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断食(絶食療法)、スーパー糖質制限食、ケトン食。
【16/02/01 ほんだ

糖質制限と断食について
先生、日本糖質制限医療推進協会の掲示板に記載させて頂きましたが、念のためこちらにも掲載させて頂きます。下記です。

江部先生、ご無沙汰しております。本田です。先生の書籍を読み漁り、講演会にも参加させて頂き、超スーパー糖質制限を始めてもうすぐ一年になります。ステロイドの副作用(私の場合は高血圧、脈拍が急に高くなる、血糖値が高めになる、急に滝のような汗が流れてくる等)がすぐに治り、かなりひどい月経痛と出血過多、夜中に何度も起きる、こちらもすべて改善され感謝の日々です。今は、平均すると一日5~10gの糖質制限です。とても快適です。

糖質制限に出会うまで、年間3回程度の断食をしておりました。石原先生の人参&リンゴジュース断食というものです。道場に入って行ったのではなく、本を読んで日常生活の中で行ってきました。通常3~4日、最長40日です。この方法は、糖質制限とバッティングしてしまうため、ここ一年は行っておりません。先生も断食をされていたと以前お伺いした記憶があります。その際にはどのような方法でしょうか?こちらに書いて良いのかどうかわかりませんが、お時間ある際にご教示頂ければ幸いです。
*もちろん自己責任で行います!!

(今、ほぼ毎日一時間程度、筋トレを行っております(もうライザップは終わりましたので(笑)、他のジムです)。糖質制限をしながら運動+一週間ほどデトックスのため断食をしてみようと思います)

余談ですが、石原先生が去年でしょうか、糖質制限への批判本を出版されました。反対側からの意見も知りたいと思い、そのような本も何冊か読みましたが、石原先生の本は、答えになっていない箇所が多く、感情論で批判を書いている感じでした。改めて江部先生の凄さを実感しました。】


こんばんは。

ほんださんから、超スーパー糖質制限食と断食(絶食療法)について、コメント・質問を頂きました。
ほんださん、拙著のご購入、ありがとうございます。

超スーパー糖質制限食開始一年、

『ステロイドの副作用(高血圧、脈拍が急に高くなる、血糖値が高めになる、急に滝のような汗が流れてくる等)がすぐに治り、
かなりひどい月経痛と出血過多、夜中に何度も起きる、こちらもすべて改善』

とは、素晴らしいです。

平均すると一日5~10gの糖質制限食ならば、私が、一日30~40gくらいのスーパー糖質制限食で一日二食なので、それよりもかなり厳しいですね。

ほんださんの糖質制限レベルは、難治性小児てんかんの治療食であるケトン食レベルと言えるでしょう。

実は、ケトン食が開発されたのは、そもそも断食がてんかんに効果があると判明したことがきっかけでした。

古くは、ヒポクラテスがてんかんに断食が効果があると述べています。

そして、1920年代に、てんかんに対する断食の効果に関する複数の論文が発表されその効果が客観的に確認されました。

その後、何故、断食がてんかんに有効かということが考察されていき、「血中ケトン体の上昇」がその効果に密接に関わっているとされました。

これにより、断食というつらい「行」をしなくても食事療法により「血中ケトン体の上昇」を生じればてんかんに効果があるという仮説のもとにケトン食が誕生したわけです。ケトン食は、実際に小児難治性てんかんに有効であり、仮説が一定裏付けられました。

私は、常々「スーパー糖質制限食は、人類本来の食事であり人類の健康食である。」と述べています。

一方、ケトン食は、とても有効な治療食と考えています。

多くの正常人や糖尿人においては、スーパー糖質制限食で症状は改善し、健康度も高まると思います。

しかし難治性てんかんや、ガンなどの難病の場合は、健康食(スーパー糖質制限食)では太刀打できず、ケトン食(治療食)の出番かなと考えています。

私自身は、34歳のときに本断食を行い、その後12~13回、甲田光雄先生のすまし汁断食を行いました。

すまし汁断食は<すまし汁+黒砂糖30g+塩1.5g>×2で、210kcal/日です。

52歳から糖尿病克服のためにスーパー糖質制限食を開始しましたので、その後は断食はしておりません。

つまり、スーパー糖質制限食なら、ケトン食ほどではないけれど、ほぼ「断食」に匹敵する効果が得られるのではないかと思っています。

ほんださんも、一日5~10gの糖質制限食実践中なら、現時点で総ケトン体は3000~4000マイクロモル/リットルくらいあると思いますので、すでに断食に匹敵する治療効果を得ている可能性が高いです。

