眼科外科医の糖質制限食。世界的眼科外科医の深作秀春先生からコメント頂きました。
【16/01/19 深作 秀春

眼科外科医の糖質制限食

江部先生の本「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」を読んで目からうろこが落ちる思いです。私は眼科外科医ですが、糖尿病の患者が非常に多くて糖質制限やケトン体の概念を導入しようと思っています。

医学部時代の同級生の話ですが糖尿病の専門医でした。ところが彼自身が糖尿病になり、自身が専門である従来の糖尿病の治療を行ってきました。

しかし、糖尿病のコントロールが悪く、さらに糖尿病性網膜症が進行してしまいました。彼は数年前に、江部先生の講演を聞き、糖質制限療法を始めました。全身のコントロールは改善し、インスリンも中止できました。

しかし、網膜症は既に重症の増殖性糖尿病性網膜症となり、網膜剥離も合併し視力をほぼ失ったのです。この重症の糖尿病性網膜症での網膜剥離は難しい症例で、世界の標準からみると遅れている日本の大学病院ではもはや手術もできないとされました。

私はインターンからアメリカで修業し、さらに網膜硝子体手術はドイツで修業をしています。その後、欧米での国の管轄の専門家となり(アメリカでは大学の関与をさせないで、日本のような大学に縛り付ける意味での大学が行う専門医制度では無く、国が厳密な専門医制度を行っています)世界基準の手術を行っています。

卒業以来没交渉だった彼が、大学の同僚や近医の眼科専門医の提案で、日本では唯一世界基準での手術治療を行っている当院を頼って来院しました。

彼の眼を、ドイツの仲間と一緒に開発した小切開硝子体手術をし、幸い網膜も復位し、すぐに視力を回復しました。彼は深く感謝し、日本の大学よりはるかに進んだ方法を開業医の眼科病院で行っているのに驚きました。

そして後日、彼が現在自身でも自分の施設でも行っている、糖質制限食の解説のある江部康二先生の著書をくれました。実に興味深いことを知りました。

普段我々の眼科外来で糖尿病性網膜症が見つかることで、多くの糖尿病が見つかることが多いのです。

しかし、網膜症を悪化させないために彼らのDMコントロールが難しい。現実に血糖の上下変動が糖尿病性網膜症を悪化させるのです。

何度も大学の糖尿病専門医に、血糖の上下変動を少なくするように低血糖を起こさせないようにと教育しましたが、ほとんどの内科医はインシュリンや内服薬で血糖を下げればよいんだ、としか考えていません。眼底など分からないのか、どんどん糖尿病性網膜症が悪化します。

しかも、日本の大学が作った分類では増殖性網膜症の進行は止められない福田分類など使っています。つまり同級生の彼のような増殖性糖尿病性網膜症からおきた網膜剥離は日本国内ではまず治らないのです。

これを欧米でいまや教育をしている、当院の方法による世界基準で手術して、ほとんどの症例を治癒させています。しかし、大学のボスのような輩は、治した症例を別の患者だとか、口にはできない酷い誹謗中傷を陰で行う有様です。

私は世界の中心のアメリカ眼科学会で最高賞を19回受賞し、国際学科学会の理事や眼科殿堂審査員など世界を指導する立場を経験してきました。多くの手術方法を開発していますが、そんな欧米では指導者である当方でも日本で発表する新しい方法は侮蔑を受け誹謗中傷を受けるのです。

世界の学会では新しい方法で無いと誰も賛辞しませんし尊敬もしません。一方では日本の学会は日本の大学が中心で、新しい方法は必ず無視するか馬鹿にしたがります。

日本の大学人が自分の知らない方法を認めると、自分が無能であることを認めることになるとの無意識の恐怖から、無視したり誹謗したりするのです。この為に、常に世界最先端と比べると20年ほどの認識のずれが有るのです。

例えば欧米の眼科医が驚き絶賛しその功績で私が理事になった「無縫合白内障手術」を世界で最初に発表したエピソードを言います。

最高賞の授賞式で、日本人で初めてのライバルが出来たとアメリカ学会会長から握手を求められたほどの評価を得た方法です。これは、白内障手術後の乱視を無くし術後の社会復帰を2週間ほどから2日程に短縮し術後の合併症をほぼ無くした革新的な方法で、学会で大賞を受けました。

