2016年02月02日 (火)
こんにちは。
カナダの MIKI さんから、糖尿病、インスリン、インスリンアレルギーなどに関して、コメント・質問を頂きました。
【16/01/24 MIKI
はじめまして
はじめまして、江部先生。カナダ在住のMIKIと申します。12年前に、妊娠性糖尿病で、次男を出産しました。その5年後、糖尿病を発病しました。丁度、その時、江部先生のブログを読んだのにもかかわらず、ベジタリアンだったため受け入れられませんでした。
最初の頃は、運動で血糖値をコントロールしていました。玄米菜食をずっと続けていましたが、去年の夏に血糖値がかなり上がっていて、激ヤセして、体力もなくなっていました。
結局、9月からHumulinとHypurin を処方され、今は、HumulinとHumelogを打っています。丁度、インシュリンを打ち始めた頃から、ももと胸のしたの部分がほんのりと赤くなり、洋服や下着に触れると刺すような痛みが出始めました。かなり不快です。もう、5ヶ月になります。
ホームドクターはインシュリンのリアクションかもしれないとのことで、糖尿の専門医に聞くとのことで、答えを待っている状態です。インシュリンが身体に合わないことはあるのでしょうか。先生の患者さんでそういう方はいらっしゃいますか。
5ヶ月前から糖質制限も始めA1Cが12%から一ヶ月で9.3%になり、先週の検査では7.9%になりました。低血糖にならないようにインシュリンも調整して少なめに打っています。暁現象で、空腹時前の数値が高い時がありますが。本当にもっと早くから、糖質制限をしていればよかったと思っています。どうかよろしくお願いします。】
16/01/24 ドクター江部
Re: はじめまして
カナダ在住のMIKI さん
インスリンのアレルギーは時々あります。
皮膚が痒くなることが多いです。
インスリンの種類を変えることで、OKとなる人もいます。
自分自身の内因性インスリンの分泌量を確認するためには、早朝空腹時のC-ペプチドを測定しましょう。
C-ペプチドがかなり分泌されていれば、自分自身のインスリンの量を反映していますので 、スーパー糖質制限食なら、 外部からのインスリン注射を減量、一番上手くいけば離脱することも可能です。
<スーパー糖質制限食+インスリン>で低血糖に注意しながら、インスリン減量です。
玄米菜食からスーパー糖質制限食への変更なら、食前のインスリンは1/3以下になります。
なお私自身も玄米魚菜食を実践して、19年目で糖尿病が発覚しました。
【16/02/02 MIKI
暁現象とインスリンの量
江部先生、再び、カナダのMIKIです。先日はアドバイスありがとうございました。結局、Humulinを止めて、ランタスを摂取しています。これで、皮膚の痛みが改善されるといいのですが。
ところで、最近、早朝空腹時血糖値が8.7から9.6mmol/L(156.6から172?)なのです。ランタスを就寝時に11ユニット打っても、高くなります。多分、不眠のせいもあると思うのですが。それで、糖質に合わせてインスリンの量を決めるとス-パー糖質制限をしているので、食前と食後の上昇率が殆んどありません。が、早朝からの値が高いので、一日中、高血糖になります。それよりもインスリンを少し多めにして、食後を180位内に押さえた方がいいのでしょうか。
こちらの専門医からは朝、昼3ユニット、夜6ユニット、多めに食べる時はプラスと指示されています。先生はどう思われますか。それからペプチドCの検査を希望しましたが、こちらでは簡単には検査してくれませんでした。
ただ、いろんな経過をみて、私にはほとんどインスリンが分泌されていないだろうと言われました。先生のブログをみて、日本ではいろんな角度から検査してくれるので、少々不安になります。私も京都出身なので、機会があれば、一度、高雄病院に入院してみたいです。先生がこのブログを続けてくださって、海外に住んでいる私にはとても心強いです。ありがとうございます。】
カナダのMIKI さん
海外在住で、糖尿病で、現地の医療機関受診はいろいろ心細いことがあると思います。
本ブログが参考になれば幸いです。
まず血糖値ですが、海外のmmol/l に18をかけると、日本のmg/dl 換算になります。
ヒューマリンを中止してランタスに変更で11単位、ヒューマログが朝、昼3単位、夜6単位ですね。
ランタスは、基礎分泌インスリンの代わりであり、1日1回注射で、約22-23時間持続します。
ヒューマログは短時間の作用であり、追加分泌インスリンの代わりです。
ヒューマログは、15分以内に効果が発現して、最大作用時間は30~90分間、持続時間は3~5時間です。
