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多嚢胞性卵巣の症状が糖質制限食実践半年で改善。
【16/03/30 ぴーこ

先生、お久しぶりです(^o^)

2015年の9〜10月頃、毎日のように糖質制限についてコメントで質問攻めをしていました、ぴーこと申します。
覚えておられますでしょうか?

多嚢胞性卵巣と診断され、体重が減りにくいと相談していたと思います。

あれから半年間、職場での付き合い等の食事以外ではずっとスーパー糖質制限を続けてきました。

11月の時点ではまだ多嚢胞性卵巣特有のネックレスサインが卵巣の周りに出ていたのですが、なんと!

先日かかりつけの婦人科で卵巣のエコーを見たら、ネックレスサインが綺麗に消えていました!!(^o^)

糖質制限を始めてから、多嚢胞性卵巣の症状が改善したという方はネットやSNSでチラホラ見かけます。

現に私も、数年ピルを飲んでも改善しなかった多嚢胞性卵巣が、半年間で改善されました☆

糖質制限中もピルと漢方は服用していましたが、これは糖質制限の効果だと思ってます!

自分なりに地元の糖質制限セミナーに通って勉強したりインスリン抵抗性を採血して調べてもらったり(HOMA-Rの数値は2.4でやや高めとのことでした)

職場に毎日低糖質のお弁当を作って持って行ったりと 色々と大変でしたが…

家族や友人の協力(←私の糖質制限に付き合って外食はステーキばかり笑)もあって、スーパー糖質制限を続けられました(^o^)

数年悩んでいた多嚢胞性卵巣の症状が改善されて、本当に本当に嬉しいです!!
江部先生、ありがとうございました(^o^)

これからも頑張って続けていきたいと思います!

最後に質問なのですが…

いつものようにネットで糖質制限について調べていたところ、押し麦100%の麦飯(白米ナシ)は糖質を上げないと書いてある記事を見つけました。

その記事には食後血糖値も写真で載せてあり、確かに食前・食後では20くらいしか数値が上がっていませんでした。

確かに食物繊維は白米より多いかとは思いますが、同じ炭水化物なのにこんなに数値が上がらないものなのでしょうか??

私としてはどうしてもお米が食べたくなる時があるので、押し麦100%の麦飯が血糖値を上げないならたまに食べたいのですが…

勉強不足ですみませんが、ご教示下さい。

よろしくお願いします! 】


ぴーこ さんから、多嚢胞性卵巣の症状が、糖質制限食実践半年で改善したという嬉しいコメントをいただきました。

ネックレスサインとは、卵巣内に成熟できない卵胞が、数珠状(ネックレス状)に並んで見えることです

ネックレクスサインが消えたとは素晴らしいですね。

当ブログでも、過去、多嚢胞性卵巣の症状が改善したというコメントを複数いただいたことがあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵胞が嚢胞性変化を起こし排卵しにくくなる障害です。

卵巣には多くの卵細胞がありますが、通常は月に一つずつ成長して排卵します。

卵細胞は卵胞という袋に包まれています。

卵細胞が成長していくにつれて、卵胞も大きくなっていきます。

卵胞が約2cmくらいまで大きくなると破裂して、卵細胞が排卵されます。

多嚢胞性卵巣症候群では、卵胞が卵巣の中に慢性的に多くあり、一定の大きさまでは成長するのですが、そこで止まってしまいます。卵胞はそれ以上大きくなれないので、排卵がおこりにくくなる病気です。

排卵がないので、症状としては9割以上の人に月経異常が生じます。

排卵障害があれば当然不妊となります。50%くらいが肥満を伴います。

男性ホルモン増加による症状もみられます。

日本産婦人科学会によれば、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因には諸説がありますが、はっきりとは解明されてるわけではありません。

現時点では、原因として黄体ホルモン過剰によるテストステロン(男性ホルモン)過剰、糖代謝異常(インスリン過剰)、遺伝要因などが考えられています。

近年とくに、インスリン抵抗性とそれに伴うインスリンの過剰分泌とPCOSとの関連が注目されています。

インスリンの過剰分泌を正常化するという意味では、糖質制限食がベストの治療法です。

ぴーこさんの場合も、HOMA-Rの数値は2.4です。1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性ありなので、インスリン抵抗性ありです。
順調に体重が減っていれば、インスリン抵抗性も改善してくると思います。

これはあくまでも仮説ですが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の発症そのものに、「糖質の頻回・過剰摂取によるグルコース・ミニスパイクとそれに伴う頻回・過剰のインスリン追加分泌」が大きく関わっている可能性があります。