翌年日本の全国的学会で同じ方法を発表すると、誰も意味を理解できないのです。ある大学人が、「最近変わった方法がアメリカで流行っているが単なる名前を売る方法だ」、などと侮蔑するありさまです。

その後も、世界の眼科手術を根底から変えた方法をいくつも開発して最高賞を19回も受賞しました。しかし、欧米では絶賛されているのに、日本ではほぼ理解されないのです。新しい画期的な正しい方法は日本の学会では常に嫌な反応を受けます。

江部先生の発表を、日本の糖尿病専門医の多くが理解していないのも、他人ごとでは無いのです。

私の発表も日本では理解されなくても、世界ではよく理解し採用されています。この私が考えた方法が世界を巡って日本に再上陸をすると、西洋人コンプレックスの日本の大学人はありがたがって認めるのです。その西洋人医師たちが私の弟子たちなのに日本人の私へは侮蔑したがるのです。

10年から20年経つと酷い侮蔑をした日本の大学人が反省の言葉も無く、まるで以前から私の方法をやっていたかのごとく発表するのにはブラックジョークなのかと笑えてきます。

ぜひ江部先生の糖質制限食を患者さんの糖尿病治療に取り入れようと思います。これが糖尿病性網膜症を悪化させる血糖の極端な上下変動や低血糖を防ぐ切り札だと信じるからです。糖質制限食などにつきご指導をお願いいたします。江部先生の本をさらに追加してレシピなども何冊も購入し、他の当院医師や入院食担当の当院の管理栄養士とも江部先生のご指導を情報共有していきます。】



こんにちは。

世界的眼科外科医の 深作 秀春 先生から、興味深いコメントを頂きました。
深作先生、ありがとうございます。
拙著の御購入もありがとうございます。


『医学部時代の同級生の話ですが糖尿病の専門医でした。ところが彼自身が糖尿病になり、自身が専門である従来の糖尿病の治療を行ってきました。

しかし、糖尿病のコントロールが悪く、さらに糖尿病性網膜症が進行してしまいました。彼は数年前に、江部先生の講演を聞き、糖質制限療法を始めました。全身のコントロールは改善し、インスリンも中止できました。

しかし、網膜症は既に重症の増殖性糖尿病性網膜症となり、網膜剥離も合併し視力をほぼ失ったのです。この重症の糖尿病性網膜症での網膜剥離は難しい症例で、世界の標準からみると遅れている日本の大学病院ではもはや手術もできないとされました。』


糖質制限食でインスリンも中止できるくらい、血糖コントロール良好となったのに、重症糖尿病網膜症と網膜剥離で視力低下したのは、高血糖の記憶(過去の高血糖による動脈硬化の消えない借金)のためと思われます。

日本の眼科手術が、世界水準から遅れているとは、初めて知りました。勉強になりました。

日本の大学病院では手術不能と言われた、同級生の「重症糖尿病性網膜症での網膜剥離」に対して、ドイツの仲間と一緒に開発された小切開硝子体手術を実践され、見事視力回復とは素晴らしいです。まさに世界水準のお仕事です。


『普段我々の眼科外来で糖尿病性網膜症が見つかることで、多くの糖尿病が見つかることが多いのです。しかし、網膜症を悪化させないために彼らのDMコントロールが難しい。現実に血糖の上下変動が糖尿病性網膜症を悪化させるのです。

何度も大学の糖尿病専門医に、血糖の上下変動を少なくするように低血糖を起こさせないようにと教育しましたが、ほとんどの内科医はインシュリンや内服薬で血糖を下げればよいんだ、としか考えていません。眼底など分からないのか、どんどん糖尿病性網膜症が悪化します。』


仰有る通りと思います。

従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が必ず生じます。そして食後高血糖を起こさないように強力に薬物治療を行えば低血糖のリスクが大きく増大します。

これでは、糖尿病専門医の治療を受けていても、ご指摘通り糖尿病網膜症は悪化の一途だと思います。


『私は世界の中心のアメリカ眼科学会で最高賞を19回受賞し、国際学科学会の理事や眼科殿堂審査員など世界を指導する立場を経験してきました。多くの手術方法を開発していますが、そんな欧米では指導者である当方でも日本で発表する新しい方法は侮蔑を受け誹謗中傷を受けるのです。

