2016年01月24日 (日)
【16/01/24 徒然
お酒のカロリーについて
半年前からゆるい糖質制限をはじめ、3ヶ月前よりスーパー糖質制限に移行しました。
そのきっかけは、健康診断で、空腹時血糖が正常高値107で、中性脂肪 総コレステロールともに上がっていたからです。
糖質制限をはじめ、有酸素運動も合わせて、体脂肪は、30%→21% 体重50キロ→43キロになり、体調もよく朝の目覚め日々のやる気のアップなどいいことづくめです。
ただ、カロリー摂取においての疑問が残るりましたので質問させてください。
私は、1日のほとんどのカロリーを夕食で摂取するのですが、その時のカロリー計算で、お酒のカロリーを入れるべきか悩んでいます。お酒は基本的に、糖質制限でもokな赤ワインを毎日一本飲んでます。
食事のカロリーにお酒のカロリー合わせて考えると食事で摂るカロリーをかなり少なくしなければいけないので悩んでいます。
お酒は、エンプリーカロリーと言われていることからカロリー計算には入れなくていいのでしょうか?】
徒然さん
アルコール1gは約7kcalの燃焼エネルギーを有し、摂取時の利用効率は70%ていどと推定されています。
一方、糖尿病専門医研修ガイドブック 改定第4版 81ページの記載によれば、アルコールは体重増加作用がないので、 お酒のカロリーは計算しなくてもよいと思います。
ただ、赤ワインボトル1本は、さすがに多いですね。
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)600ml、
ワイン(15%)200ml、
ウイスキー(43%)70mlに相当します。
世界がん研究基金の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。
それから、過度のアルコール摂取は、肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。
こちらも要注意ですね。
私自身のお酒の摂取量ですが、平均的には、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶、その後、焼酎の水割りを3~5杯です。
焼酎は25%の濃さで、720mlが3日間で空くくらいのペースです。
あるいは、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶と赤ワインを1/2本とかです。
家でたまに、赤ワイン、ボトル1本のむこともあります。
外で飲食のときは、焼酎の水割りを5~6杯のこともあります。
25度の焼酎が720mlなら、アルコールそのものは180ml含まれています。
従って、私は毎日60~75ml以上のアルコールを摂取していますので、世界がん研究基金や米国糖尿病協会の「適量」は、確実にオーバーしています。( ̄_ ̄|||)
このようにアルコールには発ガン性や脂肪肝のリスクも指摘されていますので、各自が自己責任で自己管理で適量!?の飲酒ということになるでしょうか? (^^)
江部康二
お酒のカロリーについて
半年前からゆるい糖質制限をはじめ、3ヶ月前よりスーパー糖質制限に移行しました。
そのきっかけは、健康診断で、空腹時血糖が正常高値107で、中性脂肪 総コレステロールともに上がっていたからです。
糖質制限をはじめ、有酸素運動も合わせて、体脂肪は、30%→21% 体重50キロ→43キロになり、体調もよく朝の目覚め日々のやる気のアップなどいいことづくめです。
ただ、カロリー摂取においての疑問が残るりましたので質問させてください。
私は、1日のほとんどのカロリーを夕食で摂取するのですが、その時のカロリー計算で、お酒のカロリーを入れるべきか悩んでいます。お酒は基本的に、糖質制限でもokな赤ワインを毎日一本飲んでます。
食事のカロリーにお酒のカロリー合わせて考えると食事で摂るカロリーをかなり少なくしなければいけないので悩んでいます。
お酒は、エンプリーカロリーと言われていることからカロリー計算には入れなくていいのでしょうか?】
徒然さん
アルコール1gは約7kcalの燃焼エネルギーを有し、摂取時の利用効率は70%ていどと推定されています。
一方、糖尿病専門医研修ガイドブック 改定第4版 81ページの記載によれば、アルコールは体重増加作用がないので、 お酒のカロリーは計算しなくてもよいと思います。
ただ、赤ワインボトル1本は、さすがに多いですね。
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)600ml、
ワイン(15%)200ml、
ウイスキー(43%)70mlに相当します。
世界がん研究基金の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。
それから、過度のアルコール摂取は、肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。
