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HbA1c、GA,1,5-AG
【15/07/19 プーカプカ

自分の場合はGA値がモチベーションになりました

初めて投稿させて頂きます。

HbA1c13.3のところ、(1)ゆるい糖質制限73日間(2)スーパー糖質制限15日間で、初発から88日目のGA値が18.5となりました。

HbA1cが正常化したのは142日目の検査まで待たなくてはならかったので(6.0%になりました)、今思えばあの時点でGA値を知った事は、糖質制限を続けるうえでの強い動機づけとなりました。

患者の性格によっては、GA値の検査を主とするほうが励みになって治療態度が良くなるように思います。

末筆ですが、自分の人生を変えてくれた糖質制限治療に感謝しています。
ありがとうございます。】


プーカプカ さん。
良かったですね。

「HbA1cは赤血球の寿命が120日であるため3ヵ月前から採血時まで」
「GAはアルブミンの半減期が17日であるため3週間前から採血時まで」

の平均血糖値を反映します。

従って、プーカプカ さんの、短期間で速やかな血糖値の改善はGAでより早く評価できたと考えられます。

A)HbA1c
1)過去、1~3ヶ月の平均血糖値の評価となるので、動きはゆっくりである。
2)食後高血糖を鋭敏にキャッチすることができない欠点がある。


B)GA(グリコアルブミン)
1)過去、3週間の平均血糖値の評価になるので、改善速度が速い。
2)比較的短期の血糖管理状態を評価できる。
3)食後血糖値を鋭敏に反映するので、HbA1cの欠点を補える。


C)1,5-AG
1)糖質制限食実践者においては、検査することの意味がない。
2)糖質制限食実践者では、食材からの1,5-AGが少ないので、食後血糖正常者においても基準値より低値となるが、これは正常である。
3)糖質を摂取している糖尿人においては、尿糖が多い場合は1,5-AGが低値となり、
   食後高血糖を反映している。3~7日の血糖応答を評価している。
   短期の血糖管理状態を評価できる。
4)SGLT2阻害薬も尿糖が多くでるので、1,5-AGが低値となるが、意味はない。
5)血中1,5-AGは妊娠、慢性腎不全、重症肝硬変でも低下。また、アカルボース(グルコバイ)内服中の人も低値を示す。



<2008年4月23日の江部康二の血液検査、スーパー糖質制限食6年目>
1,5-AG:5.8μg/ml(基準値は12~43) 
と立派に低値でしたが、勿論生理的なもので何の問題もありません。


通常は、HbA1cを保険で測定したら、GAと1,5-AGは保険が適用されません。
1型糖尿病と妊娠糖尿病の場合は、月に2項目まで保険で算定可能ですので
私も、これからは、HbA1cとGAを測定しようと思います。



江部康二



☆☆☆
以下
[2015年5月13日]
Mt Pro 記事 から抜粋
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1505/1505027.html

保険制約ありで
“GA,1,5-AGどちらも測定”は2割弱


3大血糖管理指標・読者アンケート
 血糖管理指標として,現在日常診療で用いられているHbA1cの他に,より短期の平均血糖を反映するグリコアルブミン(GA),食後血糖を推測する値とされる1,5アンヒドログルシトール(1,5-AG)がある。編集室では,これら3大血糖管理指標の認知度や測定実施率について,糖尿病診療を行っている病院,診療所の医師217人を対象にアンケートを実施。保険診療の制約があるGA,1,5-AGのどちらも測定している医師は全体で2割弱にとどまっていることが分かった。糖尿病患者の血糖管理の指標は空腹時血糖値からHbA1cにとって代わり,HbA1cが低下していれば血糖管理は良好であると考えられてきた。しかし,持続血糖モニター(CGM)の登場によってHbA1cだけで血糖を評価するのは不十分であることが明らかになった。

食後高血糖の指標は1,5-AG,2週間の血糖管理指標はGA


 1,5-AGは,主に野菜,穀類などの食物由来のグルコースに類似した糖類である。体内に取り込まれてもほとんど代謝変換されず,全身の組織に広く分布するが,栄養素としての利用がないため健康人では一定の値を示す。尿糖が多いと尿中への1,5-AG排泄量が増え,血中の1,5-AG濃度が低下する。1,5-AGは3~7日の血糖応答を反映するとされ,食後高血糖の評価に用いられる。