なお、押し麦100%の麦飯・・・押し麦は大麦です。

大麦100g中に、炭水化物が77.8g、糖質が68.2g、食物繊維が9.6gです。

従って、理論的には、血糖値を上昇させます。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生のおかげです!
はじめまして。
ひよこと申します。
今日は先生にお礼をお伝えたくてこちらに失礼させていただきます。

36歳5ヶ月の子供(完全母乳で授乳中です)がいる主婦です。
去年(2015年)12月に人間ドックを受けたところ、A1cが6.1(NGSP)、空腹時血糖が97という結果が出ました。この時身長154.2㎝、体重55.2㎏です。
もともと甲状腺(慢性甲状腺炎で定期的に採血していますが、内服なしで経過観察中です)で診てもらっていた大学病院の先生が糖尿病代謝専門の先生でしたので、人間ドッグの結果を持っていったところ、自分で食事を気をつけてみてください、5月の定期受診時に75g糖負荷試験をしてみましょう、と言われました。
自分で食事を気をつけるとはどうしたらよいのか?と、糖尿病の本やレシピ本も買い読んでみました。
そこで江部先生にたどり着きました。
江部先生の本を何冊か読んだり、ブログを拝見させていただきました。
江部先生のおっしゃっていることはとても納得できましたので、
結果が手元に届いた今年の1月17日から糖質制限を始めました。
はじめはプチ糖質制限から始めて今ではスタンダードがメインで、たまに気がつくとスーパーな日も時々ある、といった状態です。
今日は開業医の先生のところで採血した結果が返ってきました。
A1cが5.3(NGSP)、空腹時血糖75(最終飲食から14時間後)でした。体重は50.3㎏に減りました!!

振り返ってみると、
2014年4月の(非妊娠時)採血でA1c5.8(NGSP)、血糖87、体重55㎏でした。
この時すでに気を付けなければならなかったのに、そのことを忘れしまったまま妊娠、出産しました。妊娠中におこなう50g糖負荷試験では引っかからなかったので放置したままでした。
もともと甘いものやパンが好きだったこと、
産後直後から母乳に良いとされている白米や芋類など糖質の高いものばかりたくさん食べていました。(今考えると恐ろしい糖質量です)

完全母乳で授乳中ですが、助産院で母乳の出方も定期的にみてもらっていますが問題ありません。
健診でも問題なく、子供も順調に成長しています。

好きなお菓子やパンも糖質制限ドットコムで購入して食べていますが、
チョコレートや糖質制限お菓子、菓子職人糖質オフスイーツは特に美味しくて大満足しています!

花粉症も例年より軽く済んでいます。(現在は内服もしていますが、内服前までの状態が例年より軽症でした)

このように結果が出たのは江部先生のおかげです!!
ありがとうございます!!
まだ75g糖負荷試験はクリアできていないので安心できませんが・・・

そこで先生に質問なのですが、私の場合もGAも調べてもらった方が良いのでしょうか?
また、今後気を付けた方が良いことは何かありますか?
その他の既往歴としては33歳から左卵巣にチョコレート嚢腫を指摘されていますが、妊娠中も産後も変化がないごく小さなもので経過観察中です。

お忙しいことと思いますので、コメントに返信がない時は問題ないものと考えます。
まずはお礼をお伝えしたくてコメントさせていただきました。
長文失礼しました。
2016/04/01(Fri) 00:16 | URL | ひよこ | 【編集
海老を食べました
醤油なしのマグロ、タレなしのイカに続き、先ほど海老を塩だけの味付けで煮て食べました。頭も尻尾も殻も美味しく食べました。小麦粉にまぶすなんてまっぴらだからフライになんかしませんでした。スーパーで買ったアルゼンチン産の赤海老で、大きく美味しく、しかも安かったです。バカの繰り言ですが、祖先の追体験がまたひとつできたとメチャ嬉しいです。
2016/04/01(Fri) 05:39 | URL | コバタケ | 【編集
ロコモーティブシンドローム
私は心筋梗塞で小脳への血流が一時途絶え手足と言語に後遺症が残りましたが、倒れてから1年半、手と言語はかなり回復しました。半年前はぐちゃぐちゃの字しか書けなかったのが、最近はまあまあ書けるようになりました。久しぶりに電話した友人の第一声が、聞き取りやすくなったでした。ということで、それらは回復途上にあると自信を回復しました。
ところが、足、つまり歩行は逆行しております。ある友人に相談したらロコモーティブシンドロームではないかと言われ、早速ネット索引したら、運動機能の弱った障害者やお年寄りが座り込んだり、寝込んだりしてしまい、ますます歩行できなくなることと知りました。それで、一昨日から早速、その場立ちだけでもするように心掛け、3日目の今朝は歩行もかなり回復しました。
思えば、心筋梗塞を治してくださった大学病院でミオクローヌスと診断され、それを引き継いだリハビリ病院では不治の病と言われ、将来を悲観しました。最近ネット検索すると、ミオクローヌスは不随意運動(体の一部分が意図しないのにピョンピョン跳ねるように動くこと)が特徴と知りましたが、私にはそのような症状がまったくなく、誤診ではないかと思っております。
今、通ってる病院の脳外科医師は失礼ながら障害者かと思うほど、撮影した脳MRI画像を見つめるだけで、患者(私)のほうを振り向きもせず、アドバイスもな~んもありません。その病院には明るく能弁で心のこもったアドバイスをしてくださる脳外科医師が以前いましたし、信念が強く口調が激しくなることもある内科の名医もいます。
ということで、医者でもなんでもない友人から教えられ部屋中を歩きながら、歩行の回復意欲に燃えている私です。患者の目も見ることのできない脳外科医師はいずれ替えてもらうつもりです。糖質制限という別分野のページで怒りをぶちまけてしまって失礼しました。
2016/04/01(Fri) 06:58 | URL | コバタケ | 【編集
ピルの影響でしょう
ネックレスサインが消えたのはピルの影響だと思われます。
ピル無しで消えたのならね。

