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<糖質制限食に関するお知らせ・お願い・ご注意など> 2015年11月
【糖質制限食を実践される時のご注意】

糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。

これを糖新生といいます。

診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。

進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示されました。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。

「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」


これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。


なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の

男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
              男性                  女性
15-17才        2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。


そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。

米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。

これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。


【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


<江部康二著 参考図書>


理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
中性脂肪とコレステロール
江部先生こんにちは

先生のブログ毎日楽しみにしています。
お名前が何度も出て来る『ケトン体が人類を救う』も読破したばかりです。

健康診断が返ってきまして、結果、2次検診の文字がありました。( ゚Д゚)?

【結果】
172.3cm/67.8kg
BMI 22.8
血圧 111/79

血糖 94
HbA1c 5.2

クレアチニン 0.80
尿素窒素 10.7

HDL 53
LDL 211★これで2次検診
中性脂肪 35

AST 18
ALT 11
γ-GTP 16
ALP 199.0
ZTT 5.1
総蛋白 7.7
LDH 159
総ビリルビン 0.7
A/G 1.96

尿酸 5.8

先生の推奨する、スーパー糖質制限の日もありますが、
持病もありませんし、外食の日は気にせず食べます。

先生の過去のブログを読む限りでは、中性脂肪が低いので、
時間がたてば、HDLが上がり、LDLが落ち着いてくるという認識です。

私が間違っているかもしれませんので、
ご指導と復習を兼ねて再度ブログにてご教示いただければ幸いです。

私は、常日頃、周囲に糖質制限をしていると公言しているので、
私が健康診断に引っかかり、会社の同僚に誤解を与えてしまいかねず
懸念しております。

宜しくお願い致します。

以上 2015/11/22 イナガキ
2015/11/22(Sun) 16:11 | URL | イナガキ | 【編集
経口血糖降下剤を服用しています。
江部先生

11月12日に「糖質制限食で血糖値が改善したのに心筋梗塞に。何故?再発予防は」との題名で先生からご回答をいただいたコバタケです。
今回は経口血糖降下剤について質問させていただきます。
心筋梗塞で入院した病院では血糖値が標準値を超えていたためテヌリアという薬を服用しました(1ヶ月)。次にリハビリのため移った病院ではジャヌビア錠50mgを1日1錠服用しました(5ヶ月)。今年4月末退院後、自宅近くの病院からはグラクティブ錠50mgを1日1錠処方されております。
入院した病院と次に移った病院での病院食はご飯が主食でした。
退院後自宅生活を始めて現在7ヶ月になります。
最初の入院から現在まで低血糖に陥ったことはありませんが、今後要注意でしょうか?
なお、病院ではご飯を主食とした食事でしたが、退院後自宅では炭水化物は無しで、肉、魚、野菜、チーズ、ナッツ
数粒/食の食生活をしております。醤油など調味料に含まれる糖類だけしか糖質は摂取しておりません。
2015/11/23(Mon) 07:05 | URL | コバタケ | 【編集
Re: 中性脂肪とコレステロール
イナガキ さん

中性脂肪が低めで、HDLコレステロールがしっかりある時は
善玉のLDLコレステロールが多くなります。

中性脂肪が多くてHDLコレステロールが低値のときは、
小粒子LDLや酸化LDLコレステロールという悪玉が増えて危険なのです。

詳しくは、扉ページのコレステロールの項をご参照いただけば幸いです。
2015/11/23(Mon) 09:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 経口血糖降下剤を服用しています。
コバタケ さん