早朝空腹時血糖値が156mg~172mg/dlと高値なら、ランタスの単位を増やして、下げる方が好ましいです。
以下の要領で、ランタスの単位を自己管理するのが良いと思います。
【ランタスのスケール】
早朝空腹時血糖値のデータに基づき、
前日夜のランタスの単位を基準に、
当日夜のランタスの単位を増減する。
早朝空腹時血糖値90mg/dl未満: ランタス1単位減量
早朝空腹時血糖値90~125mg/dl未満: ランタス同量
早朝空腹時血糖値126mg/dl以上: ランタス1単位増量
例えば、2月1日就寝時にランタス11単位打って、2月2日早朝空腹時血糖値が150mg/dlなら、126mg/dl以上なので、2月2日の就寝時のランタスは、1単位増やして12単位となります。
「インスリンの量を決めるとス-パー糖質制限をしているので、食前と食後の上昇率が殆んどありません。」
スーパー糖質制限食なら、ヒューマログは、朝昼夕全て、「2~3単位」でよいと思います。
さらに減らせる可能性もありあます。
すなわち、低血糖に注意する必要があります。
それから、MIKI さんは、1型糖尿病と診断されている可能性があります。
というのが欧米人の2型糖尿病は、診断時の平均BMIが32くらいであり、やせ型の2型糖尿病というのがほとんど存在していないのです。
ですから、欧米の医師が痩せた糖尿病患者をみると、検査もせずに、即1型と診断してしまうことがあるのです。
日本人の2型糖尿病は、診断時の平均BMIが、24くらいです。
「内因性インスリンがほとんど分泌されていないだろう」と主治医が説明したのは、1型と診断している可能性が高いと思います。
抗GAD抗体を調べて、1型の抗体があるかないかも確認しましょう。
抗GAD抗体が陽性なら1型糖尿病ということになります。
抗GAD抗体が陰性なら、2型糖尿病の可能性が高くなります。
血中Cペプチド検査は、早朝空腹時(基礎分泌)が原則ですが、今回は内因性インスリンが分泌されているかどうかを確認することが大切なので、食後であっても、昼でも夕方でも構わないと思います。
日本人には、やせ型の2型糖尿病が大勢いるということを主治医にキッチリ説明したら、上記の検査をしてくれると思います。
検査自体は、普通に採血するだけでOKです。
江部康二
カナダの MIKI さんから、糖尿病、インスリン、インスリンアレルギーなどに関して、コメント・質問を頂きました。
【16/01/24 MIKI
はじめまして
はじめまして、江部先生。カナダ在住のMIKIと申します。12年前に、妊娠性糖尿病で、次男を出産しました。その5年後、糖尿病を発病しました。丁度、その時、江部先生のブログを読んだのにもかかわらず、ベジタリアンだったため受け入れられませんでした。
最初の頃は、運動で血糖値をコントロールしていました。玄米菜食をずっと続けていましたが、去年の夏に血糖値がかなり上がっていて、激ヤセして、体力もなくなっていました。
結局、9月からHumulinとHypurin を処方され、今は、HumulinとHumelogを打っています。丁度、インシュリンを打ち始めた頃から、ももと胸のしたの部分がほんのりと赤くなり、洋服や下着に触れると刺すような痛みが出始めました。かなり不快です。もう、5ヶ月になります。
ホームドクターはインシュリンのリアクションかもしれないとのことで、糖尿の専門医に聞くとのことで、答えを待っている状態です。インシュリンが身体に合わないことはあるのでしょうか。先生の患者さんでそういう方はいらっしゃいますか。
5ヶ月前から糖質制限も始めA1Cが12%から一ヶ月で9.3%になり、先週の検査では7.9%になりました。低血糖にならないようにインシュリンも調整して少なめに打っています。暁現象で、空腹時前の数値が高い時がありますが。本当にもっと早くから、糖質制限をしていればよかったと思っています。どうかよろしくお願いします。】
16/01/24 ドクター江部
Re: はじめまして
カナダ在住のMIKI さん
インスリンのアレルギーは時々あります。
皮膚が痒くなることが多いです。
インスリンの種類を変えることで、OKとなる人もいます。
自分自身の内因性インスリンの分泌量を確認するためには、早朝空腹時のC-ペプチドを測定しましょう。
C-ペプチドがかなり分泌されていれば、自分自身のインスリンの量を反映していますので 、スーパー糖質制限食なら、 外部からのインスリン注射を減量、一番上手くいけば離脱することも可能です。
<スーパー糖質制限食+インスリン>で低血糖に注意しながら、インスリン減量です。
玄米菜食からスーパー糖質制限食への変更なら、食前のインスリンは1/3以下になります。
なお私自身も玄米魚菜食を実践して、19年目で糖尿病が発覚しました。
