえ基準値内でも、インスリンの血中濃度が高いほど、アルツハイマー病、がん、肥満、高血圧などのリスクとなります。
また、高インスリン血症は、酸化ストレスを増加させます。
酸化ストレスは、老化・癌・動脈硬化・その他多くの疾患の元凶とされていて、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、アルツハイマー病などにも酸化ストレスの関与の可能性があります。
このようにインスリンの弊害を見てみると、インスリンは血糖コントロールができている限り少なければ少ないほど、身体には好ましいことがわかります。
別の言い方をすれば、農耕開始後の糖質の過剰摂取が、インスリンの過剰分泌を招き、様々な生活習慣病の元凶となった構造が見えてきます。
スーパー糖質制限食を実践すれば、インスリンの分泌は必要最小限で済むようになり、様々な生活習慣病の予防が期待できます。
スーパー糖質制限食実践で、早朝空腹時インスリンが現行の基準値を下回っても、早朝空腹時血糖コントロールが良好なら、まったく問題はありません。
血糖コントロールする上で、インスリン抵抗性がほとんどないので基礎分泌インスリンも必要最低限で済んでいるということです。
HbA1cだけでなくグリコアルブミン(GA)も良好ならば、食後血糖値のコントロールも良好であり、β細胞の追加分泌インスリン産生がしっかり働いている証拠です。
ブログ読者の皆さんも、スーパー糖質制限食実践で、必要最低限のインスリンで血糖こントロールを維持して、健康ライフを送ってくださいね。
江部康二
☆☆☆
【16/04/28 ゆみ
再度検査致しました。
いつもブログ拝読しております。
昨年12月29日のブログで検査値についてのコメントを頂いた看護師のゆみと申します。その節は詳しく解説して頂き、ありがとうございました。
糖質制限をスーパーに近づける努力をしており、再検査してきました。
食前血糖値86 →82
HbA1c 6.0→5.7 →5.6
インスリン 2.8→1.4 →0.8
グリコアルブミン15.6→17.1 →14.9
HOMAβ21.9 →15.1
グリコアルブミンは改善してきていますが、インスリン分泌能が更に低下してしまい、ショックを受けております。
糖質制限をしても私のインスリン分泌能はこのまま急激に低下し、そのうちインスリン注射になってしまうのでは、ととても心配です。
糖質制限を継続しても分泌能は改善されないのでしょうか?】
ゆみさん。
IRI:0.8で空腹時血糖値:82mgというのは、とても好ましいデータです。
インスリン抵抗性がほとんどないので少量のインスリンで事足りるということです。
狩猟・採集時代のご先祖のデータに近いと思われます。
GAも基準値内に改善していて、血糖コントロールが極めて良好ということを示しています。
インスリンは、人体に絶対に必要なホルモンですが、血糖コントロールができているなら、低ければ低いほど好ましいのです。
狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のインスリンの基準値は「0.5~4.0」くらいだったのではないかと、私は考えています。
詳しくは興味深いので、記事にしたいと思います。
【16/04/29 看護師ゆみです。
お忙しい中コメント頂きましてありがとうございます。
少ないインスリン量で血糖値82は良好、との事で安心を致しました。
が…分泌能はどんどん低下しています。30パーセント以下は顕著な低下と過去に記されてらっしゃいます。
どんどん低下しておりますが、抵抗性がないためインスリン注射は必要ないけれど分泌能自体は本来治療対象という事でしょうか?
糖質制限を始めたから低下したのか、体質として自然の流れで低下したのか、と少し不思議に思います。】
看護師ゆみ さん
HOMA-βは、あくまでも、糖質をたっぷり食べている人の計算式です。
分泌能の低下と考えることはないと思います。
分泌する必要性がないので、少量で折り合いがついているわけです。
少量のインスリンで血糖コントロールができているので理想的と言えます。
インスリンが多く分泌されると、老化、ガン、動脈硬化、高血圧、肥満、アルツハイマー病・・・などのリスクとなります。
繰り返しますが、狩猟・採集時代のご先祖は、ゆみさんくらいのインスリン分泌量で折り合いがついていたと思います。
糖質制限を始めて10ヶ月、元気いっぱいの毎日でルンルンでしたが、血液検査でB型肝炎陽性が出て、どん底に突き落とされたような気分です。
江部先生が、糖質制限をオススメしない病気になってしまうなんて。ショックすぎます。
私は糖質制限を続けてはいけないと思われますか?