じゃヌビアなどは、いずれもDPP-4阻害剤という範疇の内服薬です。
これらは、SU剤とは違い、低血糖は起こしにくいです。

今後、スーパー糖質制限食で、血糖コントロール良好となれば、
グラクティブも中止できると思いますよ。
2015/11/23(Mon) 09:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
早速ありがとうございました
早速のご回答ありがとうございました。安心しました。
2015/11/23(Mon) 09:43 | URL | コバタケ | 【編集
妊娠糖尿病
こんにちは。今年6月に妊娠糖尿病での糖質制限そしてケトン体について相談のコメントをした者です。
今日無事に2820グラムの女の子を出産しました。私自身の体重も5、5キロ増えただけで何も問題なく出産できました。
本当に江別先生、宗田先生のお陰です。
出産後のブドウ糖の検査は不安ですが今後も糖質制限での生活を続けていこうと思うので怖くはありません。
ありがとうございました🎵
2015/11/23(Mon) 14:14 | URL | まな | 【編集
三ヶ月経って
先生の本に出会い、少しずつではありますが糖質制限を行い三ヶ月ほど、たちました。お陰様で悩まされていた便秘も時間の経過に伴い解消され以前よりも良い便になっています。悩みと言えばやはり、ピーナッツ。ついつい食べ過ぎてしまいます。そのためかどうかは、わかりませんが、血液検査で、カリウムが5.1という値で引っかかりました。納豆、豆腐を、食べる量も増えたせいかもしれませんが、少し気になるところです。とは言え体重も減り、マラソンも楽に走れるようになり、快調です。まだまだ炭水化物の、誘惑には負けることがありますが、根気よく続けて行きます!
2015/11/23(Mon) 18:40 | URL | もりさん | 【編集
身体のエネルギー源について
栄養学のエネルギーの考え方は不明な点が多々あるのですが、糖質・タンパク質は1gあたり4キロカロリー、脂質は1gあたり9キロカロリー、アルコールは1gあたり7キロカロリーと言われています、その中でケトン体のエネルギー量は不明なのでしょうか?

もし不明であっても、脂質のエネルギーはケトン体も含めて考えてしまうと9キロカロリー以上ということになると思うのですが…
脂肪酸の代謝によるエネルギー産生とその際に生じるのがケトン体という理解でおりますので、エネルギーが追加されてしまうという概念でよろしいのでしょうか。

またエネルギー利用の際、ケトン体と血糖が混在した場合、ケトン体が優先されやすいので、糖新生によるアミノ酸の消耗が抑えられることや、血糖のエネルギー利用の解糖系は赤血球などに限定されるという効果も期待できるのでしょうか?
MTCオイルを摂取するとアルブミン値の上昇が期待できるという情報がありますので、ケトン体が関与しているのかな、と考えております。
2015/11/24(Tue) 09:19 | URL | 糖尿人の息子 | 【編集
先生、私は悪化しているのでしょうか?
昨日、お弁当を頂いて、職場の方々と食べないといけなかったので、食べてしまいました。
内容は、天ぷら(さつまいも、れんこん、いんげん、えび、なす)お蕎麦、サラダでした。
全て食べてしまいました。
結果2時間後、200という初めての数値の高さに驚きを隠せず、昨晩から泣いて落ち込んでいます。
自分が悪いのですが、境界型から糖尿病に移行してしまったのではないかと考えるとパニックになり、泣いてしまうの繰り返しです。
情けないです。
長時間の運転で、睡眠不足と疲れもあり、また長期で糖質制限をしていると、糖質をとったさいに血糖値があがりやすいとは聞いたことがあるのですが、それにしてもあがりすぎだと動揺を隠しきれません。
病院へ行ったほうがいいのでしょうか?
どうしたらよいのか、夫も長期の出張でおらず、毎日子供と二人きりなので、不安で不安でたまりません。
よろしくお願い致します。
2015/11/24(Tue) 10:48 | URL | 柚姫 | 【編集
江部先生はじめましてこんにちは。
自分は糖質制限(三食主食なし、果物や甘いお菓子禁止)を始めて、10日くらい経つのですが、
最初3日間くらい甘いものやご飯が食べたくてどうしようもなかったのですが、だんだんその欲求がなくなってきました。
けれども今度はここ二、三日精神的に不安定で普段なら気にならないことで怒ったり不安になったり恐怖を感じたりしていて、なおかつ体がだるくてとても疲れやすい状態です。
時間が経てば改善されるものなのでしょうか?
もしよろしければ教えてくださると大変ありがたいです。
2015/11/24(Tue) 12:47 | URL | きむ | 【編集
Re: 妊娠糖尿病
まな さん

