クレアチニン、BUN、シスタチンC、eGFR。糖質制限食。LH比。
【16/04/28 wako
BUN
いつも貴重な情報を発信し続ける江部先生に感謝している者の一人です。
食後高血糖(BSmax250)が判明し6年前から糖質制限を始めた 現在50歳になる女性。
身長155 体重(糖質制限を始める前43 始めてから6年後 現在39
~40推移 )
A1c(糖質制限を始める前(旧)5.0 始めてから今年(新)5.3)

体調が断然よくなりました。
江部先生には感謝しても仕切れない思いでいっぱいです。

江部先生以外に質問できるドクターがいないため 是非質問させてください。

6年間 糖質制限を続けてきて 毎年の健診dataが楽しみの1つになっている私ですが…
今年の健診で ついにBUNの値が27になりました。クレアチニン0.66でした。
HDL101 LDL81 この6年間 L/H比1以下で推移してきました。

eGFR73 私のこのBUNの高値は 糖質制限の範囲内と言えるのでしょうか?

是非とも 江部先生の知る多くの症例からアドバイスをいただければと投稿いたしました。

血清シスタチンCを検査した方がよいのか⁉と考えているところです。

因みに 私の糖質制限は 1回の食事に糖質量20㌘前後 1日2回の食生活です。
オリーブ油やエゴマ油はたくさん摂取しています。お肉摂取も多いです。他のミネラル ビタミンにも気をつけています。

アドバイスいただければ幸いです。】


こんばんは。
wako さんから糖質制限食でHbA1c改善、体調良好という嬉しいコメントと、
クレアチニン、BUN、シスタチンC、eGFRと糖質制限食について質問を頂きました。

食後血糖値250mg/dlだったのが、
6年間糖質制限食で、現在HbA1c5.3%とは素晴らしいデータです。
上手に糖質制限食を実践されているのだと思います。

HDL101、 LDL81、 この6年間 L/H比1以下もとてもいいです。

LDLコレステロール/HDLコレステロール(LDLコレステロール÷HDLコレステロール) 

LH比が、最近、注目を浴びているようです。

糖質制限食実践で、HDLコレステロ-ルが増加するので、
LH比は低下することが多く、大変好ましい変化です。

例えば、

DIRECT 後の4年間のフォローアップ研究報告
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1204792

では、LH比を指標の一つに取り上げていて、
糖質制限食だけが、LH比を優位に改善しました。

LH比は、動脈硬化予防には、2.0以下が望ましく、
高血圧や糖尿病など複数の生活習慣病を持っている人、
心筋梗塞や脳梗塞の再発予防には1.5以下が望ましいと、されています。

LH比が注目されてきたのは、LDLコレステロールとHDLコレステロールが共に基準値内なのに、
虚血性心疾患を発症する例があり、その場合LH比が高値だったのです。

例えば、日本大学板橋病院の心臓外科の報告によれば虚血性心疾患のため冠動脈バイパス手術が必要な症例において、
平均LDL‐cは119.2mg/dL、HDL‐cは43.2mg/dLと基準値内でしたが、LH比の平均は2.98でした。
さらに動脈硬化が重症の場合、LH比は3.0を超えていました。

単純に、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値をみるのではなく、
LH比も考慮することが必要ですね。


ただ、155cmで39kgは、BMIが16.2で、痩せすぎです。
痩せすぎは、総死亡率が上昇することがあるので注意が必要です。
何はともあれ、脂質とたんぱく質はしっかり摂取して
43kgの元の体重まで戻しましょう。

BMI:18.5は確保したいところなので、将来的には44.45kgくらいを目指しましょう。


クレアチニン:0.66mg/dlで、eGFR73.5・・・
eGFRが60以上ありますので、腎機能は心配ないです。

BUN:27mg/dlと基準値より軽度高値ですが、
クレアチン値が正常なので問題ないです。
相対的に高たんぱく食だと、生理的にBUNが高値となることがありますが、
腎機能は正常なので心配ないです。

血清シスタチンCは、興味があれば調べてみましょう。
インターネットの計算サイトがあるので、
シスタチンCの値からもeGFRを出してみましょう。
きっと、クレアチニン値からの換算値より、良いデータがでると思います。

グーグルで「GFR 計算」で検索するとすぐに計算できるサイトがでます。


江部康二
コメント
江部先生!
お忙しい中でのコメント ありがとうございます!
嬉しすぎて 卒倒しそうでした。

シスタチンC… 興味があるので 本日 早速受診し ドクターに検査依頼をしました。BUN高値が気になるので より正確なeGFRが知りたいのでお願いします…と。結果がでる4日後が楽しみです!

