隠岐の岩ガキ、タスマニアの牡蛎は、ノロフリー。
こんばんは。

私はかつて、2回ノロウィルスにやられたことがあります。

一回目は、天然物の岩牡蛎で、小料理屋さんでとても美味しく頂きましたが、約48時間後に嘔吐と下痢がありました。

一日で治りましたが、念のため宴会で一緒に食べた10人に聞いたら、ほぼ全員嘔吐と下痢がありましたので、まず間違いなくノロウィルス感染でしょう。

2回目は、某高級ホテルで食べた、帆立貝の焼き物(半生でジューシーでした)であたりました。

やはり48時間後に、いきなり嘔吐と下痢がありました。

こちらも一緒に食べた10数人に確認したところ、3人を除いて、全員が嘔吐と下痢がありあました。

幸い私は、1回の嘔吐と下痢でそのまま治りましたが、なかには3~5日間苦しんで点滴した人達もおられました。

生や半生の二枚貝に関しては、高級ホテルといえども、安心はできませんね。

3人だけ感染しなかったので不思議に思ってホテルに確認したところ、その3人だけは、帆立貝の産地が違っていたのです。

このように、生や半生の二枚貝は、基本的にノロフリーは極めて困難なことを、当時調べて確認しました。

ちなみに、魚介類によるノロウィルス感染症の、8割~10割(年度により、報告に少し差があります)が二枚貝によるものです。

以来、私は10数年、大好きな生の岩牡蛎と生の牡蛎、生の帆立貝の摂取を封印してきました。

しかしながら、近年、事情が好転しました。

1992年、岩ガキ人工採苗が、島根県隠岐島で成功したのです。
その後、研究が進み、養殖技術が確立していきました。

「隠岐のいわがき」ブランド化推進のため、2000年4月、イワガキ生産者・漁協・隠岐4町村および島根県は、「隠岐のいわがきブランド化推進協議会」を結成しました。

隠岐の海は本土から離れ、ノロウィルスがほとんど検出されません。

公表されている2008年から2010年の過去4年間の検査結果及び2011年の出荷前検査及び定期検査結果を全て開いて確認してみたそうですが、やはりノロウイルス遺伝子結果は全てマイナスであり、大腸菌及び一般細菌数においてもほとんどが検出されていません。

つまり隠岐の岩牡蛎なら、生食OKということです。浅学にしてつい最近このことを知りました。
それからは、隠岐の岩牡蠣であれば、生で食べています。

同様に、オーストラリアのタスマニア産の牡蛎もノロフリーです。

オーストラリア・タスマニア島の海にはそもそもノロウイルスが存在しないとされています。

そのタスマニア島の海で養殖した牡蛎はノロフリーなので、生食OKなのです。

オーストラリアでは、日本と対照的に、カキの97%が生食されるそうです。

自然な流れで、生食用に特化した養殖法が発展しました。

タスマニアは北海道を若干小さくしたほどの面積が あるのに、人口はわずか50万 人。

工場排水はなく、生活排水もごく少ないため、食中毒を起こすノ ロウイルスが存在しない「ノロフリー」 のカキができるのです。

タスマニア産の牡蛎、いきつけのレストランで奨められたのですが、一旦、撤退して、自分でネットで調べて大丈夫ということで、次回からは、生ガキをどんどん食べようと思います。

なお、「隠岐の岩ガキ」と「タスマニア産の生ガキ」以外にも、ノロフリーの牡蛎があるという情報をお持ちの方は、是非ご教示いただけば幸いです。

さて、ブログ読者の皆さん、本ブログを読まれて、「隠岐の岩ガキ」と「タスマニア産のカキ」
ここから先は、自己責任で、自分の頭で考えて判断して生で食べるか食べないか、決めていただけば幸いです。

今回の記事は、以下の1)2)3)のサイトを参考にし、一部引用させて頂きました。

1)
財団法人食品分析開発センターSUNATEC
「隠岐のいわがき」取材記(ノロウィルスフリーのカキが見つかった)
http://www.mac.or.jp/mail/110501/02.shtml

2)
隠岐のいわがきブランド化推進協議会 http://oki-iwagaki.com/ 

3)
日本の農林水産業に元気を Agrio 第0023号
2014年8月12日時事通信社 
http://banraisya.co.jp/kanamaru/data/yotei/yotei529.pdf


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
おからクッキー
突然のコメント失礼します。
わたしは昨年糖尿病と診断され3ヶ月が過ぎました。
初めはhba1cは9.0でしが、先生の本と運動により服薬なしで2ヶ月で6.8まで下がりました。
このまま低糖質生活を続けるつもりですが、やはりクッキーなど甘いものが欲しくなります。
インターネットでホオリィの100パーセントおからクッキーというものがありました。
おから100パーセントであれば血糖値上昇は抑えられますか?
2016/01/15(Fri) 19:08 | URL | たぬ | 【編集
リノール酸
厚労省準拠の食事を続けて糖尿人になりかけたN夫 52才です。プチ糖質制限食(蛋白24%、脂質46%、糖質30%)を開始して一月になります。手間を省くために家族と同一のおかずで白米3食のうち2食をチーズ1ピースとナッツ60-70gのカロリーで補っています。ナッツは中国産の落花生は重金属が怖いのとエンゲル係数を抑えるために安かったブルガリア産のひまわりの種4kg(約2か月分)を買ってしまいました。食べ始めて計算して気付いたのですが、ひまわりの種はナッツ類の中で一番 n6系脂肪酸(リノール酸)の割合が高く、70g食べるとこれだけでリノール酸20g摂取してしまいます。その他の食品から10g摂取しているので計30gになります。(亜麻仁油でn3系もなるべく取って比率が 1:4 になるようには努力してますが) リノール酸の上限はカロリー比で10%という記述もあり22gが上限のようです。先生も度々リノール酸は控えるよう言及されてますが、先生の御食事では一日何g摂取されているのか御教授いただくことは可能でしょうか? もっとも先生は既に理想的なバランスを体現されているので計算など不要でデータなどないのかもしれませんが・・・
2016/01/15(Fri) 19:43 | URL | N夫 | 【編集
お礼 ありがとうございました
はじめまして。
今回は先生にお礼をお伝えしたく、コメントさせていただきました。