赤ちゃん誕生、おめでとうございます。
体重コントロールも良好で安産で良かったですね。

出産後の75g経口ブドウ糖負荷試験の前の3日間は150g/日の糖質を食べて検査に臨みましょう。
その後また糖質制限に戻せばいいと思います。

3日間の150g/日の糖質くらいで、身体悪影響が出るようなことはありませんので。
2015/11/24(Tue) 15:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 三ヶ月経って
もりさん

拙著の御購入、ありがとうございます。
体調もマラソンも好調で良かったです。

カリウムですが、赤血球の溶血で高値となります。
採血するとき、陰圧の強い試験管で行うと、陰圧のせいで赤血球が壊れることがあります。
臨床上時々経験します。

その場合、陰圧の試験管を使用せずに、採血すればいいと思います。
2015/11/24(Tue) 15:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 身体のエネルギー源について
糖尿人の息子 さん

脂質が分解代謝されてケトン体となりますので、脂質のエネルギー量は9キロカロリーでよいと思います。

スーパー糖質制限食の場合は、糖質摂取が少ないので、ステーキを食べている最中にも
肝臓でアミノ酸などから糖新生をすると考えられます。
それにより、赤血球のための血糖値を維持します。
糖新生にエネルギーを使うので、糖質制限食で減量しやすいのだと思います。
2015/11/24(Tue) 15:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
柚姫 さん

「天ぷら(さつまいも、れんこん、いんげん)とお蕎麦」

これはかなり大量の糖質摂取ですね。

今回のデータでは、糖尿病型となりますが、
糖質制限食なら、正常血糖値となりますので、心配ないと思います。

「長時間の運転で、睡眠不足と疲れもあり、また長期で糖質制限」
これも関与していると思います。

血糖自己測定器を持っておられるようですので、
早朝空腹時血糖値と糖質制限食時の食後血糖値を測定されてはどうでしょう。

2015/11/24(Tue) 15:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
きむ さん

摂取カロリー不足にご注意ください。
脂質と蛋白質は充分量摂取して、厚生労働省のいう「推定必要エネルギー量」は確保してください。
2015/11/24(Tue) 15:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生ありがとうございます。
糖尿病になっているのですか…。
早朝空腹時血糖はいつも70台で、今朝75、食後1時間45分後で95でした。(都合で2時間がはかれそうになかったので。)
糖質量は20くらいだったと思います。

2015/11/24(Tue) 20:49 | URL | 柚姫 | 【編集
江部先生お返事ありがとうございます。
脂質・蛋白質は主食を食べない分十分に
確保している状態(おそらく推定エネルギー量より多めにとってるほど)ですがやはり精神的に不安定です。
一時的なものだと考えられるでのしょうか?

ちなみに糖質制限を始める前は米を一日二合以上、毎日果物など甘いものを大量に食べていたので、その反動でしょうか?
もしよろしければ、また答えていただけるとありがたいです。
2015/11/24(Tue) 23:45 | URL | きむ | 【編集
Re: タイトルなし
柚姫 さん

糖質量が20gで、
食前75mg、食後1時間45分95mgなら
とてもいいですね。

1gの糖質が、1mg血糖を上昇させています。

糖質40gくらいまでは、何の問題もなさそうです。
蕎麦の糖質量は多いですよ。
2015/11/25(Wed) 07:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
きむ さん