あらためて今 振り返ってみると、この食生活を始める前、食後高血糖を繰り返していただろう健診データを確認しましたら その時はeGFR63.1でした。(食後高血糖を繰り返していたこの頃 腎臓に負担をかけていたのかな⁉と推察します)

その時から比べたら 改善してる⁉誤差範囲⁉

ただ 腎機能が多少なりとも 弱っているのかな⁉と思い この度の質問に至りました。
例え 弱っていても 糖質制限を止めたいとは全く思いません。
それほど 糖質制限は 私の体調改善に大きな効果をもたらしてくれたからです。

江部先生もアドバイスしてくださった体重ですが…
元々 ダイエット目的で糖質制限を始めたわけではなく、当初から 如何に体重を減らさず糖質制限を遂行するかが 目下の私の目標でした。
始めた当初は 常に身体が糖質を求めているのか⁉飢餓感との戦いで それを補うために 物凄いカロリーを摂取していたと振り返ります。焼肉なら3~4人前はあたりまえ。おそらく1日 2500kカロリー以上は食べていたと思います。なのに 体重は減り続け 半年で38kgまで落ちました。
今は 飢餓感が無くなったので 頑張って食べても1300~1500kカロリー程度に収まっていると思います。空腹感があまり無いので そんなに食べれなくなってしまいました。なので 体重は39~40kgのままです。一度38kgを経験し恐怖を感じたので 今の体重でも 安心している私がいます。
痩せていても 体調はすこぶる快調です。

江部先生!毎日のブログ更新 ありがとうございます。勇気付けられます!
これからも お元気で より若返り!発信し続けてくださることを切に願います。


2016/04/28(Thu) 20:10 | URL | wako | 【編集
お見舞いに『人類最強の「糖質制限」論』
いつもブログ拝見しています。
2週間前に3㎝の胃の腫瘍の摘出手術をしまして今は自宅療養中です。腫瘍を調べたら『GIST 胃の間葉系腫瘍』と分かりました。
腫瘍は取りきれたのですがリスク分類は『高リスク』で今後転移の可能性もあるので再発予防のためにグリベックのジェネリック『イマニチブ』を最低でも3年間服用する事を勧められました。
『糖質制限食を実践される時のご注意』での糖質制限が出来ない場合には当てはまらないとは思いますが何だか心配でコメントしてしまいました。糖質制限してても問題無いですよね。

薬はまだ服用していないのてすが吐き気や浮腫みなど副作用がいろいろあるそうで仕事をしながらなので不安です。

入院中友人が『お見舞いに何が欲しい?』と聞くので『人類最強の「糖質制限」論』をリクエストして持ってきてもらいました。
2016/04/28(Thu) 21:55 | URL | なおこ | 【編集
体重について
私も糖質制限を実施して4年になりますが、体重は49㎏と、なかなか増えないですね。
身長は165㎝です。
自分で言うのもなんですが、腹筋はきれいに割れてますよ。
軽い筋トレを週に3~4度ほど重ね、食事も鶏肉を中心に人よりは食べてるつもりです。
ただ、食べても食べなくてもそのあたりの体重で推移しています。
個人差があり、増えないタイプなのかもしれません。
基礎代謝が非常に高いのかも・・と思っています。
カロリー消費量の7割は基礎代謝ですからね。
とまぁ、ポジティブに考えてますが、総死亡率が上がるとなるとやや不安さが増しますね。
2016/04/29(Fri) 06:29 | URL | クワトロ | 【編集
Re: お見舞いに『人類最強の「糖質制限」論』
なおこ さん

『人類最強の「糖質制限」論』へのリクエスト、ありがとうございます。

糖質制限しても問題ないと思います。
2016/04/29(Fri) 11:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
普及活動?と嬉しい報告
江部先生、こんにちは。
3度目のコメントです。
ほぼ自己流で糖質制限を初めて5ヶ月、江部先生のブログや著書で
勉強し、スーパー糖質制限を初めて2ヶ月経過しました。週に1食〜2食、解禁しつつですが。

体重はほぼ増減なし
体脂肪率 -4%
筋肉量 +1.5キロ
脂肪量 -2キロ
基礎代謝 +30Kcal
体内年齢-6歳!
(実年齢30、制限前25、現在19歳!)

