FC2ブログ
ルセフィ(SGLT2阻害薬)と糖質制限食。コレステロール値。
【15/08/13 あむよん

ルセフィと糖質制限

江部先生 初めまして
あむよんと申します。

41歳 女性
2年前に2型糖尿病になりました。

6月の記事に投稿してすみません。

2013. 5. 31
血糖値 180
HbA1c 8.6
中性脂肪 245
LDLコレステロール 201
体重 69kg

発覚した当初は目の前が真っ白になり、どうやって病院から帰宅したかも覚えてなく、夫に言うのも恥ずかしく トイレで泣いていました。

処方された薬はメトグルコを朝昼夕に一錠ずつでした。

キチンとしなくてはと思い、カロリー制限と運動を頑張りました。(糖質制限の事を知りませんでした)

玄米や肉、魚、野菜、全てを計りながら食べて 有酸素運動も毎日ではないですが、頑張りました。

もともと太っていたので、体重が減ったおかげで 数値も良くなりました。

2014. 5. 28
血糖値 80
HbA1c 5.1
中性脂肪 207
LDLコレステロール 163
体重 58kg

ただ、とてもしんどく、お腹が空いてひもじく 空腹で眠れないし、顔色も青白い時がありました。
この頃、糖尿病の新薬が出まして メトグルコからルセフィに変更になりました。
摂取した糖分を尿から出してしまうので、水分を多めに摂ることを医師から言われました。
ルセフィにしてからは、体重管理がとても楽になり 顔色も良くなりました。

今年の3月頃から糖質制限を取り入れるようにしました。

2015. 5. 22
血糖値 82
HbA1c 4.8
中性脂肪 106
LDLコレステロール 168
体重 58kg

SGLT2阻害薬は 長期服用はやめた方がいい、半年〜1年位との事ですが 私はもう1年2ヶ月ほど服用していますが、主治医からは
毎回同じ量を処方されます。

LDLコレステロールも高いときで190もあるものですから コレステロールの薬も出そうとしています。

コレステロールはそんなに気にする必要もないとも記載されておりましたので、できたら飲みたくありません。

なので、主治医に『コレステロールの薬は様子を見させて下さい』と言いましたところ とてもムッとされました。
なので、私が糖質制限をしている事は伝えていません。
怒られるのが分かっているので。

長くなってスミマセン。
ここからがご質問したいところなのですが、 2年間 良い数値をキープ出来ているので、これからもスーパー糖質制限をキチンとするという事で薬を止めてしまっても大丈夫でしょうか?

本当は主治医に相談するのが筋だと分かっておりますが、ど〜も流れ作業のように患者の目も見ずに事務的に対応されて『1時間待ちの1分診察』なので話しづらいのです。

あと、私のように2型糖尿病でコレステロールも多い時で200近くある人でも 糖質の少ない お肉やチーズ、バターなどを摂取していて大丈夫でしょうか?

ご相談したく、こちらをお借りしました。
大変お忙しいところ申し訳ございません。
宜しくお願いいたします。】


こんにちは。

あむよんさんから、ルセフィと糖質制限、コレステロールについてコメント・質問を頂きました。

2013. 5. 31
血糖値 180
HbA1c 8.6
中性脂肪 245
LDLコレステロール 201
体重 69kg

2014. 5. 28
血糖値 80
HbA1c 5.1
中性脂肪 207
LDLコレステロール 163
体重 58kg



カロリー制限食と運動で頑張って体重が11kg減少して、HbA1cも8.6→5.1%に改善してますね。

メトグルコとカロリー制限と運動で、こんなに良くなる人もいるとは私としてはびっくりです。

まあ、ほとんどの人はカロリー制限食では良くなりませんので・・・。

ただし、とてもしんどくて、ひもじくて空腹で眠れない時があったとは、つらかったでしょう。

メトグルコをルセフィに変更して、体重管理が楽になり顔色も良くなったとのことですので、あむよん さんにはよく合った薬だったのでしょうね。

2015年3月頃から糖質制限食にして

2015. 5. 22
血糖値 82
HbA1c 4.8
中性脂肪 106
LDLコレステロール 168
体重 58kg


HbA1c4.8%は素晴らしいですし、中性脂肪も見事に改善しましたね。

すでに1年2ヶ月、ルセフィ(SGLT2阻害薬)を内服しておられるということは、そろそろ体重減少効果がなくなり、徐々に体重増加傾向に向かう時期です。

今がやめ時ですので、スーパー糖質制限食をキッチリ実践されてルセフィは中止しましょう。

これ以上ルセフィを続けると、基礎代謝が低下してきて、太りやすくなる可能性があります。


「私のように2型糖尿病でコレステロールも多い時で200近くある人でも 糖質の少ない お肉やチーズ、バターなどを摂取していて大丈夫でしょうか?」

ほとんどの場合、大丈夫です。

食材から摂取されるコレステロールの量が増加すると肝臓がコレステロール産生を減らして調整するようになります。

調整される速度には個人差がありますが、半年~1年~2年、3年で基準値になることが多いです。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生ありがとうございました
江部先生こんにちは。
お返事頂けて 本当に嬉しいです。
泣いてしまい鼻をすすりながら打っています。

先生の仰る通り、体重は増加傾向にあります。
ルセフィを服用して、調子の良い時は56kgでしたが、今は58〜59kgをウロウロしている感じでした。

とても有名な先生にこういう形でご相談させて頂くのは緊張してしまい、打っては消し打っては消しをしてなかなか出来ませんでした。
でも、とてもご親切にしていただきまして
感謝で一杯です。
本当にどうもありがとうございました。

