2016年03月30日 (水)
【16/03/27 オスティナート
Re:Re: Re: 炭水化物成分表
2015年版の食品成分表から、これまでの「差引き法による炭水化物量」と 、新しく炭水化物成分表で単糖類、二糖類等(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)を直接定量分析する方法が用いられているようです。
2015年版の食品成分表ではコーヒーの侵出液の炭水化物の質量が0.7gと記載があります。
2015年版の炭水化物成分表では、炭水化物との記載はなく「利用可能炭水化物(単糖当量)」と記載されています。
よってデータのないものは豪州、米国、英国などの成分表から推計したのではないでしょうか。
多糖類および二糖類の単糖当量への換算係数についてついても次のような記載がありました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/008/attach/1341939.htm
「単糖当量で利用可能炭水化物量を収載している(知り限りにおいて)唯一の成分表である英国成分表(Food Standards Agency, 2002)において、二糖類については1.05およびでん粉については1.10の換算係数を用いているので、FAO/INFOODSはこの数値を採用したと考えられる。」
版を重ねるごとに、英国成分表からの推計ではなく、日本版の数値が掲載なされる用になるといいですね。】
こんばんは。
オスティナートさんから、2015年版の日本食品標準成分表と炭水化物成分表(新規)についてコメント頂きました。
ありがとうございます。
文部科学省
新しい日本食品標準成分表
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm
A)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
B)日本食品標準成分表2015年版(七訂)アミノ酸成分表編
C)日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編
D)日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物成分表編(新規)
A)
2015年版の日本標準食品成分表では、コーヒーの侵出液の炭水化物の質量が0.7gです。
利用可能炭水化物(単糖当量)は0gだけれど、別個に炭水化物0.7gとなっているのが、まず、意味がよくわかりません。
下記の(☆)の記載によれば
「2015年に予定されている日本食品標準成分表(食品成分表)の次期改訂において,炭水化物のうち直接分析した成分(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)の合計値は、成分項目名を「利用可能炭水化物」とし,単位を「単糖当量(g/100 g)」として収載することとしている。」
とあります。
とすれば利用可能炭水化物(単糖当量)というのは、直接測定したデータということになります。
直接分析した成分以外の炭水化物って、一体何? (・・?)
一方、D)炭水化物成分表編(新規)の方では、コーヒーの侵出液の利用可能炭水化物(単糖当量)は0と記載されています。
欄外には、米国成分表から推計し、でん粉は英国成分表から推計と記載されています。
これも、利用可能炭水化物(単糖当量)は直接測定という規定のはずであり、その値に関しては、日本標準食品成分表と一致していて0gです。D)では、炭水化物の記載がありません。
直接測定したのなら米国や英国の成分表を参考にしなくてもいいのですから、やや矛盾です。
利用可能炭水化物は、直接分析した成分の合計値と規定してあります。
一方の炭水化物の規定が明確でないのが、問題です。
濃い口しょうゆに関しても同様で、2015年版の日本標準食品成分表では、炭水化物が10.1g、利用可能炭水化物が1.6gとありますが
炭水化物成分表編(新規)には、炭水化物の記載がなくて利用可能炭水化物が1.6gとだけ記載してあります。
いやはや、よくわかりません (∵)?
いくらお役所仕事とはいえ、我々門外漢にも理解できるように、わかりやすい日本語で説明できないものですかね ( ̄_ ̄|||)
<疑問点>
1)2015年版の日本標準食品成分表や炭水化物成分表編(新規)の
利用可能炭水化物(単糖当量)は直接測定という規定通りなのか?
2)「炭水化物」と「利用可能炭水化物」とは、規定あるいは定義は何が違うのか?
3)何故、2015年版の日本標準食品成分表には、両者が記載されているのに
炭水化物成分表編(新規)の方には、利用可能炭水化物しか記載されてないのか?
どなたか、詳しい方、ご教示頂ければ幸いです。 m(_ _)m
江部康二
(☆)
以下、オスティナートさんご指摘の
文部科学省のサイトから転載
文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/008/attach/1341939.htm
多糖類および二糖類の単糖当量への換算係数について(案)
背景
2015年に予定されている日本食品標準成分表(食品成分表)の次期改訂において,炭水化物のうち直接分析した成分(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)の合計値は、成分項目名を「利用可能炭水化物」とし,単位を「単糖当量(g/100 g)」として収載することとしている。食品成分表においては,初めて単糖当量という用語および単位を用いるため、予め規定しておくべき事項がある。
この資料は、多糖類であるでん粉ならびに二糖類であるしょ糖、麦芽糖、乳糖およびトレハロースに関して、質量から単糖当量への換算係数についての提案等を取りまとめたものである。なお、直接分析した成分のうち、単糖類であるぶどう糖、果糖およびガラクトースについては、質量から単糖当量への換算は必要ない。
換算係数の種類
(1) 分子量(式量)に基づく換算係数
1) 六炭糖の単糖類(ぶどう糖、果糖、ガラクトース)の分子量を180.16とする;六炭糖のみからなる二糖類(しょ糖,麦芽糖,乳糖およびトレハロース)の分子量を342.30とする;水の分子量を18.02(18.0153を小数点以下2桁にまるめた)とすると、でん粉中のぶどう糖残基の式量は180.16-18.02=162.14となる。