炭水化物依存症レベルの人は、慣れるまでいろいろ不快な症状がでる可能性があると思います。

ニコチン依存症、アルコール依存食ほどではないとしても、脱却に手こずるのは、構造的には、同じようなものです。

糖質10~20g以下のスーパー糖質制限ではなくて
プチかスタンダードから開始するとか
糖質30~40g摂取する緩やかなものから開始するとかで
ゆっくり慣れていけば良いと思います。
2015/11/25(Wed) 07:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生ありがとうございます。
お忙しいのにご迷惑おかけしました。
今朝は早朝空腹時が61でした。
低血糖の症状は全くないのですが、大丈夫でしょうか?
本当にいつもありがとうございます。
2015/11/25(Wed) 10:17 | URL | 柚姫 | 【編集
Re: タイトルなし
柚姫 さん

血糖値が60gm/dl以下で、何らかの症状があるときに「低血糖」と定義されます。

61mg/dlでも、症状がなければ低血糖とはいいません。

血糖値が60mg/dlくらいで、症状のない人は結構おられますよ。
2015/11/25(Wed) 10:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生ありがとうございました。
二人きりでパニックになる時もありましたが、安心する事が出来、今はほっとしています。
本当にいつもありがとうございます。
2015/11/25(Wed) 14:12 | URL | 柚姫 | 【編集
江部先生お答えいただきありがとうございました。
もう少し今の糖質制限やってみて
本当にダメそうになったら
先生のおっしゃるように制限を緩くしてみようと
思います。
2015/11/25(Wed) 21:50 | URL | きむ | 【編集
こんにちは。
江部先生

こんにちは。いつもブログ楽しく拝読しています。自身が1型糖尿病の30歳女性です。1型なので勿論インスリンは必要ですが、糖質制限をしているのでコントロールは良好、まだ自己分泌もあるということも助け、A1Cはいつも5%前後です。
今回は私のことではなく生後6ヶ月の息子のことでとても心配なことがありメールさせて頂きました。ノイローゼ気味になっているのは承知でご相談させて頂きます。
息子を妊娠中に1型を発症した為、お腹の息子は大丈夫かと、先日どうしてもいても立ってもいられなくなり息子の朝一の血糖値を測定しました。数値は102でした。母乳を明け方4時位に少し飲んだ後、7時の測定です。健常者なはずなのに、驚きました。(私は、夜中は血糖値いつも低いので母乳の糖分が多いことは考えられません)それからというものの心配になり、息子の血糖値を数回測ってみたところ、空腹時(頻回に授乳してるので食後3時間半程度)で90後半~100ちょっと位。食後(離乳食 重湯等糖質約8g程度)少しと母乳を、飲み終わって40分126。また、別の日の食後(離乳食 重湯糖質約8g程度)、ミルク120ml(炭水化物約8g程度)129という数値でした。その後2時間値で110前後に落ち着きました。糖尿病の数値ではありませんが、ネットで、乳児の血糖値は80~100に収まる、また、子供は特に空腹時血糖値が低い、という記事を見てから、心配で心配でたまりません。計算すると1gの糖質で、約2mg血糖値が上昇している計算になります。
家族は、完全に私がノイローゼだと言いますが、どうしても、糖尿病の私の息子だということが頭から離れず気になってしまいます。上記の数値は気にすることのない数値でしょうか。0歳児の血糖値について、ネットで探しても情報が少なく、本当に心配です..。
個人的に無理矢理楽観的に考えるとすると、仮説として、
①赤ちゃんは成長ホルモンが物凄いので、血糖も上がりやすいのでは。
②0歳児の血糖についてあまり統計的にデータも少なく(大人と子供の血糖平均は同じだとネットでは散見されますが、0歳児については見つけられませんでした)、実は結構高いケースもあるのではないか。

生後6ヶ月発症だとすると間違いなく2型ではなく1型糖尿病なので、もし1型だとすれば数値から緩徐進行型だと思います。子供が緩徐進行型1型糖尿病の初期かと懸念するることは、明日交通事故に合うかもしれないと思うくらい天文学的であることは承知ですが、どうしてもこの糖質量での血糖の上がり具合、空腹時血糖値がいつも100を超えている数値に心配してしまいます。夜も眠れません。藁にすがる思いでコメントさせて頂きました..。
2015/12/13(Sun) 14:04 | URL | ミント | 【編集
Re: こんにちは。
ミント さん

