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ケトン体は安全なエネルギー源。子供の糖質制限は?
【15/12/12 MAKI

こんばんわ

こんばんわ!!
ケトン体が人類を救う 読ませていただきました!!
江部先生のお名前が沢山出てきて改めて先生のおかげで沢山の方が救われていること感謝しています。

私はカウンセラーをしていますが、先生の糖質制限を参考にさせて頂きながら糖質制限の素晴らしさを日々感じながら仕事をさせて頂いています。

多くの方が糖質制限で心身の健康を取り戻されているんですよ。
先生の沢山の書籍のおかげですね!!

そこで先生は、子供の糖質制限についてはどう思われますか?

私の経験ですと、低血糖がある場合でも、大人は糖質制限で改善されますが、子供はある程度糖質を取らないと心か安定しない子が多いように思います。

先生どう思われますか? 】



MAKIさん
宗田哲男先生のご著書
「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」
(光文社新書) 新書




が、 2015年11月17日に刊行されました。

この本を読めば、長年のケトン体に対する誤解は速やかに解消します。

ケトン体は胎児や新生児の重要なエネルギー源であることが宗田先生のご研究により明らかとなりました。

インスリン作用さえあるていど保たれていれば、ケトン体が一般的な基準値より高値でも生理的な現象であり、極めて安全です。

<ケトン体の中で、βヒドロキシ酪酸の値。>
2014年、2015年日本病態栄養学会における宗田医師らの発表。
*胎児の胎盤(絨毛間液)の平均βヒドロキシ酪酸値、平均1730μmol/L(58検体)
*新生児の血中平均βヒドロキシ酪酸値は、 平均240.4μmol/L(312例、生後4日)
*胎盤組織液の平均βヒドロキシ酪酸値は2235.0μmol/L、臍帯血は平均779.2μmol/L (分娩時60検体)
☆成人の現行の基準値は、 βヒドロキシ酪酸値は85 μmol/L以下。


このように胎児胎盤のβヒドロキシ酪酸値は、成人の基準値の20~50倍が通常の数値ということが、研究により明らかになりました。

生後4日目の新生児においても、βヒドロキシ酪酸値は成人の基準値の3倍~10倍です。

胎児や新生児においては、生理的に高値が当たり前のケトン体です。

そのケトン体高値が成人に危険ということはあり得ないと言えます。

危険という意味では、唯一「糖尿病ケトアシドーシス」だけは重篤な病状ですが、これは『インスリン作用欠落』という特殊な病態があるとき以外は発症しません。

「生理的ケトーシス」と「病理的糖尿病ケトアシドーシス」は、全く異なるということを認識しなくてはなりません。

さて子供の糖質制限食ですが、健康度を高める最も有力な方法と思います。

北九州市の三島塾の塾長である三島学氏は、希望する生徒さん達に「糖質制限食」を提供して、大きな成果をあげておられます。

*食後の眠気がなくなり、学習効果が高まる。
*偏差値が上昇。
*集中力が高まる。
*ADHD的症状が改善。
*多動が改善。
*アレルギー症状が改善


など、様々な効果が、確実に得られています。

逆に言えば、子供の様々な好ましくない症状の多くが「糖質の頻回・過剰摂取による血糖変動幅の増大」に伴う心理的不安定が元凶の可能性が高いのです。

一方、学校給食(糖質たっぷり)もありますが、教員や学校とバトルをして、給食を中止する必要まではないと思います。

しかし、子供達においても、糖質を意識して、家ではおかず中心にして先に食べて、主食を減らすとかの工夫で健康度は高まると思います。

勿論、子供達が糖質制限食をして血中ケトン体が高値となっても、上述のように「生理的ケトーシス」なので何の問題もありません。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
たがしゅうブログより
「こどもは少食でなく多食でよい」

http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
2015/12/13(Sun) 21:21 | URL | 精神科医師A | 【編集
栄養と料理
<文献1>

栄養と料理 2015年12月号
「血糖値をめぐる栄養学」 女子栄養大学教授 本田佳子

P81
…なぜなら、体内で脳と赤血球は 糖質を分解したブドウ糖でないと エネルギーとして利用できないからです。それを補うためには、最低でも1日に糖質100〜130gが必要です。


<文献2>

日本人の食事摂取基準(2015)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html

◇炭水化物(P144)

ぶどう糖の必要量は少なくとも100g/日と推定され、すなわち、消化性炭水化物の最低必要量はおよそ100g/日と推定される。しかし、これは真に必要な最低量を意味するも のではない。肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、脂肪組織から放出された グリセロールを利用して糖新生を行い、血中にぶどう糖を供給するからである。


  □  □

本田佳子氏は病態栄養学会(2016年1月)の会長だが、参加する意欲は消え失せた。食事摂取基準の内容すら理解できていないのでは、と耳を疑う。

戦前の「栄養と料理」を読んだほうがよっぽど勉強になる

http://eiyotoryoris.jp/eiyotoryori/keyword/searchArticle.do?keyword=\u7cd6\u5c3f\u75c5
2015/12/13(Sun) 22:26 | URL | 精神科医師A | 【編集
ありがとうございます!!
先生、こんばんわ
コメントを取り上げていただきありがとうございます!!驚きました(*^_^*)!!
これからも自信をもって糖質制限をカウンセリングで提案していきますね!!
子供の場合学校給食が問題ですね、、、乳製品などと違い、お米やパンなどを除去というのは一番難しく理解されないようですね

普通に糖質を取っていた方が糖質制限を始めた場合、肝臓からの新糖生がスムーズにいくようになるまでどのくらいの時間がかかるものなのですか?大人と子供では差がありますか?