2) 従って、二糖類の質量を単糖当量に換算するための係数は、(180.16 + 180.16) / 342.30= 1.0526(4388...) である。また、でん粉の質量を単糖当量に換算するための係数は、180.16/ 162.14= 1.1111(3852...)である。
(2) FAO/INFOODSの指針(FAO/INFOODS, 2012)に基づく換算係数
1) 二糖類についての単糖当量への換算係数は1.05とし、多糖類についての単糖当量への換算係数は1.10とする。
なお、この指針には係数の根拠が示されていない。しかし、単糖当量で利用可能炭水化物量を収載している(知り限りにおいて)唯一の成分表である英国成分表(Food Standards Agency, 2002)において、二糖類については1.05およびでん粉については1.10の換算係数を用いているので、FAO/INFOODSはこの数値を採用したと考えられる。
換算係数についての提案
(1) わが国の食品成分表の策定過程においては、これまでもFAO/INFOODSの提案や指針をできる限り尊重しているので、独自の換算係数を採用することはしない。単糖当量への換算係数は、二糖類については1.05とし、でん粉については1.10とする。
(2) 科学的には、上記、「換算係数の種類」(1)2)に示した係数が適切であるため、利用者が当然の疑問をもつことが予想される。そこで、食品成分表の適切な箇所に、食品成分表ではFAO/INFOODS(2012)の指針に従って、「換算係数についての提案」(1)の数値を採用した旨を記載する。
関連する事項についての提案
(1) 日本食品標準成分表における炭水化物量に関する妥当性検証調査 成果報告書(日本食品分析センター、2010)では、でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース以外に、ラフィノース、スタキオース(三糖類以上のオリゴ糖類)およびフラクタン(果糖を構成単糖とする二糖-多糖類)についても分析している(これらのラフィノース系列のオリゴ糖類およびフラクタンは、利用可能炭水化物ではなく、〈水溶性〉食物繊維である)。これらの糖類は、食品成分表2010で採用している食物繊維の分析法(プロスキー変法等)の特性により、食物繊維には含まれず、炭水化物に含まれている。しかし、将来見込まれる食物繊維の定義の変更により、食物繊維を構成する成分として扱われるので、ラフィノース系列のオリゴ糖類およびフラクタンについては、単糖当量への換算係数は規定しない。
なお、FAO/INFOODSの指針(FAO/INFOODS, 2012)では、ラフィノース系列のオリゴ糖類であるラフィノース(三糖類)、スタキオース(四糖類)およびベルバスコース(五糖類)の単糖類への換算係数は,それぞれ1.07、1.08および1.09としている。
(2) 上記報告書(日本食品分析センター、2010)には、イソマルト-スおよびアラビノースが存在する食品が収載されている。
イソマルトースは、利用可能炭水化物である。次期改訂では、上記報告書(日本食品分析センター、2010)において存在が認められた食品については、二糖類の換算係数を適用し、利用可能炭水化物に含める。
アラビノースは五炭糖であり、ヒト体内での挙動が六炭糖とは異なると予想されるので、ヒトにおけるエネルギー換算係数等についての情報収集をすることとする。次期改訂では、上記報告書(日本食品分析センター、2010)において存在が認められた食品については、食品群別留意点等にその量を記すことにとどめ、利用可能炭水化物には含めない。
(3) これまで、魚介類、肉類および卵類の炭水化物は、ぶどう糖を標準物質として、アンスロン-硫酸法を用いて、(差し引き法ではなく)直接分析により全糖を分析している(文部科学省、2004)。アンスロン-硫酸法の特徴として、硫酸の添加および加熱の過程で、二糖類以上の糖類は加水分解により単糖類となりアンスロンと反応し発色する。このため、二糖類以上の糖類の構成単糖がぶどう糖のみであり、共存物資の影響がないと仮定すれば、該当する食品の全糖の質量は、(単糖当量で示した)ぶどう糖の質量に相当すると考えられる。従って、次期改訂では,アンスロン-硫酸法で炭水化物を分析した食品(=アンスロン-硫酸法以外の方法で炭水化物を分析していない食品)については、該当する食品の利用可能炭水化物(単糖当量)の収載値は、食品成分表2010における炭水化物の収載値を用いることとする。この場合、全糖を構成する糖類についての情報はないので、(別冊における)単糖類や二糖類等の収載値は空欄(-)とする。
なお、魚介類、肉類および卵類のうち、炭水化物組成を分析した食品については、その分析値を参考に利用可能炭水化物(単糖当量)の収載値および別冊における単糖類や二糖類等の収載値を決定する。
(4) 水あめ等の食品には,利用可能炭水化物であるマルトオリゴ糖類やα-グルカン(重合度<~18かつα-1,4あるいはα-1,6結合のもの;この程度重合度のものは80% EtOHに溶解するといわれている)(以下、マルトオリゴ糖類等)が含まれる。炭水化物組成を分析している食品のうち、これらの糖類の存在が予想される食品については、EtOH処理をしない条件下でもでん粉を分析しておくことが望ましい。
理由:その分析値とEtOH処理をしたでん粉の分析値との差は、マルトオリゴ糖類等+麦芽糖+ぶどう糖の(でん粉量としての)合計値と考えられる。従って,直接分析した麦芽糖+ぶどう糖の(でん粉量に換算した)分析値を差し引く等の方法により,マルトオリゴ糖類等の(でん粉量に換算した)質量を求め,それにでん粉の換算係数(1.10)を乗ずれば,利用可能炭水化物としてのマルトオリゴ糖類等の量を知ることができるためである。
文献
FAO/INFOODS (2012) FAO/INFOODS Guidelines for Converting Units, Denominators and Expressions, version 1.0. FAO, Rome.
Food Standards Agency (2002) McCance and Widdowson’s The Composition of Foods, Sixth summary edition, Cambridge: Royal Society of Chemistry.
