糖質制限食を始めてLDL-Cが増えたが・・・。
【15/11/07 キース

LDLコレステロールについて

こんばんは、春には質問にお答えいただき有難うございました。    
      
さて今月61歳になりますが、2014年9月より糖質制限食を始め、一年数ヶ月後の現在、週2日はスーパー、
他はスタンダード~プチ(時々はめをはずし暴食しますが)といった食生活です。  
健康に大きな問題はありません。

ところが今年10月に受けた健康診断の多くの項目の内、ただ一つLDLコレステロールのみが204で、脂質異常症、要治療と判定されました。
HDLコレステロール、トリグリセライドは正常でした。

2014 5月21日の先生の御説明では、菜食中心の人が糖質制限した場合のパターンとのことですが、私の糖質制限以前は、食事に少しは気配りしておりましたが、時々暴食するなどし、菜食や何らかの健康食を取ったことはありません。  
      
今回の質問は、糖質制限前の食事が、菜食の人のようにコレステロールが少なくない場合も、LDLコレステロールの値は高くなるのでしょうか。
また、1~3年で肝臓の調整によって元に戻るのでしょうか。
ご多忙のところ、宜しくお願い致します。】



おはようございます。

キースさんから、「糖質制限食を始めてLDL-Cが増えたが・・・」というコメント・質問をいただきました。

キース さん、スーパー糖質制限食実践者は、ほとんどの場合、1~3年で、全ての検査データが基準値となります。
私の外来の患者さんも同様です。

2015年10月20日 (火)の本ブログ記事
「江部康二の検査データ及び糖質制限食実践時の検査データの推移。」

をご参照いただけば幸いです。

それから、多くの人において、糖質制限前と糖質制限後では、当然糖質制限後の方が食材からのコレステロール摂取は増えると思います。

その場合は、一旦LDL-Cが増えると思います。
菜食主義の場合は、その差が顕著という意味です。

HDL-Cと中性脂肪が正常なら、LDL-Cが高値でも、それは善玉の良いLDL-Cであり、悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは少ないので、動脈硬化へのリスクの心配はないと思います。

普通の大きさのLDL-Cは、肝臓から末梢組織に細胞膜の原料であるコレステロールを運んで行きます。

HDL-Cは、末梢組織で細胞膜の原料となったあと余ったコレステロールを肝臓まで回収しています。

つまり、小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは身体には要らない悪玉ですが、普通の大きさのLDL-Cは人体に必要不可欠な大切な物質なので善玉なのです。

「HDL-Cが運び、LDL-Cが回収する」ということで、両者とも人体に必要なのです。

このまま、できればスーパー糖質制限症を続ければ、徐々に基準値になると思います。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cにつきまして
いつもすごく勉強させていただいてます。
自分自身も糖質制限から二年経過していますが、確かにLDLが280となっており、少しだけ心配していたところです。HDLとTGは正常なので、今回のことで安心しました。
ちなみにですが、採血や検査で

悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-C

を測定することは可能なのでしょうか…?
もしそのオーダーが分かれば、採血で把握できて安心なのですが…。
なければまったく構いません。もしありましたらお教え頂ければ幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。
2015/11/08(Sun) 09:07 | URL | けい | 【編集
11月9日発売
栄養と料理 2015年12月号

http://www.eiyo21.com/eiyo/detail00105.shtml

「血糖値をめぐる食べ方 ウソ? ホント?」



…戦前の「栄養と料理」と、読み比べてみましょう

http://eiyotoryoris.jp/eiyotoryori/keyword/searchArticle.do?keyword=\u7cd6\u5c3f\u75c5
2015/11/08(Sun) 12:11 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cにつきまして
けい さん

私も検査してみたいのですが、
悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-C に関して、
実用に値するほどの精度の検査がないのが現状です。

