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特定健康診査(メタボ健診)でひっかかり、糖質制限食で改善。
【15/08/24 静岡ロードスター

死の四重奏から生還しました

江部先生

初めてメール差し上げます。
63歳 男性、身長177cm、定年後再雇用制度を使ってフルタイムで働いています。
母親が筋金入りの糖尿病で、軽度の脳梗塞や心筋梗塞もおこしインシュリン生活です。

私は昨年の人間ドックでメタボ項目がすべて該当し、労災2次検診を受けました。 
労災2次検診は政府所管の保険事業では唯一黒字の保険のためか、以下の項目をすべて満たしたメタボ人を対象に、
労災保険が費用を出して2次検診を受けさせる制度のようです。

 ①血圧 収縮期血圧:130mmHg以上または拡張期血圧:85mmHg以上
 ②脂質 LDLコレステロール:140mg/dl以上またはHDLコレステロール:40mg/dl未満または中性脂肪:150mg/dl以上
 ③血糖値 空腹時血糖:100mg/dl以上またはHbA1c:5.6%以上(NGSP)
 ④肥満 BMI:25以上または腹囲:男性 85cm以上 / 女性 90cm以上

これは死の四重奏とも呼ばれるようで、すべて該当すると突然死の確率が高くなるため、労災保険を使って未然防止を狙っているようです。 それほど危ないってこと(?!)

2年前までは②のコレステロールの項目だけは基準内で助かっていましたが(それでも三重奏)、昨年はLDL-Cも基準オーバーとなり、めでたく(?)全項目該当してしまいました。(涙)

2次検診は血液検査以外に頸動脈のエコーや運動や食事の生活指導もありました。
幸い数値がそれほど高くなかったため通院や投薬はありませんでしたが、医師からは10kg減量するよう指導されました。 
指導した医師は私よりもBMIが大きそうでしたが、、、(笑)。
食事指導は糖質制限でなくてカロリー制限を指導されました。指導していただいた保健師さんの体型は、BMIが私をはるかに超えているようでした。

母親の糖尿病のこともあり先生の著書も知っていましたので、早速、先生の本を購入して勉強しました。

2次検診を受けた10月から緩いスタンダード糖質制限、今年に入ってからは主食を取らない緩いスーパー糖質制限にしました。
お酒はプレモルから糖質ゼロ発泡酒です(涙)
最初はおなかが減って辛かったですが、3ヶ月ほど経ったら体調絶好調になりました。

体重は10kg減までは減らなかったものの、
1年後の今月の人間ドックでは腹囲が7cm以上減ってメタボ基準の85cmを切りました。
医師や保健師さんからは「もうメタボじゃありません。リバンドしないよう、今の生活を続けてください。」と言われました。
糖質制限恐るべしです。

主な数値は、2014年8月→2015年8月(★マークは基準外)
体重 84→76.5 BMI 26.8★→24.5 腹囲 92★→84.5
血圧 136★/88★ →128/80
総コレステロール 203→188 HDL-C 55→60 LDL-C 141★→122 
中性脂肪 113→63
空腹時血糖値 111★→100★ HbA1c(NGSP)5.8★→5.7★
ALP(GPT) 17→9★ γ-GTP 42→20
BUN 18→20 クレアチニン 0.82→0.78

血糖値が基準を超えてるのは家系の影響でしょうか。
また、糖質制限はしましたがアルコール制限は全くしなかったにもかかわらず、昨年エコー検査で見つかった脂肪肝が消えてました。 
γGTPも大幅ダウン、ALPは今年、下限で★マークでした。