日本食品分析センター(2010)日本食品標準成分表における炭水化物量に関する妥当性検証調査 成果報告書(平成22年度 文部科学省委託調査報告書)、財団法人 日本食品分析センター,平成22年10月29日.
文部科学省(2004)五訂増補 日本食品標準成分表 分析マニュアル,文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会 食品成分委員会 資料,平成16年12月.
お問合せ先
科学技術・学術政策局政策課資源室
(科学技術・学術政策局政策課資源室)
-- 登録:平成25年12月 --
Re:Re: Re: 炭水化物成分表
2015年版の食品成分表から、これまでの「差引き法による炭水化物量」と 、新しく炭水化物成分表で単糖類、二糖類等(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)を直接定量分析する方法が用いられているようです。
2015年版の食品成分表ではコーヒーの侵出液の炭水化物の質量が0.7gと記載があります。
2015年版の炭水化物成分表では、炭水化物との記載はなく「利用可能炭水化物(単糖当量)」と記載されています。
よってデータのないものは豪州、米国、英国などの成分表から推計したのではないでしょうか。
多糖類および二糖類の単糖当量への換算係数についてついても次のような記載がありました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/008/attach/1341939.htm
「単糖当量で利用可能炭水化物量を収載している(知り限りにおいて)唯一の成分表である英国成分表(Food Standards Agency, 2002)において、二糖類については1.05およびでん粉については1.10の換算係数を用いているので、FAO/INFOODSはこの数値を採用したと考えられる。」
版を重ねるごとに、英国成分表からの推計ではなく、日本版の数値が掲載なされる用になるといいですね。】
こんばんは。
オスティナートさんから、2015年版の日本食品標準成分表と炭水化物成分表(新規)についてコメント頂きました。
ありがとうございます。
文部科学省
新しい日本食品標準成分表
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm
A)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
B)日本食品標準成分表2015年版(七訂)アミノ酸成分表編
C)日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編
D)日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物成分表編(新規)
A)
2015年版の日本標準食品成分表では、コーヒーの侵出液の炭水化物の質量が0.7gです。
利用可能炭水化物(単糖当量)は0gだけれど、別個に炭水化物0.7gとなっているのが、まず、意味がよくわかりません。
下記の(☆)の記載によれば
「2015年に予定されている日本食品標準成分表(食品成分表)の次期改訂において,炭水化物のうち直接分析した成分(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)の合計値は、成分項目名を「利用可能炭水化物」とし,単位を「単糖当量(g/100 g)」として収載することとしている。」
とあります。
とすれば利用可能炭水化物(単糖当量)というのは、直接測定したデータということになります。
直接分析した成分以外の炭水化物って、一体何? (・・?)
一方、D)炭水化物成分表編(新規)の方では、コーヒーの侵出液の利用可能炭水化物(単糖当量)は0と記載されています。
欄外には、米国成分表から推計し、でん粉は英国成分表から推計と記載されています。
これも、利用可能炭水化物(単糖当量)は直接測定という規定のはずであり、その値に関しては、日本標準食品成分表と一致していて0gです。D)では、炭水化物の記載がありません。
直接測定したのなら米国や英国の成分表を参考にしなくてもいいのですから、やや矛盾です。
利用可能炭水化物は、直接分析した成分の合計値と規定してあります。
一方の炭水化物の規定が明確でないのが、問題です。
濃い口しょうゆに関しても同様で、2015年版の日本標準食品成分表では、炭水化物が10.1g、利用可能炭水化物が1.6gとありますが
炭水化物成分表編(新規)には、炭水化物の記載がなくて利用可能炭水化物が1.6gとだけ記載してあります。
いやはや、よくわかりません (∵)?
いくらお役所仕事とはいえ、我々門外漢にも理解できるように、わかりやすい日本語で説明できないものですかね ( ̄_ ̄|||)
<疑問点>
1)2015年版の日本標準食品成分表や炭水化物成分表編(新規)の
利用可能炭水化物(単糖当量)は直接測定という規定通りなのか?
2)「炭水化物」と「利用可能炭水化物」とは、規定あるいは定義は何が違うのか?
3)何故、2015年版の日本標準食品成分表には、両者が記載されているのに
炭水化物成分表編(新規)の方には、利用可能炭水化物しか記載されてないのか?