こちらも要注意ですね。
私自身のお酒の摂取量ですが、平均的には、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶、その後、焼酎の水割りを3~5杯です。
焼酎は25%の濃さで、720mlが3日間で空くくらいのペースです。
あるいは、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶と赤ワインを1/2本とかです。
家でたまに、赤ワイン、ボトル1本のむこともあります。
外で飲食のときは、焼酎の水割りを5~6杯のこともあります。
25度の焼酎が720mlなら、アルコールそのものは180ml含まれています。
従って、私は毎日60~75ml以上のアルコールを摂取していますので、世界がん研究基金や米国糖尿病協会の「適量」は、確実にオーバーしています。( ̄_ ̄|||)
このようにアルコールには発ガン性や脂肪肝のリスクも指摘されていますので、各自が自己責任で自己管理で適量!?の飲酒ということになるでしょうか? (^^)
江部康二
江部先生
お忙しいなか早速のご返事ありがとうございます。お酒のカロリーは計算に入れなくても良いとのことで安心しました。しかしながら、やはり赤ワインを1日1本は多いですね。健康面を考え酒量は減らしていきたいと思います。
現在海外在住のため、先生のブログは心強い味方となっております。これからも、楽しく糖質制限を続けていきたいと思います。
追伸 日本帰国時には先生の本が購入できるので楽しみにしています。
お忙しいなか早速のご返事ありがとうございます。お酒のカロリーは計算に入れなくても良いとのことで安心しました。しかしながら、やはり赤ワインを1日1本は多いですね。健康面を考え酒量は減らしていきたいと思います。
現在海外在住のため、先生のブログは心強い味方となっております。これからも、楽しく糖質制限を続けていきたいと思います。
追伸 日本帰国時には先生の本が購入できるので楽しみにしています。
2016/01/24(Sun) 21:50 | URL | 精神科医師A | 【編集】
江部先生も適量超過ですか > アルコール量
呑み始めると止まらないですよね(泣
取りあえず肝臓だけは健康診断の値が悪化していないので「節制のきっかけ」が見い出せておりません。
今晩も「不適量」です><
呑み始めると止まらないですよね(泣
取りあえず肝臓だけは健康診断の値が悪化していないので「節制のきっかけ」が見い出せておりません。
今晩も「不適量」です><
2016/01/24(Sun) 22:34 | URL | らこ | 【編集】
精神科医師A さん
興味深い話題をありがとうございます。
興味深い話題をありがとうございます。
2016/01/25(Mon) 18:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
らこ さん
私も肝臓はOKです。
自己責任、自己管理ですね。
私も肝臓はOKです。
自己責任、自己管理ですね。
2016/01/25(Mon) 18:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、こんばんは。久しぶりにメールします。
私も毎日の酒量は江部先生と同じくらいで、「適量」からはアウトなのですが、その内容は、糖質ゼロビールや焼酎などの蒸留酒です。
江部先生の過去のがん関連の記事から推察すれば、(エビデンスはないけれど)可能性としていつも飲むのは「糖質ゼロのアルコール」だし、禁欲的ストレスレスにもならないので、少々のオーバー程度は「よし」としておられるのではと思うのですが、いかがでしょうか。
勿論、普段の食事が「スーパー制限食」ですから。
私も毎日の酒量は江部先生と同じくらいで、「適量」からはアウトなのですが、その内容は、糖質ゼロビールや焼酎などの蒸留酒です。
江部先生の過去のがん関連の記事から推察すれば、(エビデンスはないけれど)可能性としていつも飲むのは「糖質ゼロのアルコール」だし、禁欲的ストレスレスにもならないので、少々のオーバー程度は「よし」としておられるのではと思うのですが、いかがでしょうか。
勿論、普段の食事が「スーパー制限食」ですから。
2016/01/25(Mon) 21:42 | URL | まー | 【編集】
まー さん
仰る通りです。
エビデンスがないので、一般的に推奨することはできません。
一方自分に関しては、自分の仮説に従い自己責任で、お酒を飲んでいます。
仰る通りです。
エビデンスがないので、一般的に推奨することはできません。
一方自分に関しては、自分の仮説に従い自己責任で、お酒を飲んでいます。
2016/01/25(Mon) 21:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
| ホーム |