世界の学会では新しい方法で無いと誰も賛辞しませんし尊敬もしません。一方では日本の学会は日本の大学が中心で、新しい方法は必ず無視するか馬鹿にしたがります。日本の大学人が自分の知らない方法を認めると、自分が無能であることを認めることになるとの無意識の恐怖から、無視したり誹謗したりするのです。この為に、常に世界最先端と比べると20年ほどの認識のずれが有るのです。』


「世界の学会では新しい手術方法を賛辞し尊敬するにの対して、日本の学会は日本の大学が中心で、新しい方法は必ず無視するか馬鹿にしたがる。」

これは、お粗末です。

深作先生、日本眼科学会の現状をよくぞ仰有ってくださいました。

自分たちの見栄のために、新しい手術方法を検討することさえ拒否するような態度は、医師として極めて問題であり、結局世界水準の眼科外科治療を受けることができない日本の患者さんが大迷惑を被ります。

世界最先端の治療水準から20年もずれたような眼科外科治療は、誰でも受けたくないと思います。


『例えば欧米の眼科医が驚き絶賛しその功績で私が理事になった「無縫合白内障手術」を世界で最初に発表したエピソードを言います。

最高賞の授賞式で、日本人で初めてのライバルが出来たとアメリカ学会会長から握手を求められたほどの評価を得た方法です。これは、白内障手術後の乱視を無くし術後の社会復帰を2週間ほどから2日程に短縮し術後の合併症をほぼ無くした革新的な方法で、学会で大賞を受けました。

翌年日本の全国的学会で同じ方法を発表すると、誰も意味を理解できないのです。ある大学人が、「最近変わった方法がアメリカで流行っているが単なる名前を売る方法だ」、などと侮蔑するありさまです。』


白内障手術後の乱視を無くし術後の社会復帰を2週間ほどから2日程に短縮し術後の合併症をほぼ無くした革新的な方法「無縫合白内障手術」が、米国学会で大賞を受けたのに、日本の眼科学会では、無視あるいは侮蔑とはひどいです。

私のような、内科医からみても、白内障手術後の乱視を無くし術後の社会復帰を2週間ほどから2日程に短縮し、術後の合併症をほぼ無くした革新的な方法「無縫合白内障手術」と聞いただけでも画期的と思います。


『10年から20年経つと酷い侮蔑をした日本の大学人が反省の言葉も無く、まるで以前から私の方法をやっていたかのごとく発表するのにはブラックジョークなのかと笑えてきます。』

「湿潤療法」の夏井睦先生が、同様のことを仰有っていました。

「傷は消毒するな」に対して、強硬に反対していた大学の医師が、10年くらい経ったら何の自己批判もなく、まるで自分が昔から「湿潤療法」をしていたみたいな本を書いたりすると苦笑いしておられました。


『糖質制限食を患者さんの糖尿病治療に取り入れようと思います。これが糖尿病性網膜症を悪化させる血糖の極端な上下変動や低血糖を防ぐ切り札だと信じるからです。

糖質制限食などにつきご指導をお願いいたします。江部先生の本をさらに追加してレシピなども何冊も購入し、他の当院医師や入院食担当の当院の管理栄養士とも江部先生のご指導を情報共有していきます。』


ありがとうございます。

仰有る通り、「糖質制限食」が、血糖の極端な上下変動や低血糖そして食後高血糖を防ぐ、唯一の糖尿病治療食です。

これらのリスクが断ち切れれば、糖尿病網膜症の予後も良好になると思います。

深作先生のような、世界最高水準の眼科外科医が、糖質制限食を導入して頂けるとは嬉しい限りで、糖尿病患者さんへの朗報です。

今後ともよろしくお願い申し上げます。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
はじめまして。
私の父親が型糖尿病でインスリンを打っています。糖質制限をして白米を控えていました所、寝る前の血糖値が56まで下がることもあるほどになりました。HbA1cも11⇒7.7まで下がりました。