 GAは,グルコースがアルブミンと非酵素的に結合する糖化反応によって形成されるケトアミンである。GAは2週間の血糖応答を反映する指標であり,1,5-AGとともにHbA1cでは捉えられない比較的短期の血糖管理状態を評価できる。高血糖だと1,5-AGは低下,GAは上昇する。

 1990年代後半に3指標の同時測定が保険診療で算定できなくなったが, 2012年に1型糖尿病患者と妊娠糖尿病患者は月2項目まで,内服治療あるいはインスリン治療開始後は半年間に限り月2項目までの測定が保険診療で認められた。

保険診療の制約が測定の足かせに

 調査対象は,メール告知で募集した糖尿病診療を行っているMT Pro会員医師217人(病院勤務医116人,診療所開業または勤務101人,調査期間=2015年3月17~19日)。

 糖尿病専門医資格を有する病院勤務医(18.9%)と診療所医師(9.7%),非専門の病院勤務医(34.6%)と診療所医師(36.9%)の4つのカテゴリーに分けた。

 GA,1,5-AGの測定状況(図1)について,どちらも測定していると回答したのは全体で18.0%であった。その割合を4つのカテゴリーで比較すると,糖尿病専門医資格を有する病院勤務医(41.5%)と診療所医師(28.6%)で多かったが,非専門医でもそれぞれ12.0%,8.8%存在した。


 GA,1,5-AGを測定している医師の場合(図2),いずれも「可能な場合のみ測定」「月ごとに項目を変えて測定」する医師が多かった。中には病院負担で同月に測定している施設もあった。


「測定意義を感じない」の回答も

 GA,1,5-AGのどちらも測定しない理由を聞いたところ(図3),いずれも「保険診療の制約があるから」が最も多かった。「GA,1,5-AGは迅速検査ができないから」という理由も比較的多く見られた。


 「測定意義を感じないから」とする回答は,診療所の専門医以外の3つのカテゴリーで見られたが,病院勤務医では30歳代以下の専門医(33.3%)に限定されていた。

食後高血糖の評価,「食事時間と血糖値で推測」が最多

 糖尿病診療において(図4),食後高血糖はどのように評価しているのか。いずれのカテゴリーで最も多かったのは「食事時間と血糖値で推測」,次いで「自己血糖測定(SMBG)で判断」であり,「1,5-AGで判断」「経口糖負荷試験(OGTT)の結果で判断」と続いた。


HbA1c改善のはずが悪化したという経験は?

 「患者の食事・運動療法の自己申告では血糖改善が予想されたのにHbA1cが悪化している,逆に自己申告ではHbA1cが悪化しているはずだが,実際には改善していたという経験はないだろうか。また,患者が食事・運動療法を頑張ったと言っても,HbA1cが悪化しているのだから嘘をついているか頑張りが足りなかったのではないかと患者に確認した経験はないだろうか」

 こう問いかけるのは,2005年の開院以来,全ての糖尿病患者に3大指標を同時測定し,診療を行っている糖正会飯田橋メディカルクリニック(東京都)理事長の丹羽正孝氏である。GA,1,5-AGを測定すると,患者の直近の生活状況を把握できるため,患者自身の生活習慣是正への取り組みを適正に評価することが可能になる。同氏も「当院の患者は“生活の変化がGA,1,5-AGに如実にあらわれる”と口をそろえて言う」と話している。

 冒頭の読者アンケートの集計結果や同氏によるGA,1,5-AGの解説の詳細は,Medical Tribune 5月14日発行「糖尿病特集」で紹介する。

(編集室)

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
今日テレ朝で糖質制限食を取り上げていました。確か北里の先生だったと思います。内容は、かなり良心的な取り上げ方で安堵しましたが、番組構成上の都合なのか…現在の炭水化物摂取について、もう少し警鐘を鳴らす表現があった方が万人の心に響いたのかな〜と思いました。
炭水化物は摂っても(ゼロにしなくても)大丈夫!というナレーションの映像は白米を笑顔でモリッと頬張ってました(笑)他からの摂取を考えるとモリッと二口位ならイケそうですが…
勿論グラム数などの表示、説明はありましたが通りすがりの視聴者にはチョットだけ誤解を招きそうな映像でした。色んな先生方の活動でもっともっと正しく広まって欲しいです。
そういう意味で江部先生のブログは本当に素晴らしですね。実は、正直初めは「普通の医師が忙しい中、何故毎日どんな質問にも応えているの?何か怪しい…」と、思って読み続けていましたが(笑)過去のコメントへの答えに江部先生の思いを感じました。8162
膨大な情報量のブログ故(2010位だったでしょうか…)日付は失念してしまいましたが、確か「アメリカで世話になった医師に久しぶりに掛かって話をして…」と言う様な内容で(その医師のお話も素晴らしかったのですが)その人への江部先生のお返事が「自分もその様な医師を目指してます」という様な…。
うろ覚えですが、とても腑に落ちた内容でした。
これからも可能な限り糖質制限食を広めて行って下さい。毎日ありがとうございます。