今まで肝臓の数値に異常がでたこともありませんでした。
江部先生が、糖質制限をオススメしない病気になってしまうなんて。ショックすぎます。
私は糖質制限を続けてはいけないと思われますか?
今まで肝臓の数値に異常がでたこともありませんでした。
糖質制限大好き子 さん
B型肝炎でも、糖質制限食はOKです。
肝硬変が進行している場合は、適応となりません。
糖質制限大好き子 さんも肝硬変がなければ、糖質制限食OKです。
B型肝炎でも、糖質制限食はOKです。
肝硬変が進行している場合は、適応となりません。
糖質制限大好き子 さんも肝硬変がなければ、糖質制限食OKです。
2016/05/01(Sun) 17:24 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、お忙しいところ失礼いたします。以前購入いたしました「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」の中で運動については特に触れられていません。18歳の頃から腎性尿糖と言われ続けています。血糖負荷検査でもおしっこは+4 +5が普通に出ます。 61歳の私自身、毎日の消費カロリーが基礎代謝量込みで2,500キロカロリーです。手首に装着したポラールの活動計が近似値を表示します。週末にはサイクリングでいちにち70キロ位を走ります。週末はおそらく3,000から4,000キロカロリー位を消費しているのではないかと思われます。食事をすると動くように常に考えています。そこでお伺いしたい事をまとめます。①食後の高血糖に対し運動療法の先生の考え方 ②スタンダード糖質制限の場合朝食で炭水化物をとっても良いのかどうかつまり昼食と夕食は炭水化物を取らない。先生の著書では、昼食で炭水化物をとって良いのがスタンダード糖質制限となっている。プチからスタンダードに変えた私ですが、血液検査をしながらこれからもスタンダードでいいのかどうか精査していきたいと思っています。常に先生のブログをチェックしながら健康人でいられるように生きていきたいと思っています。どうかよろしくお願いいたします。
こんにちは。いつもありがとうございます。
先生、ご報告です。ただ主食を抜くだけの緩めの糖質制限を始めHba1c10から劇的な改善をしてHba1cは5.6程度で2年程になりますが、実は私、若い頃から夜間摂食障害がありました。10年以上増悪を繰り返しながら、ひと月に5日とかひどい時には毎晩続き、朝になっては後悔するのです。
時々夜中に起きては食べ物を食べてしまうのです。そーいった時は必ず高い糖質の物を食べているのが不思議でした。チョコレートを一袋。甘いパン。食べ物を隠したりしていました。糖尿病になったキッカケは妊娠時の肥満でしたが、これも大きな原因の一つに思えました。
日中はある程度糖質を意識した食事をしても、時々過食をしてしまう。厄介で頭を悩ませていました。
夜間摂食障害は睡眠障害の一つに考えられていますが、メカニズムが分かっておらず、心療内科にも参りましが何年も治らず治療も諦めていました。
それでも若さか、身体が何とか頑張ってくれて2年は緩めの糖質制限でも十分正常値でした。
ただ昼間食べ過ぎた時に受診した際Hba1cは変化なく正常だったものの食べて1時間30分で血糖値が160だったのです。その微妙な血糖値をみてこのままではカロリー制限よりは緩やかだが、きっと悪化してしまう!と危機感を覚えました。
決心して厳格に20gを意識した糖質制限を始めました。
江部先生にいくつか質問させて頂き、緩めながらも糖質制限でa1cを保てている点、厳しくしてもすでにa1cは正常内ですから、a1cの見かけのこれ以上の改善は期待出来ない事を教えてくださいました。
しかし、先生。なんと夜間摂食が一度も無くなったのです。ピタっとあの日以来。気のせいではありません。どんなに決意して眠っても中途覚醒し、甘いものを食べてはまた寝てしまう症状がピタっとなくなりました!