詳しくは、小児科の医師に相談していただくのが良いと思います。
私も赤ちゃんの血糖値に関しては知識がありません。
空腹時血糖値100mgについても、小児科の医師にご相談ください。

「1gの糖質で、約2mg血糖値が上昇している計算」

体重が64kgの成人の2型糖尿病で、1gの糖質が3mg血糖値を上昇です。
体重が64kgの成人の正常人で、1gの糖質が0.6~1mgくらい血糖値を上昇させます。
赤ちゃんは体重が少ないので、成人と同じ計算ではありません。
例えば体重が32kgの小児の糖尿病患者なら、1gの糖質が6mg血糖値を上昇させる計算となります。

それから、1型糖尿病が心配ということなら、小児科で抗GAD抗体やHbA1cや血糖値を調べてみましょう。
それらが、正常なら、1型糖尿病ではないと思います。
2015/12/13(Sun) 18:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
有難うございます。
江部先生

お返事有難うございます。小児科に相談...その通りですよね。親の精神状態を心配されそうで、勇気が出ないのですが本当に心配で限界になったら行こうと思います。
その後授乳と授乳の間5時間空いたので完全に空腹時だと思い測定してみたところ、87でした。何とか正常内だと思いましたので、一旦様子見したいと思います。

1gの糖質についての血糖の上がり具合のご教授、有難う御座います。
息子は今8kg程度です。
楽観視するならば、もし息子が現実的にはあり得ませんが2型糖尿病の場合、1gの糖質で12mg血糖値を上げる計算になりますね。1型糖尿病の場合は更にもっと跳ね上がる計算になりますね。(勿論、いずれにしてもそこまでは上がらないと思いますが)
正常人の式に当てはめても、単純に0.6mg〜0.9mg×4上がる計算、とはならないと思いますが、もしかしたら大人の正常人よりは血糖値は上がりやすいのかもしれない、と思うことにします。
また緩徐進行型1型糖尿病の初期にたまたま気づいてしまったのかも、という天文学的なことを疑っていてはキリがないので、もう少しポジティブに考えたいと思います。
いずれにせよ、140を超えてから危機意識を感じたいと思います。
赤ちゃんの血糖値を測った等というおかしな親のコメントに返信を下さり、感謝致します。
先生の著書楽しく拝読しています。糖質制限.comにはいつもお世話になっております。
糖質制限の食事のときと、通常の外食の食事のときとでは超速効型インスリンの量が4倍も変わります。はじめはパンやパスタ、お米が大好きなので糖質制限など自分には出来るわけがないと思っていましたが、今は様々な工夫によって楽しく出来ています。これからもスーパー、とまではいきませんが、糖質制限頑張っていきたいです。
2015/12/14(Mon) 08:22 | URL | ミント | 【編集
肝硬変と糖尿病でも糖質制限食 した~い!
初めまして、68歳の主婦です。「ケトン体が人類を救う」の本を読み、3食糖質制限を実施して5日たち、希望に胸を躍らせて、江部先生の「食品別糖質量ハンドブック」を購入しました。とっ!肝硬変の人は適さない!?肝硬変でもC型肝炎ウイルスも除去し肝機能は正常値になり、eGFRは116.4です。2年半前に糖尿病が発覚して病院の指導のもと正常値になりましたが、日々の努力に虚しさを感じて・・・体重は5日で1.5kg減りましたが力が湧いてきます。25日に主治医に相談はしますが、続けるつもりです。
2016/05/21(Sat) 21:52 | URL | ミセスヤマダ | 【編集
Re: 肝硬変と糖尿病でも糖質制限食 した~い!
ミセスヤマダ さん

糖新生能力が残っていれば、肝硬変でも糖質制限食OKです。

進行した肝硬変で糖新生能力が低下している場合は適応となりません。
2016/05/22(Sun) 21:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
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