FC2ブログ
小4の1割、おじさん化?…肝機能・脂質に異常。香川県。HbA1c高値は?

【小4の1割、おじさん化?…肝機能・脂質に異常

読売新聞(ヨミドクター) 8月3日(月)

小学4年生を対象に、香川県が昨年行った血液検査で、肝機能、脂質、血糖値の異常値を示した子どもの割合が、それぞれ1割に上ることが分かった。

食生活や運動不足の影響が大きいとみられ、研究者は全国調査を求めている。

調査は同県の17市町のうち、小学4年生の採血を行う16市町が対象。保護者が同意した8264人(全体の約96%)について、肝機能、脂質、血糖の検査値を集計した。肝機能は、肝臓の負担が増すと数値が上がるALTなど3項目を調べた。

このうち一つでも異常値を示した割合は男子12・4%、女子9・5%だった。

総コレステロールや、中性脂肪などの脂質が異常値となった子どもは男子10・2%、女子11・5%。高血糖状態が続いていることを示す「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の高値は、男子12%、女子10・9%だった。各検査項目の小児基準値は、国内の研究や医師の意見を基に、同県が設定した。

学校健診で血液検査を行う自治体は少ないが、同県は2012年、市町への補助を開始。同県の調査で、検査値異常の子どもは「腹いっぱい食べる」「早食い」「1日のゲーム時間が長い」「特別な運動をしない」などの生活習慣が多いことが分かっている。

高松市では異常値の子どもの家庭に、養護教諭らが「肉を減らし野菜を多く」「お菓子やジュースを減らす」「休日は家族で運動を」などの生活指導を行い、数値が改善する例が相次ぐなど成果が表れている。

取り組みを推進する香川短大の北川博敏名誉学長は「異常値の多くは生活習慣の見直しで改善できる。子どもの血液検査は、将来の病気予防のために重要で、国の主導で全国に広げてほしい」と話している。】



こんにちは

小4の1割、おじさん化?…肝機能・脂質に異常

というニュースが、香川県からまたまた飛び込んできました。

香川県では2012年度から、県内小中学校で実施する血液検査を含む、小児生活習慣病予防健診にもとづく実態把握を開始しています。

糖尿病予防のため、全県の都道府県単位で小学生の血液検査が実施されるのは、全国でも初めてのことですので、なかなか素晴らしい試みです。

そして今回、2015年8月、2014年度の香川県の小学生の検診データが、発表されました。
HbA1cの高値が、男子12%、女子10.9%でした。
2013年度は男子11.3%(2012年度10.5%)、女子11.1%(2012年度8.9%)でした。

つまり、2012年度に調査が始まって以来、大体1割くらいが糖尿病の疑いがあるか、発症リスクが高いレベルであり、2012年度に比べると、2013年度、2014年度とやや増加傾向です。

養護教諭が食事指導や生活指導をしているはずなのに、どちらかというとHbA1cが増加傾向なのは如何なものでしょう。(-д-;)

小学生の血液検査による健診は、全国でも初めてのことらしいので、他の県との比較はできません。

しかし、どう考えても香川県のこの数字は多いように思えます。

普通に考えて親と同じようなものを子供も食べると思います。

そうすると、うどんを二玉・三玉食べて、天ぷらやおにぎりも併せてとか「うどん+いなり寿司・巻きずし」という大人と一緒の最凶のダブル炭水化物パターンが、子供でも日常の可能性があります。( ̄_ ̄|||)

「ダブル炭水化物→糖尿病」

「ダブル炭水化物→脂肪肝」


というパターンは、私達、糖質セイゲニストから見ると、脂肪肝や糖尿病発症の王道のようなもので、本当に困ったものです。 (→ο←)

香川県以外では、ここまでのダブル炭水化物食は、一般的ではないと思いますので、

「小学校4年生の、1割強が、血液検査で肝機能や脂質異常があり、HbA1cも1割強が糖尿病の疑いがあるか、発症リスクが高いレベル」

というようなことは考えにくいです。


「炭水化物の頻回・過剰摂取こそが、糖尿病・肥満・生活習慣病発症の元凶である。」

という本質に気がつかない限りは、香川県では、成人も子供も、糖尿病・脂肪肝・生活習慣病の罠から逃れることは、不可能に思えます。

是非とも、なんとかせにゃ、なりませんね。

日時:2015年4月26日(日)に開催の
『糖質制限食講演会 in 高松』
が変化のきっかけになってくれれば嬉しい限りなのですが・・・。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
香川の子供は糖質バカ食い
・醤油うどん2杯

