fc2ブログ
糖尿病と心筋梗塞。糖質制限食は無関係で高糖質食こそ犯人。
おはようございます。

ノンフィクション作家桐山秀樹さんのご冥福を祈りつつ、糖尿病と心筋梗塞について考察してみました。

その結果、当たり前と言えば当たり前なのですが、糖質制限食と心筋梗塞は無関係という単純な事実を見いだしました。

糖尿病ネットワーク
ttp://www.dm-net.co.jp/seminar/16/index.php#chap1
2014年11月 改訂
監修 東北大学名誉教授 後藤由夫先生


糖尿病ネットワークのサイトに後藤由夫先生監修の糖尿病と脳梗塞・心筋梗塞に関する解説があります。

以下の【】内は、糖尿病ネットワークのサイトから引用です。

脳梗塞・心筋梗塞が起こりやすい

脳梗塞や心筋梗塞は突然起こり、命を奪うこともある恐ろしい病気です。たとえ命は助かっても、しばしば麻痺などのために、不自由な生活を強いられてしまいます。

アメリカでは糖尿病患者さんの7割近くが、これらの病気で亡くなります。従来は欧米人に比べて低かった日本人の脳梗塞・心筋梗塞発病率も、近年、生活環境の変化とともに増加しています。そして糖尿病の人は、糖尿病でない人の2~3倍これらの病気になりやすく、実際、脳梗塞になった人の約半数、心筋梗塞になった人の約3分の1に糖尿病がみられます。


糖尿病になると高血糖のために、動脈硬化になりやすいのです。

動脈硬化が進むと血管の内腔が狭くなり、血栓ができやすくなります。

血栓によって血流がせき止められると、その先の細胞は死んでしまい梗塞を引き起こします。

日本では、心筋梗塞になった人の約1/3が、糖尿病ということです。

厚生労働省によると、平成17年1年間で、急性心筋梗塞による死亡が47189人でした。

糖尿病・耐糖能異常、脂質異常症、高血圧 慢性腎臓病(CKD) 喫煙などが心筋梗塞のリスクとなります。

さて、およその数字ですが、47189人の心筋梗塞死亡者のうち、約1/3が糖尿病由来なら、15729人となります。

平成17年において、約15000~16000人が糖尿病が原因で急性心筋梗塞を起こして亡くなったわけです。

ここから本題です。

平成17年(2005年)は、まだ日本に糖質制限食は全く普及していません。

というのが、私がはじめて「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を世に出したのが、2005年だからです。

そうすると、この約15000~16000人の糖尿病による心筋梗塞死亡者のうち、ほぼ全ての人が高糖質食を摂取していたと考えられます。

医師・栄養士の指示を忠実に守って、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を真面目に実践していたか、あるいは、自己流で糖質を50~60%摂取してカロリー制限はあまりしていなかったか、いずれせよ、平成17年(2005年)時点で日本全国で糖質制限食を実践していた糖尿人は、江部康二と高雄病院の患者さん以外は、ほぼ皆無と言えます。

結論です。

糖質制限食とは全く無関係に、「高糖質食(従来の糖尿病食)+薬物療法」を中心に治療しておられた糖尿人が平成17年(2005年)時点で、約15000~16000人、急性心筋梗塞が原因で亡くなられたということが事実です。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
脂質など
糖質制限は重要ですが、糖質制限をしさえすれば血圧やコレステロールは高くても良いという人を時々みかけ心配してます。糖質制限をしながら他の要因も総合的にコントロールするのが肝要だと思います。
2016/02/19(Fri) 08:57 | URL | H.K. | 【編集
最近、糖質制限で亡くなった有名人という話が流れてますが死因となんの因果関係もないデタラメだと考えますがそこのリストにも心筋梗塞が目立ちますね。http://togetter.com/li/939005 桐山さんの急逝に端を発していると考えられますがちょっとひど過ぎます。ただ、ぼくら素人が素人に対して反論したところで同じ土俵での言い合いで終わってしまいますので無視しておりますが…
2016/02/19(Fri) 10:17 | URL | とあるランナー | 【編集
はじめまして
はじめまして。
文章読ませていただきました。
糖尿人が心筋梗塞や脳梗塞になりやすいという事実はわかりました。
しかし無関係であるという結論に至るには、いささか話が飛んでいる気がします。

父が糖尿病で、私自身も肥満気味だったため、2人で糖質制限を始めました。
みるみる体重も落ちて2人で感激していたのですが、以前ほどではありませんが未だ父の血糖値は常人と比べると高めです。朝食前に120を超えてしまう日もありました。