【16/02/02 MIKI
暁現象とインスリンの量
江部先生、再び、カナダのMIKIです。先日はアドバイスありがとうございました。結局、Humulinを止めて、ランタスを摂取しています。これで、皮膚の痛みが改善されるといいのですが。
ところで、最近、早朝空腹時血糖値が8.7から9.6mmol/L(156.6から172?)なのです。ランタスを就寝時に11ユニット打っても、高くなります。多分、不眠のせいもあると思うのですが。それで、糖質に合わせてインスリンの量を決めるとス-パー糖質制限をしているので、食前と食後の上昇率が殆んどありません。が、早朝からの値が高いので、一日中、高血糖になります。それよりもインスリンを少し多めにして、食後を180位内に押さえた方がいいのでしょうか。
こちらの専門医からは朝、昼3ユニット、夜6ユニット、多めに食べる時はプラスと指示されています。先生はどう思われますか。それからペプチドCの検査を希望しましたが、こちらでは簡単には検査してくれませんでした。
ただ、いろんな経過をみて、私にはほとんどインスリンが分泌されていないだろうと言われました。先生のブログをみて、日本ではいろんな角度から検査してくれるので、少々不安になります。私も京都出身なので、機会があれば、一度、高雄病院に入院してみたいです。先生がこのブログを続けてくださって、海外に住んでいる私にはとても心強いです。ありがとうございます。】
カナダのMIKI さん
海外在住で、糖尿病で、現地の医療機関受診はいろいろ心細いことがあると思います。
本ブログが参考になれば幸いです。
まず血糖値ですが、海外のmmol/l に18をかけると、日本のmg/dl 換算になります。
ヒューマリンを中止してランタスに変更で11単位、ヒューマログが朝、昼3単位、夜6単位ですね。
ランタスは、基礎分泌インスリンの代わりであり、1日1回注射で、約22-23時間持続します。
ヒューマログは短時間の作用であり、追加分泌インスリンの代わりです。
ヒューマログは、15分以内に効果が発現して、最大作用時間は30~90分間、持続時間は3~5時間です。
早朝空腹時血糖値が156mg~172mg/dlと高値なら、ランタスの単位を増やして、下げる方が好ましいです。
以下の要領で、ランタスの単位を自己管理するのが良いと思います。
【ランタスのスケール】
早朝空腹時血糖値のデータに基づき、
前日夜のランタスの単位を基準に、
当日夜のランタスの単位を増減する。
早朝空腹時血糖値90mg/dl未満: ランタス1単位減量
早朝空腹時血糖値90~125mg/dl未満: ランタス同量
早朝空腹時血糖値126mg/dl以上: ランタス1単位増量
例えば、2月1日就寝時にランタス11単位打って、2月2日早朝空腹時血糖値が150mg/dlなら、126mg/dl以上なので、2月2日の就寝時のランタスは、1単位増やして12単位となります。
「インスリンの量を決めるとス-パー糖質制限をしているので、食前と食後の上昇率が殆んどありません。」
スーパー糖質制限食なら、ヒューマログは、朝昼夕全て、「2~3単位」でよいと思います。
さらに減らせる可能性もありあます。
すなわち、低血糖に注意する必要があります。
それから、MIKI さんは、1型糖尿病と診断されている可能性があります。
というのが欧米人の2型糖尿病は、診断時の平均BMIが32くらいであり、やせ型の2型糖尿病というのがほとんど存在していないのです。
ですから、欧米の医師が痩せた糖尿病患者をみると、検査もせずに、即1型と診断してしまうことがあるのです。
日本人の2型糖尿病は、診断時の平均BMIが、24くらいです。
「内因性インスリンがほとんど分泌されていないだろう」と主治医が説明したのは、1型と診断している可能性が高いと思います。
抗GAD抗体を調べて、1型の抗体があるかないかも確認しましょう。
抗GAD抗体が陽性なら1型糖尿病ということになります。
抗GAD抗体が陰性なら、2型糖尿病の可能性が高くなります。
血中Cペプチド検査は、早朝空腹時(基礎分泌)が原則ですが、今回は内因性インスリンが分泌されているかどうかを確認することが大切なので、食後であっても、昼でも夕方でも構わないと思います。
日本人には、やせ型の2型糖尿病が大勢いるということを主治医にキッチリ説明したら、上記の検査をしてくれると思います。
検査自体は、普通に採血するだけでOKです。
江部康二
右足の痛みで眠れず、何週間もの我慢に耐えかねてようやく精密検査を受けたところ、下肢動脈動脈硬化と診断。長年高血圧の薬を服用してました。近々ステントを入れる手術を控える88歳の舅に、糖質制限を勧めるのは有効でしょうか?
