2016年01月03日 (日)
こんばんは。
嬉しいお知らせです。
新潟労災病院消化器内科部長、前川智先生がテレビ出演されます。
NHK Eテレの「チョイス @病気になったとき」という番組です。
テーマが「糖尿病 ~境界型から抜け出そう~」で、糖質制限の重要性を強調されたそうです。
前川先生は、
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という内容の英文論文を書いておられます。(☆☆☆)
放送予定日が2016年1月9日(土)夜8時00分~8時44分(NHK Eテレ)です。
全国の糖質セイゲニストの皆さん、是非視聴していただけば幸いです。
江部康二
以下は、2014年07月01日 (火)の本ブログ記事です。
◇◇◇
糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。
2014年07月01日 (火)
こんばんは。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。
『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。
前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。
日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。
前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。
江部康二
☆☆☆
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
要約
背景
近年では、耐糖能障害(IGT)を有する人の数は世界中で着実に増加している。糖尿病の予防は、公衆衛生、医療、経済学の観点から重要であることは明らかである。近年、低炭水化物食(LCD)は、体重減少及び血糖コントロールに有用であることが報告されたが、LCDのIGTへの効果についての情報は存在しない。私たちは、IGTに対するLCDに焦点を当てた7日間の院内教育プログラムを計画した。
方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。
結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。
結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。
嬉しいお知らせです。
新潟労災病院消化器内科部長、前川智先生がテレビ出演されます。
NHK Eテレの「チョイス @病気になったとき」という番組です。
テーマが「糖尿病 ~境界型から抜け出そう~」で、糖質制限の重要性を強調されたそうです。
前川先生は、
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という内容の英文論文を書いておられます。(☆☆☆)
放送予定日が2016年1月9日(土)夜8時00分~8時44分(NHK Eテレ)です。
全国の糖質セイゲニストの皆さん、是非視聴していただけば幸いです。
江部康二
以下は、2014年07月01日 (火)の本ブログ記事です。
◇◇◇
糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。
2014年07月01日 (火)
こんばんは。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。
『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。
前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。
日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。
前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。
江部康二
☆☆☆
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
要約
背景
近年では、耐糖能障害(IGT)を有する人の数は世界中で着実に増加している。糖尿病の予防は、公衆衛生、医療、経済学の観点から重要であることは明らかである。近年、低炭水化物食(LCD)は、体重減少及び血糖コントロールに有用であることが報告されたが、LCDのIGTへの効果についての情報は存在しない。私たちは、IGTに対するLCDに焦点を当てた7日間の院内教育プログラムを計画した。
方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。
結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。
結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。
どんだけあるの!「○○ダイエット」の歴史をGoogleトレンドで振り返る
http://healthcare.itmedia.co.jp/hc/articles/1601/04/news006.html
20. 糖質制限ダイエット
2011年頃から現在に至るまで人気を集め続けているこの方法は、高雄病院の理事長である江部康二医師が提唱した、糖尿病治療法。糖尿病患者だけでなく、肥満やメタボリックシンドロームの人にも良い食事療法として話題になり、現在も検索数の多いダイエット法です。糖質の多い米やパンなどの主食を抜いておかずを中心に食べることで、食後血糖値を上昇させないのが狙いです。
http://healthcare.itmedia.co.jp/hc/articles/1601/04/news006.html
20. 糖質制限ダイエット
2011年頃から現在に至るまで人気を集め続けているこの方法は、高雄病院の理事長である江部康二医師が提唱した、糖尿病治療法。糖尿病患者だけでなく、肥満やメタボリックシンドロームの人にも良い食事療法として話題になり、現在も検索数の多いダイエット法です。糖質の多い米やパンなどの主食を抜いておかずを中心に食べることで、食後血糖値を上昇させないのが狙いです。
2016/01/04(Mon) 10:53 | URL | 精神科医師A | 【編集】
福岡のワイン試飲会でご挨拶させていただいた者です。
4ヶ月前は血液検査で肝機能の値が悪く、血糖値も高く、このままでは入院だよ。とまでお医者さんに言われたのですが、スーパー糖質制限で10キロほど痩せましたので、再度血液検査をしてきました。すると、肝機能の値は全て正常で、血糖値も正常範囲に収まっていました。ちなみに先日は朝、食事をした後でしたが(お豆腐、卵、ハム、葉物野菜など)、全く血糖値が上がっていなくて、びっくりしたほどです。案じていた、コレステロールの値もまったく異常なしで、ほっとひと安心しました。
これからも糖質制限を続けていこうと思います。江部先生、本当にありがとうございます。
4ヶ月前は血液検査で肝機能の値が悪く、血糖値も高く、このままでは入院だよ。とまでお医者さんに言われたのですが、スーパー糖質制限で10キロほど痩せましたので、再度血液検査をしてきました。すると、肝機能の値は全て正常で、血糖値も正常範囲に収まっていました。ちなみに先日は朝、食事をした後でしたが(お豆腐、卵、ハム、葉物野菜など)、全く血糖値が上がっていなくて、びっくりしたほどです。案じていた、コレステロールの値もまったく異常なしで、ほっとひと安心しました。
これからも糖質制限を続けていこうと思います。江部先生、本当にありがとうございます。
2016/01/05(Tue) 19:06 | URL | トミ | 【編集】
トミ さん
良かったですね。
良かったですね。
2016/01/05(Tue) 20:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
| ホーム |