そこでお聞きしたいのですが、このまま糖質制限を続けていけば本当に糖尿病は良くなるでしょうか?「糖尿病が良くなる=血糖値が安定し常人とも変わらない食生活ができようになる」と思って父も楽しみにしていましたので、今とても不安でなりません。
2016/02/19(Fri) 11:23 | URL | 坂本 | 【編集
ゼチーアの副作用でしょうか?
本文とは関係ないので申し訳ありません。
糖質制限を始めてLDL値が300を超えて 江部先生のご指摘のゼチーアを近医で処方してもらっています。服用すると正常値に落ち着きます。試しに2ヶ月間止めたらまた400超になりました。今も服用中です。
ところが最近空腹時血糖値が100を超えます。Hba1cは2ヶ月おきに5.4 5.7 5.3 本日は5.5空腹時血糖値111でした。
糖質制限開始前は5.4空腹時血糖値は100を超えたことはありません。
主治医は血糖値の変動は少ないはずでHba1cも正常範囲なので気にする必要はないとおっしゃいました。ちなみに尿ケトンはいつも2+や3+あります。糖尿病とは診断されていませんが午前中の血糖値はいつも
高めで午後になるほど下がってきます。暁現象の可能性もあるのでしょうか?
糖質制限2年目の54才女性です。

2016/02/19(Fri) 13:44 | URL | わんこまり | 【編集
こんにちわ。最近テレビでネガティプキャンペーンが行われていますが、
糖質制限に否定的な医師の意見で、肉の量を制限しないから食べ過ぎて血液がドロドロになるリスクがあると言っておられる方がいるのですがこれについてはどうお考えでしょうか。
2016/02/19(Fri) 15:47 | URL | 夜明け | 【編集
Re: タイトルなし
とあるランナー さん

同感です。
因果関係は、1例や2例で決定できるようなものではないですね。

一方、普通に糖質を摂取している糖尿人が

毎年新たに、
16000人が糖尿病腎症から透析、
3000人が糖尿病網膜症から失明、
3000人が糖尿病足病変から足切断、

というのは紛れもない事実です。
2016/02/19(Fri) 15:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ゼチーアの副作用でしょうか?
わんこまり さん

ゼチーアで特に空腹時血糖値が軽度上昇する副作用が、時にあります。

1日おきの内服とかで、試してみるのも選択肢の一つです。
2016/02/19(Fri) 16:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
最近の記事を見て
ニュースをみていると、報道の悪意といいますか、にわか知識の評論家が多く、決め付けで糖質制限を危険視するコメントが多くて悲しいです。

私は妊娠発覚時、その検査で糖尿病も発覚、即入院という絶望の環境の中、こちらをみつけて藁にすがる思いで相談をいたしました。

Ha1cが当時8.2から、江部先生のアドバイスを頂いて、2ヶ月で5,6、3ヶ月目で4,8、以降妊娠中5.2以下をキープし続け、肥満体型出会った自分は体重を増やすことなく出産に挑むことができました。

今の自分と子どもの命は先生に救ってもらったといっても過言ではありません。

子どもも、散々病院で五体満足ではないかもしれないと脅され続けましたが、肥大化もなく、アトピーやアレルギーすら無い、健康体で出産することができました。

心配してここに訪れている方も多いとは思いますが、私は自分自身が何よりのエビデンスだと思っております。

子どもも4歳を迎えました。先生のお陰だといつも感謝してブログに足を運んでおります。
これからも糖質制限とは長くつきあっていけたらとおもっています。

どうしても感謝を述べたくてコメントいたしました。長文失礼いたしました。
2016/02/19(Fri) 17:15 | URL | 過去にこちらで相談しました妊婦です | 【編集
ハワイでも日本のニュース番組を見ることができるのですが、桐山氏の心筋梗塞についてまるで糖質制限が引き起こしたかのように誤解を招く報道だと思いました。糖尿病と心筋梗塞のこれまでの因果関係を一切報道せず糖質制限をしていた桐山氏が心筋梗塞を起こしたという報道はまるで糖質制限が原因で起こったかのように聞こえました。これでは公正な報道の力を借りて人々に不安に陥らせるだけです。またそのニュースでの山田悟先生のコメンㇳも糖質制限だけに頼らず運動や生活全般が大事といった内容でなんだか的を得ておらず正直がっかりしました。日本の報道や文化の問題と思うのですが、新しいものや少し異端な考え方に対してほら見たことかのような祭り上げが何の裏づけもなくされるのは本当に見ていてあきれてしまいます。でもそんな考えに流されるのは結局 安易に糖質ダイエットを一つの流行ダイエットして扱っている人たちであると思います。
2016/02/19(Fri) 17:39 | URL | ハワイより  | 【編集
Re: はじめまして
坂本 さん