今、先生の書籍 ”心を変えれば健康になれる! ―アドラー心理学で病気も良くなる”を拝読しています。読み進めるのが楽しみです!!
2015/12/13(Sun) 22:35 | URL | MAKI | 【編集
Re: たがしゅうブログより
精神科医師A さん

たがしゅうさんのブログ読んでみます。
2015/12/14(Mon) 16:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 栄養と料理
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
2015/12/14(Mon) 16:32 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ありがとうございます!!
MAKI さん

普通に糖質を摂取している人でも、
睡眠時などの長時間の空腹時は、誰でも糖新生しています。

すなわち、全ての人類は、毎日糖新生しているのです。

糖質制限食実践中の人は、糖新生が、さらに活発になるということです。
2015/12/14(Mon) 16:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
子どもの食育に関して
こんにちは。
ブログを拝見し、日々、新たな発見をしております。
ところで、子どもの食育に関しては先生はどのようなお考えをお持ちなのかお聞きしたいです。
というのも、若いママ友達に糖質制限の話をしたら子どもは無理ではないかとの疑問を頂きました。
私も、子どもの成長発達過程において、環境も含めるとご飯やパン、麺類などは排除しずらいのではないかと考えます。また子どもの場合、大人と違って活動量も多いように感じますが…
それらを含めますと、幼児〜学童期〜青年期と身体が発達していく過程においては糖質の摂取はどのようにすればよいのでしょうか。
ママさん達からは「子どもにはバランスの良いものを食べさせたい」と言われました。要するに主食がないなんてありえないということだと思いますが…
先生のお考えをお聞きできれば幸いです。
2015/12/14(Mon) 22:05 | URL | 保健師 TK | 【編集
Re: 子どもの食育に関して
保健師 TK さん

人類は700万年間は、狩猟・採集で穀物はなしですので
子供の糖質制限は、全く問題ないと思います。
一方、学校給食など社会的なこともあるので、現実には糖質制限が困難な側面もあると思います。

2015年12月13日 (日)の本ブログ記事
「ケトン体は安全なエネルギー源。子供の糖質制限は?」

をご参照いただけば幸いです。
2015/12/15(Tue) 09:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
食べない生活10日間
江部先生こんにちは

10日間食べない生活を続けてみました。

口に入れるものは水分のみです。
水分は水・コーヒ(パルスイートカロリー0とクリーム入り)・緑茶です。
アルコールはNGです。

開始時、身長170cm・体重55.5kg、BMIが19なので50kgを切ることは危険と判断し、期間を10日間としました。

以下、体重・血糖値・血圧の推移です。

開始 12/5  
体重  血糖値 血圧

1 12/5 55.5 110 126
2 12/6 55.0 83 131
3 12/7 54.0 71 117
4 12/8 53.0 80 117
5 12/9 52.0 83 117
6 12/10 51.5 95 115
7 12/11 51.5 89 120
8 12/12 51.0 89 122
9 12/13 50.5 73 126
10 12/14 50.0 76 126

生活は、いつもと同じに行動しました。
低血糖の症状はありません。
体重は1日500gくらい減るようです。
食べたい気持ちはありましたが、我慢できないほどの空腹感はありませんでした。
睡眠は十分とれました。

10日間の糖質はコーヒークリーム入り(1日3杯)だけです。
脳は正常に動いていて、むしろ活性化しているようです。
低血糖もおきませんので、糖新生も正常に行われたようです。
私の総ケトン体は普段でも4000~5000ありますが、ケトアシドーシスは起きていません。
今日、病院で検診を受けてきます。

本田圭子教授も糖質制限をやってみるか、何も食べない生活をやってみたらいかがでしょうか。

そして、ハーパー・ストライヤー・リッピンコットの生化学の中から、ケトン体の項目を索引から探して、読んでみるべきでしょう。
2015/12/15(Tue) 10:12 | URL | オスティナート | 【編集
Re: 食べない生活10日間
オスティナート さん

総ケトン体が、普段でも4000~5000ある人は
断食も楽にできると思います。

また50kgを切らないという判断もよいと思います。

検診の結果をまたコメントいただけば幸いです。


2015/12/15(Tue) 11:08 | URL | ドクター江部 | 【編集
物凄く勝手な御願い
毎回ブログで勉強中の調理師です。糖質制限二年目花粉症の軽減と体重の減少体調は最高です。糖尿を患う母にも薦めて二十年飲み続けた薬とももうすぐお別れ出来そうです。先日豚皮揚げの会に参加して高尾病院にお手伝いに行かれている北郷先生にお会いして、かねてからの念願の高尾病院の給食室の見学の夢が実現するのではと予感してしまいました。北郷先生にもお願いしましたが、勝手な御願いでご迷惑おかけしてはとメールしてしまいました。東京都立川市に住む京都出身の53才の老人施設調理師です。よろしくお願いいたします。
2015/12/16(Wed) 10:39 | URL | ポンタ | 【編集
Re: 物凄く勝手な御願い
ポンタ さん

高雄病院のホームページのほうの Eメールアドレスに、

給食室見学希望ということで、連絡していただけば幸いです。
2015/12/16(Wed) 14:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
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