2015/07/20(Mon) 22:54 | URL | ゆーこ | 【編集
度々申し訳ありません。
皆さんにも是非読んで頂きたいと思い探しました。2010年 2月19日でした。
2015/07/20(Mon) 23:01 | URL | ゆーこ | 【編集
ゆーこさんへ
ゆーこさん、

> 皆さんにも是非読んで頂きたいと思い探しました。
> 2010年 2月19日でした。

えらい! これですね?

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1100.html#comment

この日のテーマ「糖化」は、偶然ですが、本日の江部先生のテーマ「HbA1cとGA」とも関係があります。なので、内容的にも参考となりました。ゆーこさん、どうも有り難うございました。

ところで・・・

> 江部先生のブログは本当に素晴らしですね。
> 実は、正直初めは「普通の医師が忙しい中、
> 何故毎日どんな質問にも応えているの?
> 何か怪しい…」と、思って読み続けていましたが(笑)

なるほどねー。そう感じる人も、世の中にはおられたんだなー、とワタクシ、目を見開かれる思いです。

たぶん江部先生は超秀才で、文章の読み書きの速度が、常人の十倍以上だと思うんです。

だから普通の人なら40分かかる文章作成が、江部先生なら3分で可能。

そういう実例を、私も某予備校で、見たことがありました。その人も、文句なしの大天才で、財務官僚になりました。彼に限らず、駿台模試で全国2ケタ以内なら、そういうもんだと思います。

東大や京大の入試は、論述中心ですから。早い人は、その対策を小学生から始める。

なのでフツーの人から見たら「忙しいはずなのに、わざわざ労力・時間をかけて、あんなに一生懸命たくさん文章を書いてるなんて」と「変」に思われる場合でも、実は、あまりに書き手が有能なので、労力も時間もかかってないし、思ったままをさささっと苦も無く書き下してるだけで、ろくすぽ見直しもしてないのに、分かりやすくて立派な文章が(しかも長文が)、書けてしまっている・・・、ということなんだと思います。

だから江部先生クラスの人は、普通の人から見て「変」な速度で、「凄い」質と量の文章が、どんどん書けちゃう。それが先生ご本人にとっては、「変」でもなければ「凄い」わけでもない、ということじゃないでしょうか??
2015/07/21(Tue) 08:46 | URL | さとし | 【編集
江部先生、質問があります。

2型糖尿病患者の方が激しい筋肥大トレーニングを重ねて完全に糖尿病を克服し、現在は糖質を総摂取カロリーの60%摂取しても全く血糖値が上がらなくなったという話を多々聞きます。

激しい筋トレをする習慣があれば糖質過多の食生活でも血糖値は上がらずに、尚且つ糖尿病も治るのですか?

2015/07/21(Tue) 12:34 | URL | 長谷川 | 【編集
先生お世話なっています。韓国在住日本人です
糖尿発覚後に先生からもアドバイスいただきスーパー糖質制限7ヶ月目です。現在は順調なんですが、先日健康診断の結果が来まして教えていただきたいことがあります。
主人は糖尿ではないにですが同じくスーパー糖質制限しています。
検査結果にケトン体になっていると書いてあり、私には糖尿予備軍なのでこれから糖尿になる可能性がありと書かれてました 笑
私のにはケトン体は書かれておらず陰性になったのかなと思っていますが、人それぞれ違いはあると先生のブログにも書いてあったのですが、同じもの食べていても違うものなんだと、、、それと
2年前の内視鏡検査でピロリ菌がいたのですが、今回はいなかったのですが、治療もしていないのに自然になくなることはあるのでしょうか?
これは糖質制限と関係あるのかと喜んでいますが、
よろしくお願い致します。
2015/07/21(Tue) 13:27 | URL | かりん | 【編集
Re: タイトルなし
ゆーこ さん

北里の山田悟先生です。
糖質制限食が広がる原動力となって頂いてますね。

私のブログ、怪しくないのでご安心下さい。
まめすぎる更新なので、「ゴーストライター」がいるのではとか言われたこともありますが、
そんな身分ではないので、全部自分が書いています。