2016/02/02(Tue) 15:13 | URL | 萩原昌代 | 【編集】
早速のご返答、ありがとうございます。私はこちらでも2型糖尿病と診断されています。インスリンを始める前にメトホルミンとGliclazideを処方されて、1ヶ月ほど飲んでいたのですが、全く数値が改善されなかったため、インスリンを打つことになりました。このような経過から私にはインスインが分泌されていないと思われているのかもしれません。もう一度、Cペプチドの検査をしてもらえるように聞いてみます。ランタスも1ユニット増やして様子を見てみます。
江部先生お疲れ様です。
以前、境界型糖尿病と診断されたことについて質問させて頂きましたちーちゃんと申します。34歳女性です。
今回はもう1つ気になる事がございまして厚かましいと存じますが質問させて頂く次第でございます。
大腸憩室炎で入院をきっかけに健康に留意、境界型糖尿病を発覚しました。
入院中にお肉は控えるよう食事指導を受けましたが、江部先生の著書を参考にお肉、納豆、お豆腐、野菜、きのこ、卵中心の食生活で1年半。スタンダード食です。
Hba1cは発覚時から現在まで5.8〜5.5範囲内。食前血糖は80〜90台
現在まで腹部の不調はございませんが、毎日お肉を摂取しているため憩室炎の再発がないか不安な思いもあります。
お忙しいと思いますが、御回答頂けると嬉しく思います。よろしくお願い致します。
以前、境界型糖尿病と診断されたことについて質問させて頂きましたちーちゃんと申します。34歳女性です。
今回はもう1つ気になる事がございまして厚かましいと存じますが質問させて頂く次第でございます。
大腸憩室炎で入院をきっかけに健康に留意、境界型糖尿病を発覚しました。
入院中にお肉は控えるよう食事指導を受けましたが、江部先生の著書を参考にお肉、納豆、お豆腐、野菜、きのこ、卵中心の食生活で1年半。スタンダード食です。
Hba1cは発覚時から現在まで5.8〜5.5範囲内。食前血糖は80〜90台
現在まで腹部の不調はございませんが、毎日お肉を摂取しているため憩室炎の再発がないか不安な思いもあります。
お忙しいと思いますが、御回答頂けると嬉しく思います。よろしくお願い致します。
萩原昌代 さん
糖質制限食は有効と思いますが、
88才のご本人が積極的に、自分で選択して実践される気にならないと困難ですね。
糖質制限食は有効と思いますが、
88才のご本人が積極的に、自分で選択して実践される気にならないと困難ですね。
2016/02/02(Tue) 17:49 | URL | ドクター江部 | 【編集】
MIKI さん
2型で良かったです。
2型なら、そう簡単にインスリン分泌ゼロにはならないと思いますので
是非調べて見ましょう。
2型で良かったです。
2型なら、そう簡単にインスリン分泌ゼロにはならないと思いますので
是非調べて見ましょう。
2016/02/02(Tue) 17:52 | URL | ドクター江部 | 【編集】
はじめてコメントさせて頂きます。
江部先生の本から糖質制限を知り、1年以上スーパー糖質制限を続けています。体重も健康体重が維持できるようになり、昔のスカートやジーパンが入りオシャレを楽しんでいます。
また高血圧と逆流性食道炎で5年以上病院に通い、薬が欠かせなかったのですが主治医が驚くほど回復し、お薬をすべてやめる事が出来ました。あの日々がウソのようです。江部先生に感謝しております。
今日お伺いしたいのは市販薬の糖質についてです。数日前から風邪ぎみだったので葛根湯入りの液体風邪薬を飲みました。食前または食間と書いてあったので空腹時に一本飲んだところ、30分後に激しい胃痛になりました。久しぶりの逆流性食道炎の症状です。頭までいたくなってきたので以前処方され残っていた胃の薬を飲んだところ落ち着きました。
こういった液体風邪薬には、転化型液糖(白糖・果糖・ブドウ糖)、ハチミツ、などが入っていました。確かにとても甘く感じました。そのせいで胃痛が再発したように思えるのですがこんなことはあるのでしょうか?今後の市販薬選びの参考にさせて頂きたいと思います。ご回答宜しくお願い致します。