11月末の健康診断で

HbA1c 12%
血糖値 302(空腹時)

の最悪な結果に、途方にくれていましたところ、先生の著書に出会い、12月1日より本格的にスーパー糖質制限を始めました。
そして、先生のブログで、糖質制限を推奨されている埼玉県鴻巣市のKクリニックを知り、1月8日診察を受け血液検査。結果が出ましたので、ご報告させてください。

HbA1c  7%
血糖値  113(空腹時)

本当に江部先生に感謝しています。
今後は、クリニックに通いながら、更なる改善に頑張って行こうと思います!
素晴らしいクリニックに出会えたのも、江部先生のブログのお陰です。ありがとうございました。

追伸:LDL、中性脂肪、値が下がっていました。
   HDLは逆に上がっていました。

2016/01/15(Fri) 21:22 | URL | asako | 【編集
さすがのグルメドクター
まだ、仕事中です。ちらっと見たつもりが、おなかがグ~!です。
後、30分で、自宅に帰り、「深夜の宴」、今夜は、焼酎のお湯割で、蝦夷シカの自家製燻製を頂く予定です。
生カキは、大好物、例年、センター試験が終わってからということで、まもなく解禁です。
2016/01/15(Fri) 21:48 | URL | 北九州 三島 | 【編集
お久しぶりです
島根県のrosemaryです。隠岐の岩牡蠣を皆さんのお知らせくださってありがとうございます。
隠岐の海産物はとてもおいしいです。希少ですが、隠岐牛という放牧している牛もいます。是非糖質制限の皆様に食べていただきたいです。隠岐牛は島根県人でもそう簡単に入手できません。
2016/01/15(Fri) 22:34 | URL | rosemary | 【編集
Re: おからクッキー
たぬ さん

拙著のご購入ありがとうございます。

ホオリィの100パーセントおからクッキーは、
「1枚あたり約7gで約26kcal
糖質量は1枚あたり約0.8g」

とサイトに書いてあります。
間食として食べるなら、5枚なら、糖質量4gですね。
2016/01/16(Sat) 14:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: リノール酸
N夫 さん

すいません。リノール酸摂取量は計算したことがありません。
ただ、料理の油は、オリーブオイルか、リノール酸の極めて少ないタイプの紅花油を使っています。
そして、料理として鍋が非常に多いので、リノール酸摂取量は少ないほうだと思います。
2016/01/16(Sat) 14:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: リノール酸
些末な質問失礼しました。ひまわりの種を食べ始めた頃から食後しばらくすると20-30分継続する頭痛(頭痛というのは言い過ぎで、ほんの少しの違和感、といった程度)を経験するようになったので、ケトン体の初期の上昇か、リノール酸によるHDL/LDLの割合でも変化したのかと気になった次第です。我が家は元々、大豆製品が大好きでしたので、ナッツやサラダ油をほとんど摂取しなくてもリノール酸10g程度は簡単に達してしまうのです。40日後からは落花生に切替える予定ですので22g程度には収まる予定です。またご報告させていただきます。

2016/01/16(Sat) 15:57 | URL | N夫 | 【編集
Re: お礼 ありがとうございました
asako さん

拙著のご購入、ありがとうございました。

HbA1c 12%      →   7%
血糖値 302(空腹時) →   113(空腹時)


1ヶ月でこれほどの改善とは、ギネスブックものですね。
素晴らしいです。
中性脂肪が下がって、HDL-Cが上昇して、言うことなしですね。


2016/01/16(Sat) 17:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: さすがのグルメドクター
北九州 三島  さん

生カキ、大好物なのですね。

今まで、ノロウィルスにやられたことは、一回もなしですか?
2016/01/16(Sat) 17:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: お久しぶりです
rosemary さん

情報をありがとうございます。
2016/01/16(Sat) 17:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: Re: リノール酸
N夫 さん

22g/日は、リノール酸摂取の上限ですので、もう少し少ない方が良さそうです。
2016/01/16(Sat) 17:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
ちょっと待った

牡蠣って確か、かなりの高糖質ですよね??
2016/01/16(Sat) 18:29 | URL | テツ | 【編集
Re: タイトルなし
テツ さん

中くらいの牡蛎のむき身が20gで、糖質は0.9gですね。

5個食べても、4.5gなので、大丈夫です。
2016/01/17(Sun) 11:32 | URL | ドクター江部 | 【編集
そうだったんですね!
貝類の中でも特に高グリコーゲンと聞いて、敬遠してました。

失礼しました…
2016/01/18(Mon) 19:40 | URL | テツ | 【編集
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