皆さんのお役にたてれば、私は貢献感をえて、幸せになるので、嬉しいことです。
2015/07/21(Tue) 21:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ゆーこさんへ
さとし さん

過分なお褒めのほどありがとうございます。

まあ、文章を書くのは小さい頃から好きでした。
ブログも質問に答えることが、より多くの読者の皆さんと共有したいことなら、それを記事にします。

現時点で、FC2ブログ内に、8年間分の膨大なデータベースが蓄積されています。
グーグルで自分のブログを検索すると、質問の答えがほとんど書いてあることも多いので
それに少し加筆して記事にします。

また休日などに、ネタを前もって仕込んでおいて、それに加筆して記事にすることもあります。
8年間も書いていると内容がいろいろ重複することもありますが、少し加筆することで
より完成度が高くなるので、これもよしとしています。

それなりに工夫して、適当に楽しんでブログを書いていますので、
応援のほどよろしくお願い申しあげます。
2015/07/21(Tue) 21:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
長谷川 さん

「2型糖尿病患者の方が激しい筋肥大トレーニングを重ねて完全に糖尿病を克服し、現在は糖質を総摂取カロリーの60%摂取しても全く血糖値が上がらなくなった」


これは特殊例と思いますので、多々はないと思います。
どこかのサイトに、前後のデータとかが記載されているなら、ご教示いただけば幸いです。

日本人の場合、糖尿病になった時点で、インスリンをつくるβ細胞が、2~3割くらいは壊れていることがほとんどです。
この壊れたβ細胞は元には戻りませんので、その分、糖尿病が治ることはないです。

β細胞がほとんど壊れてなくて、肥満によるインスリン抵抗性のために糖尿病を発症したような場合は
肥満が解消してインスリン抵抗性が改善すれば、インスリン分泌能力はほぼ残っているので
9割くらい回復することはあり得ると思います。
2015/07/21(Tue) 22:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
かりん さん


スーパー糖質制限食開始後、血中ケトン体が上昇しますので
しばらくの間は、尿中ケトン体が陽性となります。

その後、筋肉細胞などがケトン体をしっかり使うようになり、腎の再吸収も向上して
3ヶ月~半年~くらいで、少々血中ケトン体が高値でも、尿中にはでなくなります。

勿論、個人差はあります。

ピロリ菌は、通常は除菌せずに消えることは、まれです。
血液検査で、HピロリIgG抗体を調べると、陽性が否かで、明確に確認できると思います。
2015/07/21(Tue) 22:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
初めてコメントします。
いつも、ブログを読んで
勉強をさせてもらってます!
私は41才の女性です。今年の3月に
市の健康診断の精密検査の為、
内科医院を受診し、
2型糖尿病の診断されました。
薬はトラゼンタを朝1回服用し始めました。
実父は糖尿病で
足の指を二本壊死してしまい
切断をしていますので、
糖尿病の恐ろしさは凄く分かってます。
ので、必死でネットで調べて糖質制限を知り、このブログにたどり着きました。
江部先生のブログを読みあさり、
本も購入し、糖質制限を始めました。

ちょうど、体力を使う仕事もあり、
4ヵ月で体重が20キロ近く減って、
今は血糖も、HbA1cも正常になり、
薬も飲まなくなりました。
それと、糖尿病と診断される前から
頭に未破裂脳動脈瘤があるのですが、
糖質制限を始めてから
3ヵ月たった時にMRIで定期検査をし、
半年前と変わらない大きさでした!
主治医(糖質制限の事は話をしていません。)は数値を見てびっくりしてます。
周りの人も短期間で劇的に痩せた姿を見てびっくりしたり、
私がわからずに素通りする人もいます(笑)
本当に糖質制限を始めて良かった…。
江部先生ありがとうございます!
これからも糖質制限をして健康な生活を続けます!

3月16日
血清血糖 126
ヘモグロビンA1c 7.6

6月24日
血清血糖 87
ヘモグロビンA1c 5.7

体重
開始時75キロ
現在今朝 56.7キロ

糖質制限を始めて一番困った事は着れる服がなくなる事(笑)
服を買うまではブカブカの服を着てました。
2015/07/22(Wed) 00:26 | URL | coco | 【編集
Re: タイトルなし
coco さん

拙著のご購入ありがとうございます。
体重減少、HbA1c改善、見事なデータです。
藥も休薬で良かったです。

主治医のびっくりする顔が見てみたいですね。
2015/07/22(Wed) 21:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
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