おそらく夕食で糖質がオーバーしてしまった日、インスリンが過剰分泌され、今度は夜中に下がり過ぎた血糖値をあげようと補食をしていたのではないか?
と勝手に思えてきました。
夜間摂食障害は多くの若い女性を悩ませています。睡眠薬を飲んだり、抗うつ薬を処方されたりしてもなかなか改善出来ず人知れず悩んでいる方が多いです。
その原因の一つに、夜間の低血糖があるのではないか。と。
こーゆーことは医学的に考えてあり得ますでしょうか?
それなら糖質制限食でかなりの方が改善するのでは無いか?と。
とにかく私は夜間摂食が治り、更に次の検診が楽しみです。
ちなみに江部先生に自己測定器を勧めて頂きましたので、購入しました!今朝も空腹時は82で、今のところ食後でもピーク120を超えないようになっていますヽ(*⌒▽⌒*)ノ
朝の検診では100以上の高めの血糖値の時もありましたから、さらに改善出来ているはずです!
本当にありがとうございます。
先生、ご報告です。ただ主食を抜くだけの緩めの糖質制限を始めHba1c10から劇的な改善をしてHba1cは5.6程度で2年程になりますが、実は私、若い頃から夜間摂食障害がありました。10年以上増悪を繰り返しながら、ひと月に5日とかひどい時には毎晩続き、朝になっては後悔するのです。
時々夜中に起きては食べ物を食べてしまうのです。そーいった時は必ず高い糖質の物を食べているのが不思議でした。チョコレートを一袋。甘いパン。食べ物を隠したりしていました。糖尿病になったキッカケは妊娠時の肥満でしたが、これも大きな原因の一つに思えました。
日中はある程度糖質を意識した食事をしても、時々過食をしてしまう。厄介で頭を悩ませていました。
夜間摂食障害は睡眠障害の一つに考えられていますが、メカニズムが分かっておらず、心療内科にも参りましが何年も治らず治療も諦めていました。
それでも若さか、身体が何とか頑張ってくれて2年は緩めの糖質制限でも十分正常値でした。
ただ昼間食べ過ぎた時に受診した際Hba1cは変化なく正常だったものの食べて1時間30分で血糖値が160だったのです。その微妙な血糖値をみてこのままではカロリー制限よりは緩やかだが、きっと悪化してしまう!と危機感を覚えました。
決心して厳格に20gを意識した糖質制限を始めました。
江部先生にいくつか質問させて頂き、緩めながらも糖質制限でa1cを保てている点、厳しくしてもすでにa1cは正常内ですから、a1cの見かけのこれ以上の改善は期待出来ない事を教えてくださいました。
しかし、先生。なんと夜間摂食が一度も無くなったのです。ピタっとあの日以来。気のせいではありません。どんなに決意して眠っても中途覚醒し、甘いものを食べてはまた寝てしまう症状がピタっとなくなりました!
おそらく夕食で糖質がオーバーしてしまった日、インスリンが過剰分泌され、今度は夜中に下がり過ぎた血糖値をあげようと補食をしていたのではないか?
と勝手に思えてきました。
夜間摂食障害は多くの若い女性を悩ませています。睡眠薬を飲んだり、抗うつ薬を処方されたりしてもなかなか改善出来ず人知れず悩んでいる方が多いです。
その原因の一つに、夜間の低血糖があるのではないか。と。
こーゆーことは医学的に考えてあり得ますでしょうか?
それなら糖質制限食でかなりの方が改善するのでは無いか?と。
とにかく私は夜間摂食が治り、更に次の検診が楽しみです。
ちなみに江部先生に自己測定器を勧めて頂きましたので、購入しました!今朝も空腹時は82で、今のところ食後でもピーク120を超えないようになっていますヽ(*⌒▽⌒*)ノ
朝の検診では100以上の高めの血糖値の時もありましたから、さらに改善出来ているはずです!