どなたか、詳しい方、ご教示頂ければ幸いです。 m(_ _)m
江部康二
(☆)
以下、オスティナートさんご指摘の
文部科学省のサイトから転載
文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/008/attach/1341939.htm
多糖類および二糖類の単糖当量への換算係数について(案)
背景
2015年に予定されている日本食品標準成分表(食品成分表)の次期改訂において,炭水化物のうち直接分析した成分(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)の合計値は、成分項目名を「利用可能炭水化物」とし,単位を「単糖当量(g/100 g)」として収載することとしている。食品成分表においては,初めて単糖当量という用語および単位を用いるため、予め規定しておくべき事項がある。
この資料は、多糖類であるでん粉ならびに二糖類であるしょ糖、麦芽糖、乳糖およびトレハロースに関して、質量から単糖当量への換算係数についての提案等を取りまとめたものである。なお、直接分析した成分のうち、単糖類であるぶどう糖、果糖およびガラクトースについては、質量から単糖当量への換算は必要ない。
換算係数の種類
(1) 分子量(式量)に基づく換算係数
1) 六炭糖の単糖類(ぶどう糖、果糖、ガラクトース)の分子量を180.16とする;六炭糖のみからなる二糖類(しょ糖,麦芽糖,乳糖およびトレハロース)の分子量を342.30とする;水の分子量を18.02(18.0153を小数点以下2桁にまるめた)とすると、でん粉中のぶどう糖残基の式量は180.16-18.02=162.14となる。
2) 従って、二糖類の質量を単糖当量に換算するための係数は、(180.16 + 180.16) / 342.30= 1.0526(4388...) である。また、でん粉の質量を単糖当量に換算するための係数は、180.16/ 162.14= 1.1111(3852...)である。
(2) FAO/INFOODSの指針(FAO/INFOODS, 2012)に基づく換算係数
1) 二糖類についての単糖当量への換算係数は1.05とし、多糖類についての単糖当量への換算係数は1.10とする。
なお、この指針には係数の根拠が示されていない。しかし、単糖当量で利用可能炭水化物量を収載している(知り限りにおいて)唯一の成分表である英国成分表(Food Standards Agency, 2002)において、二糖類については1.05およびでん粉については1.10の換算係数を用いているので、FAO/INFOODSはこの数値を採用したと考えられる。
換算係数についての提案
(1) わが国の食品成分表の策定過程においては、これまでもFAO/INFOODSの提案や指針をできる限り尊重しているので、独自の換算係数を採用することはしない。単糖当量への換算係数は、二糖類については1.05とし、でん粉については1.10とする。
(2) 科学的には、上記、「換算係数の種類」(1)2)に示した係数が適切であるため、利用者が当然の疑問をもつことが予想される。そこで、食品成分表の適切な箇所に、食品成分表ではFAO/INFOODS(2012)の指針に従って、「換算係数についての提案」(1)の数値を採用した旨を記載する。
関連する事項についての提案
(1) 日本食品標準成分表における炭水化物量に関する妥当性検証調査 成果報告書(日本食品分析センター、2010)では、でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース以外に、ラフィノース、スタキオース(三糖類以上のオリゴ糖類)およびフラクタン(果糖を構成単糖とする二糖-多糖類)についても分析している(これらのラフィノース系列のオリゴ糖類およびフラクタンは、利用可能炭水化物ではなく、〈水溶性〉食物繊維である)。これらの糖類は、食品成分表2010で採用している食物繊維の分析法(プロスキー変法等)の特性により、食物繊維には含まれず、炭水化物に含まれている。しかし、将来見込まれる食物繊維の定義の変更により、食物繊維を構成する成分として扱われるので、ラフィノース系列のオリゴ糖類およびフラクタンについては、単糖当量への換算係数は規定しない。
なお、FAO/INFOODSの指針(FAO/INFOODS, 2012)では、ラフィノース系列のオリゴ糖類であるラフィノース(三糖類)、スタキオース(四糖類)およびベルバスコース(五糖類)の単糖類への換算係数は,それぞれ1.07、1.08および1.09としている。
(2) 上記報告書(日本食品分析センター、2010)には、イソマルト-スおよびアラビノースが存在する食品が収載されている。
イソマルトースは、利用可能炭水化物である。次期改訂では、上記報告書(日本食品分析センター、2010)において存在が認められた食品については、二糖類の換算係数を適用し、利用可能炭水化物に含める。
アラビノースは五炭糖であり、ヒト体内での挙動が六炭糖とは異なると予想されるので、ヒトにおけるエネルギー換算係数等についての情報収集をすることとする。次期改訂では、上記報告書(日本食品分析センター、2010)において存在が認められた食品については、食品群別留意点等にその量を記すことにとどめ、利用可能炭水化物には含めない。
(3) これまで、魚介類、肉類および卵類の炭水化物は、ぶどう糖を標準物質として、アンスロン-硫酸法を用いて、(差し引き法ではなく)直接分析により全糖を分析している(文部科学省、2004)。アンスロン-硫酸法の特徴として、硫酸の添加および加熱の過程で、二糖類以上の糖類は加水分解により単糖類となりアンスロンと反応し発色する。このため、二糖類以上の糖類の構成単糖がぶどう糖のみであり、共存物資の影響がないと仮定すれば、該当する食品の全糖の質量は、(単糖当量で示した)ぶどう糖の質量に相当すると考えられる。従って、次期改訂では,アンスロン-硫酸法で炭水化物を分析した食品(=アンスロン-硫酸法以外の方法で炭水化物を分析していない食品)については、該当する食品の利用可能炭水化物(単糖当量)の収載値は、食品成分表2010における炭水化物の収載値を用いることとする。この場合、全糖を構成する糖類についての情報はないので、(別冊における)単糖類や二糖類等の収載値は空欄(-)とする。
なお、魚介類、肉類および卵類のうち、炭水化物組成を分析した食品については、その分析値を参考に利用可能炭水化物(単糖当量)の収載値および別冊における単糖類や二糖類等の収載値を決定する。
(4) 水あめ等の食品には,利用可能炭水化物であるマルトオリゴ糖類やα-グルカン(重合度<~18かつα-1,4あるいはα-1,6結合のもの;この程度重合度のものは80% EtOHに溶解するといわれている)(以下、マルトオリゴ糖類等)が含まれる。炭水化物組成を分析している食品のうち、これらの糖類の存在が予想される食品については、EtOH処理をしない条件下でもでん粉を分析しておくことが望ましい。
理由:その分析値とEtOH処理をしたでん粉の分析値との差は、マルトオリゴ糖類等+麦芽糖+ぶどう糖の(でん粉量としての)合計値と考えられる。従って,直接分析した麦芽糖+ぶどう糖の(でん粉量に換算した)分析値を差し引く等の方法により,マルトオリゴ糖類等の(でん粉量に換算した)質量を求め,それにでん粉の換算係数(1.10)を乗ずれば,利用可能炭水化物としてのマルトオリゴ糖類等の量を知ることができるためである。
文献
FAO/INFOODS (2012) FAO/INFOODS Guidelines for Converting Units, Denominators and Expressions, version 1.0. FAO, Rome.
