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妊娠と糖質制限食とケトン体
こんばんは。春なお寒い京都の夜です。

さて今回は、あきさんから、妊娠と 糖質制限食ケトン体について質問・コメントいただきました。

ケトン体でご相談
先生こんばんは

去年の8月、空腹時200超 HbA1c8.8でしたが、 DM発覚後1ヶ月以内に先生と糖質制限食に出逢えました。
おかげさまで早朝空腹時80台(たまに3けた)、HbA1c5.1になり 体重も-15kgです^^ 体調もよくなりました。
(スーパー糖質制限食をしています)

去年9月の東京での講演会で、先生に「糖質制限で出産は大丈夫」とおっしゃっていただけて、HbA1c5.8以下を目標にがんばってきました。
5.1の数値を出せたので、担当医より、妊娠の許可をもらい、(糖質制限のことは言ってません)その時を待ち望んでいるのですが、最近、妊娠時のケトン体のことを知りまして、不安になってます。

あるサイトで尿中ケトン体が陽性になれば悪阻と診断し、強陽性(2+以上)の場合は入院管理が必要になる。
陰性化するまで、絶食、輸液を続ける。(ブドウ糖)

私は、現在3+です。
きっと妊娠しても糖質制限をしていると陽性は変わらないでしょう。ケトン体の胎児への影響はどうなのでしょう。

ケトン体がでないよう、ある程度糖質を摂取して、高血糖(妊娠時は食後120でしたっけ?すいません)にならないようインシュリンを打つ方がいいのでしょうか?

ケトン体が出ても点滴等治療を拒否して気にせず出産まで行っていいのでしょうか?

まとまりのない文章ですみません。
アドバイスいただけたらと思い書き込みさせていただきました
よろしくお願いします

2008/03/26(水) 23:34:58 | URL | あき』

「去年の8月、空腹時200超 HbA1c8.8、 スーパー糖質制限食にて
早朝空腹時80台(たまに3けた)、HbA1c5.1、 体重も-15kgです^^ 体調もよくなりました。」

あきさん。素晴らしい成果です。 糖質制限食超優等生ですね。おめでとうございます。(^-^)w


1、確かにあきさんの仰有るとおり、妊娠中のつわりが重症で、入院の目安とされているものの一つに、ケトン体の上昇があります。

つわりで食事摂取がほとんどできない状態が長引けば、身体は脂質を燃やしてエネルギー源としますから、血液中の脂肪分解産物のケトン体は、高値となり尿中に排泄され、尿中のケトン体も陽性となります。

まあ、妊婦がどの程度の飢餓状態にあるかが判断でき、ケトン体がでるほどだったら、入院して点滴が必要というようなことでしょう。

これは、食べたいのに食べることができない飢餓状態でのケトン体出現であり、しっかり食べて栄養状態のよい 糖質制限食実践中のケトン体とは全く異なります。

2、「私は、現在3+です。 ケトン体の胎児への影響はどうなのでしょう。」

まず、胎児もケトン体をしっかり利用しますので問題ありません。

というか、農耕開始前の人類は、399万年間、糖質制限食で妊娠・出産・授乳・子育てを行ってきたわけですから、本来の姿にもどるだけですね。

また、イヌイットの人々は、少なくとも近年に到るまで、スーパー 糖質制限食で数千年間、妊娠・出産・授乳・子育てしています。

3、「きっと妊娠しても糖質制限をしているとケトン体陽性は変わらないでしょう。」

あきさん、そのうち尿中のケトン体は陰性になる可能性が高いですよ。万一ゼロにならなくても尿中ケトン体はかならず減ってきます。

私は、数年間スーパー糖質制限食実践中ですが、本日念のため血液を調べたら、血中ケトン体は393mol/l(26~122)で、所謂、標準値の三倍ありました。しかし、尿中ケトン体は陰性でした。

釜池豊秋先生の御著書「糖質ゼロの食事術」にも、先生ご自身及び患者さんの血中ケトン体は高値であるが、尿中ケトン体は陰性であると述べておられます。

高雄病院の患者さんをみていても、 糖質制限食開始直後は、血中ケトン体は、3000~5000mol/lレベルまで上昇し、尿中のケトン体も強陽性となります。

1~2ヶ月で数百レベルになり、数ヶ月で300~400レベルとなります。

このぐらいになると、体内でどんどんケトンを利用すれば尿中には排泄されなくなる人も多くなりますが、個人差がありますね。
 
もう一つの目安は、およそ標準体重ぐらいに減量成功すると、血中ケトン体は少々高値でも尿中には排泄されなくなり、体重の減少も落ち着くことがあります。

あきさんも15kg減量成功で、目指せ標準体重ですね。

4、糖尿病のコントロールが悪ければ、胎児に様々な悪影響があることは確定しています。

糖質制限食で、しっかり糖尿病のコントロールをして妊娠・出産すれば、母子共に健康です。


5、米国糖尿病協会は、2008年1月の栄養勧告で、糖尿病患者に糖質の管理をすることを強く推奨しています。(炭水化物のモニタリング)糖質管理を徹底したのが、糖質制限食です。

「米国で推奨されている(日本では残念ながら無視ですが・・・)糖質管理を
実践した食事療法で糖尿病が良くなりました」ということで主治医にも一度相談してみられてはいかがでしょうか?


ADA(米国糖尿病協会)栄養勧告 Diabetes Care 31:S61-S78, 2008

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ケトン体に関しては様々な誤解がありますので、本ブログのカテゴリー「ケトン体」の項の4つのブログもご参照いただけば幸いです。

江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ありがとうございました
先生に褒めていただいて、これ以上なくうれしいです(#^.^#)
なによりもこれからもがんばるぞーって気持ちになります♪

なるほど、つわりがひどく摂食が不良の時の目安でのことだったのですね。あぁ、ほっとしました。
「妊娠確定」→「ケトン体+」→「即入院」→「ブドウ糖点滴」
となってしまうの?せっかく糖質制限しているのに??
そんなのは嫌ー!でも胎児最優先にしたいし・・・
出産して私が合併症に近づくような食生活はしたくないし・・・。と気持ちが揺れてました。

標準体重まで、まだ双子ちゃんを産めるくらいの脂肪の蓄えがありますf(^^;)標準体重になる頃、ケトン体陰性を楽しみにしましょう。

それから、主治医に糖質管理のこと伝えてみます。総合病院のDM外来に受診中で、そこの産科で出産になります。連携でお世話になりますのでやはり伝えておいたほうがいいですものね。

子供にとって元気な母親でいられるよう、成長を見守っていかれるよう、これからもスーパー糖質制限食でDMと共存していきたいと思います。

近いうちにうれしい報告ができることを願って☆

2008/03/29(Sat) 20:36 | URL | あき | 【編集
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