桐山さん関連の朝日新聞デジタル記事への反論
おはようございます。

朝日新聞デジタルに、桐山さん関連の無根拠な記事が掲載されたので反論します。

以下、

朝日新聞デジタル
炭水化物を食べない「糖質制限ダイエット」のリスク

から、 【】 部分を引用

http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2016022397141.html?iref=andM_kiji_backnum
炭水化物を食べない「糖質制限ダイエット」のリスク

「糖質制限ダイエット」を実践し、著書などで成果を紹介していたノンフィクションライターの桐山秀樹氏(62)が、今月初めに急逝し、ダイエット法との関連を各週刊誌が取り上げている。6年前の桐山氏は身長167.8センチ、体重92キロ、ウエストも100センチ以上あり、かなりの肥満であった。糖尿病も患っていて、医者から「このままでは生命にかかわる」と警告されて始めたのが糖質制限ダイエットだった。

「ご飯や蕎麦(そば)、パスタなどの炭水化物を一切食べないようにした。代わりに主食として食べるのは、豆腐やチーズ、肉、魚。酒は焼酎、ウイスキーはOKで、赤ワインも少量なら問題ない」(『週刊現代』2月27日号)という過激なもので、1カ月で15キロ、3カ月目には20キロの減量に成功、血糖値もほぼ正常に戻ったという。桐山氏はその後も炭水化物をいっさい摂らない食事を続けていたが、やはり身体への負担は大きかったのか。『女性セブン』(3月3日号)で
順天堂大学糖尿病内分泌内科の綿田裕孝教授はこう解説している。

「過度に糖質制限をし、結果的にたんぱく質を摂りすぎると腎機能の悪化を招きます。また、脂肪の中で飽和脂肪酸が過剰になれば、悪玉コレステロールが増えて動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因にもなります」


桐山氏の死因は心不全だった。ご飯やパンなどを食べないで満腹感を得ようとすれば、その分を肉などで満たすことになる。結果として、脂肪の摂りすぎで悪玉コレステロールが増え、血管の壁を厚くするという。

痩せたのも「脂肪が落ちたからではなく、体内の水分がなくなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない」(『週刊現代』京都大学大学院・森谷敏夫教授)

 しかし、桐山氏は減量しなければやはり命を縮めていたかもしれない。心筋梗塞、脳梗塞の予防に詳しい真島康雄医師はこんなアドバイスをしている。「ダイエットで体重が減っただけで健康と判断することが間違っているのです。血圧が下がったら、コレステロールが下がったらというのも同じ」「身体全体の健康のバランスが保たれていることが重要なのです」(『週刊新潮』2月25日号)

やはり、バランスのいい食事、適度な運動、規則正しい生活ということになるのだろうが、これがなかなか難しい。】


上記の記事において、順天堂大学糖尿病内分泌内科の綿田裕孝教授は、根拠がない自説(仮説)を断定的に述べておられますが、

「高たんぱく食が腎機能の悪化を招く」

というエビデンスはありません。

以下【】部分は、「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)からの引用です。

【3)「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書

II  各論
たんぱく質(PDF:1,149KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042630.pdf
<97ページ>

3─1.耐容上限量の設定
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を設定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。】


結局、現時点では、正常人がタンパク質をたくさん食べて危険という根拠もないけれど、たくさん食べても安全という根拠もないということです。

まさに、自分で考えて選択して自己責任で食事療法を実践することとなります。

ちなみに、江部康二は、糖尿病発覚の2002年(52歳)からスーパー糖質制限食を開始して2016年2月(66才)現在まで続けています。

タンパク質の摂取量は、一日あたり130~140gくらいと、普通人よりかなり大量のタンパク質を摂取してます。
体重あたり2.4gのタンパク質ですね。

それでも尿酸は低めですし、腎機能に何の問題もありません。

2015年9月(65歳)の検査データは

尿酸:3.7mg/dl(3.4~7.0)
BUN:13.8mg/dl(8~20)
クレアチニン:0.67mg/dl(0.6~1.1)  eGFR:90.7ml/min./1.73m2
シスタチンC:0.63mg/dl(0.53~0.95) eGFR:120.3ml/min./1.73m2
尿中アルブミン:6.3mg/g・c(30.0未満)