2015/11/08(Sun) 12:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます。
ご回答本当にありがとうございます。
そうだったのですね…。承りました。
いつも本当にありがとうございます。心から応援しております。
2015/11/08(Sun) 12:47 | URL | けい | 【編集
LDLコレステロールについて
さっそくのご返答、本当に有難うございます。
 ご面倒ですが、もう一点お教えいただきたいのです。今年3月に、スーパーを続けると体重が減少し続けることをご報告した際、「一回の糖質量40g」×3回/日のアドバイスを受けましたが、仕事等の事情で、前のcommentで説明したような食事になっております。脂質は多く取っています。
 先程のお答えの最後に「・・・ できればスーパー糖質制限食を続ければ・・・」とありましたが、今の私の食生活でも数値は1~3年で戻るでしょうか。薬剤の服用は考えておりません。宜しくお願い致します。
2015/11/08(Sun) 13:44 | URL | キース | 【編集
私もLDLが増えたタイプです
糖質制限を始めて、急激に増加しました。
今までの知識が邪魔をして怖がったものです。
今でも高い部類で、160前後、HDLが110前後、中性脂肪が45といった具合です。
まもなく4年目に突入しようというところです。
結果的に、私はそういうタイプの人種か・・と思っております。
というのも、情報に振り回されていては、ただ不安が増すだけでした。
だから、自分の身体に聞くことにしました。
調子がいいのか悪いのか。
それが判断基準です。
今でも医者に行けば、コレステロールが高いので注意を受けますが、無視。
私はよくいうのですが、身体パフォーマンスはかなり高いと思います。
改善したものが多いですからね。
歯ぐきからの出血、逆流性食道炎のような症状が全くなくなりました。
身体のだるさもないです。
つまりは調子がいいのです。
後は、寿命に任せるしかないですね。
この調子のよいまま行って、ポクッとわからなくなれば最高でしょうか。
そんな感じで日々を楽しんでます、はい。

2015/11/08(Sun) 14:51 | URL | クワトロ | 【編集
Re: LDLコレステロールについて
キース さん

個人差があるので、一人一人のことは、よくわかりません。

ただ、肝臓が、コレステロールの生産を調整していくことは間違いないです。

信頼度の高い、研究(米国閉経女性5万人を8年間)で、
「低脂肪(低コレステロール)群(脂質摂取比率20%)」と「普通の食事群(脂肪の摂取比率37~38%)」
を比較して8年後、
コレステロール値には差はありませんでした。
2015/11/08(Sun) 18:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
私は糖質制限前からLDLが180くらいあり中性脂肪も160くらいあったのですが、制限して中性脂肪は正常化、HDLも増えました。LDLは変わらず高いですが、心臓のctや頸動脈エコー、四肢の動脈検査をしても何の異常もないですしいたって元気です。まだ一年弱なので徐々に減ってくると思うのですが、減らないなら減らないでとくに問題ないんじゃないかと思っています。
2015/11/08(Sun) 19:53 | URL | ひで | 【編集
MEC食の本
健康 2015年12月号

http://www.st-infos.co.jp/tabid/97/Default.aspx

【肉・卵・チーズ】で51㎏やせてヘモグロビンA1cはどんどん下がった
2015/11/08(Sun) 21:25 | URL | 精神科医師A | 【編集
不安です…
糖質制限を行って一ヶ月近くたっていますが、痩せる気配が一向にありません。
炭水化物は絶対にとってませんし、根菜類や果物も一切とってません。
心当たりは、醤油やポン酢を調味料として使っていたことと、ソーセージをよく食べてたことくらいです。
体脂肪率が微動だにしてないのです。
体臭がきつくなったり、頭痛がしたりということもありません。(便秘にはなってますが…)
上手くやれているんでしょうか…
2015/11/09(Mon) 02:30 | URL | きき | 【編集
Re: タイトルなし
ひで さん

「中性脂肪は正常化、HDLも増えました。」
「心臓のctや頸動脈エコー、四肢の動脈検査をしても何の異常もない」

このデータなら、善玉のLDL-Cなので、経過をみられて問題ないと思います。
2015/11/09(Mon) 07:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: MEC食の本
精神科医師A さん

51kgとはすごいですね。
2015/11/09(Mon) 07:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 不安です…
きき さん

適正体重には個人差があります。
BMIが20以上、25未満で、その人の体調がよい体重が適正体重です。

ききさんが、すでに適正体重なら、糖質制限食でも体重は減りません。
2015/11/09(Mon) 07:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
高コレステロール
江部先生、こんばんは。

私は、糖尿病ではなく、数年前にアクロメガリーで手術をしたため、その後、定期的に血液生化学検査をしています。また、年に一度、ホルモン関係の検査をしています。
本日、定期検査日だったのですが、やはり気になるのはコレステロールです。
糖質制限前の去年、制限後2ヶ月後の本年7月、本日の値です。

      昨年  糖質制限2ヶ月後 制限半年後(本日)
TG(mg/dL)  55    56        36
HDL(mg/dL)  71    92        104
LDL(mg/dL)  117    154        197