本当に江部先生に救われました。ありがとうございました。】



厚生労働省

生活習慣病予防にお役立てください
特定健康診査(いわゆるメタボ健診)・特定保健指導

1.背景
 現在、高齢化の急速な進展に伴い、疾病全体に占めるがん、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の割合が増加傾向です。また、死亡原因でも生活習慣病が約6割を占めている状況です。
 また、生活習慣病の発症前の段階であるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者と予備群と考えられる者を合わせた割合は、男女とも40歳以上では高く、男性では2人に1人、女性では5人に1人の割合に達しております。
このような中で、国民の、生涯にわたって生活の質の維持・向上のために、糖尿病、高血圧症、脂質異常症等の発症、あるいは重症化や合併症への進行の予防に重点を置いた取組が重要と考えます。


おはようございます。

静岡ロードスター さんから、糖質制限食で死の四重奏から生還という嬉しいコメントを頂きました。
拙著のご購入もありがとうございます。


e-ヘルスネット(厚生労働省)
死の四重奏(しのしじゅうそう)

1989年にアメリカで提唱された概念。
上半身肥満・糖代謝異常・高中性脂肪血症・高血圧の4つが重なり、冠動脈疾患が起きやすい状態。

メタボリックシンドロームの概念のいわば前身で、上半身肥満・糖代謝異常(糖尿病)・高中性脂肪血症(高脂血症)・高血圧が合併した状態を指します。

1989年にアメリカの研究者カプラン(Kaplan NM)によって提唱され、冠動脈疾患による死亡率が高く、まさに死の序曲を奏でるという意味合いから「死の四重奏(The Deadly Quartet)」と呼ばれました。

メタボリックシンドロームの概念との違いが曖昧に紹介されることがよくありますが、メタボリックシンドロームでは糖代謝異常・脂質代謝異常・高血圧の上流に、それらの原因として内臓脂肪蓄積を置いている点が大きく異なります。

メタボリックシンドロームは、この死の四重奏をはじめシンドロームX・インスリン抵抗性症候群・マルチプルリスクファクター症候群などの一連の概念を最終的に整理したものといえます。なお特定健診・特定保健指導では、メタボリックシンドロームの和名表記の同義語として「内臓脂肪症候群」の呼称を用いています。


上記の厚生労働省jのサイトで確認したところ、メタボリックシンドロームは、死の四重奏などの概念を発展させて整理したもので「内臓脂肪症候群」が同義語です。

つまり内臓脂肪蓄積から始まって、糖代謝異常・脂質代謝異常・高血圧に到るのがメタボリックシンドロームということです。

メタボ健診は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症等の発症、あるいは重症化や合併症への進行の予防に重点を置いた取組です。

 ①血圧 収縮期血圧:130mmHg以上または拡張期血圧:85mmHg以上
 ②脂質 LDLコレステロール:140mg/dl以上またはHDLコレステロール:40mg/dl未満または中性脂肪:150mg/dl以上
 ③血糖値 空腹時血糖:100mg/dl以上またはHbA1c:5.6%以上(NGSP)
 ④肥満 BMI:25以上または腹囲:男性 85cm以上 / 女性 90cm以上

従って、通常の会社の健診に比べると、血圧と血糖値の基準がかなり厳しく設定されています。

早めに拾い上げて、発症予防に役立てようということのようです。

静岡ロードスター さんも、本格的高血圧や糖尿病を発症する前にメタボ健診でチェックされて、糖質制限食で減量成功です。
減量により、血圧は改善し、糖尿予備軍も正常化しています。
つまり、発症予防に成功しています。

そしてエコー検査で脂肪肝も改善で、HDL-Cが増加して、LDL-Cが基準値内となっています。
腹囲も改善して、内臓脂肪蓄積も正常化したようです。

ともあれ、①②③④全てが基準値内でメタボ脱却で、素晴らしい成果です。

これからも、美味しく楽しく末長く、糖質制限食をお続けください。

静岡ロードスター さんに10kg減量するように指導していただいた医師も保健師も、お二人とも立派なBMIだったのはご愛敬ですね。 ( ̄_ ̄|||)

指導していただいたメタボの医師や保健士さんは、カロリー制限食を実践しておられるのでしょうかね? (-_-;)