本当にありがとうございます。
2016/05/02(Mon) 07:03 | URL | サワ | 【編集】
いつも有益な情報ありがとうございます。
インスリンは、糖新生の調節やケトアシドーシスを防ぐために人体に絶対必要であることは、先生のブログなどで理解できました。
過剰なインスリンの害について、もう少し理解を進めたいので質問させて下さい。
過剰なインスリン分泌が、酸化ストレスを増加させる理由です。
例えば過剰なインスリン分泌があるということは、背景に高血糖状態があり、これが酸化ストレスを起こすという理解でよろしいでしょうか。
あるいはほかに、インスリン自体に酸化ストレスを生じさせるメカニズムも存在するのでしょうか。
インスリンは、糖新生の調節やケトアシドーシスを防ぐために人体に絶対必要であることは、先生のブログなどで理解できました。
過剰なインスリンの害について、もう少し理解を進めたいので質問させて下さい。
過剰なインスリン分泌が、酸化ストレスを増加させる理由です。
例えば過剰なインスリン分泌があるということは、背景に高血糖状態があり、これが酸化ストレスを起こすという理解でよろしいでしょうか。
あるいはほかに、インスリン自体に酸化ストレスを生じさせるメカニズムも存在するのでしょうか。
2016/05/02(Mon) 11:23 | URL | SHUKAN | 【編集】
先日に引き続き 投稿させてもらいますm(__)m
最近の検査で LOX-indexなるものが登場してきました。
江部先生がよく言われている超悪玉コレステロール(小粒子、酸化LDL)の存在が分かる検査だと認識しましたが…どうなんでしょう?
もしかしたら 過去ブログに記載してあるのかもしれませんが、探せせずで… 質問させてくださいm(__)m
江部先生自身も検査されたことはありますか?
また 糖質制限を実践されている患者様がたで この検査を受けた方がおられるのでしょうか?
新しい検査みたいなので 症例数は そんなに多くないと思いますが 多少なりともその検査結果の傾向はわかりますでしょうか?
TGが高値でなく
H/L比が1.5以下ぐらいだと LDLの質も問題無いと理解しております。
実際のところ その超悪玉コレステロールが測定できるのであれば 今年 はじめて受けるドックで1度 検査してみたい気持ちになっています。
そして 糖質制限が…食生活が…
どれだけ身体にとって大事であるかを 周囲の人達に証明してみたいとも思っています。
…なんて言いながら…結果 悪し…
だと 笑ってごまかすつもりですが(笑)
度々の投稿 失礼いたしました。
最近の検査で LOX-indexなるものが登場してきました。
江部先生がよく言われている超悪玉コレステロール(小粒子、酸化LDL)の存在が分かる検査だと認識しましたが…どうなんでしょう?
もしかしたら 過去ブログに記載してあるのかもしれませんが、探せせずで… 質問させてくださいm(__)m
江部先生自身も検査されたことはありますか?
また 糖質制限を実践されている患者様がたで この検査を受けた方がおられるのでしょうか?
新しい検査みたいなので 症例数は そんなに多くないと思いますが 多少なりともその検査結果の傾向はわかりますでしょうか?