です。

クレアチニン、シスタチンC、eGFR、尿中微量アルブミンの検査が全て基準値内なので、腎機能に何の問題もありません。

「脂肪の中で飽和脂肪酸が過剰になれば、悪玉コレステロールが増えて動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因にもなります。」

こちらもそのようなエビデンスはありません。

「飽和脂肪酸をたくさん摂取しても脳心血管疾患のリスクにならない」という以下の信頼度の高いエビデンスがあります。

飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない 
2010年のAm J Clin Nutrの総説


飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない 

2010年のAm J Clin Nutrの総説

21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。

飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.  Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.



従来、医学界の定説で『動物性脂肪を主とした飽和脂肪酸摂取が脳心血管イベント発生のリスクとなる』とされてきたのが、この論文で明確に否定されました。21論文、35万人のメタ解析ですから信頼度は高いです。

京都大学大学院・森谷敏夫教授には
せめて
「脳は、ブドウ糖だけでなくケトン体をエネルギー源にする」
「必須アミノ酸、必須脂肪酸はあるが、必須糖質はない」
「肝臓でアミノ酸、乳酸、グリセロールなどからブドウ糖を作る(糖新生)」
ことぐらいは、理解してほしいですね。

京都大OBとして、何とかしてほしいと思います。

どなたか、京大の関係者の方、桐山秀樹さん関係の一連の本ブログ記事を森谷敏夫教授にご教示いただけば、幸いです。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖質制限バッシングについて
いつも糖質制限のご解説、本当にありがとうございます。私は健康診断で血糖値が135位になり、焦って糖尿病の勉強をして、こちらにたどり着きました。先生の本も4冊ほど購入して、スーパー糖質制限食を実践して、色んな所が異常値だらけだった数値が半年でほとんど正常になりました。
信頼していた近くの病院で糖質制限を否定され、経口ぶどう糖検査もしてくれなく、理解ある病院を探すのも苦労の連続でしたが、なんとか見つけて検査も行い、糖尿病はまぬがれておりました。
健康診断の異常値発見の段階で先生と出会えた事を本当に感謝しております。
糖尿病、または予備軍の方はまずは高血糖の状態をなんとかしないと、常に命の危険にさらされていると思いますので、最近の糖質制限バッシングはとても心が痛みます。
先生の無償のご活動を心より感謝して支援している人間がここにもいます。本当にありがとうございました。書きなぐりの為、乱筆はご容赦下さい。m(_ _)m
2016/02/25(Thu) 10:00 | URL | つとつとう | 【編集
週刊新潮の記事
 糖質制限ダイエット「第一人者」が突然死 過剰な糖質制限が心不全に結びつく可能性とは

http://news.ameba.jp/20160225-122/
2016/02/25(Thu) 10:33 | URL |  | 【編集
糖質制限を邪魔する人たち
私は心筋梗塞の手術等を終えリハビリ病院へ転院した昨年1月、実弟から桐山さんや私のような危ない体験をして糖質制限を止めたという医者など3名のブログ記事をもらい懇懇と説教されました。その時はボーとしてましたので、なるほどなと半ば同調する気持ちで聞きました。しかし退院してパソコンを入手し江部先生のブログを読み進むうち記憶も蘇り、糖質制限食を継続してます。
87になった母は最近空腹時血糖値が120台とかつてなく高くなったので、私は糖質制限を推奨しましたが、頑として糖質を止めようとしません。
他の80台の親戚数名も旧来の薬物療法で対処してます。
実弟に戻すと、現在55で、これから糖尿病になったとしても本人の判断に任せます。
2016/02/25(Thu) 13:09 | URL | コバタケ | 【編集
故人の個人的食生活
私は、糖質制限つながりで、故人とは、年数回、旅行をともにしたり、当然、お食事、カラオケなどもご一緒させていただいたりしました。私と同じ、よく食べよく飲み、グルメの人でした。最新の著書にも毎日玄米を召し上がっていた旨お書きになっています。ですから、これらの記事は根幹が間違っており、信用が置けません。(故人への冒涜ではありません、念のため)
2016/02/25(Thu) 13:39 | URL | 北九州 三島 | 【編集
一昨日はコメントありがとうざいました。
 糖尿病を患われている方々が、これほど成果を出しており、更に大きな事故もないのに、なぜこの様な否定記事を出されるのか、理解できませんね。