とか普通に食ってますからねえ。おかずは何も無しで><

・1割で済んでいるのは「子供はインスリンの効きがいいなあ!」

が実感です
2015/08/04(Tue) 20:43 | URL | らこ | 【編集
ダブル炭水化物メニューと言えば、私が住んでいる阪神間も本場だと思われます。 
「関西人はお好み焼きをおかずにご飯を食べる」というのは有名ですが、焼きそば+ご飯の定食や、もっと極端に焼きそばとご飯を鉄板の上で一緒に炒めた「そばめし」、焼きそばをお好み焼きで挟み込んだ「モダン焼き」というものもあります。
 モダン焼きに大盛りご飯と味噌汁をつけた「モダン定食」なるトリプル炭水化物メニューも、悪い冗談ではなく実在します。
 これに加えておやつにたこ焼きを食べたりするので、「粉もん文化」というのもそろそろ考えた方がいいですね。。。
 とりあえず阪神間の子供の健康調査が必要だと思います。
2015/08/04(Tue) 21:27 | URL | 九郎 | 【編集
「小4の1割、おじさん化?…肝機能・脂質に異常」の見解について
糖尿病予備軍になって数値の改善を目指す中で、江部先生の本に出会い、日々実践(完全糖質制限では無いですが)して数値も少しですが改善してまいりました。
ところで、本日は「香川県の小学生の肝機能・脂質に異常」のニュースに対しての先生の見解ですが、確かに「(うどん県の)香川県だからこそ」という面も有るかも知れませんが、他の県との比較や香川県の状況の把握が完全に出来ていない状況で、「W炭水化物が。。。」という事が事実のように書かれる事に違和感を覚えました。
推測は大切だと思いますが、科学者(研究者)である以上きちんとした裏づけを元に発言されないと、この分野では影響力のある先生であるからこそ、言葉が独り歩きして危険ではないかと思いました。
素人の私が偉そうに言う事ではないかも知れませんが、先生の本やブログでのデータや実践に基づいた真摯な態度や考えを支持させていただいているだけに、少し残念に思いメールさせて頂きました。
2015/08/05(Wed) 06:53 | URL | 岸 成彦 | 【編集
Re: タイトルなし
九郎 さん

そうですね。
「粉もん文化」も充分、危ないですね。
2015/08/05(Wed) 07:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 「小4の1割、おじさん化?…肝機能・脂質に異常」の見解について
岸 成彦 さん

アドバイス、ありがとうございます。
今回の記事は、勿論エビデンスレベルの話ではありません。

従いまして、「・・・・思います。」という表現です。
これは、江部康二が、あくまでも私見で、仮説を述べていると考えていただければ幸いです。

RCT研究論文を引用するときは、エビデンスレベルの記事になりますが、
今回のように、自由な発想で、自分の考えを述べる記事も書きます。

読者の皆さんは、そのあたりは、ご自分でご判断いただけば幸いです。

ちなみに私の連れ合いは、高松出身です。
「W炭水化物が。。。」は、少なくとも高松では事実のようです。
2015/08/05(Wed) 07:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 「小4の1割、おじさん化?…肝機能・脂質に異常」の見解について
W炭水化物なんぞはどこにでも存在するわけで、そこに根拠が必要とは思えませんね。
そこに違和感なんて全く感じられませんし、むしろそれ以上の何かがあるのではと憂うところです。

逆にもしそこを危惧されるのであれば、ご自身が根拠をお探しになられここで報告して頂ければ江部先生も有難く思うのではないでしょうか?
本当に糖質制限賛成派なのであれば。
2015/08/05(Wed) 09:30 | URL | 福助 | 【編集
香川の小学生
夏井DrのHPでも話題になっています

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0804-06:00-7
2015/08/05(Wed) 13:26 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 香川の小学生
精神科医師A さん

コメントありがとうございます。

【『臨床と研究』1968年3月号】
において、小児肥満の治療に糖質制限を推奨していますね。

1968年ですから、とても興味深いです。
2015/08/05(Wed) 13:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
検査したのが全体の96%というのは多い気がします
元々悪い子も検査してしまったのでは?とか
血液検査自体も基準値の取り方の関係で異常値の人が必ず出ますよね?とか
一割というのは盛ったかな?と疑ってしまいます^^;
2015/08/05(Wed) 14:14 | URL |  | 【編集
ウチの娘も採血されました
ウチの娘も高松市内の小5です。
採血したのでこのデータに実は入っています。

自宅では私が糖質制限を率先しているので、もちろん異常なしでした。

96%ですが、親が同意書に拒否した以外、本当にほぼ全例採血しているはずです。
確かに授業参観に行くと、子デブの児童が多い気がします。

まあ、高松でランチといえば、どこもかしこも「うどん屋」です。
うどん以外の店がことごとく次々と潰れていくのを目の当たりにして驚いています。
高松市内にまともなフレンチ、中華の店などは本当に数える程しかありません。
うどん以外の食文化は育たない土地柄です。

うどんも大(2杯)や特大(3杯)が当たり前。
強者になると特大を3杯とかペロッと食べてしまします。
かくいう私も大昔は8〜10杯とかお昼に食べていました。

うどんにトッピングのゲソ天、いなり寿司が定番ですから、トリプル糖質です。
更にうどんに合う日本酒も開発され、糖質三昧。
香川県が売り出している希少糖も所詮は糖質なので、血糖値ますます上がり放題です。

昨年も同様のデータが出たのですが、高松市保健センターの知り合いの保健師さんとの会話で、

「先生、どうして高松市内の小学生って糖尿病なん?香川県って全国的にも一人当たりの米の消費量は少ないのに・・・」
「いやいや、一人当たりの小麦の消費量は全国トップクラス間違いなしでしょう、市民にうどん食べるの止めるように指導したらどう?」
「そんなこと、口が裂けても言えない、うどん県」

香川県としては野菜の摂取不足と運動不足を犯人にすると決めたようです。
せめて「うどん県」は対外政策であって、県民には週に何杯とか指導するしかないでしょう。

いや〜、絶対にカメラの前以外ではうどん食べていませんよ、要潤うどん県副知事。
あのスタイルは保てません。

今でも有名店の前には行列が日々出来ています。
こりゃ、減りませんよ。香川の糖尿患者。
2015/08/08(Sat) 18:03 | URL | アクチビン | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可