2015年06月12日 (金)
こんにちは。
糖質制限食を始めた方からたまにいただく質問の一つに、
「血糖値は良くなったが、体重が減って力が出ない」
というものがあります。
今までの経験では、このような場合、ほとんどの人が結果としてカロリー不足になっていました。
常識の壁はなかなか拭いがたいものがあって、無意識に脂肪制限もしてしまう人がいるのですね。
こうなると「糖質制限+脂肪制限」のダブルとなってカロリー不足となってしまいます。
特に年配の方で、もともと少食のタイプではカロリー不足対策が必要です。
具体的には、間食としてナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ等)を20-30粒程度なら糖質が約3-4gですので、一日に2-3回は大丈夫です。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mgの血糖値を上昇させ、1型糖尿人なら約5mg上昇させますので、自分で計算してみましょう。
ナッツ類のなかで、糖質含有量が特に少ないのは、くるみ、松の実、カボチャの種で、100gあたり5g以下です。
厚生労働省の決まりでは、100g中糖質含有量が5g以下のものを低糖質食品と呼んでいます。
一般的なミックスナッツで、100g中に約16gの糖質が含まれています。
1/3袋弱なら、せいぜい5gの糖質ですね。
ちなみにバターピーナッツ40粒が40gで、その内糖質が4.5gです。
また、アーモンド35粒が50gで、その内糖質が4.7gです。
あと、糖質制限食でやせて力が入らないという人には、通常糖尿人には奨めないのですが、敢えて果物がお奨めです。
アボカドは、100g(1個)あたりの糖質含有量が0.9gと圧倒的に少ないので糖尿人にも問題なし、とてもいいですね。
その他、可食部100gあたり糖質10g以下の果物は、
いちご7粒、
パパイア1/2個
グレープフルーツ1/4個
夏みかん1/4個
はっさく1/3個
メロン1/8個
もも1/2個
などがあります。
7粒、1/2個、1/4個というのは、可食部が約100gとなる量です。
・グァバ 4.8g
・ラズベリー 5.5g
・アンズ 5.5g (いずれも100g中)
なども低糖質ですが、ちょっと手に入れにくいかもしれません。
果物に含まれる糖質は、「果糖・ショ糖・ブドウ糖」などです。
このうちメインの果糖は、血糖値をほとんど上昇させないので、穀物の糖質に比べると、食後高血糖にはややなりにくいです。
従って、100g食べて10g以下の糖質の果物は間食としてOKなのです。
しかし果糖はブドウ糖よりも速やかに中性脂肪に変わるので、最も太りやすい物質の一つです。
果物の中のショ糖やブドウ糖は血糖値を上昇させますので念のため。
糖質制限食を始めた方からたまにいただく質問の一つに、
「血糖値は良くなったが、体重が減って力が出ない」
というものがあります。
今までの経験では、このような場合、ほとんどの人が結果としてカロリー不足になっていました。
常識の壁はなかなか拭いがたいものがあって、無意識に脂肪制限もしてしまう人がいるのですね。
こうなると「糖質制限+脂肪制限」のダブルとなってカロリー不足となってしまいます。
特に年配の方で、もともと少食のタイプではカロリー不足対策が必要です。
具体的には、間食としてナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ等)を20-30粒程度なら糖質が約3-4gですので、一日に2-3回は大丈夫です。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mgの血糖値を上昇させ、1型糖尿人なら約5mg上昇させますので、自分で計算してみましょう。
ナッツ類のなかで、糖質含有量が特に少ないのは、くるみ、松の実、カボチャの種で、100gあたり5g以下です。
厚生労働省の決まりでは、100g中糖質含有量が5g以下のものを低糖質食品と呼んでいます。
一般的なミックスナッツで、100g中に約16gの糖質が含まれています。
1/3袋弱なら、せいぜい5gの糖質ですね。
ちなみにバターピーナッツ40粒が40gで、その内糖質が4.5gです。
また、アーモンド35粒が50gで、その内糖質が4.7gです。
あと、糖質制限食でやせて力が入らないという人には、通常糖尿人には奨めないのですが、敢えて果物がお奨めです。
アボカドは、100g(1個)あたりの糖質含有量が0.9gと圧倒的に少ないので糖尿人にも問題なし、とてもいいですね。
その他、可食部100gあたり糖質10g以下の果物は、
いちご7粒、
パパイア1/2個
グレープフルーツ1/4個
夏みかん1/4個
はっさく1/3個
メロン1/8個
もも1/2個
などがあります。
7粒、1/2個、1/4個というのは、可食部が約100gとなる量です。
・グァバ 4.8g
・ラズベリー 5.5g
・アンズ 5.5g (いずれも100g中)
なども低糖質ですが、ちょっと手に入れにくいかもしれません。
果物に含まれる糖質は、「果糖・ショ糖・ブドウ糖」などです。
このうちメインの果糖は、血糖値をほとんど上昇させないので、穀物の糖質に比べると、食後高血糖にはややなりにくいです。
従って、100g食べて10g以下の糖質の果物は間食としてOKなのです。
しかし果糖はブドウ糖よりも速やかに中性脂肪に変わるので、最も太りやすい物質の一つです。
果物の中のショ糖やブドウ糖は血糖値を上昇させますので念のため。
2015/06/12(Fri) 21:37 | URL | 元気な中高年 | 【編集】
江部先生がwikipediaに載っていないのはおかしいと以前から思っていましたので記載させて頂きました。お許し下さいませ。m(_ _)m
おはようございます。
糖質制限食を実践して約4年になります。