Food Standards Agency (2002) McCance and Widdowson’s The Composition of Foods, Sixth summary edition, Cambridge: Royal Society of Chemistry.
日本食品分析センター(2010)日本食品標準成分表における炭水化物量に関する妥当性検証調査 成果報告書(平成22年度 文部科学省委託調査報告書)、財団法人 日本食品分析センター,平成22年10月29日.
文部科学省(2004)五訂増補 日本食品標準成分表 分析マニュアル,文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会 食品成分委員会 資料,平成16年12月.
お問合せ先
科学技術・学術政策局政策課資源室
(科学技術・学術政策局政策課資源室)
-- 登録:平成25年12月 --
江部先生こんばんは
アマゾンで注文した炭水化物成分表が昨日届きました。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物成分表編 2015/12/25
文部科学省 (著)
上記書籍の解説文が文部科学省のサイトで公開されています。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/03/14/1365338_4-0101r.pdf
一部抜粋を投稿します。
(書籍のp8後半・pdfファルのp8)
2 利用可能炭水化物
FAO/INFOODS のTagname は、個別の成分を直接分析して、合計した場合はCHOAVL、差引き法
により求めた場合はCHOAVLDF である。FAO/INFOODS の差引き法による利用可能炭水化物
(CHOAVLDF)は次の式を用いて計算する。
可食部100 g 中の差引き法による利用可能炭水化物(CHOAVLDF)(g)
= 100 −(可食部100 g 中の[水分 +たんぱく質 +脂質 +灰分 +アルコール +食物繊維]のg 数)
=可食部100 g 中の(差引き法による炭水化物 – 食物繊維)のg 数)
この考え方は、四訂日本食品標準成分表における糖質(Non-fibrous carbohydrates)の求め方に類似
しているが、糖質は、差引き法による炭水化物(Carbohydrate by difference)から繊維(Fiber)、アルコール、タンニン、カフェイン、酢酸等を差し引いて求めていたため、FAO/INFOODS の差引き法
による利用可能炭水化物(CHOAVLDF)ではない。
また、成分表2015 年版の炭水化物から食物繊維を差し引いたものを利用可能炭水化物とみること
もできるが、前述の炭水化物の定義の違いから、この値もFAO/INFOODS が定義する差引き法によ
る利用可能炭水化物(CHOAVLDF)とは一致しない。
なお、FAO/INFOODS の指針(2012) では、差引き法による利用可能炭水化物のエネルギー換算
係数は17 kJ/g(4 kcal/g)であり、食物繊維のエネルギー換算係数は8 kJ/g(2 kcal/g)である。
アマゾンで注文した炭水化物成分表が昨日届きました。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物成分表編 2015/12/25
文部科学省 (著)
上記書籍の解説文が文部科学省のサイトで公開されています。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/03/14/1365338_4-0101r.pdf
一部抜粋を投稿します。
(書籍のp8後半・pdfファルのp8)
2 利用可能炭水化物
FAO/INFOODS のTagname は、個別の成分を直接分析して、合計した場合はCHOAVL、差引き法
により求めた場合はCHOAVLDF である。FAO/INFOODS の差引き法による利用可能炭水化物
(CHOAVLDF)は次の式を用いて計算する。
可食部100 g 中の差引き法による利用可能炭水化物(CHOAVLDF)(g)
= 100 −(可食部100 g 中の[水分 +たんぱく質 +脂質 +灰分 +アルコール +食物繊維]のg 数)
=可食部100 g 中の(差引き法による炭水化物 – 食物繊維)のg 数)
この考え方は、四訂日本食品標準成分表における糖質(Non-fibrous carbohydrates)の求め方に類似
しているが、糖質は、差引き法による炭水化物(Carbohydrate by difference)から繊維(Fiber)、アルコール、タンニン、カフェイン、酢酸等を差し引いて求めていたため、FAO/INFOODS の差引き法
による利用可能炭水化物(CHOAVLDF)ではない。
また、成分表2015 年版の炭水化物から食物繊維を差し引いたものを利用可能炭水化物とみること
もできるが、前述の炭水化物の定義の違いから、この値もFAO/INFOODS が定義する差引き法によ
る利用可能炭水化物(CHOAVLDF)とは一致しない。
なお、FAO/INFOODS の指針(2012) では、差引き法による利用可能炭水化物のエネルギー換算
係数は17 kJ/g(4 kcal/g)であり、食物繊維のエネルギー換算係数は8 kJ/g(2 kcal/g)である。
2016/03/30(Wed) 22:01 | URL | オスティナート | 【編集】
オスティナート さん
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2016/03/30(Wed) 22:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生、お久しぶりです(^o^)
2015年の9〜10月頃、毎日のように糖質制限についてコメントで質問攻めをしていました、ぴーこと申します。
覚えておられますでしょうか?
多嚢胞性卵巣と診断され、体重が減りにくいと相談していたと思います。
あれから半年間、職場での付き合い等の食事以外ではずっとスーパー糖質制限を続けてきました。
11月の時点ではまだ多嚢胞性卵巣特有のネックレスサインが卵巣の周りに出ていたのですが、なんと!