しかしお医者さんにそのことを報告すると「糖質をとらないと血糖値が下がりすぎてしまうのでおかずだけじゃなくてごはんをちゃんと食べてください」と言われました。地元では唯一の糖尿病専門医です。インスリン量を減らしてもらえるかもと期待していたのでがっかりしました。一生インスリンは打たないといけないと言われていたのでここでの色んな情報は希望を見いだせてありがたいですが肝心のお医者さんと話が出来ない事が辛いです。江部先生の本やここでのお話に救われています。いつもありがとうございます
2016/01/19(Tue) 22:01 | URL | ねこ | 【編集
素晴らしいです!!!
江部先生、こんばんは

深作先生、とてもとても素晴らしい先生ですね!!!
もの凄いご支援者ですね!!!

糖尿病学会の重鎮の先生方も
いつまでカロリー制限職食を勧めるのでしょうか?
もう外堀はどんどん埋められてきた感じです。

まあ学会も今、間違っていましたとなると
大変な人数の被害者出した訳ですから
集団訴訟は免れないでしょうし
怖くて誰もそんな事は言い出せない状況という気がします。
世代交代するまで、このまま突っ走るしかないのでしょうね
しかし大変迷惑なのは患者さんです。
その間どんどん合併症になっていく訳ですから

でもご自身が糖尿病なったら、チャッカリ糖質制限食を始めていたりして
血糖値を上げるのは糖質だけだという事を知らない筈はないですから。
2016/01/19(Tue) 23:06 | URL | モン吉 | 【編集
衝撃でした
日本はそれほどまでに、まだ閉鎖的なのですね。
もっと広く活躍してるものと思っていました。
こういった事実を突きつけられると改めて常識を疑いたくなります。
なんか、今の政治のにおいがしますね。
変化を好まないのではなく、変化したくない。
知らないことは恥ずかしいといった気質が本当に利益あることを見逃す・・。
日本の世相なんでしょうか?
とはいえ、活躍されてる方もおられるので救いはあるのですね。

2016/01/20(Wed) 06:43 | URL | クワトロ | 【編集
先生いつもブログの更新ありがとうございます。
先生のブログをみてCペプチド検査というものを知ったのですで、受けてみたいと思いますが、
血液検査でうけることにしたのですが、そのさいは、検査前に食事をとってもいいのでしょうか?
またOGTTとはどこが違うのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
2016/01/20(Wed) 08:05 | URL | たいすけ | 【編集
深作秀春先生にコメント感謝です!!
都内河北 鈴木です。

江部先生、真理ある事には、支持者は増えますね。

深作先生ほどの実力有る支持者が増えている事を知ると、
実害被った私としては江部先生糖質背原理論で糖尿病クスリ服用不要に完治改善したとはいえ、
後遺症眼・脳へ残した私は、信者医者達・病院への怒りが、平常心へ気付かせてもらえ安堵します。
敬具




2016/01/20(Wed) 09:37 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: タイトルなし
ねこ さん

お父上は、インスリンは自己管理されたほうが良いと思います。

通常の糖尿病食から、スーパー糖質制限食に切り替えたら、食前のインスリン単位は1/3以下になります。

血糖自己測定器で検査しながら、低血糖を生じないインスリンの単位に減らしましょう。
2016/01/20(Wed) 13:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 素晴らしいです!!!
モン吉 さん

ありがとうございます。

世界的眼科外科医の深作秀春先生が、糖質制限食賛成ということは
大変心強いです。
2016/01/20(Wed) 13:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 衝撃でした
クワトロ さん

私も眼科の実態を知らなかったので、衝撃でした。
2016/01/20(Wed) 13:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
たいすけ さん

インスリン注射を打っていない人は、普通に血中インスリン濃度を検査すればいいと思います。

インスリン注射を打っている人は、血中インスリンを検査しても不正確なので、血中Cペプチドを調べます。

血中Cペプチド検査をすることで、内因性インスリンがチェックできます。

インスリンはその前駆体(プロインスリン)が膵臓β細胞でつくられ、
分泌直前に酵素によって分解されてインスリンとCペプチド(CPR)それぞれ1分子ずつ生成されます。
したがって、CPRを測定することによって、インスリン分泌能を推測することができます。