 この記事の方々が名だたる機関の研究者だと思うと、日本の大学は大丈夫か?と心配になります。
 
 客観的なデータとエビデンスを持ち、雑誌の質問に答えて頂きたいですね。
「こんな話も聞きました。そうなった人がいると聞いている」など、どこの誰?と思います。

ちなみに、私はIT系の仕事をしていますが昼食を糖質制限を始める前まで食べていませんでした。(約20年間ぐらい)
理由はただ一つ、仕事の効率が落ちるからです。
プロジェクトの最終段階で残業がある場合など、頭の回転を良くするため、朝食後から帰宅まで飲み物以外は何も食べない様すると、頭がキレッキレになります。
眠気やダルさは一切ありません。
全く、逆です。

しかし、帰宅後の爆食で脂肪ムキムキとなってしまいましたが…(笑)

現在は、糖質制限のおかげで食後の眠気が無いので、必要最低限の摂取エネルギーをキープする為、逆に昼食を食べています。
2016/02/25(Thu) 13:57 | URL | Otter | 【編集
身を持って感じた糖質制限の凄さ。
江部先生初めまして。44歳女性です。
昨年11/7、大腸内視鏡検査を受ける為に血液検査をしたところ、糖尿病・脂質異常症を指摘されました。
「大腸も胃も何も問題ない。それよりも大問題がある!血糖値!大変なことになっている!このままじゃ倒れる!すぐに痩せなさい!」と大腸専門医の先生から叱り飛ばされました・・・。
11/7時点で身長160㎝・体重64kg・HbA1c9.5・空腹時血糖値234(胃腸すっからかん状態で)。
 
去年から、常に身体がだるい・多尿・頻尿・口渇・真夏でも両膝から下の冷え方が異常などの症状等があり、薄々マズイのではないかと感じていました。(なお今までろくに健康診断をしていませんでした。)
11/7にジャヌピア50とコレステロールの薬を処方され、毎朝1錠ずつ服用。
先生の激怒っぷりから改めて自分の身の危険を感じ、自分なりに調べてとりあえず良さそうなものを見繕って下記の内容を実践。

大好きな炭水化物抜き。基本は、ウオーキング30分~60分/日。
【朝食】
ストレートティー+エキストラバージンココナッツオイル1杯
砂糖不使用アーモンドミルク100㎖+オールブラン一握り
ブロッコリー半房
ゆで卵1個
納豆
生姜粉末のお湯割り
その他白菜たっぷりのお味噌汁等

【昼食】
相模屋の豆腐スンドゥブ(豆腐300gで糖質12g~14g程度)
ブロッコリー半房にチーズをかけたものや、野菜炒め等(油はエキキストラバージンココナッツオイルがほとんど)

間食
アーモンド23粒(無塩・無油)
ブラックコーヒーにエキキストラバージンココナッツオイル1杯

【夕食】
鍋物

1週間くらいこのようなことを続けた後、江部先生のブログにたどり着き、スーパー糖質制限食を実践。(とは言っても、調味料の糖質は結構摂っている気がします)
更に、炭酸水を飲み始め、夕食前にホワイトチアシード+ヨーグルトやめかぶ等を摂取。
糖質制限食を知ってからは、夕食は肉魚卵を主体に味噌汁やスープなどを葉野菜を入れて摂っています。
食物繊維の豊富なものから食べ、次に葉野菜、タンパク質や根菜類は最後の方で摂取。
炭水化物はオールブランのみ。