医師からは、「LDLが異常に高値です。HDLも高値なので、大丈夫という見解もありますが、やはりLDLがここまで高いと問題という見解もあります。薬を飲みますか?」と言われました。

私は、糖質制限をしているとは言いませんでしたが、「経過観察でお願いします。」と言いました。たしかに、LDLが200になると、少し気になるところですが、先生のブログを読んでいるため、TGが低値であることやLDLとHDLとの比をみれば、それほど気にすることは無いと思っています。とくにHDLが高値であるのは糖質制限の効果と思っています。
とは言え、次の検査で同様な検査値であれば、薬を処方されてしまうのではないかと思っています。

次の検査は1月ですが、通常の検査に加え、下垂体の検査の一環として、75gOGTTが予定されています。以前の先生のブログでは、数日前より炭水化物を摂取したほうがよいとのことでした。

以上を踏まえ、12月になった時点で、1月の検査まで、糖質制限を標準からプチに変更しよう考えています。

原疾患に糖尿病がないのであれば、一時的なプチ制限でも糖質制限の意義はあるでしょうか?

お忙しかと思いますが、コメントをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
2015/11/09(Mon) 19:42 | URL | じょん | 【編集
Re: 高コレステロール
じょん さん

TG:36 HDL:104 と素晴らしいデータです。
こえRなら、LDL-Cも、普通の大きさの善玉ですので、全く問題ないので、経過観察でOKです。

「原疾患に糖尿病がないのであれば、一時的なプチ制限でも糖質制限の意義はあるでしょうか? 」

意義はありますので大丈夫です。
2015/11/10(Tue) 21:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます。
江部先生、どうもありがとうございます。
自分なりに工夫をして、糖質制限を続けていこうと思います。
2015/11/10(Tue) 21:59 | URL | じょん | 【編集
LDLコレステロールの増加
今日は。色々と御指導いただき、感謝致しております。11/26で62歳になりましたが、糖質制限食を始め、2年を超えました。現在は週2日スーパー、他はスタンダード~プチ(時々超えることあり)(記念日は暴食あり)といった食生活で す。さて、H28.11/20の健診結果をH27.10/11の
前回分と比較しますと、〔HDLコレステロールが125→140と増加、LDLコレステロールが204
→291と増加、トリグリセライドが36→35と減少、HbAlc(NGSP)が5.2→5.1と減少、循環器検査異常なし、血圧(122-80)→(117-75)と下降、動脈硬化度検査(血管年齢)異常なし〕といった内容でした。肝臓によるコレステロール生産調整で、LDLコレステロールが下降するものと思っていたのですが、逆にかなり増加し、判定は「脂質異常、食事療法など治療必要」とのことです。卵、ナッツ、ココナッツオイル、チーズを一般的な量より多く摂っていますが、脂質の摂取量を減らすべきでしょうか。あるいはこのままでよろしいでしょうか。
 また、健診であと一つ異常があり、血清アミラーゼが125→155と増加しており、「再検」と判定されました。これは糖質制限食と関係があるのでしょうか。それから再検は高雄病院でしていただけるのでしょうか。年末御多忙とは存じますが、お教えいただけますでしょうか。宜しくお願い致します。








2016/12/18(Sun) 08:43 | URL | キース | 【編集
Re: LDLコレステロールの増加
キース さん

〔HDLコレステロールが125→140と増加、LDLコレステロールが204
→291と増加、トリグリセライドが36→35と減少、HbAlc(NGSP)が5.2→5.1と減少、循環器検査異常なし、血圧(122-80)→(117-75)と下降、動脈硬化度検査(血管年齢)異常なし〕


このデータなら、LDLコレステロールは、大きさが標準の善いLDLコレステロールと考えられます。
すなわち、悪玉の小粒子LDLコレステロールと真の悪玉の酸化LDLコレステロールは少ないので、
私は大丈夫と思います。

肝臓がコレステロールの製造調整をするのですが、調整期間に関しては個人差が大きいです。

もし気になれば、頸動脈エコーと心臓のマルチスライスCTを検査して、
画像的に動脈硬化や狭窄がないことを確認すれば、確実に安心です。
画像診断は、高雄病院ではなく、循環器の専門病院がいいです。

アミラーゼは、誤差範囲です。
2016/12/18(Sun) 18:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
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