先日かかりつけの婦人科で卵巣のエコーを見たら、ネックレスサインが綺麗に消えていました!!(^o^)
糖質制限を始めてから、多嚢胞性卵巣の症状が改善したという方はネットやSNSでチラホラ見かけます。
現に私も、数年ピルを飲んでも改善しなかった多嚢胞性卵巣が、半年間で改善されました☆
糖質制限中もピルと漢方は服用していましたが、これは糖質制限の効果だと思ってます!
自分なりに地元の糖質制限セミナーに通って勉強したり
インスリン抵抗性を採血して調べてもらったり(FOMA?の数値は2.4でやや高めとのことでした)
職場に毎日低糖質のお弁当を作って持って行ったりと
色々と大変でしたが…
家族や友人の協力(←私の糖質制限に付き合って外食はステーキばかり笑)もあって、スーパー糖質制限を続けられました(^o^)
数年悩んでいた多嚢胞性卵巣の症状が改善されて、本当に本当に嬉しいです!!
江部先生、ありがとうございました(^o^)
これからも頑張って続けていきたいと思います!
最後に質問なのですが…
いつものようにネットで糖質制限について調べていたところ、押し麦100%の麦飯(白米ナシ)は糖質を上げないと書いてある記事を見つけました。
その記事には食後血糖値も写真で載せてあり、確かに食前・食後では20くらいしか数値が上がっていませんでした。
確かに食物繊維は白米より多いかとは思いますが、同じ炭水化物なのにこんなに数値が上がらないものなのでしょうか??
私としてはどうしてもお米が食べたくなる時があるので、押し麦100%の麦飯が血糖値を上げないならたまに食べたいのですが…
勉強不足ですみませんが、ご教示下さい。
よろしくお願いします!
2015年の9〜10月頃、毎日のように糖質制限についてコメントで質問攻めをしていました、ぴーこと申します。
覚えておられますでしょうか?
多嚢胞性卵巣と診断され、体重が減りにくいと相談していたと思います。
あれから半年間、職場での付き合い等の食事以外ではずっとスーパー糖質制限を続けてきました。
11月の時点ではまだ多嚢胞性卵巣特有のネックレスサインが卵巣の周りに出ていたのですが、なんと!
先日かかりつけの婦人科で卵巣のエコーを見たら、ネックレスサインが綺麗に消えていました!!(^o^)
糖質制限を始めてから、多嚢胞性卵巣の症状が改善したという方はネットやSNSでチラホラ見かけます。
現に私も、数年ピルを飲んでも改善しなかった多嚢胞性卵巣が、半年間で改善されました☆
糖質制限中もピルと漢方は服用していましたが、これは糖質制限の効果だと思ってます!
自分なりに地元の糖質制限セミナーに通って勉強したり
インスリン抵抗性を採血して調べてもらったり(FOMA?の数値は2.4でやや高めとのことでした)
職場に毎日低糖質のお弁当を作って持って行ったりと
色々と大変でしたが…
家族や友人の協力(←私の糖質制限に付き合って外食はステーキばかり笑)もあって、スーパー糖質制限を続けられました(^o^)
数年悩んでいた多嚢胞性卵巣の症状が改善されて、本当に本当に嬉しいです!!
江部先生、ありがとうございました(^o^)
これからも頑張って続けていきたいと思います!
最後に質問なのですが…
いつものようにネットで糖質制限について調べていたところ、押し麦100%の麦飯(白米ナシ)は糖質を上げないと書いてある記事を見つけました。
その記事には食後血糖値も写真で載せてあり、確かに食前・食後では20くらいしか数値が上がっていませんでした。
確かに食物繊維は白米より多いかとは思いますが、同じ炭水化物なのにこんなに数値が上がらないものなのでしょうか??
私としてはどうしてもお米が食べたくなる時があるので、押し麦100%の麦飯が血糖値を上げないならたまに食べたいのですが…
勉強不足ですみませんが、ご教示下さい。
よろしくお願いします!
2016/03/30(Wed) 22:32 | URL | ぴーこ | 【編集】
日刊ゲンダイ3月31日発行、糖尿病 絶対にならない 春の最新常識~【発見に役立つ「ニキビ」「音叉」「釣り糸」】より抜粋。 ・・・糖尿病予備軍のなかには病院での診察を拒否しつつも、自身の症状に気をもんでいる人も少なくない。むろん、血糖値を調べるなど医療機関で受診すればすぐに分かるのだが、「糖尿病宣告」を受けた場合の生活や精神的不自由さが怖いのだ。 ・・・①インドの研究者が「米国糖尿病学会誌」(2015年12月23日号)に報告したもので、20歳以上のニキビのある男性100人とニキビのない男性100人を比較したところ、ニキビあり群ではインスリン抵抗性のある割合が高かった。 ②目を開けたまま片足で何秒立っていられるかの「片足立ち時間」の短縮は、糖尿病の末端神経障害の危険因子。 ・・・糖尿病の合併症は神経障害から始まるとは覚えておきましょう。 ・・・糖尿病性神経障害の診断には、ほかにアキレス腱検査・・・「音叉」を使ってすねやくるぶしに当てて・・・ナイロン製の「釣り糸」のようなものを足の甲や裏に押し当てて調べるタッチテストなどを行うことがある。
2016/03/30(Wed) 23:57 | URL | デュピュイ取る | 【編集】
先生ご無沙汰しております。
産後境界型の柚姫です。
緩く糖質制限をしています。
子供が1歳を過ぎ、余裕も出来てきたので、久しぶりの血液検査に行って参りました。
a1c5.6…泣
HDLコレステロール82
LDLコレステロール200…泣
中性脂肪79
その他は異常ありませんでした。
子供の残したパンをちょびちょび食べたり、残ったお菓子を食べたりと、反省ばかりの食生活でした。泣
しかし、白米は一切口にしていません。
LDLコレステロールが高いと言われました。
a1cも少々高めとの事です。
スーパー糖質制限にした方がよろしいでしょうか?