以下が、血液検査の結果です。

27/11/7 12/19 1/16
総蛋白    8.2   7.3  7.3
クレアチニン    0.59  0.65  0.62
尿酸     2.4   3.7  2.6
HDL-c    54   50 51
LDL-c 191 67 81
中性脂肪 123 53 44
HbA1c(NGSP) 9.5 7.6 6.4
空腹時血糖値 237 69 126
体重     64   59   57  2/24で55.2kg

まず、体調がすこぶる良くなり、一度も風邪を引いていません。
あのダルさはどこへ?
始めこそ炭水化物が恋しく、豆腐を炒ってご飯状にしたりしていましたが、今ではご飯のこと自体を忘れています。
自分の内臓の状態がどうだかまだよくわかりませんが、薬を外したいと考えています。
激怒した先生が当初、もし自分のところで通院しないなら、糖尿病のいい先生を紹介してあげるといわれましたが、その先生は10年以上糖尿病を患っている父のかかりつけ医。
そして知り合いも10年以上通ってますが、HbA1cは未だに9以上の数値を叩き出しています。薬漬けのカロリー制限推進医というところでしょうか。
父は、饅頭3個やスナック菓子を食べ、野菜はほとんど食べず、日本酒も平気で飲んだ上、糖質0のビールには悪いものが入っているから止めろといわれたらしく、普通のビールを毎日飲むようになりました。
その上薬を7種類くらい飲まされており「あの先生は薬が好きじゃけ~の~」等と言っています。患者も患者ですが、そのような先生のところになど絶対に行く気はありません。

私には当然「高血糖の記憶」があると思いますが、それでも1日でも長く健康寿命を全うしたいと考えております(網膜症も心配なので眼科にもいってみます)。
もう60歳から70歳までの糖質は摂りましたから。笑
今回、糖質制限による体調の良さを身を持って感じています。
何年経っても糖尿病の数値が改善されない方は、一度チャレンジしてみて欲しいです。
叱り飛ばしてくれた先生と江部先生には心から感謝を申し上げます。
ブログの更新も頻繁にされていて本当に頭が下がる思いです。
これからも頑張ります!(頑張るというほど辛い思いはしていませんが。笑)
糖質祭り、グルコーススパイク祭りだった私でさえなんとかなるのですから、糖尿病を改善するために真面目にカロリー計算されてらっしゃる方にはできないことはないはずです。
患者自らが考え、どの医者の言葉を信じるかが重要だと感じます。
2016/02/25(Thu) 14:09 | URL | 健康寿命を延ばしたいカープ女子 | 【編集
Re: 糖質制限バッシングについて
つとつとう さん

拙著の御購入、ありがとうございます。
糖尿病からの脱却、良かったですね。
応援、ありがとうございます。
2016/02/25(Thu) 18:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限を邪魔する人たち
コバタケ さん

87歳の御母上は、もう好きに食べて頂いてよいと思いますよ。
弟さんは、これから、コバタケさんが理論的に糖質制限食のことを教えてあげればいいと思います。
その上で、弟さんがどの食事療法を選ぶかは自由です。
2016/02/25(Thu) 18:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 故人の個人的食生活
北九州 三島  さん

週刊文春にも桐山さんの記事が掲載されました。
桐山さん、パスタやうどんも普通に食べておられたようです。
2016/02/25(Thu) 18:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 一昨日はコメントありがとうざいました。
Otter さん

同感です。
大学教授が、エビデンスのない糖質制限食に否定的な話を、断定的に述べるのは、
困ったものです。
雑誌の記事を見た一般の人は、エビデンスがあるかないかなどは検討せずに単純に信じてしまいがちなので
大きな害悪の垂れ流しです。

糖質制限食で、食後の眠気がなくなるのは、仕事の能率の上でとても貴重ですね。
2016/02/25(Thu) 18:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 身を持って感じた糖質制限の凄さ。
健康寿命を延ばしたいカープ女子 さん