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
保健指導
江部先生初めまして。
病院の検診センターで保健師をしている者です。
昨年、江部先生の講演を初めて聴講し、とても感銘を受けました。
今まで、糖尿病予備軍の方などの保健指導にはもっぱらカロリー制限だったので、目から鱗という感じでしたが、江部先生のエビデンスに沿った説明に納得いたしました。

そして、肥満や糖尿病予備群方などの食事指導には糖質制限だ!と思い、江部先生の糖質制限の教科書など著書多数を参考にいかに糖質制限が有効性があるのかということを来院者の方に少しずつお話ししているところであります。

実際に、HbA1cが10,0以上を超え、医師からこのままでは死ぬよ!と言われ、江部先生のブログ本を自分で見つけスーパー糖質制限を実践し、10Kg以上ダイエットに成功し、データーも薬を服用しなくても良い状態になったという方がいらっしゃいました。
また、同じ病院の職員も実践し、ダイエットに成功した方もいます。
わたしも、できるだけ糖質を控え、夜の主食を食べないプチ糖質制限をし、162cm、53Kgで体重増加を防いでいます。(欲を言うならあと3Kg減らしたいのですが…)

コメント欄がなく、こちらでコメントさせていただいてよいのかわかりませんが、少し悩んでいることがあるので相談させてください。

もはや糖質制限は様々な分野で浸透されつつありますが、保健医療分野ではまだまだ抵抗も多いのが現状です。

現在、わたしが行っている特定保健指導では、糖尿病予備軍の方などの保健指導に、カロリー制限か糖質制限についてかどう説明したらいいのか迷っている状況が多々あります。

保健指導を行った後に、実際、パソコンに経過を記載するソフトにはカロリー制限で保健指導をおこなうようになっていますので、具体的に数値で一日何Kcal減らすのかを考え、目標を決めなければなりません。
なので、今、例えば6か月で3Kg減らしたいという人がいれば、生活状況を聞き、一日114Kg減らすように(体重1Kg減らすのに7000Kcalが必要であるという計算の元に算出)、例えば、主食の量が多いければごはんを半分にしたり、間食を控えたり、体を動かすようにしたり目標設定したりしています。
さらには、糖質をできるだけ控え、たんぱく質を多く摂取し、江部先生のおっしゃるような糖質オフ食材をすすめたりしています。(もちろん、糖質制限禁忌である人や、糖質制限に前向きに取り組めそうな人に対してですが)


こんな感じで、カロリーと糖質制限の緩やかな指導になっていますが、こんな感じでいいのか?という気がかりがあります。
そのため、できるならご意見を伺いたくメールいたしました。
大雑把で申し訳ありません。
2018/01/02(Tue) 23:13 | URL | junjun | 【編集
Re: 保健指導
junjun  さん

拙著を多数、ご購入頂き、ありがとうございます。

『例えば6か月で3Kg減らしたいという人がいれば、生活状況を聞き、
一日114kcal減らすように(体重1Kg減らすのに7000Kcalが必要であるという計算の元に算出』


というのが、カロリー制限ソフトに基づく指導ですね。

1)メタボの人には、ごはんを半分とかでもいいと思います。
  食後高血糖はないので、緩やか糖質制限でいいです。
  カロリーは、厚生労働省のいう「推定必要エネルギー」が目安であり、
  低カロリー過ぎると骨粗鬆症などのリスクとなります。

2)糖尿病の人は、食後高血糖を防ぐ必要があるので、
  食後高血糖を生じないていどの糖質量摂取にする必要があります。
  1回の糖質量が「20~40g」の緩い糖質制限で食後高血糖が防げないなら
  1回の糖質量が「10~20g」以下の厳しい糖質制限が必要となります。
  食後1時間血糖値が180mg/dl未満、
  食後2時間血糖値が140mg/dl未満、
  が目標です。
2018/01/03(Wed) 11:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
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