少なくとも
2005年に糖尿病が原因で急性心筋梗塞で死亡された
約15000~16000人の糖尿人において
糖質制限食は、無関係であったというのが、本日の記事の意味です。

糖質制限食の効果や安全性に関しては、
私の本やブログを読んで頂けば幸いです。

その上で、ご自分の頭で考えて自分で決断して自分で選択して
自己責任で、食事療法を実践して頂けば幸いです。

糖質制限食を実践する・しないも、自己責任であり、
ご本人の自由であることをお忘れなく。
2016/02/19(Fri) 17:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 最近の記事を見て
過去にこちらで相談しました妊婦です  様

応援、ありがとうございます。

糖尿病妊娠で、インスリンなしで糖質制限食だけで、母子ともに健康とは
素晴らしいです。

自分で考えて、決心されて、糖質制限食を選択されたのも、英断であり素晴らしいです。
糖尿病妊娠でインスリンなしでOKというのは、まれと思います。

糖尿病妊娠で「インスリン注射+従来の糖尿病食」だと血糖値の乱高下を生じ、肥満しやすく
母子ともにリスクがあります。

とても残念なことですが、これが今の日本の糖尿病治療の現実です。

2016/02/19(Fri) 18:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
ハワイより  さん

コメントありがとうございます。
いろんな番組があったのでしょうね。

その中で
TBSや富士テレビは、私のコメントもオンエアされましたが、
比較的ニュートラルな内容でした。

米国糖尿病学会が2013年に糖質制限食を正式に受容していることも放映されました。

朝の番組では、テロップで、5分間くらい、
「糖質制限食と因果関係なし」という文言が流されていました。

総じて、今回の桐山さんに関するテレビの報道は、
私が視聴した限りでは、案外ニュートラルというふうに
思いましたので、ご安心ください。
2016/02/19(Fri) 18:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
ちょっと失敗だったかなと思ってます。
はじめまして、こんばんは。
私は先生の糖質制限の本に触れ、理論的な説明に納得し糖質制限を開始し、3ヶ月周りの人からも、痩せたねと言われるほどの効果を実感しています。
現実に、体は軽いし洋服もかっこよく着れて、妻からも服を選ぶ楽しさ今頃になって味わうの遅いよねと馬鹿にされたりしながらも、楽しんでいます。
その上、お酒やマヨネーズ、肉ごokとなりゃハイボールに肉野菜炒めとかサラダにマヨネーズでサラダボール一個食べるなど食欲も満たされ、大満足でした。
しかし、5日前から背中に張りを感じ、膵炎や胆石の心配が出てきたので本日受診したら、エコー検査で胆石がゴロゴロと見つかりました。
朝は食べないかゆで卵、昼はカット野菜1袋にマヨネーズとツナ缶をかけ、豆腐、ローソンのブランパン、夜は、ウィスキーハイボールに肉系つまみでボトル三分の一毎日の生活でした。
やっぱり偏った食事がよくなかったのでしょうか?明日その他の検査結果も出ますがコレステロールとかもおそらく高いでしょうし、こうなるとやっぱり偏った今後の膵炎や胆嚢がんや、あるいはドロドロの血液による心臓や脳への障害の可能性も心配になります。
良きアドバイスをお願いします。
糖質制限は痩せることは間違いないが、脂質、コレステロールなどの過剰摂取はNGであるということでましょうか?
明日の結果を見て、今後を考えようと思いますので。何卒ご指導してください
2016/02/19(Fri) 18:59 | URL | Suna | 【編集
Re: タイトルなし
夜明け さん

残念ながら、医師であっても、知識として未だご存じない方はおられるのだと思います。
知らないこと、新しいことなど私自身も日々勉強です。

例えば「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」とか平気で述べて、
脳がケトン体をエネルギー源にすることを知らない医師とかです。

肉を食べて血液ドロドロとなり、脳心血管疾患のリスクとなることはないという
下記のエビデンスがあります。

コホート研究のメタアナリシス(脳心血管疾患)
21論文、約35万人をメタアナリシスして、
5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、
飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.  Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.