私も広島の修道高校出身です。
広島弁懐かしいですね。

       27/11/7  12/19  1/16
HbA1c(NGSP) 9.5     7.6   6.4%

見事な改善です。
良かったです。

「患者自らが考え、どの医者の言葉を信じるかが重要だと感じます。」

同感です。
医者の言うとおりに従うのではなく、
医者の意見を聞いた上で、
自分の頭で考え、判断し、選択することがとても大事と思います。
2016/02/25(Thu) 18:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
週刊新潮の記事
糖質制限ダイエット「第一人者」が突然死 過剰な糖質制限が心不全に結びつく可能性とは

http://news.ameba.jp/20160225-122/

読んでみたかったのですが、
削除されたようです。

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2016/02/25(Thu) 20:03 | URL | てんぷ | 【編集
半年の糖質制限食の成果
先生、お返事ありがとうございます。
朝は概要しか書きませんでしたが、最近のバッシングによる悪影響が気になるので、半年のスーパー糖質制限食での成果を書きます。

*は異常判定
体重 73.5kg→59.8kg

AST 35*→16
ALT 57*→15
γ-GTP 54*→17
空腹時血糖 138*→100
HbA1C 5.9*→4.9
尿酸 8.6*→6.6
ヘマトクリット 50.1*→48.4
ヘモグロビン 17.3*→16.2
クレアチニン 1.04*→0.77
中性脂肪 287*→120

経口ブトウ糖検査の結果も以下の通りです。

早朝空腹時血糖値:100mg/dl IRI:6.93
※100-109は正常高値として要注意。
食後30分血糖値 :206mg/dl IRI:81.8
食後1時間血糖値:191mg/dl IRI:145
※180以上は糖尿病に発展する確率が高い。
食後2時間血糖値:101mg/dl IRI:58.5
※正常値に戻るインシュリン能力がある。

普通の病院では健常人扱いされ、糖質制限を否定されましたが、上記検査結果を見ても、自分が糖尿病予備軍で油断できない状態だと思って、スーパー糖質制限を続けるつもりでいます。以下はこちらで勉強して、今の自分の状態と考えている内容です。

75g糖を取って30分で、206-100=106上がってる。106上昇/75g=1.41なので、糖1g取ると1.41血糖値が上がる事になる。
30分でも体の負担とならない様、血糖値180を越えない様にするには、食べる前の血糖値を空腹時血糖値の100として、180-100=80の上昇まで可能だから、80/1.41=56gまでは食事に糖を取っても大丈夫。
ただ、将来の糖尿病発症リスクを抑える為には、血糖値140で推移してβ細胞を休ませた方がいいと思うので、140-100=40までの上昇を目標に、40/1.41=28.36gの糖質に普段を抑える様に計画してます。

インスリン抵抗性指標
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
HOMA-R=100×6.93/405=1.71
高いほどインスリン抵抗性が強く、2型糖尿病になりやすい。

若干、インスリン抵抗の傾向で、インスリンが出ても血糖値が下がりにくくなりはじめていると捉えてます。

インスリン分泌指標HOMA-β
正常値:40-60、30%以下は軽度、
15%以下は顕著なインスリン分泌低下。

HOMA-β=360×6.93/(100-63)=67.427

基礎分泌インスリンが若干多く出ている。
インスリンを多く保持してないと血糖値が下がらないから、慢性的に多く出る傾向って事?普通の人より若干膵臓に負荷をかけてる?と捉えてます。

インスリン分泌指数:
0.4以上あれば正常。
0.4未満は糖尿病型で、現在負荷試験が正常型や境界型でも将来糖尿病になりやすい。

インスリン分泌指数=
(81.8-6.93)/(206-100)=0.706
大丈夫と思ってます。




2016/02/26(Fri) 00:56 | URL | つとつとう | 【編集
ケトン体と脳のエネルギーそしてタンパク質
江部先生こんにちは

ケトン体と脳のエネルギーそしてタンパク質について、
ハーパーの生化学、リッピンコットの生化学を読んでみましたが
ストライヤーの生化学が一番分りやすかったので、抜粋を投稿します。
なお、605pで【飢餓が長引くと、脳が必要とする燃料の75%はケトン体で賄われる。】とありました。