糖尿病に移行してしまったか心配しています。
病院へ行った方がいいですか?
よろしくお願い致します。
産後境界型の柚姫です。
緩く糖質制限をしています。
子供が1歳を過ぎ、余裕も出来てきたので、久しぶりの血液検査に行って参りました。
a1c5.6…泣
HDLコレステロール82
LDLコレステロール200…泣
中性脂肪79
その他は異常ありませんでした。
子供の残したパンをちょびちょび食べたり、残ったお菓子を食べたりと、反省ばかりの食生活でした。泣
しかし、白米は一切口にしていません。
LDLコレステロールが高いと言われました。
a1cも少々高めとの事です。
スーパー糖質制限にした方がよろしいでしょうか?
糖尿病に移行してしまったか心配しています。
病院へ行った方がいいですか?
よろしくお願い致します。
2016/03/31(Thu) 13:40 | URL | 柚姫 | 【編集】
先日、醤油なしの刺身マグロを食べて、けっこういけると報告しましたが、今日昼は味付け(専用タレ)なしの刺身イカを食べました。自然な甘味があって美味しかったです。現代人は素材そのものよりも糖質その他の味付けをたっぷりつけて美味しいと言ってるのでしょう。味付けなしで刺身を食べる奴なんて、よっぽどの変わり者でしょうが、祖先はきっとそうだったはずです。祖先を追体験できたことに多いに満足しております。
2016/03/31(Thu) 13:46 | URL | コバタケ | 【編集】
ブログ記事の内容と関係のない内容の質問になってしまって大変恐縮です。
体調管理の為に
スーパー糖質制限をしていたところ
実践していた半年間、
非常に肌の調子が良く
長年悩まされていた吹き出物も
季節の変わり目に少し出来る程度でした。
ところが
4月から仕事復帰や子供達の保育園など
新生活が忙しくなる為
家族と同じ食生活に戻そうと思い
昨日から糖質制限解除したんです。
朝食パン、昼はラーメン。
実に半年ぶりの糖質。
で、夕方
顔中に痒みを伴う湿疹が発生し
これには主人もビックリ
今朝、皮膚科に行って
ステロイドホルモンの塗布剤と
抗アレルギー薬の内服を処方されてきました。
皮膚科の医師にも
きっちり半年間糖質制限をしていた事、
解除した事も全て話しましたが
糖質制限との関連については
納得できる回答が得られず
モヤモヤしたまま帰宅、
今、コメントを書いています。
糖質制限は継続したいのですが
仕事と家事、育児の両立を考えると
家族と別メニューの買い物や
食事の支度は
余裕がないので
少しづつ糖質制限を緩めていきたい、と言うのが今の気持ちなんですが……
支離滅裂な文章になってしまい、すみません。
急に糖質制限を解除して
体調(肌荒れ)に影響が出てしまうのは
一過性のものなのでしょうか。
体調管理の為に
スーパー糖質制限をしていたところ
実践していた半年間、
非常に肌の調子が良く
長年悩まされていた吹き出物も
季節の変わり目に少し出来る程度でした。
ところが
4月から仕事復帰や子供達の保育園など
新生活が忙しくなる為
家族と同じ食生活に戻そうと思い
昨日から糖質制限解除したんです。
朝食パン、昼はラーメン。
実に半年ぶりの糖質。
で、夕方
顔中に痒みを伴う湿疹が発生し
これには主人もビックリ
今朝、皮膚科に行って
ステロイドホルモンの塗布剤と
抗アレルギー薬の内服を処方されてきました。
皮膚科の医師にも
きっちり半年間糖質制限をしていた事、
解除した事も全て話しましたが
糖質制限との関連については
納得できる回答が得られず
モヤモヤしたまま帰宅、
今、コメントを書いています。
糖質制限は継続したいのですが
仕事と家事、育児の両立を考えると
家族と別メニューの買い物や
食事の支度は
余裕がないので
少しづつ糖質制限を緩めていきたい、と言うのが今の気持ちなんですが……
支離滅裂な文章になってしまい、すみません。
急に糖質制限を解除して
体調(肌荒れ)に影響が出てしまうのは
一過性のものなのでしょうか。
いきなりの質問をお許し下さい。今年1月に近所の医院で発病を知りました。血糖値は458とヘモグロビンは11.1でした。その血液検査が出るまでの3日間位の投薬で血液検査機での血糖値が258に下がりました、でも食事指導等全てパンフのみで不安になり糖尿病専門医に変わりました。
元々ご飯粒をあまり食べないので1日に80g位とゆるい糖質制限になっていたと思います。
おやつはこちらのサイトで購入させて頂いております。
それで今月の血液検査では血糖値113と7.5でした。
数値が下がっているのは嬉しいのですがまだまだ高血糖と言う事で食事の指導が入り出来るだけ量を減らした結果発覚前から今までに体重が約8kg減となりました。
おまけにケトン体が出たらしくご飯粒をもっとたべなさいとおっしゃいました。
元々肥満ではないので今では全身シワシワで泣きたくなります。
長くなりましたが一気に体重が減って支えられないのか腰痛が酷くその周りの筋肉が強張ると薬によるガスと便通が止まってしまいます。
そのせいなのかめまいや立ちくらみと食事中に動悸が来る時もあります。
足のしびれやタコも有ってそれが腰からかも知れませんがどちらもお聞きしても特に先生からの指導は有りません。めまいと立ちくらみもです。
現在のお薬はグルベスとグラクティブ100mgです。
血行障害で冷えてカイロ無しでは辛い毎日です。
もう少し我慢すればお薬が効いて楽になるのでしょうか?
