前川智先生がNHKテレビ出演。糖質制限食が糖尿病を予防する。
こんばんは。

嬉しいお知らせです。

新潟労災病院消化器内科部長、前川智先生がテレビ出演されます。

NHK Eテレの「チョイス @病気になったとき」という番組です。

テーマが「糖尿病 ~境界型から抜け出そう~」で、糖質制限の重要性を強調されたそうです。

前川先生は、

『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』

という内容の英文論文を書いておられます。

放送予定日が来年の1月9日(土)夜8時00分~8時44分(NHK Eテレ)です。

全国の糖質セイゲニストの皆さん、是非視聴していただけば幸いです。


江部康二


以下は、2014年07月01日 (火)の本ブログ記事です。

◇◇◇
糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。
2014年07月01日 (火)

こんばんは。

新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた

「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」

と題した英文論文がPubMedに掲載されました。

Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。

『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』

という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。

『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』


糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。

前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。

日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。

前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。


江部康二


☆☆☆
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3

「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」

要約

背景
近年では、耐糖能障害(IGT)を有する人の数は世界中で着実に増加している。糖尿病の予防は、公衆衛生、医療、経済学の観点から重要であることは明らかである。近年、低炭水化物食(LCD)は、体重​​減少及び血糖コントロール​​に有用であることが報告されたが、LCDのIGTへの効果についての情報は存在しない。私たちは、IGTに対するLCDに焦点を当てた7日間の院内教育プログラムを計画した。

方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。

結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。

結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
前川智先生がNHKテレビ出演。
私、新潟在住です。
新潟にも糖質制限の先生がいらっしゃるんですね。
うれしいです。
2015/12/25(Fri) 23:00 | URL | なおこ | 【編集
以前のこの番組では
糖尿患者さんが病院の指導通りのメニューとして
カレーにカボチャの煮つけに…と目が点になった記憶があります。

糖質制限に懐疑的な方々が新年から心機一転できるような内容を希望です。
流れは確実に変わってきていると思いますが
先生が強調された部分が変な風に編集されないといいですね。
江部先生情報ありがとうございました。
2015/12/26(Sat) 00:10 | URL | ゆう | 【編集
抜毛で悩んでいます
はじめまして。
先生の著書を購入し、糖質制限を始め4ヶ月になります。

私はダイエットスタート時BMIが42の重度の肥満の30代前半の女です。

糖尿病ではないのですが、ストレスと空腹に耐える事がないダイエット法として私には糖質制限が合っていたようで4ヶ月で16kg減量しました。

それが最近、シャンプーをすると指に何10本も抜けた髪が絡み排水溝のフタが毎回悲惨な事になります。

以前先生のブログ内で脱毛が改善したという方を何人か拝見したのですが、私は逆に脱毛が始まってしまいました。

なぜ脱毛が始まったのでしょうか?まだまだ肥満なので糖質制限は続ける予定なのですが、続けても大丈夫でしょうか?
脱毛に関して何か治療をしないと治らないでしょうか?
質問ばかりですみません。
2015/12/26(Sat) 16:38 | URL | みお | 【編集
Re: 抜毛で悩んでいます
みお さん

拙著のご購入ありがとうございます。

減量成功はいいのですが、髪の毛が抜けるようなら
低カロリー過ぎる可能性があります。

厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」は摂取するようにしましょう。
2015/12/26(Sat) 18:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
アルコール摂取時には糖質が必要?

http://s.ameblo.jp/healthy-pass/entry-12051106067.html

上記のブログで、アルコール摂取時には糖質が必要だと論じており、以下の研究結果をあげています。

アルコール摂取時には、一定量の糖質を摂取することが脂肪肝防止、そして体脂肪増加防止に繋がるか気になります。
2015/12/27(Sun) 09:29 | URL | あらら | 【編集
抜け毛
私は糖尿病ではありませんが数年前から徐々に糖質制限を始めて、最近約二年間はスーパー糖質制限に慣れてきました。
今では米、パン、果物、菓子、麺類を見ても食べたいと思わなくなっています。
体重は減少し皮下脂肪は爪先でなんとかつまめる程度です。
抜け毛についてですが糖質制限前と比べて、糖質制限中は毎日驚くほど抜けるようになりました。ちなみにシャンプーはここ5年間使っていません。お湯で流す程度です。
で、薄毛になっているかというとそうではなく、髪は太く濃くなっています。
私も最初は「ハゲるのか?」と心配してましたが二年間ちかくハゲていく様子がありません。
もしかしたら髪の成長サイクルが糖質制限によって早くなっているんじゃないかと勝手に想像しています。
スーパー糖質制限を始めてからカラダはいつも温かく肌は吹出物もなくカラダは締まり高校生当時の体型になりました。52歳ですがかなり若く見られるようになりました。
話が脱線しましたが、糖質制限中の大量の抜け毛がハゲにつながるとはいえないように実感しています。
ちなみにカラダも石鹸で洗わなくなって5年間になりました。
会社内やお客様に体臭を指摘されたことはありません。
カミさんも「なにも臭わない」と言ってます。
御参考になれば。
2015/12/27(Sun) 18:07 | URL | ぽんた | 【編集
Re: アルコール摂取時には糖質が必要?
あらら さん

そのブログ、根拠は
1998 年のラットの実験の論文ですので、ほとんど無意味と思います。
ラットの本来の主食は穀物であり、ヒトの本来の食事は糖質制限食ですので、
ラットを使ってヒトの食事の研究をすること自体が無理があります。

ヒト脂肪肝の最大の元凶は、糖質の頻回・過剰摂取です。
アルコール摂取も、単独であるていど脂肪肝のリスクとなります。
それだけのことです。
2015/12/27(Sun) 19:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
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