ピルを服用中は卵胞発育が止まるので、ネックレスサインも当然見えなくなります。
2016/04/01(Fri) 09:28 | URL | 産婦人科医師 | 【編集
Re: ピルの影響でしょう
産婦人科医師 さん

ご意見ありがとうございます。


「現に私も、数年ピルを飲んでも改善しなかった多嚢胞性卵巣が、半年間で改善されました☆ 」


ピルを数年飲み続けても改善しなかったネックレスサインが
半年間の糖質制限食で改善ということのようです。
2016/04/01(Fri) 16:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 江部先生のおかげです!
ひよこ さん

「A1cが5.3(NGSP)、空腹時血糖75(最終飲食から14時間後)でした。体重は50.3㎏、BMI:21.2」

素晴らしい改善ですね。
良かったです。

これなら、もう75g経口ブドウ糖負荷試験は必要ないと思います。

改善データを見せても、主治医が、75g経口ブドウ糖負荷試験をしたほうがいいと仰るなら
3日間は150g/日の糖質を摂取してから受けるのが無難です。
2016/04/01(Fri) 17:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ロコモーティブシンドローム
コバタケ さん

ロコモ改善良かったです。

いろんな医師がいると思います。
対等目線でしっかり質問に答えてくれる医師がいいですね。
2016/04/01(Fri) 18:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
返信ありがとうございます!
お忙しい中、返信いただきましてありがとうございます!
江部先生が仰るとおりに主治医にこの結果を報告したいと思います。
今の食生活に満足しているので、
引き続き、糖質制限の食生活をして健康を維持していきたい思います。
今の段階で糖質制限に出会えて本当に良かったです。
2016/04/01(Fri) 21:57 | URL | ひよこ | 【編集
検査結果報告
江部先生こんにちは

いつも有用な情報を有難うございます。
1月に続いて検査を行ってきましたので報告します。

         11月11日 1月23日  5月6日
GOT/AST     39     19     20
GPT/ALT      68     17     17
γ-GPT       50     15     24
HDLC        57     73     58
LDLC        214    215    172
中性脂肪      278    66     96
空腹時血糖     116    90     90
Hba1c       6.0    5.0    5.6

体重は62~63kgで落ち着いています。
今回は、運動を減らし、糖質も前回ほど押さえなかったので予想の範囲内かと思っております。
嬉しい点としてはコレステロールが下がりつつあることです。
ただ、気になるのがHOMA-βでして、計算すると96となりました。
因みに、HOMA-Rは1.6です。
(空腹時インスリン7.2)
HOMA-βの正常値は40-60のようですが、私の場合どのように評価すれば良いのでしょうか。
また、インスリン抵抗性はギリギリ正常値だと思いますが、
これも下げる努力は必要なのでしょうか。
特に問題ないとのことであれば、今のまま少々ゆるめの糖質制限食を続けようかと思っております。
2016/05/12(Thu) 19:12 | URL | しょうご | 【編集
Re: 検査結果報告
しょうご さん

空腹時インスリンは正常範囲です。
インスリン抵抗性はギリギリです。

<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/mL)/(空腹時血糖値(mg/dL)-63)>
空腹時血糖値130mg以下なら信頼度高い。
正常値:40-60

HOMA-βは追加分泌インスリンの指標です。
インスリン抵抗性がギリギリなので少し多めにインスリン分泌する傾向があるのだと思います。

インスリン抵抗性を改善させるのがいいと思います。
2016/05/13(Fri) 08:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
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