江部先生の本から糖質制限を知り、1年以上スーパー糖質制限を続けています。体重も健康体重が維持できるようになり、昔のスカートやジーパンが入りオシャレを楽しんでいます。
また高血圧と逆流性食道炎で5年以上病院に通い、薬が欠かせなかったのですが主治医が驚くほど回復し、お薬をすべてやめる事が出来ました。あの日々がウソのようです。江部先生に感謝しております。
今日お伺いしたいのは市販薬の糖質についてです。数日前から風邪ぎみだったので葛根湯入りの液体風邪薬を飲みました。食前または食間と書いてあったので空腹時に一本飲んだところ、30分後に激しい胃痛になりました。久しぶりの逆流性食道炎の症状です。頭までいたくなってきたので以前処方され残っていた胃の薬を飲んだところ落ち着きました。
こういった液体風邪薬には、転化型液糖(白糖・果糖・ブドウ糖)、ハチミツ、などが入っていました。確かにとても甘く感じました。そのせいで胃痛が再発したように思えるのですがこんなことはあるのでしょうか?今後の市販薬選びの参考にさせて頂きたいと思います。ご回答宜しくお願い致します。
2016/02/02(Tue) 18:05 | URL | mani | 【編集】
ちーちゃん 様
憩室炎に関して経験がないので、正直よくわかりません。
一方、血糖コントロールが悪いと細菌感染などを生じやすいので、憩室炎にもなりやすいと思います。
血糖コントロール良好なのは、憩室炎予防へのメリットとなります。
1年半、経過良好であることもありますが
あとは、自分で考えて判断され、自己責任でお願い申し上げます。
憩室炎に関して経験がないので、正直よくわかりません。
一方、血糖コントロールが悪いと細菌感染などを生じやすいので、憩室炎にもなりやすいと思います。
血糖コントロール良好なのは、憩室炎予防へのメリットとなります。
1年半、経過良好であることもありますが
あとは、自分で考えて判断され、自己責任でお願い申し上げます。
2016/02/02(Tue) 18:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご無沙汰しています。
6年ほど前に主人のことで病院を紹介して頂き、大変お世話になりました。
HbA1cが14もあった主人ですが、糖質制限により、半年もたたないうちに5.3まで回復し、その後、6までの値を維持しております。
あまりにも数値が良く、血圧他の数値も正常に戻っているので、村の保健士さんが、勉強させて下さいと来られたこともあります。先生のおかげだととても感謝しております。
さて、今回は、兄の事でご相談させて頂きたいとメールを差し上げました。
昨年10月足が腫れて痛くなり、病院に行きましたところ、趾骨髄炎と診断され、入院治療をしておりましたが、足指の骨折部分から骨膜への感染があり、切開術を受けたりしましたが、感染がおさまらないという事で、11月末に右膝下10㎝切断となりました。
その際に内科受診し、糖尿が判明し、網膜光凝固術も受けました。
糖尿の薬として、ジャヌピア50、グリミクロン40が処方されました。
兄は、大阪で住んでおり、家族は海外に住んでおり、介助が出来ないという事で、12月義足の為の転院となり、私の住む長野県の病院に転院しました。
まずは、内科、眼科、リハビリのある病院に1カ月転院し、この1月の終わりに義足の為の専門病院に転院しました。糖尿の方は、安定していると聞いて安心していましたが、転院先での血液検査で、腎臓他の数値が悪く、そして食事内容も糖質制限を勉強した?私の目からは、とんでもないと思うものでした。入院中に体重が6kg増え、薬を飲みながらも食後4時間以上たっている血糖値が236・・というもので、これから先3カ月ほどの入院をしなければならないのにと頭を抱えました。このままでは悪化すると思い、兄に糖質制限の話をし、兄に本を読んでもらい、今、2つの薬をやめ、病院から出る主食150gのご飯もやめ、糖質1個当たり2.3gのブランパンを差し入れています。しかし、腎臓の数値が気になり、江部先生の記載されてあるHPでクレアチニンからeGFR値を調べてみると39.9となり、ますます心配となりました。以下血液検査で高いH低いLと診断された個所を抜き出します。