OGTTは全く別の検査です。
2016/01/20(Wed) 13:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 深作秀春先生にコメント感謝です!!
都内河北 鈴木 さん

深作秀春先生、心強い味方であり、感謝ですね。
2016/01/20(Wed) 13:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
最近のnews
糖分の摂取も規制化へ? 甘党には厳しい米国の新食事指針

http://kenko100.jp/articles/160119003752/#gsc.tab=0


日本人の糖質制限食のRCT,エネルギー制限食に比べ400kcal抑制

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0120-2
2016/01/20(Wed) 20:44 | URL | 精神科医師A | 【編集
先生、丁寧な回答ありがとうございました。
先生の過去ブログなど、これから拝見していろいろ勉強したいです。
お忙し中本当にありがとうございました。
2016/01/21(Thu) 04:05 | URL | たいすけ | 【編集
先生、コメントありがとうございます。月末に高尾医院を予約させていただいたので新幹線の距離ですがお世話になってキチンとご指導を受けようと思います。
2016/01/23(Sat) 09:37 | URL | ねこ | 【編集
糖尿病性網膜症の増殖膜変化について
福岡は、もりぞの内科院長先生のブログより、深作先生から宗田先生宛てのFBでのつぶやきをご紹介いたします。

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『糖尿病治療後網膜症』
http://ameblo.jp/morizononaika/entry-12157936259.html

宗田哲男先生、いつもお世話になっています。いま国際眼科学会で講演するためにニューヨークから昨日ニューオリーンズに来ました。
 先生のご縁で、同じ光文社の草薙さんからお話をいただき、日本中にある眼科の間違った認識を変えるべく、一般向け書籍を執筆中です。
 宗田哲男先生の、ケトン体が人類を救う、を当地にも持参して再読していました。他の新書に比べて随分と中身が濃いなとあらためて思います。宗田先生のご努力に尊敬と感謝を致します。
 糖尿病性網膜症は増殖膜変化で網膜剥離を起こし失明に繋がる病気ですが、この増殖膜変化はどうも内科医の糖尿病治療の後に増加しているのです。血糖値の激しい上下やインシュリンの何らかの作用で血管壁が破けて出血し、それが新生血管や増殖膜変化になっているのはまず間違いないと思います。つまり、内科医の治療によって糖尿病性網膜症は悪化させられているとしか思えないのです。 
 日本には優秀な眼科外科医がほとんどいないために、増殖性網膜症による網膜剥離は、大学病院や総合病院のような研修施設で手術すると、ほとんどが手術がうまくいかずに失明させられています。増殖性網膜症での網膜剥離は、研修病院での手に負える代物ではないのです。これは研修対処から外し、我々のような海外でも研鑽したり世界と競争して勝ち抜いたような専門家の手術に任せるべきだと思います。
 内科的な糖尿病コントロールは糖質制限でやり、運悪くすでに増殖性変化が進んで網膜剥離になった患者は、我々のような専門家に任せて小切開での硝子体手術で必ず治すのが、現代での理想のような気がします。
 それにしても、毎日毎日、糖尿病により網膜症を起こし、硝子体出血、網膜剥離になった患者さんが全国より来ます。これ以上増やさないためにも、糖質制限、ケトン体栄養生活を広めて頂きたいと思います。
                       深作秀春 (in New Orleans)
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2016/05/20(Fri) 11:12 | URL | 福助 | 【編集
Re: 糖尿病性網膜症の増殖膜変化について
福助さん

情報をありがとうございます。

2016年05月09日 (月)の本ブログ記事
「眼科・深作秀春先生のコメント。糖尿病専門医の治療で網膜症が悪化。」

もご参照頂けば幸いです。
2016/05/20(Fri) 20:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
深作秀春先生新著「視力を失わない生き方 日本の眼科医療は間違いだらけ」
2016/12/12(Mon) 07:00 | URL | らこ | 【編集
Re: 深作秀春先生新著「視力を失わない生き方 日本の眼科医療は間違いだらけ」
らこ さん

コメントありがとうございます。
深作秀春先生新著「視力を失わない生き方 日本の眼科医療は間違いだらけ」
記事にして、応援したいと思います。
2016/12/12(Mon) 07:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
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