厚かましいのですが何かアドバイスを頂ければ嬉しく思います。
元々ご飯粒をあまり食べないので1日に80g位とゆるい糖質制限になっていたと思います。
おやつはこちらのサイトで購入させて頂いております。
それで今月の血液検査では血糖値113と7.5でした。
数値が下がっているのは嬉しいのですがまだまだ高血糖と言う事で食事の指導が入り出来るだけ量を減らした結果発覚前から今までに体重が約8kg減となりました。
おまけにケトン体が出たらしくご飯粒をもっとたべなさいとおっしゃいました。
元々肥満ではないので今では全身シワシワで泣きたくなります。
長くなりましたが一気に体重が減って支えられないのか腰痛が酷くその周りの筋肉が強張ると薬によるガスと便通が止まってしまいます。
そのせいなのかめまいや立ちくらみと食事中に動悸が来る時もあります。
足のしびれやタコも有ってそれが腰からかも知れませんがどちらもお聞きしても特に先生からの指導は有りません。めまいと立ちくらみもです。
現在のお薬はグルベスとグラクティブ100mgです。
血行障害で冷えてカイロ無しでは辛い毎日です。
もう少し我慢すればお薬が効いて楽になるのでしょうか?
厚かましいのですが何かアドバイスを頂ければ嬉しく思います。
デュピュイ取る さん
情報をありがとうございます。
情報をありがとうございます。
2016/03/31(Thu) 20:35 | URL | ドクター江部 | 【編集】
柚姫 さん
a1c5.6…泣
HDLコレステロール82
LDLコレステロール200…泣
中性脂肪79
泣かなくても大丈夫ですよ。
HDLが充分量あって、中性脂肪が正常なので、LDLコレステロールも善玉がほとんどなので
心配ないです。
今くらいの緩い糖質制限でもOKと思いますが、
家族の健康のためにも、パンやお菓子を糖質制限OKのものに変えるというのもありですね。
a1c5.6…泣
HDLコレステロール82
LDLコレステロール200…泣
中性脂肪79
泣かなくても大丈夫ですよ。
HDLが充分量あって、中性脂肪が正常なので、LDLコレステロールも善玉がほとんどなので
心配ないです。
今くらいの緩い糖質制限でもOKと思いますが、
家族の健康のためにも、パンやお菓子を糖質制限OKのものに変えるというのもありですね。
2016/03/31(Thu) 20:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
アカユカ さん
本来人類には合わない穀物を半年止めていて、急激に大量に摂取すれば、身体の拒否反応がでると思います。
折り合いをつけるということで
テニスのジョコビッチ選手なみの
緩い糖質制限でどうでしょう。
ジョコビッチ選手は小麦グルテン過敏症で、それは除去していますが。
本来人類には合わない穀物を半年止めていて、急激に大量に摂取すれば、身体の拒否反応がでると思います。
折り合いをつけるということで
テニスのジョコビッチ選手なみの
緩い糖質制限でどうでしょう。
ジョコビッチ選手は小麦グルテン過敏症で、それは除去していますが。
2016/03/31(Thu) 20:45 | URL | ドクター江部 | 【編集】
リリ さん
摂取エネルギー不足と思います。
脂質とたんぱく質はしっかり摂取しましょう。
厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」はしっかり摂取することが大切です。
「血糖値は458とヘモグロビンは11.1」
立派な糖尿人なので、糖質制限賛成派の医師を探して、転院を考慮されるのがよいと思います。
グラクティブはOKですが、
グルベスは糖質摂取時だけでいいと思います。
日本糖質制限医療推進協会のサイト
http://www.toushitsuseigen.or.jp/
で
提携医療機関をご参照いただけば幸いです。
摂取エネルギー不足と思います。
脂質とたんぱく質はしっかり摂取しましょう。
厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」はしっかり摂取することが大切です。
「血糖値は458とヘモグロビンは11.1」
立派な糖尿人なので、糖質制限賛成派の医師を探して、転院を考慮されるのがよいと思います。
グラクティブはOKですが、
グルベスは糖質摂取時だけでいいと思います。
日本糖質制限医療推進協会のサイト
http://www.toushitsuseigen.or.jp/
で
提携医療機関をご参照いただけば幸いです。
2016/03/31(Thu) 20:53 | URL | ドクター江部 | 【編集】
発覚して間もなくお聞きしたいことがいっぱいで理解不能な文章になっていたと思います。すみません。
提携医療機関の記載も有難うございます。
毎回診察の際先生の机の上の凄い種類の薬を見てこれを順に飲まされていくのかと悲しくなります。
真剣に転院を考えます。
どうも有難うございました。
提携医療機関の記載も有難うございます。
毎回診察の際先生の机の上の凄い種類の薬を見てこれを順に飲まされていくのかと悲しくなります。
真剣に転院を考えます。
どうも有難うございました。
江部先生ありがとうございます。
約1年前の採血で、a1c5.3だったのにあがってしまい、不安で泣いてしまいました。
家族にも低糖質のものをすすめようと思います!
この度は本当にありがとうございました。
約1年前の採血で、a1c5.3だったのにあがってしまい、不安で泣いてしまいました。
家族にも低糖質のものをすすめようと思います!
この度は本当にありがとうございました。
2016/04/01(Fri) 22:38 | URL | 柚姫 | 【編集】
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