メタアナリシスで、約35万人が対象の巨大な研究で、信頼度も高いです。

糖質制限食では、動物性脂肪の摂取を制限していないので、飽和脂肪酸の摂取量は一般食に比べてかなり多いです。

本研究により、飽和脂肪酸の摂取量は脳心血管疾患とは関係ないことがわかり、糖質制限食には大きな追い風です。
2016/02/19(Fri) 19:08 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ちょっと失敗だったかなと思ってます。
Suna さん

3ヶ月の食生活で胆石ができるというようなことは、あり得ません。
もともと、胆石があったと考えられます。

胆石があれば、膵炎や胆のう癌にもなりやすいですので、注意が必要です。

「肉を食べて血液ドロドロとなり、脳心血管疾患のリスクとなることはない」
という下記のエビデンスがあります。

コホート研究のメタアナリシス(脳心血管疾患)
21論文、約35万人をメタアナリシスして、
5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、
飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.  Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.


メタアナリシスで、約35万人が対象の巨大な研究で、信頼度も高いです。

糖質制限食では、動物性脂肪の摂取を制限していないので、飽和脂肪酸の摂取量は一般食に比べてかなり多いです。

本研究により、飽和脂肪酸の摂取量は脳心血管疾患とは関係ないことがわかり、糖質制限食には大きな追い風です。

糖質制限食の効果や安全性に関しては、
私の本やブログ記事を読んで頂けば幸いです。

2015年10月20日 (火)の本ブログ記事
「江部康二の検査データ及び糖質制限食実践時の検査データの推移。」
もご参照頂けば幸いです。

その上で、ご自分で考えて決断して選択して
自己責任で、食事療法を実践して頂けば幸いです。

糖質制限食を実践する・しないは、
ご本人の個人の意思が尊重されるべきだと考えています。
2016/02/19(Fri) 19:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
自己責任も取れない方々・・・
厚労省推奨の食事10年以上で糖尿人になりかけたN夫です。糖質制限とは名ばかりの無茶苦茶な食事で病気になり文句を言う方は自己責任の意味が分かっているのでしょうか? 今はエクセルでも何でも便利なツールがあり、食品成分表も公開されてるのですから、糖質計算だけではなく、最低でもミネラル、ビタミン、繊維、各脂肪酸の構成比くらいの計算をして管理しましょうよ! 江部先生のように計算なしでもバランスよく食べられる境地に到達するのは大変なのですよ。
2016/02/19(Fri) 19:39 | URL | N夫 | 【編集
夏井先生のつぶやき
「江部先生と夏井先生は病気で死ねない」とのことでした><
2016/02/19(Fri) 20:56 | URL | らこ | 【編集
Re: 夏井先生のつぶやき
らこ さん

そうですね。
病気で死んだら、何言われるか、わかりませんね。
まあ、そう簡単には死なないので、ご安心ください。
2016/02/19(Fri) 21:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
お返事ありがとうございます。
糖質制限が痩せる理屈、血栓ができる理由などは、先生の本をバイブルにして皆に読み聞かせていたくらいなので理解しているつもりです。
今後も糖質制限は続けていこうと思ってます。
ただ、脂質とコレステロールの過剰摂取は、胆石になるリスクが上がるというのは事実でしょうからそこは検討して、非糖質を口に入れるに際し、選びながらやっていこうと思います。糖質カットすればなにを食っても良いということではないでしょうから。お酒も飲みすぎたら、肝硬変にもなりますし。節制も大事ですね。^_^ありがとうございます。
2016/02/19(Fri) 22:34 | URL | Suna | 【編集
プラーク
先生こんばんは。いつも楽しくブログを拝見してます。
心筋梗塞や脳梗塞の原因の一つにプラークが血管を詰まらせる、とありますが、このプラークは、歯につくプラークと違うのでしょうか。
歯につくプラークは、糖質を取るとそれを餌にして菌が増え、酸が出てその酸でカルシウムなどが溶け出すそうです。となると、歯で起こっていることと血管の中で起こっていることは同じなのではないかと単細胞な私は考えてしまいます。
そして、糖質制限が脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを下げるならば、そして、血管のプラークと歯のプラークが類似しているならば、結果的に虫歯予防にも繋がるのではないかと思いました。
どうぞご教授ください。
2016/02/19(Fri) 22:43 | URL | オハナ | 【編集
江部先生は50年以上生きて下さい><
事故死することなく、テニスにバンドに楽しんで50年以上生きて下さい。
51年後にお亡くなりになられたら、多分「老衰」死因になると思います><
お二人とも、末永くご指導下さいませ!!!
2016/02/19(Fri) 22:52 | URL | らこ | 【編集
Re: プラーク
オハナ さん

「歯のプラーク」と「血管内皮のプラーク」は全くの別物です。

歯のプラーク(歯垢)は、ただの食べカスではなく、生きた細菌の塊です。
歯垢中の細菌は、食物中の糖質を栄養源にしてどんどん増えていきます。
プラーク(歯垢)は重量で、約80%が細菌です。
むし歯菌の代表選手ミュータンス菌が、砂糖などからつくる不溶性グルカンからできるネバネバプラークと、
それ以外の酸産生菌群がさまざまな糖質を利用してできる、水溶性のサラサラプラークがあります。