TGが高値でなく
H/L比が1.5以下ぐらいだと LDLの質も問題無いと理解しております。
実際のところ その超悪玉コレステロールが測定できるのであれば 今年 はじめて受けるドックで1度 検査してみたい気持ちになっています。
そして 糖質制限が…食生活が…
どれだけ身体にとって大事であるかを 周囲の人達に証明してみたいとも思っています。
…なんて言いながら…結果 悪し…
だと 笑ってごまかすつもりですが(笑)
度々の投稿 失礼いたしました。
ジェームズ中野 さん
拙著の御購入、ありがとうございます。
腎性糖尿病は、食後高血糖なしで、尿糖がでる場合をいいます。
この場合、糖尿病のように合併症がでることはないので、心配ありません。
①運動の効果ですが、個人差が大きいです。
BMI25以上は効果がでにくいです。
基礎分泌インスリンが少ない人も効果が出にくいです。
2011年10月24日 (月)の本ブログ記事
「食後の運動と血糖値」も、ご参照いただけば幸いです。
②スタンダードの場合、
夕食は炭水化物なしです。
朝か昼かのどちらかで少量の炭水化物を摂取します。
拙著の御購入、ありがとうございます。
腎性糖尿病は、食後高血糖なしで、尿糖がでる場合をいいます。
この場合、糖尿病のように合併症がでることはないので、心配ありません。
①運動の効果ですが、個人差が大きいです。
BMI25以上は効果がでにくいです。
基礎分泌インスリンが少ない人も効果が出にくいです。
2011年10月24日 (月)の本ブログ記事
「食後の運動と血糖値」も、ご参照いただけば幸いです。
②スタンダードの場合、
夕食は炭水化物なしです。
朝か昼かのどちらかで少量の炭水化物を摂取します。
2016/05/02(Mon) 17:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
サワ さん
スーパー糖質制限食で、サワさんの夜間摂食障害が、すっかり治ったのなら
少なくともサワさんの場合は、糖質摂取と夜間摂食障害が関与していた可能性が極めて高いですね。
夜間低血糖が原因と医学的に断定することは難しいですが、血糖コントロールをキッチリする目的で
スーパー糖質制限食を実践されたら、ついでに夜間摂食障害も改善したという結果がついてきているので
とても素晴らしいことと思います。
スーパー糖質制限食で、サワさんの夜間摂食障害が、すっかり治ったのなら
少なくともサワさんの場合は、糖質摂取と夜間摂食障害が関与していた可能性が極めて高いですね。
夜間低血糖が原因と医学的に断定することは難しいですが、血糖コントロールをキッチリする目的で
スーパー糖質制限食を実践されたら、ついでに夜間摂食障害も改善したという結果がついてきているので
とても素晴らしいことと思います。
2016/05/02(Mon) 17:54 | URL | ドクター江部 | 【編集】
SHUKAN さん
高インスリン血症は、直接活性酸素の一種のスーパーオキシドアニオンラジカルを増加させるようです。
高インスリン血症はまた、アンジオテンシンIIなどの作用を介して間接的に
酸化ストレスを増大させるようです。
このように高インスリン血症は直接的にも間接的にも酸化ストレスを増大させるようです。
なかなか専門的で難しいお話で、私も現在勉強中です。
高インスリン血症は、直接活性酸素の一種のスーパーオキシドアニオンラジカルを増加させるようです。
高インスリン血症はまた、アンジオテンシンIIなどの作用を介して間接的に
酸化ストレスを増大させるようです。
このように高インスリン血症は直接的にも間接的にも酸化ストレスを増大させるようです。
なかなか専門的で難しいお話で、私も現在勉強中です。
2016/05/02(Mon) 18:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
wako さん
LOX-index・・・知りませんでした。
参考になります。
ありがとうございます。
真の悪玉の酸化LDLコレステロールの指標のようですね。
以下ネットで調べて要約してみました。
https://www.atpress.ne.jp/news/90585
『 一般にLDLコレステロール(LDL-C)が動脈硬化の原因とされているが、実は正常なLDL-Cは直接の原因とならず、
サビのように活性酸素などの影響で変性した酸化(変性)LDLが動脈硬化の真の原因。
「LOX-index(R)」は酸化(変性)LDLとその受容体であるLOX-1とを掛け合わせた指標。
「LOX-index(R)」が高い場合、低い場合と比べて、脳梗塞で約3倍の発症率、心筋梗塞で約2倍の発症率。』
LOX-index・・・知りませんでした。
参考になります。
ありがとうございます。
真の悪玉の酸化LDLコレステロールの指標のようですね。
以下ネットで調べて要約してみました。
https://www.atpress.ne.jp/news/90585