1月29日17:06 60歳 男
クレアチニン 1.45(H) AMY 166(H) 血糖 236(H)
総コレステロール 279(H) 中性脂肪 762(H) HDLコレステロール 31(L) LDLコレステロール 147(H) HbA1c 6.9(H) HGB 12.6(L)
HCT 36.9(L) Dダイマー1.4(H)
との内容です。
今日は、栄養士さんとの話し合いですが、この病院には内科がなく、前の病院で50日分頂いた薬を血圧の薬、(血圧も入院中に高くなり、処方されました)アムロジビン錠5mgオルメテック20mg ミヤBM細粒 ランソブラリールOD錠とこの3日前からやめた糖尿の薬を処方されています。
このままでは、余計に悪化するのではないかと心配し、義足を装着すれば、伺う事が出来ると思いますが、本人は今動ける状態ではないので、私が代りに先生の病院に行けば、診察して頂く事が出来るだろうかと考えています。
前の入院した病院は、糖質制限は認めておらず、数値が悪くなる一方です。
腎臓のことがあり、3日前から糖尿の薬をやめ、主食を食べないようにしましたが、これで良いのかと不安でいっぱいです。
アドバイス頂けます事、切に願っております。よろしくお願いします。
6年ほど前に主人のことで病院を紹介して頂き、大変お世話になりました。
HbA1cが14もあった主人ですが、糖質制限により、半年もたたないうちに5.3まで回復し、その後、6までの値を維持しております。
あまりにも数値が良く、血圧他の数値も正常に戻っているので、村の保健士さんが、勉強させて下さいと来られたこともあります。先生のおかげだととても感謝しております。
さて、今回は、兄の事でご相談させて頂きたいとメールを差し上げました。
昨年10月足が腫れて痛くなり、病院に行きましたところ、趾骨髄炎と診断され、入院治療をしておりましたが、足指の骨折部分から骨膜への感染があり、切開術を受けたりしましたが、感染がおさまらないという事で、11月末に右膝下10㎝切断となりました。
その際に内科受診し、糖尿が判明し、網膜光凝固術も受けました。
糖尿の薬として、ジャヌピア50、グリミクロン40が処方されました。
兄は、大阪で住んでおり、家族は海外に住んでおり、介助が出来ないという事で、12月義足の為の転院となり、私の住む長野県の病院に転院しました。
まずは、内科、眼科、リハビリのある病院に1カ月転院し、この1月の終わりに義足の為の専門病院に転院しました。糖尿の方は、安定していると聞いて安心していましたが、転院先での血液検査で、腎臓他の数値が悪く、そして食事内容も糖質制限を勉強した?私の目からは、とんでもないと思うものでした。入院中に体重が6kg増え、薬を飲みながらも食後4時間以上たっている血糖値が236・・というもので、これから先3カ月ほどの入院をしなければならないのにと頭を抱えました。このままでは悪化すると思い、兄に糖質制限の話をし、兄に本を読んでもらい、今、2つの薬をやめ、病院から出る主食150gのご飯もやめ、糖質1個当たり2.3gのブランパンを差し入れています。しかし、腎臓の数値が気になり、江部先生の記載されてあるHPでクレアチニンからeGFR値を調べてみると39.9となり、ますます心配となりました。以下血液検査で高いH低いLと診断された個所を抜き出します。
1月29日17:06 60歳 男
クレアチニン 1.45(H) AMY 166(H) 血糖 236(H)
総コレステロール 279(H) 中性脂肪 762(H) HDLコレステロール 31(L) LDLコレステロール 147(H) HbA1c 6.9(H) HGB 12.6(L)
HCT 36.9(L) Dダイマー1.4(H)
との内容です。
今日は、栄養士さんとの話し合いですが、この病院には内科がなく、前の病院で50日分頂いた薬を血圧の薬、(血圧も入院中に高くなり、処方されました)アムロジビン錠5mgオルメテック20mg ミヤBM細粒 ランソブラリールOD錠とこの3日前からやめた糖尿の薬を処方されています。
このままでは、余計に悪化するのではないかと心配し、義足を装着すれば、伺う事が出来ると思いますが、本人は今動ける状態ではないので、私が代りに先生の病院に行けば、診察して頂く事が出来るだろうかと考えています。
