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2015/9/27(日) 『糖質制限食講演会 in 富山』 のご案内です。
こんにちは。

久しぶりに富山での糖質制限食講演会です。

演題:「炭水化物を減らして健康に!
~糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病~」


今回は、時間に余裕があるので、講演が90分間、質疑応答が30分間、とたっぷりとりました。

いつもやや早口で喋ってしまうのですが、今回は、以下の内容を分かりやすく、ゆっくりとお話しようと思います。

 「脂肪悪玉説」、「カロリー至 上主義」、「脳のエネルギー源 はブドウ糖だけ」といった従来の常識は、現在根底から覆ってい ます。

例えば全米結構調査、1971年と2000年の統計で、脂肪摂取比率は低下しているのに、肥満は倍増していたのです。

さらにニューイングランド・ ジャーナルの2008年の論文 で、カロリー制限ありの脂肪制限食と地中海食、カロリー制限なしの糖質制限食の3者の効果 を比較検討した結果、糖質制限食が最も体重を減少させ、 HDLコレステロールを増加させたことが明らかとなりました。

糖質制限食実践により、食事中にも常に脂肪が燃 え、肥満ホルモン・インスリンの追加分泌はごく少量で済み、 肝臓でアミノ酸などから糖新生 が行われエネルギーを消費し、体重減少につながります。

米国糖尿病学会によれば、食べ物が消化・吸収さ れたあと、糖質は直接血糖値に影響を与えますが、タンパク質・脂質は与えません。

動脈硬化のリス クとなるグルコーススパイク (急激な食後高血糖)を生じる のは糖質だけです。

また酸化 ストレスの元となる一日平均 血糖変動幅を悪化させるのも糖 質だけです。

糖質制限食なら食後高血糖は生じず、平均血糖 変動幅は速やかに改善します。

一 方カロリー制限をしても糖質を 摂取すれば必ず食後高血糖を生 じ、平均血糖変動幅増大を招き、酸化ストレスが亢進します。

2型糖尿病高雄病院入院患者さんにおいて、同一カロリーにそろえ た従来の糖尿病食(高糖質食)と糖質制限食における血糖の日内変動を比較検討してみました。

その結果、糖質制限食では従来の 糖尿病食(高糖質食)に比べ、顕著な食後血糖降下効果が認められました。

人類700万年の進化と食生活 について考察してみました。

さらに食前 と食後の血糖変動幅の観点から人 類の食生活を3段階にわけて考察しました。

糖尿病・メタボ以外の生活習慣病とがん、日本人の5大疾病、4大死因と糖質制限食についても検討しました。


本講演会は、富山県鍼灸マッサージ師会主催の県民公開講座で入場無料ですので、富山や北陸の糖尿人、メタボ人の方々、そして生活習慣病予防に興味がある方、どんどんご参加いただけば幸いです。


江部康二


☆☆☆

以下、富山県鍼灸マッサージ師会からのお知らせです。

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(公社)富山県鍼灸マッサージ師会主催
第6回 県民公開講座

日時: 平成27年9月27日 (日)14:00~

場所: 富山県総合福祉会館サンシップとやま 1階福祉ホール
    富山市安住町5-21

演題:「炭水化物を減らして健康に!
~糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病~」

講師:江部康二
入場無料

※予約・整理券等必要ありません。
  当日会場においでいただき、受付をお済ませください。

(問い合わせ先:076-434-3314 河合)

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テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
医学的根拠
こんばんは。
今日、本屋で『「糖質制限」は危険!』という本を見つけました。中を見る気にもならなかったのですが、最近は個人の経験や感覚による健康本が多いように感じています。この本がそうかどうかはわかりませんが、なんとなく腹立たしく思ったので記載いたします。
私が以前読んだ「医学的根拠とは何か(岩波新書):津田敏秀著」では、医学的根拠を次の3つに分類しています。
1)医師としての個人的な経験 を重視する「直感派」
2)動物実験や遺伝子実験など生物学的研究を重視する「メカニズム派」
3)統 計学の方法論を用いて人間のデータを定量的に分析した結果を重視する「数量化派」

私自身は、それまでは「メカニズム派」的な考えだったのですが、この本を読んでからは1)や2)も大切ですが、医学的なエビデンスは様々な要因が複雑に絡み合っているので、3)の立場が必要と思っています。一番良いのは、交絡を断ち切ることができる無作為化比較試験ができればいいと思うのですが、お金もかかるし、現実には難しいのだと思います。でも、疫学調査でもきっちりデザインされたものであれば、医学的根拠として強いことが言えると思います。

この点で、江部先生は糖質制限の有用性について疫学調査を含む臨床試験の結果を示していただけるので納得しています。
これからも発信をよろしくお願いいたします。
2015/09/21(Mon) 19:26 | URL | じょん | 【編集
江部先生こんばんは。
質問させて下さい。
第一子を、妊娠糖尿病後無事に出産し、産後の今も境界型なのですが、第二子を希望する場合、糖質制限をしていても、また妊娠して出産となると、次は境界型から糖尿病に移行するケースも考えられるのでしょうか?
2015/09/21(Mon) 21:40 | URL | のろま | 【編集
調味料の材料について
はじめまして
いつも江部先生のブログで糖質制限について勉強させていただいております。
さて、今回先生に人工甘味料について質問させてください。
最近、糖質制限食のレパートリーを増やすために糖質オフの調味料探しをしておりましたところ、糖質制限.comに糖質オフのケチャップ、ソースが販売されていることを知りました!!(ちょっとお値段は高いようでしたが…)
ケチャップとソースが使えるのであれば、料理の幅もとても広がります!

そこで、同調味料の原材料を見ておりましたところ、「アセスルファムK」、「スクラロース」という人工甘味料が含まれていることがわかりました。
糖質制限.com以外で販売されている糖質オフの調味料にも、もれなくこれらが含まれているようです。

素人ながらに調べてみると、これらの人工甘味料は健康リスクが非常に高い物質とのことですが、摂取しても問題ないのでしょうか?

パルスイートに含まれているアスパルテームも危険な物質であることが分かって、私が信じている甘味料は「エリスリトール」だけになってしまってます…

先生から大丈夫だといっていただければ、安心できます。
2015/09/21(Mon) 22:51 | URL | よもぎ | 【編集
Re: タイトルなし
のろま さん

妊娠糖尿病の人が出産後糖尿病になるかどうかは個人差があり、確率の問題でもあります。
ともあれ、妊娠中に糖質制限食を実践していれば、インスリンなしで
血糖コントロール良好が保てると思います。
また出産後も糖質制限食を続ける限りは、糖尿病発症はないと思います。

「2012年09月13日 (木)の本ブログ記事
妊娠糖尿病と糖質制限食・・・産後の検査」


もご参照いただけば幸いです。
2015/09/22(Tue) 12:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 調味料の材料について
よもぎ さん


「アセスルファムK」、「スクラロース」、「アスパルテーム」
などの、米国食品医薬品庁(FDA)や日本の厚生労働省が認可している
人工甘味料は、常用量なら心配ないと思います。

2015年07月21日 (火)の本ブログ記事
「人工甘味料の許容量と安全性。1日許容摂取量(ADI)とは?」


2015年08月27日 (木)
「人工甘味料の定期摂取は糖質セイゲニストにはリスクにならない可能性大。」


もご参照いただけば、幸いです。

論理的にではなく、感覚的に人工甘味料が嫌な場合は
「ラカントS」なら、<エリスリトール+羅漢果エキス>なので全部天然に存在する成分ですね。
2015/09/22(Tue) 13:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
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