【ストライヤーの生化学第7版 東京化学同人 755pより】

タンパク質分解も糖新生の炭素骨格を供給する。
中略
しかしほとんどの動物では、生き残れるかどうかは素早く動けるかで決まり、それには大量の筋肉が必要になる。
そのため、筋肉の損失は最小限に抑えなければならない。

筋肉の損失はどのようにして抑えるのだろう。
飢餓のおよそ3日後には、大量のアセト酢酸とβヒドロキシ酪酸(ケトン体)が肝臓でつくられる。
アセチルCoAからのこれらの合成が著しく増加するのは、脂肪酸の分解で生じるアセチル基すべてをクエン酸回路で酸化することはできないからである。

アセチルCoAをクエン酸回路に入れるのに必要なオキサロ酢酸が、糖新生によって使い果たされてしまうのである。
その結果、肝臓では大量のケトン体が形成されこれが血中に放出される。
この時点で脳はかなりの量のアセト酢酸をグルコースの代わりに消費し始める。
飢餓の3日後には脳のエネルギーの約1/4はケトン体で賄われるようになる。
心臓もケトン体を燃料として使う。

飢餓が数週間続くと脳の主な燃料はケトン体になる。
スクニシルCoAからのCoAの転移によってアセト酢酸が活性化され、アセトアセチルCoAとなる。
アセチルCoA C-アセチルトランスフェラーゼ(チオラーゼ)による分解で2分子のアセチルCoAが生成し、これがクエン酸回路に入る。

本質的にはケトン体は脂肪酸と等価な化合物だが脳が燃料として利用できる。
飢餓1日目には脳が必要とするグルコースは1日当たり約120gであるが、この時点ではわずか40gになる。
肝臓が脂肪酸を効率よくケトン体に変換し、脳でこのケトン体が利用されることによって、グルコースの必要量が著しく減少するのである。
したがって飢餓初期よりも筋肉の分解は少なくなる。
飢餓初期に1日当たり75gだった筋肉の分解量が20gに減ることは、生存にとって極めて重要である。

生存可能な飢餓の期間は、主としてヒトのトリアシルグリセロール貯蔵量によって決まる。

貯蔵したトリアシルグリセロールが使い果たされた時にはどうなるのだろう。
残された唯一の燃料源はタンパク質である。
タンパク質の分解が加速し、心臓、肝臓、腎臓の機能が失われて否応なく死に至る。
2016/02/26(Fri) 07:14 | URL | オスティナート | 【編集
Re: 週刊新潮の記事
てんぷ さん

週刊新潮の記事
糖質制限ダイエット「第一人者」が突然死 過剰な糖質制限が心不全に結びつく可能性とは


桐山さん、
そもそも、過剰な糖質制限?
というのが存在せず前提が崩れてますので
反論する必要もありません。
2016/02/26(Fri) 18:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 半年の糖質制限食の成果
つとつとう さん

データ改善よかったです。

よく勉強しておられますね。
つとつとう さんの解釈でOKと思います。

経口ブドウ糖負荷試験では、正常型となりますが、
1時間値が180mg/dlを超えていて
1gの糖質が1.41mg血糖値を上昇なので、
仰る通り、境界型に準じて対応されるのがいいですね。
2016/02/26(Fri) 18:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ケトン体と脳のエネルギーそしてタンパク質
オスティナート さん

本当によく勉強しておられますね。
情報をありがとうございます。

ストライヤーの生化学に追加すると
1)
ケトン食やスーパー糖質制限食では飢餓でなくても、脳はケトン体を利用しています。
2)
また、人類は全て、空腹時や睡眠時には、
心筋・骨格筋などほとんどの体細胞が「脂肪酸・ケトン体」を主たるエネルギー源としています。
2016/02/26(Fri) 19:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
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