前の入院した病院は、糖質制限は認めておらず、数値が悪くなる一方です。
腎臓のことがあり、3日前から糖尿の薬をやめ、主食を食べないようにしましたが、これで良いのかと不安でいっぱいです。
アドバイス頂けます事、切に願っております。よろしくお願いします。
mani さん
拙著の御購入、ありがとうございます。
逆食の薬がなしになったとは素晴らしいですね。
液体風邪薬30mlですから、
転化型液糖(白糖・果糖・ブドウ糖)、ハチミツ
がそこそこ入っていたと思います。
普通のジュースなら、約10%が糖質ですね。
30mlの10%なら約3gの糖質なので、さすがに逆食を生じるには少ないです。
あと麻黄が入っているので「、空腹時だと胃に応えることがあります。
拙著の御購入、ありがとうございます。
逆食の薬がなしになったとは素晴らしいですね。
液体風邪薬30mlですから、
転化型液糖(白糖・果糖・ブドウ糖)、ハチミツ
がそこそこ入っていたと思います。
普通のジュースなら、約10%が糖質ですね。
30mlの10%なら約3gの糖質なので、さすがに逆食を生じるには少ないです。
あと麻黄が入っているので「、空腹時だと胃に応えることがあります。
2016/02/03(Wed) 12:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
夢 さん
患者さんを一回も診察せずに、いきなり代理診察というのは困難です。
高血糖により腎機能が悪化するリスクは明確です。
高タンパク食による腎機能悪化は、可能性は否定できないということでエビデンスレベルは低いです。
GFRが、60ml未満の場合は個別に相談して糖質制限食をするか否か決めます。
2016年01月17日 (日)の本ブログ記事
「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版。糖尿病腎症と糖質制限食。」
2015年02月18日 (水)の本ブログ記事
「高タンパク食と腎機能と糖質制限食」
をご参照頂けば幸いです。
患者さんを一回も診察せずに、いきなり代理診察というのは困難です。
高血糖により腎機能が悪化するリスクは明確です。
高タンパク食による腎機能悪化は、可能性は否定できないということでエビデンスレベルは低いです。
GFRが、60ml未満の場合は個別に相談して糖質制限食をするか否か決めます。
2016年01月17日 (日)の本ブログ記事
「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版。糖尿病腎症と糖質制限食。」
2015年02月18日 (水)の本ブログ記事
「高タンパク食と腎機能と糖質制限食」
をご参照頂けば幸いです。
2016/02/03(Wed) 13:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
有難うございました。
栄養士さんとの話し合いは、カロリー指導で、1600カロリーが、兄の1日の摂取カロリーで、その55%が、主食で摂取するというものでした、、、、糖質制限食には、対応していただけないものでした。
蛋白質は、過剰に摂取することもない食事である様子なので、主食と薬を止めて、高血糖を防ぐことします。そして、義足を装着したら、行かせていただきたいと考えております。
カロリーをどう補うかという問題はあるのですが、、
ありがとうございました。
栄養士さんとの話し合いは、カロリー指導で、1600カロリーが、兄の1日の摂取カロリーで、その55%が、主食で摂取するというものでした、、、、糖質制限食には、対応していただけないものでした。
蛋白質は、過剰に摂取することもない食事である様子なので、主食と薬を止めて、高血糖を防ぐことします。そして、義足を装着したら、行かせていただきたいと考えております。
カロリーをどう補うかという問題はあるのですが、、
ありがとうございました。
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