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人工甘味料の定期摂取は糖質セイゲニストにはリスクにならない可能性大。
こんばんは。

前回の記事は、何が言いたいか焦点がやや、わかりにくいところがあったと思います。

従いまして、今回の記事は 、人工甘味料を定期的摂取したときのリスクに関しての考察に絞って整理してみました。

2015年7月22日のブログ記事では

『人工甘味料飲料を定期的に摂取すると、砂糖摂取と同程度に肥満・2型糖尿病・メタボリックシンドローム・心血管イベントリスクを高める恐れがあるので、やめた方がいいようです。』

と、そのときの私の見解を述べました。

しかしその根拠となる Trends in Endocrinology & Metabolism(TEM)に掲載された論文(☆)は、

糖質を普通に摂取している集団において、
A)人工甘味料飲料水定期摂取グループ
B)砂糖飲料水定期摂取グループ
C)甘味飲料を定期摂取していないグループ
A)B)C)の3グループを比較研究したものです。

私自身、サントリーオールフリー350ml缶(アセスルファムKを含有)を、夏は毎日のように定期摂取していますが、スーパー糖質制限食実践中なので、肥満・2型糖尿病・メタボリックシンドロームなどのリスクは全くないと思います。

あくまでも私見ですが、糖質セイゲニストにおいては、人工甘味料飲料水を定期的に、通常量(350ml×1~3回/日)とか摂取しても肥満しないし、2型糖尿病にもならないし、メタボにも心筋梗塞にもならないと思います。

このように、人工甘味料飲料を定期的に摂取して、肥満・2型糖尿病・メタボリックシンドローム・心血管イベントリスクを高める恐れがあるのは、普通に糖質を摂取している人における話と思います。


さて上述の

「ノンカロリー人工甘味料は、予想に反して代謝を障害し疾患リスクを増加させる」

という人工甘味料に関する総説論文に関して検討してみましょう。

Trends in Endocrinology & Metabolism(TEM)に掲載された論文(☆)です。

TEMの2012年のインパクトファクターは8.901ですのでなかなかの医学雑誌です。

まず、人工甘味料のみでは、インスリンやインクレチン分泌が促進されることはないことが記載されています。

人工甘味料を直接胃や腸に注入しても、通常の食後に起こるホルモン(インスリンやGLP-1のようなインクレチン)分泌の急性変化は起きないことが知られているとのことです。

しかし、人工甘味料飲料が、体重減少に役立ったり、2型糖尿病・メタボリックシンドローム・心血管イベントを防止したりするといった証拠はほとんど得られていないし、人工甘味料飲料を定期的に摂取している人は、そうでない人よりそれらの疾患のリスクが上昇するとのことです。

そのリスクの増加は、従来の砂糖による飲料と同程度だそうです。

TEM掲載論文(☆)の結論です。

1)人工甘味料は、インスリンを追加分泌させない。
2)しかし、人工甘味料飲料を定期的に摂取すると、肥満・2型糖尿病・メタボリックシンドローム・心血管イベントリスクを
  高める恐れがある。
3)飲料以外に含まれる人工甘味料が、どのような影響を及ぼすかは、はっきりしていない。

少なくとも、糖質を普通に食べている人においては、人工甘味料清涼飲料水を毎日飲んだりするのは、辞めた方がいいようですね。

一方、あくまでも私見ですが

糖質セイゲニストに関しては、人工甘味料飲料を定期的に常用量を摂取しいても、肥満・2型糖尿病・メタボリックシンドローム・心血管イベントリスクを高める恐れはないと思います。

スーパー糖質制限食そのものが、「肥満・2型糖尿病・メタボリックシンドローム・心血管イベント」のリスクを大幅に減らしています。

あとは、読者の皆さん、人工甘味料や人工甘味料飲料に関しては、自分で考えて、自己責任でお願いします。 m(_ _)m


江部康二



(☆)

Artificial sweeteners produce the counterintuitive effect of inducing metabolic derangements.

Susan E. Swithers

Trends in Endocrinology & Metabolism, Volume 24, Issue 9, 431-441, 11 July 2013
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ご相談です
記事に直接関係のないことですが、方法がわからずこちらに失礼致します。

2014年4月頃に、コメント欄にて肝硬変を患っている状態での糖質制限について相談にのっていただいた者です。(私は患者の娘です)
検査データを見ていただき、糖質制限可とのことでお返事をいただきました。
その節はお世話になりました。
この度、再度ご質問したいことがありコメントさせていただきました。

その後、肝生検を行いましたが肝硬変の原因は不明。心肥大、足の浮腫でQOLも下がるため利尿剤を開始しましたが、口渇に耐えられず果物やアイスを摂取することが多く、今年4月から血糖値が上昇。現在HbA1cが11.9となり、9月7日より1ヶ月入院しインシュリンの開始を勧められています。
そんな状況になっているとは知らず数ヶ月経過してしまいました。
母も事の重大さに気がつき、以前行っていたスーパー糖質制限を再開を希望していますが、主治医の理解はなく、入院に持ち込まれそうです。
娘の私としても、母の判断だけで糖質制限をすることに不安があるので、管理下で糖質制限をすることを望んでいます。
私は京都市内在住ですので、田舎の母を呼び寄せ高雄病院に入院させていただきたいと考えているのですが、母の肝臓の状態は糖質制限が可能か再度教えていただきたくコメントしました。
前回同様、検査データをコメント欄に掲載してもよろしいでしょうか?
糖質制限可能であれば、すぐにでも紹介状を貰い、高雄病院への入院手続きをとりたいと思っています。
今後も肝硬変については主治医にお世話にならなければならないので、娘の近くで入院したいという口実で紹介してもらうつもりです。