2015/08/13(Thu) 17:58 | URL | あむよん | 【編集
糖質制限と肝機能について
初めまして。いつもブログ拝見させていただいています。
お忙しいところ恐れいります。
私は糖尿病ではないのですが、健康目的でスーパー糖質制限食をして9ヶ月目になります。
この度、健康診断で、肝機能が糖質制限前に比べ上昇していました。
GOT 18→28
GPT 17→48
γ-GTP 25→48
Hba1c 4.4→4.7
お酒は月2〜3回しか飲みません。
肝臓の糖新生の働きが多くなると、肝臓の逸脱酵素が増えるということはあるのでしょうか。
糖化ヘモグロビンも、期待ハズレでした。江部先生の著書とともに、アメリカの神経科医 ディビッド パールマター先生の著書も拝見し、できるだけ、タンパクや脂質のグリコシル化を避けたいと思っています。
よろしくお願いします。
2015/08/13(Thu) 20:31 | URL | のもと | 【編集
SGLT2阻害剤のデータは 多くは確かに1年位のデータしかないですが。

その後継続的に内服するとして

[これ以上ルセフィを続けると、基礎代謝が低下してきて、太りやすくなる可能性があります。]


なぜでしょうか?

単純に SGLT2阻害を永久に続けるので

グルコースは 永久に 排出されるので

効果は それなりに維持されるような気がするのですが。


もちろんん、糖質制限に切り替えることは大賛成ですが、

完全に 施行できる患者も少ないので 補助的に SGLT2継続してもいいのっじゃないかと思うのですが。
2015/08/14(Fri) 02:25 | URL | 森園茂明 | 【編集
Re: タイトルなし
森園茂明 先生

『SGLT2阻害薬投与で健常人のデータでは、毎日50~60gのブドウ糖が尿から排泄されます。2型糖尿人のデータでは、毎日71~93gのブドウ糖が尿から排泄されます。』

糖尿人においては、今までと同じものを食べていて、
274~372kcal/日のエネルギーが、毎日排泄され続けるということは、
単純理論的にはその分だけ痩せ続けることになります。

しかし、あるSGLT2阻害薬を投与開始して、一旦、37週で3kg減量になったあと、
最終的に102週間(2年間)90名くらいで評価して、
体重は1.7kg減というデータがあります。

ということは、
人体が毎日274~372kcal相当のブドウ糖が尿から排泄されることに関して、
何らかの調整を行って、37週目でボトムになったあと、
体重は102週目まで緩やかに増加して、1.3kg分は戻ったということです。

そうすると、仮説としてまず最初に考えられるのは、
1日あたりおよそ274~372kcallのエネルギーに相当するブドウ糖が、
尿から排泄される結果としてのカロリー制限に対し、
人体が基礎代謝を低下させて対応して体重減少を防いだということです。

そうすると、1年以上続けて内服を続けると、
基礎代謝が減った分、太りやすい身体になってしまう可能性があるということになります。
2015/08/14(Fri) 17:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
ジャディアンス
こんばんは。

今、トラゼンタと尿酸のフェブリック10Mgを飲んでいましたが、空腹血糖値180と高すぎるため、ジャディアンス10mgを追加で飲み始めました。
空腹血糖値が135とまずまず、下がり始めて安心していたのですが、こちらもSGLT2阻害薬ですから、半年が限度でしょうか?
それ以後は、別の薬に変更しないと、基礎代謝が落ちてくるのでしょうか?
基礎代謝が落ちてきたら、普通の先生は10mgから増やしてくるのでしょうか・・・?
内臓や心臓の保護効果があるというエビデンスが出ていたので、少し安心していたのですが、、、。
SU錠は目の手術になったり、メトグルコは下痢になるため、やっと、体にあったとおもったのですが、、、。

2018/08/02(Thu) 00:52 | URL | ゆきゆき | 【編集
すいません、確認しました。
2017年03月26日 (日)の「SGLT2阻害剤で死亡率減少、ケトン体の臓器保護作用、そして糖質制限食。」この江部ブログ内容を拝見しました。
臓器保護のエビデンスも出てきているので、少し長く様子をみながら、SGLT2を続けてみようと思います。ありがとうございます。
2018/08/02(Thu) 10:04 | URL | ゆきゆき | 【編集
Re: すいません、確認しました。
ゆきゆき さん

SGLT2阻害剤は、私が当初思っていたより、はるかに有用な薬です。

発売当初の私が懸念していた「基礎代謝の低下」に関しても、
3年間くらいの長期投与で、心保護作用、腎保護作用が確認されているので
私も最近は積極的に、SGLT2阻害剤を使用する方針に変わりました。
2018/08/02(Thu) 18:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます。
いつも、先生の最新の情報を本当にありがとうございます。日々、参考になります。了解しました。
2018/08/04(Sat) 07:58 | URL | ゆきゆき | 【編集
Re: ありがとうございます。
ゆきゆき さん

ルセフィなど、SGLT2阻害剤に関して、
発売当初は、半年くらいの短期間の内服にしたほうが良いかと考えていました。

その後、海外で大きな臨床試験(EMPA-REG OUTCOME試験)が実施されて、2015年に発表されました。
結果は7000人の糖尿病患者を2.6年の平均治療期間で経過を追い、
「心保護作用」「腎保護作用」があることが確認されました。

これを受けて、私も、SGLT2阻害剤の長期投与もOKというスタンスとなりました。
2018/08/04(Sat) 17:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可