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臨床上役に立つ「インスリン分泌指標」「インスリン抵抗性指標」
【15/09/03 あじさい

教えてください

ブドウ糖負荷試験の結果ですが、
GTT血糖前・・・139
GTT血糖30・・・235
GTT血糖60・・187
GTT血糖120・・162
インスリン前・・4.25
インスリン30・・100
で、
インスリン分泌指数は1.00>0.4
HOMA-β・・20.1%・・20%以下でインスリン治療、40~70%
HOMA-R・・1.46<1.73
でした。

発見が早かったため、2か月に一回測っているHbA1cは6.3ぐらいで、薬物投与は受けていません。空腹時血糖値は毎回126をやや超えたぐらいです。今回、インスリン分泌指数もHOMA-Rも正常で、HOMA-βだけが、20.1%と低かったのは、どういったものなのでしょうか?医師から全く説明がなく困っています。HOMA-βが20.1を切るとインスリン治療と聞き、すごく恐ろしいです。ローカーボしようかと考えています。どうか、ご回答お願いいたします。】


こんばんは。

あじさいさんから、HOMA-R、HOMA-βなどの意味について、コメント・質問を頂きました。

あじさい さんの
空腹時血糖値は139mg/dlで糖尿病型です。
GTTの2時間値は162mg/dlで境界型です。

HOMA-βは、空腹時血糖値が130mg/dl以下であると正確ですが、超えると不正確です。

つまり、今回のあじさいさんのHOMA-βは、信頼度がやや低いです。

従って、今回は、HOMA-Rとインスリン分泌指数が参考になります。

インスリン前・・4.25
インスリン30・・100


あじさいさんは自分の内因性インスリンはしっかり分泌されているので、スーパー糖質制限食で、薬なしで、コントロール良好となると思います。


☆☆☆

以下、参考までに、臨床上役に立つインスリン分泌指標、インスリン抵抗性指標をまとめてみます。


インスリン分泌指標
HOMA-β
<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/mL)/(空腹時血糖値(mg/dL)-63)>
空腹時の検査であるが経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関する。
空腹時血糖値130mg以下なら信頼度高い。
正常値:40-60
30%以下は軽度、15%以下は顕著なインスリン分泌低下。
インスリン使用中の患者には使えない。

SUIT指数
空腹時CPR(ng/ml)×1485/<空腹時血糖値(mg/dl)-61.8>
50%以下は軽度、20%以下は顕著なインスリン分泌低下。
30%以下だとインスリン治療が必要。

Cペプチドインデックス(CPI)
空腹時CPR(ng/ml)×100/空腹時血糖値(mg/dl)
1.2以上は正常。0.8以下でインスリン分泌低下。
1.2以上の場合は食事や経口薬治療、0.8未満の場合はインスリン療法を選択。
空腹時血糖値140mg/dl以上なら、CPIのほうが、HOMA-βやSUIT指数より信頼度が高い。


インスリン分泌指数
インスリン追加分泌のうち初期追加分泌能はインスリン分泌指数で見る。
Insulinogenic index(⊿IRI/⊿BS)
=(負荷後30分IRI値-負荷後IRI値)/ (負荷後30分血糖値-負荷前血糖値)
0.4以上は初期追加分泌能維持。2型では0.3以下が多い。


インスリン抵抗性指標
HOMA-R
<HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405 >
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
空腹時血糖値140mg以下なら信頼度高い。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
インスリン注射
江部先生 こんにちは。
 糖尿病暦40年以上の88歳の父がおりますが、最近血糖値のコントロールが難しくなって、いろいろと調べているうちにこちらの先生のサイトにたどり着き、神様に出会ったように感動しております。
 血糖値のコントロールが思わしくないため、専門医のいる病院に変えて診ていただいております。いろいろな経過を経て、糖尿病の薬としてはテネリア錠20mgを朝食後に2錠。グルファスト錠5mgを朝夕食直前に1錠、ボグリボースOD錠0.3mgを朝夕食直前1錠。そして先週からランタスXRソロスターを夕食前に4単位打ち始めました。この他に朝は、降圧剤バルサルタン80mg、認知症の薬ドネペジル塩酸塩OD錠5mgを1錠ずつ飲んでいます。この投薬を開始する前のHbA1cは9.7、食後約3時間後の血糖値166、C-ペプチド 前 1.9でした。肝機能の数値はすべて基準内で赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトリックが基準値よりも少し低めです。クレアチニンは1.46、尿酸7.8と高めでe-GFR は35.5です。尿たんぱくはマイナスです。自分で血糖値の測定をはじめ、1週間で約100くらいまで下がり、喜んでおりますが、先生のブログを拝見しましたところ、C-ペプチドが0.8未満の場合にインスリン注射の対象とあったような気がしますが、父の場合はどうなのでしょうか? インスリン注射を決める前に、まあ高齢なこともあるのでこのまま投薬で様子を見ることもできると、言われましたが、この夏体重が2kgほど減っているので、それを言いましたところ、では注射をしたほうがよいでしょう、と言われました。また、先生のこのサイトにたどり着く前に、いろいろな書籍などで糖質制限がよいと知り、主食は某コンビニの低糖パンに切り替え、トマトなど甘い野菜を止めました。その成果が出たのかは定かではありませんが、この1回前の検査では血糖値は300ほどありました。ただ、気になるのは、クレアチニンが前回(1.3)よりも上がっていることです。できれば、糖質制限を続けてインスリンをしなくてよいようにしたいのですが、今の父の腎機能でたんぱく質を増やせるかが心配です。担当の糖尿病専門医は、極端な糖質制限、たんぱく質を増やすことは良くない、との意見です。また、現在便秘ぎみになってしまっているので、1食だけ玄米食にすることも考えています。
 お忙しいところ、誠に恐縮ですが、以上インスリン注射の妥当性と糖質制限食を勧められるかについて、アドバイスをいただけましたら幸いです。何卒、よろしくお願い申し上げます。もし糖質制限食でいけるようならば、糖質制限ドットコムを利用させていただきたいと思っております。
2016/10/22(Sat) 12:04 | URL | 悩める娘 | 【編集
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