2011年3月初診時のHgA1cは10.9%でした。先生の著書に出会って糖質制限食を実行し3か月で最高5.2まで下がりましたが、安心して気が緩むと血糖が上がり、現在は7.1%です。
先日、ある糖尿病専門医の著書を読んで尿中アルプミン値が0-18が正常。
19から300ならステージ3の軽度の糖尿病腎症であると書かれていました。気になって私は近くの腎臓内科を訪れ尿中アルプミン検査をしてもらったところ、
尿クレアチニン 128.08mg/dL
尿蛋白クレアチニン換算 0.08mg/mg
尿中アルプミン 30.1mg/L
U AL.B 換算値 22.9mg/g.CRE H (基準値10.0以下)
株式会社エスアールエルによる検査結果
上記の結果がでました。
30.1なら、著者の言う正常値を超えています。しかし腎臓内科医に聞いたところ全く問題はない。基準値10.0も気にすることはない、ともいわれまし
た。
前述の尿中アルプミン0-18が正常、19から300なら合併症発症との記述との相違など、違いがよくわかりません。測定機関によって基準値が違うのか、腎臓内科医でも考えが違うのかよくわかりません。
?なぜ腎臓内科医で基準値が違うのか?遠方なのですが著者の病院を訪れて再度検査してもらうのが良いのか、アドバイスをお願いできたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
糖質制限食を実践して約4年になります。
2011年3月初診時のHgA1cは10.9%でした。先生の著書に出会って糖質制限食を実行し3か月で最高5.2まで下がりましたが、安心して気が緩むと血糖が上がり、現在は7.1%です。
先日、ある糖尿病専門医の著書を読んで尿中アルプミン値が0-18が正常。
19から300ならステージ3の軽度の糖尿病腎症であると書かれていました。気になって私は近くの腎臓内科を訪れ尿中アルプミン検査をしてもらったところ、
尿クレアチニン 128.08mg/dL
尿蛋白クレアチニン換算 0.08mg/mg
尿中アルプミン 30.1mg/L
U AL.B 換算値 22.9mg/g.CRE H (基準値10.0以下)
株式会社エスアールエルによる検査結果
上記の結果がでました。
30.1なら、著者の言う正常値を超えています。しかし腎臓内科医に聞いたところ全く問題はない。基準値10.0も気にすることはない、ともいわれまし
た。
前述の尿中アルプミン0-18が正常、19から300なら合併症発症との記述との相違など、違いがよくわかりません。測定機関によって基準値が違うのか、腎臓内科医でも考えが違うのかよくわかりません。
?なぜ腎臓内科医で基準値が違うのか?遠方なのですが著者の病院を訪れて再度検査してもらうのが良いのか、アドバイスをお願いできたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
2015/06/13(Sat) 05:41 | URL | 56歳男性 | 【編集】
岸和田のセイゲニスト さん
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2015/06/13(Sat) 08:15 | URL | ドクター江部 | 【編集】
56歳男性 さん
「3回測定して2回以上で尿中アルブミン値が30~299mg/g・クレアチニンであれば
微量アルブミン尿と判定する」
など、検査会社により基準値が異なります。
日本糖尿病学会、日本腎臓学会糖尿病性腎症合同委員会は、
「随時尿(なるべく午前中の来院後に採った尿)で尿中アルブミン値(アルブミン指数)が
30~299mg/gクレアチニンの場合に糖尿病性早期腎症と診断する」、
との早期診断基準を規定しました。
ですから、尿中アルブミン値(アルブミン指数)30未満が正常というのが、一般的と思われます。
「3回測定して2回以上で尿中アルブミン値が30~299mg/g・クレアチニンであれば
微量アルブミン尿と判定する」
など、検査会社により基準値が異なります。
日本糖尿病学会、日本腎臓学会糖尿病性腎症合同委員会は、
「随時尿(なるべく午前中の来院後に採った尿)で尿中アルブミン値(アルブミン指数)が
30~299mg/gクレアチニンの場合に糖尿病性早期腎症と診断する」、
との早期診断基準を規定しました。
ですから、尿中アルブミン値(アルブミン指数)30未満が正常というのが、一般的と思われます。
2015/06/13(Sat) 08:30 | URL | ドクター江部 | 【編集】
横から済みません。
56歳男性氏の気にしている尿中アルブミン30.1mg/Lは診断基準と関係なく、
糖尿病性腎症の指標はクレアチニン換算した尿中アルブミンで
上記のU ALB換算値22.9mg/gCREを見るべき、
要するに同じ尿中アルブミン値でも単位が違う、ということでしょうか。
56歳男性氏の気にしている尿中アルブミン30.1mg/Lは診断基準と関係なく、
糖尿病性腎症の指標はクレアチニン換算した尿中アルブミンで
上記のU ALB換算値22.9mg/gCREを見るべき、
要するに同じ尿中アルブミン値でも単位が違う、ということでしょうか。
2015/06/13(Sat) 16:42 | URL | へっぽこ | 【編集】
へっぽこ さん
ありがとうございます。
その通りです。
糖尿病性腎症の指標はクレアチニン換算した尿中アルブミンです。
56歳男性氏のデータでは
U ALB換算値22.9mg/gCRE
色付きの文字
になります。
ありがとうございます。
その通りです。
糖尿病性腎症の指標はクレアチニン換算した尿中アルブミンです。
56歳男性氏のデータでは
U ALB換算値22.9mg/gCRE
色付きの文字
になります。
2015/06/14(Sun) 18:25 | URL | ドクター江部 | 【編集】
| ホーム |