友人たちには、私が糖質制限中だと既に広く知れ渡り、笑
私自身のあらゆる好ましい変化を彼らで体現したく、「糖質制限教えて!」と言い、実践に移った友人は片手を超えました。

人類最強の「糖質制限」論は
糖質制限を始めるに最適な本だと思いますのでみんなに勧めています。
(決して貸しません。購入させています。笑)

すでに、友人のお母様から
「5キロ落ちてお腹周りがスッキリした!」
お父様から「筋肉がついた!絞れた!」と嬉しい報告もありました。家族みんなで実践中だそうです。

以上、嬉しい報告でした。

いつもお忙しい中、ブログでの情報提供ありがとうございます。
2016/04/29(Fri) 12:17 | URL | loco | 【編集
Re: 体重について
クワトロ さん

腹筋が割れて鍛えていて、BMI:18ですね。

BMIが18.5未満で総死亡率が上昇というのは、
生来虚弱な人とか、慢性病があって痩せている人とか拒食症の人とか含めての単なる統計のお話しです。

従って、軽い筋トレを週に3~4度ほど重ね、食事も鶏肉を中心に人よりは食べていて、腹筋が割れている
クワトロさんは、大丈夫と思いますよ。
2016/04/29(Fri) 13:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 普及活動?と嬉しい報告
loco さん

拙著のご購入ありがとうございます。

『人類最強の「糖質制限」論は
糖質制限を始めるに最適な本だと思いますのでみんなに勧めています。
(決して貸しません。購入させています。笑) 』


ご協力ありがとうございます。(笑)

筋肉量が増加とは素晴らしいです。
2016/04/29(Fri) 14:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
イヌリンは天然のインスリン?
 はじめまして、いつも拝見させていただいております。

 母が一昨年、糖尿と診断され、私も似た傾向にあると感じて、最近、糖質を少なくするように努力したところ、睡眠不足の日も、昼の眠気がほとんど無くなりすっきりして、その効果を感じています。
 
 イヌリンは血糖値をあげるということですが、「イヌリンは、天然のインスリン」といったうたい文句を目にします。

 実際に、イヌリンを摂取することは膵臓の負担を軽くするのでしょうか?


 既出でしたら申し訳ございません。
2016/04/29(Fri) 16:48 | URL | あらつき | 【編集
Re: イヌリンは天然のインスリン?
あらつき さん

イヌリンはヒトの胃や腸などの消化管では消化・吸収されにくい難消化性の炭水化物(食物繊維)です。消化・吸収される消化性糖質のでん粉やオリゴ糖とは異なり、胃や小腸ではまったく分解されません。大腸ではじめて腸内の善玉菌であるビフィズス菌などの餌として利用されます。イヌリンのカロリー値は、消化性糖質の約半分にあたる2kcal/gと推定されています。
イヌリンは食物繊維なので、血糖値はあげないと思います。
大腸で腸内細菌により分解されて短鎖脂肪酸を産生してそれが、2キロカロリー換算ということです。

イヌリンは水に非常に良く溶ける食物繊維です。
血糖値の上昇を抑制するなどの生理作用が期待されるそうですので
少し膵臓の負担を軽くすると思います。
2016/04/29(Fri) 19:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご回答、恐れ入ります
コメント、ありがとうございました。
ついつい、心配性になってしまいます。
糖質制限実施者が周りに皆無なもので・・・。
お手数おかけしました。
2016/04/29(Fri) 19:32 | URL | クワトロ | 【編集
Re: Re: イヌリンは天然のインスリン?
江部先生

お忙しい中、ご回答、ありがとうございました。

 キクイモ、チコリ、難消化性デキストリン、オクラ、オカラパウダーなどはドリンクや料理にしばしば使っています、クセもないので、これは本当に便利で良かったです。
膵臓の負担を軽くする可能性があるなら、イヌリン・パウダーも料理に使ってみようと思います。

ただ、糖質を少なくする努力も、あまり行き過ぎては低血糖になってしまうようなので、気をつけながら食生活を考えていこうと思います。

 母は、軽く運動した直後に、こむら返りがあったようです。
 さらに先日私がいない間、母が低血糖状態になりました。自ら電話して病院に救急搬送され、ブドウ糖補給しました。おそらく、ジャヌビアを服用しているのに、糖質を怖がりすぎて少なくしすぎたためだと思います。もしくは、急激に甘いものを摂取したか定かではあありませんが、 私が料理をしていれば、バランスに気を付けた食事も摂取できたはずなので、油断をしてしまったと反省しています。 母1人だけだとうまく継続できないのかもしれません。 

 母は最近、特に午前中に眠気が生じていることが多いですが、私もどうしてよいのかわからない状態が続いています。血糖値測定器を購入して気になったら測るということを検討していますが本人は、まだいらないと言っています。
2016/07/21(Thu) 07:56 | URL | あらつき | 【編集
Re: Re: Re: イヌリンは天然のインスリン?
あらつき さん

ジャヌビアの単独内服であれば、低血糖は生じにくいとされています。

「スーパー糖質制限食+ジャヌビア」で
魚介類、肉類、卵、卵製品、乳製品、野菜、海草、茸、大豆製品・・・まんべんなく充分な量を摂取すれば、
野菜分の糖質もありますし、低血糖になることはまずないと思いますし、眠気も生じにくいです。
2016/07/21(Thu) 18:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可