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血糖自己測定(SMBG)と糖質制限食
こんばんは。

2008年2月23日のブログで、血糖自己測定器の機種選定に関して記事にしました。今回は、血糖自己測定の意義について簡単に説明します。

“self-monitoring of blood glucose”血糖自己測定、頭文字をとってSMBGといいます。

血糖自己測定の一番のメリットは、まあ当たり前のことなのですが、いちいち病院に行かなくても、自力で血糖値を知ることができることです。

特に、食後の血糖値をいつでも測定できるのはとても便利です。

例えば、従来のカロリー制限中心の糖尿病食から、 糖質制限食にきりかえる時にはSMBGが大変役に立ちます。

まず、血糖値を急激に上昇させるのが、糖質・脂質・タンパク質のうち、糖質だけであることが、自分自身で確認できます。

本を読んでの知識に加えて、自分が実際に試して確認したデータが揃えば、糖質制限食実践のモチベーションが高まります。

私も血糖自己測定器を購入した当初は、かなり頻回に食前と食後の血糖値を測定して記録しました。

玄米やライ麦パンなど、GIが低い穀物での実験、白いパンや白米などGIが高い穀物での実験・・・。

この段階では、玄米やライ麦パンのようなGIが低いものでさえも、所詮糖質を食べたら軽く血糖値が200mgを超えるのを確認して衝撃を受けました。

一方、ビフテキや魚や豆腐は、いくらお腹いっぱい食べても血糖値が140mgを超えることはありません。

今から思えば当たり前のことなのですが、これはこれで当時はびっくりしました。

幸か不幸か、自分自身が糖尿病なので、理論面を勉強しながら人体実験を繰り返しSMBGがおおいに役に立ちました。

2型糖尿病では、一般に早朝空腹時の血糖値と食後2時間の血糖値の測定がベースとなります。

糖質摂取時の血糖値は、30分~60分がピークのことが多いので、当初は食後1時間値、2時間値両方チェックしてみるのも良いですね。

糖尿病があるていど進行していると、2時間値や3時間値でも下がってこない場合もあります。

個人差がありますので、まず当初はいろいろ頻回に測定してみて、自分のパターンを把握しましょう。

江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
インシュリン追加分泌力の日中変化
初めてメールいたします。人間ドックで糖尿病の疑いを指摘されてから先生の本を拝読し、早速糖質制限食を実践。3ヶ月で12キロも減量し、肝機能、中性脂肪等も大改善、完全正常化しました。
今は、自分の体を調べるために血糖値を小刻みに自己測定しています。早朝空腹時血糖は115~130、かなり糖質を摂取した後の1時間後血糖値は朝食後で170~180、昼食後で150~160、夕食後は120位です。2時間後血糖値は朝食後は165~175とほとんど変化なく、昼食後は110~120、夕食後は90~110です。
これを見てもわかる様に、早い時間ほどインスリン追加分泌がうまくいっていないようですが、夕方には糖質を完全に押さえこんでいるようです。夕方の空腹時血糖値は通常100以下に落ちています。。
HbA1Cは約2ヶ月前の数値ですが、5.3でした。
私のようなケースは午前中の糖質制限さえすれば普通の生活をしても概ね大丈夫なのかなと思っていますが。
2008/03/02(Sun) 10:15 | URL | landaxis | 【編集
栃木  丸くさび さん。

教育入院の件、了解です。

075-871-0245
高雄病院に電話され、担当職員とご相談ください。
2008/03/02(Sun) 12:22 | URL | 江部康二 | 【編集
こんにちは
先日、血糖測定器を買うかどうか迷ってコメントしたミラです。
その後注文し、さっそく使おうと思ったとたん、子どもが入院し、24時間付き添いでそれどころではなくなってしまいました(^_^;)
今日、無事に退院し、ひな祭りと退院祝いを兼ねて、糖質無制限な食事(握り寿司や揚げ物のオードブル)を食べて測定してみると、2時間後319という恐ろしい数字が・・・。
やはり、こういう数字を目の当たりにすると、気が引き締まりますね。
買ってよかったと思います。

明日から、試行錯誤しながら、がんばっていきます。

2008/03/03(Mon) 23:31 | URL | ミラ | 【編集
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