高血圧や糖尿病などによって動脈に負担がかかると、血管の内皮細胞に傷がつき、
内皮が持っている動脈硬化を防ぐ働きが失われます。
そういった動脈の内膜に、酸化したLDLの内部にあるコレステロールや脂肪などが、こびりついて溜まっていき、
内膜が瘤(こぶ)のように盛り上がっていきます。
このようにしてできた動脈の内膜のコブをプラーク(粥腫)といいます。


ともあれ、
「歯のプラーク」と「血管内皮のプラーク」は共に
糖質制限食で予防できる可能性が高いです。
2016/02/20(Sat) 07:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限断食について
江部先生

お世話になっております。

先日、先生からご紹介頂いた糖質制限断食を1週間行いました。今回は更に期間を伸ばし二週間行ってみようと思います。

教えて頂いた方法は、一日210キロカロリーで、糖質制限食のもの。私は全て流動食(青汁とすまし汁をベースに、豆乳やヨーグルトも盛り込みました)でしたが、
①固形物を入れた場合、内臓は休まないことから、断食効果が少なくなりますか?
②カロリーを上げた場合、どのくらいまでが限界でしょうか?例えば、500キロカロリーにした場合、断食の効果は期待できないでしょうか?

お忙しい中恐縮です。
2016/02/20(Sat) 11:03 | URL | ほんだ | 【編集
胆石について
私は消化器系統でも胆道系などの専門ではないのであくまでも私見ですが。。

胆石は急激な体重減少の時にできると言う論文を読んだことがあります。
また以前胆石が見られなかった患者さんが、病気のため入院して絶食を1週間続けたところ、エコーにて胆泥が見られたことがしばしばあります。このような胆泥は食事を開始すれば消失しますが、そのままにしておけば胆石になってしまうのではないかと考えています。
胆汁は消化液である以上、消化器を使わなければ胆嚢内で胆汁がうっ滞します。これが胆石の原因ではないでしょうか。
急激なダイエットで胆石はできることは想像できます。
しかし糖質制限ダイエットでは油っこいものを減らさないので、逆に胆石は誘発しないような気がします。


糖質制限をすれば自分の本来の体調がわかりやすくなります。バランスの良い食事内容かどうか自分のセンサーが答えてくれるようになると思っています。バランスを取ることはそれほど難しくないと思います。
2016/02/20(Sat) 12:30 | URL | 消火器内科医 | 【編集
Re: 糖質制限断食について
ほんだ さん

①固形物を入れた場合、内臓は休まないことから、断食効果が少なくなりますか?
消化管を休ませるという意味で、通常、断食は固形物は入れませんね。

②カロリーを上げた場合、どのくらいまでが限界でしょうか?例えば、500キロカロリーにした場合、断食の効果は期待できないでしょうか?
本断食に比べたら、210kcalでも、断食というか少食療法とも言えるでしょう。
500kcalでも少食療法としての一定の効果はあると思います。

私自身は、以前にも説明しましたように、スーパー糖質制限食で断食に近い効果が期待できるので
今は断食はしていません。
希望された人への210kcalの糖質制限断食は、めりはりをつけるような意味あいですね。
2016/02/20(Sat) 17:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 胆石について
消火器内科医 さん

貴重なご意見をありがとうございます。

「以前胆石が見られなかった患者さんが、病気のため入院して絶食を1週間続けたところ、
エコーにて胆泥が見られたことがしばしばあります。」


これは知りませんでした。
勉強になります。
2016/02/20(Sat) 17:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
狭心症について
初めましてたちばと申します。
かねてより糖質制限に興味があり、桐山様の本も買い、何度か糖質制限に挑戦しては途中で続かなくなって辞めてまた始めるということを繰り返しておりましたところ、昨年発作が起き、軽度の動脈硬化とカテーテル検査で冠動脈に2か所細い血管があると診断され、投薬治療中の身です。
私の経験から、きっちり糖質制限できなくて、中途半端だと、一番悪い結果を招くのではないか?と思ってます。
糖質制限をしておきながらつい、ご飯食べたり、麺食べたり、そして反省しまた始める。。その繰り返しが心臓の血管に負担をかける結果なのではないかと考えてます。
すでに狭心症と診断されている私のようなものにも糖質制限が有効とお考えでしょうか。ご教示お願いいたします。
2016/02/21(Sun) 01:01 | URL | たちば | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可