一方、ケトン食レベルの食事を実践中の人は、<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>が、非常に活発に活動しているので、断食もとても楽にできます。

現在、高雄病院では、「すまし汁断食」の代わりに「スーパー糖質制限食断食」を推奨しています。

つまり、黒砂糖はやめて豆腐など糖質制限OK食材を210kcal/日の断食ですが、すまし汁断食に比べてとても楽にできるのが嬉しいですね。

結論としては、ほんださんは、めりはりつけるために断食してもいいと思いますし、このまま、断食に匹敵する効果を有する超スーパー糖質制限食(ケトン食)を続けられるのもいいと思います。

私は、今のままスーパー糖質制限食を続けて行きますが。もしガンになれば、ケトン食に切り替えようと思っています。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
こんばんは

1月30日に「?(はてな)がいっぱい」でコメントさせていただいた者です。

先生のおっしゃるとおり、無理なく糖質制限続けていきます!

また、へっぽこさんのコメント、励みになりました。なるほどです!

一人ではちょっぴりくじけそうなとき、江部先生やブログ読者の皆さんの言葉に
勇気づけられます。

お忙しい中、江部先生が日々ブログで発信してくださるおかげですね。

先生、皆さんありがとうございます。

共にがんばっていきましょう。


2016/02/01(Mon) 22:17 | URL | ゆうげつ | 【編集
暁現象とインスリンの量
江部先生、再び、カナダのMIKIです。先日はアドバイスありがとうございました。結局、Humulinを止めて、ランタスを摂取しています。これで、皮膚の痛みが改善されるといいのですが。ところで、最近、早朝空腹時血糖値が8.7から9.6mmol/L(156.6から172?)なのです。ランタスを就寝時に11ユニット打っても、高くなります。多分、不眠のせいもあると思うのですが。それで、糖質に合わせてインスリンの量を決めるとス-パー糖質制限をしているので、食前と食後の上昇率が殆んどありません。が、早朝からの値が高いので、一日中、高血糖になります。それよりもインスリンを少し多めにして、食後を180位内に押さえた方がいいのでしょうか。こちらの専門医からは朝、昼3ユニット、夜6ユニット、多めに食べる時はプラスと指示されています。先生はどう思われますか。それからペプチドCの検査を希望しましたが、こちらでは簡単には検査してくれませんでした。ただ、いろんな経過をみて、私にはほとんどインスリンが分泌されていないだろうと言われました。先生のブログをみて、日本ではいろんな角度から検査してくれるので、少々不安になります。私も京都出身なので、機会があれば、一度、高雄病院に入院してみたいです。先生がこのブログを続けてくださって、海外に住んでいる私にはとても心強いです。ありがとうございます。
2016/02/02(Tue) 03:21 | URL | MIKI | 【編集
超低糖質&断食&筋トレを今日から7日間
江部先生

ご丁寧なお返事、ありがとう存じます。
それでは今日から断食を行います。先生のアドバイス通り210キロカロリー/日、
黒糖を糖質制限の食材(断食の効果を最大限にするため、固形はやめてジュースやスープ等液体にします)に変えて行ってみます。
超低糖質&断食&筋トレの組み合わせで7日間行い、また経過と結果をお知らせいたします。低糖質をしながら断食をしたい方も多いと思いますので、私の結果が何かお役に立てれば嬉しいです。
2016/02/02(Tue) 14:22 | URL | ほんだ | 【編集
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