『 一般にLDLコレステロール(LDL-C)が動脈硬化の原因とされているが、実は正常なLDL-Cは直接の原因とならず、
サビのように活性酸素などの影響で変性した酸化(変性)LDLが動脈硬化の真の原因。
「LOX-index(R)」は酸化(変性)LDLとその受容体であるLOX-1とを掛け合わせた指標。
「LOX-index(R)」が高い場合、低い場合と比べて、脳梗塞で約3倍の発症率、心筋梗塞で約2倍の発症率。』
2016/05/02(Mon) 18:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
お忙しいところ、さっそくのお返事ありがとうございました。
やはり、インスリン単独でも複数の経路で酸化ストレスを増大させる働きがあるのですね。
現在、ほぼスーパー糖質制限ですが、これを始める前はどうもインスリンを出しすぎていたようです。これからは追加インスリンをできるだけ出さずにβ細胞を大切に使っていきたいと思います。
やはり、インスリン単独でも複数の経路で酸化ストレスを増大させる働きがあるのですね。
現在、ほぼスーパー糖質制限ですが、これを始める前はどうもインスリンを出しすぎていたようです。これからは追加インスリンをできるだけ出さずにβ細胞を大切に使っていきたいと思います。
2016/05/02(Mon) 19:57 | URL | SHUKAN | 【編集】
横から割込み失礼致します。糖尿人になりかけたN夫 52才です。
「インスリン基礎分泌も少ない方が良い(それで、血糖値が適正に保たれるなら)」というお話も何回かありましたので、短絡的に「インシュリン分泌は悪い」と思ってしまいます。スーパー糖質制限ではタンパク質32%摂取しますが、「タンパク質はインシュリンとグルカゴンで相殺されるので血糖値に影響を与えない」ものの、インシュリンが分泌されることに変わりはないので、結局、タンパク質も必要最小限の方がよい、つまり、理想はケトン食に近く (P:12%, F:82%, C:6%) のような割合の方がよい、ということになるのでしょうか?
「インスリン基礎分泌も少ない方が良い(それで、血糖値が適正に保たれるなら)」というお話も何回かありましたので、短絡的に「インシュリン分泌は悪い」と思ってしまいます。スーパー糖質制限ではタンパク質32%摂取しますが、「タンパク質はインシュリンとグルカゴンで相殺されるので血糖値に影響を与えない」ものの、インシュリンが分泌されることに変わりはないので、結局、タンパク質も必要最小限の方がよい、つまり、理想はケトン食に近く (P:12%, F:82%, C:6%) のような割合の方がよい、ということになるのでしょうか?
2016/05/04(Wed) 23:27 | URL | N夫 | 【編集】
N夫さん
東海大学と共同研究で
通常食と糖質制限食で、8名の糖尿病患者さんの
インスリン追加分泌量の差を調べたことがあります。
糖質制限食は通常食に比し、たんぱく質は1.5倍摂取ですが、
追加分泌インスリンは通常食が基礎分泌の4~10~15倍くらい、
糖質制限食は、1.2~3倍くらいでした。
従って、たんぱく質が少々多くても心配ないと思います。
* 通常食 350 Kcal
糖質60% (約 52.5g) 、脂質20% 、タンパク質20%
* 糖質制限食 350 Kcal
糖質10% (約 8.75g) 、脂質60% 、タンパク質30%
東海大学と共同研究で
通常食と糖質制限食で、8名の糖尿病患者さんの
インスリン追加分泌量の差を調べたことがあります。
糖質制限食は通常食に比し、たんぱく質は1.5倍摂取ですが、
追加分泌インスリンは通常食が基礎分泌の4~10~15倍くらい、
糖質制限食は、1.2~3倍くらいでした。
従って、たんぱく質が少々多くても心配ないと思います。
* 通常食 350 Kcal
糖質60% (約 52.5g) 、脂質20% 、タンパク質20%
* 糖質制限食 350 Kcal
糖質10% (約 8.75g) 、脂質60% 、タンパク質30%
2016/05/05(Thu) 19:22 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご教示有難うございます。既出(2013/8/19)なのですね。失礼致しました。
P.S.
プチ糖質制限を4ヵ月試行錯誤し、スーパー糖質制限に移行し10日になります (10日平均 P:160g, F:131g, C:59g)。ケトン食に移行するとなると食材の組合せをどうしようかと悩むところでした。
P.S.
プチ糖質制限を4ヵ月試行錯誤し、スーパー糖質制限に移行し10日になります (10日平均 P:160g, F:131g, C:59g)。ケトン食に移行するとなると食材の組合せをどうしようかと悩むところでした。
2016/05/05(Thu) 21:56 | URL | N夫 | 【編集】
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