このような形で大変失礼とは思いますが、よろしくお願い致します。
もし他の手順を踏んだ方がよければ、教えて下さい。
2015/08/27(Thu) 19:41 | URL | おゆ | 【編集
3ヶ月で15キロ痩せました!
初めまして、山下と申します。

先生の著書をきっかけに糖質を起点とする弊害についてとても学びが得ることが出来ました!

そして、体重が元々100キロ近くあったのですが、スーパー糖質制限を始めてなんと、15キロのダイエットに成功しました!

全く努力をしないで痩せたので、本当に知識を得る事や学ぶ事で結果は変わるのだと深く理解出来ました。

今わ23歳なのですが、僕より遥か年上の方にアドバイス出来るまでになりました(笑)

そこで、一つ糖質制限で疑問があります。

糖質を断つとき、ケトン体が脂肪から生成されるのと、たんぱく質からブドウ糖?も生成出来るとの事ですがどちらもエネルギー源ですが、両方とも同時に糖質制限では活用されるのでしょうか?よく、糖質制限ではこの2つのエネルギー源を聞く事があります。

タンパク質から糖新生してエネルギー源を生み出すのと、脂肪からケトン体を生み出す事がイマイチ理解出来ていません。

痩せるメカニズムは、ケトン体を生成する事により結果的に脂肪が燃焼される事は理解できたのですが、

エネルギー源に関しては、タンパク質から生み出されるブドウ糖を体や脳は使用するのか、ケトン体を使用するのか教えていただきたいです。




2015/08/27(Thu) 21:55 | URL | 山下 | 【編集
Re: ご相談です
おゆ  さん

糖質制限食が可能な段階の肝硬変かどうか判断するため、
とりあえず、検査データを、送信してください。
年齢、身長、体重などや、経過もわかる範囲でお願いします。

御母上の個人情報ですので

高雄病院
takao-info@ac.auone-net.jp

のほうに送信いただけば幸いです。
2015/08/28(Fri) 07:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 3ヶ月で15キロ痩せました!
山下 さん

拙著のご購入、ありがとうございます。

減量成功も良かったですね。

1)
人体の、安静時の、主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>です。

2)
<ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム>は、以下のときに働きます。
a)糖質摂食時
b)運動時
c)赤血球、脳、網膜、性細胞杯上皮では平時のエネルギー源

3)
糖新生(アミノ酸、乳酸、グリセロールから肝臓などでブドウ糖を新たに作ること)は
正常血糖値を確保するために行われていますが、主として赤血球のためです。
赤血球だけはミトコンドリアがないので、ブドウ糖しかエネルギー源にできないのです。
脳を始め、人体の他の細胞は、ケトン体や脂肪酸をエネルギー源にします。

結構ややこしいので
詳しくは、一度記事にしようと思います。
2015/08/28(Fri) 08:08 | URL | ドクター江部 | 【編集
おはようございます
糖質制限を概算的に行って満3年目を迎えようとしています。
ありがとうございます。
考えてみると、可視化をしていなかったなと思い、ノートを少し取ってみることにしました。
なるほど・・・思っていたよりも、糖質量が多いです。
頭で考えるよりも10%弱は多い感じです。
しかし、1度の食事で20gは超えてはないときがほとんどです。
『追加インスリン』
1度の食事で何gくらい摂取すれば、ドンと出るというか、やめたほうがいいんじゃないの?のレベルなのでしょうか。
個人差はあると思いますが、やはり25~30gも行ってしまうと黄色信号でしょうか。
35gを超えると赤信号とか・・。
摂取量とともに血糖値の上昇幅はわかるのですが、どれくらいから追加インスリンの大量分泌が始まるのか気になりました。
まぁ、20gを基準に考えていれば、その範囲内+5と勝手に考えてましたが・・。
2015/08/28(Fri) 08:26 | URL | クワトロ | 【編集
Re: おはようございます
クワトロ さん

追加インスリンの分泌量は、個人差が大きいです。

しかし、糖質8~10gくらいで、2~3倍くらいの追加分泌インスリンがでます。
糖質50gだと10~20倍くらいでます。

2013年08月19日 (月)の本ブログ記事
「糖質摂取とインスリン追加分泌」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2641.html
をご参照いただけば幸いです。
2015/08/28(Fri) 18:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました
ブログ内検索であったのですね。
お手数おかけしました。
2015/08/28(Fri) 21:15 | URL | クワトロ | 【編集
ありがとうございます
お忙しい中、返信ありがとうございます。
メールさせていただきました。
よろしくお願い致します。
2015/08/28(Fri) 22:05 | URL | おゆ | 【編集
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