2015年05月27日 (水)
こんにちは。
精神科医師Aさんから
「沖縄クライシス」の原因、脂質過剰摂取の関与は低い
という第58回日本糖尿病学会年次学術集会での発表についてコメントをいただきました。
ありがとうございます。
北里大学北里研究所病院診療技術部栄養科の泉妃咲氏らの研究発表です。
検討によると「沖縄クライシス」の原因として、脂質過剰摂取の関与は低いということです。
このことは、柴田博先生が以前から指摘しておられ、私もブログ記事にしています。
沖縄クライシスの真相・柴田博先生
2013年07月07日 (日)の本ブログ記事
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2595.html
泉妃咲氏の調査では
『 沖縄県の脂質摂取比率(総エネルギー比)は1995年をピークに、その後は低下する傾向にある。
同時期、摂取総エネルギーも減少している。脂質摂取量も、1990年以降は減少している。』
ということです。
沖縄県男性の平均寿命の全国順位は、75年10位、80年1位、85年1位、90年5位、95年4位と上位でしたが、2000年に26位となり、その後も05年25位、10年30位と2000年以降は下降傾向にあります。
2000年の調査で、いきなり26位に落ちたことが「沖縄クライシス」と呼ばれ、注目されたのです。
1990年以降は脂質摂取量が減少し、1995以降は脂質摂取比率も減少ですから、よく言われるような食生活の欧米化で脂質摂取比率が増えて「沖縄クライシス」が生じたのではないことは、柴田博氏や泉妃咲氏が指摘するように明らかです。
これに対して日本糖尿病学会の提言では、赤字で示している記載のように、脂質の過剰摂取が「沖縄クライシス」の元凶であり、その原因疾患は心血管疾患であるとしており、精神科医師Aさんのご指摘の如く二重に間違っています。
実際には上述のように、脂肪摂取比率は減少しています。
そして長寿の地位を落とした原因疾患は
1)酒よる肝疾患、
2)タバコによる肺疾患(慢性閉塞性肺疾患)、
3)ストレスによる自殺、
の3つの増加であり、心血管疾患は増加していないのです。
『日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言
糖尿病における食事療法の現状と課題
2013 年 3 月
日本糖尿病学会
1. 我が国の一般人口における栄養素摂取量の現況
・・・前略
脂質栄養の変化が疾患動態に密接に関係することは、沖縄県の事例に顕著に現れている。
沖縄県は従来、我が国の最長寿県とされてきたが、生活環境の欧米化に伴ってその地位を落とした。
その主たる原因は心血管疾患の増加にあるが、この間に肥満者の割合は全国でトップとなった。
平成 18 年の調査で栄養摂取状況を全国平均と比較すると、総エネルギー摂取量には差はないが、脂肪エネルギー比率が25%以上の者の割合は男女ともに 60%を越えており、全国平均の 40~50%をはるかに上回っている(2)。
この間の交通手段の発達などによる身体活動の低下に加えて、このような脂質栄養の過剰摂取が日本人における肥満そして糖尿病の増加に大きく関与しているのではないかと考えられており、糖尿病の予防の観点からも対処すべき大きな栄養学的課題となっている。・・・・・』
江部康二
【15/05/25 精神科医師A
沖縄クライシスの原因
「沖縄クライシス」の原因、脂質過剰摂取の関与は低い
日経メディカル日本糖尿病学会取材班
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/flash/jds2015/201505/542224.html
沖縄県男性の平均寿命の全国順位が、2000年調査で26位まで下落し、「沖縄クライシス」あるいは「26ショック」と呼ばれ話題となった。その一因として早い時期からのライフスタイルの欧米化が指摘されていたが、北里大学北里研究所病院診療技術部栄養科の泉妃咲氏らの検討の結果、脂質の過剰摂取が直接的要因とはなっていない可能性が示された。5月24日まで下関で開催されている第58回日本糖尿病学会で、同氏らが発表した。
泉氏らは今回、1975~2010年の沖縄県男性における平均寿命全国順位と、同期間の国民栄養調査から栄養素摂取量・摂取比率との関連を比較検討した。なお、両調査の実施年は完全に一致していないので、近い年に合わせた。
都道府県別生命表は国勢調査のデータを用いて5年ごとに発表されている。沖縄県男性の平均寿命の全国順位は、75年10位、80年1位、85年1位、90年5位、95年4位と上位だったが、2000年に26位となり、その後も05年25位、10年30位と2000年以降は下降傾向にある。
沖縄県の脂質摂取比率(総エネルギー比)は1995年をピークに、その後は低下する傾向にある。同時期、摂取総エネルギーも減少している。脂質摂取量も、1990年以降は減少している。
また、2002年の国民栄養調査から、都道府県別の栄養摂取量・摂取率と塩分摂取量との関連を調べてみた。沖縄県の塩分摂取量は10グラム以下で都道府県の中では最も少なく、脂質摂取比率は29%台で都道府県の中では最も高かった(ただし脂質摂取比率でみると沖縄県は全国の中位)。各都道府県の食塩摂取量と脂質摂取比率は有意な負の相関が見られ、脂質摂取比率が低い県では塩分摂取量が高くなっていた。沖縄県は他都道府県に比べ外れ値となっていたが、沖縄県を除いても有意な相関が認められた。
これらの結果から泉氏は「沖縄クライシスは、脂質の過剰摂取が要因であるとは言いがたいことが分かった。摂取エネルギーも減少していることから、問題になっている肥満の原因は運動量低下など他の要因を考える必要がある。また脂質と塩分の摂取に負の相関が認められたことから、食事指導で脂質の摂取を下げようとすると減塩の効果が減弱する可能性があることに注意が必要だ」と指摘した。
いわゆる沖縄クライシスの原因について、共同研究者で同病院糖尿病センターの山田悟氏は、「沖縄県男性の死因で全国平均より高いのは、中高年の自殺と肝疾患で、心疾患は平均的なレベル。動脈硬化性疾患の増加より、社会経済的な要因の関与が大きいのではないか」と話している。
◇
沖縄クライシスの真相・柴田博先生
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2595.html
沖縄県民の栄養と病気罹患率、脂質摂取が多いが糖尿病は少ない
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2548.html
糖尿病学会のインチキ提言はバレバレだ
www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40
脂質栄養の変化が疾患動態に密接に関係することは、沖縄県の事例に顕著に現れている。
沖縄県は従来、我が国の最長寿県とされてきたが、生活環境の欧米化に伴ってその地位を落とした。その主たる原因は心血管疾患の増加にあるが、この間に肥満者の割合は全国でトップとなった。
平成18年の調査で栄養摂取 状況を全国平均と比較すると、総エネルギー摂取量には差はないが、脂肪エネルギー比率が25%以上の者の割合は男女ともに60%を越えており、全国平均の 40~50%をはるかに上回っている。
この間の交通手段の発達などによる身体活動の低下に加えて、このような脂質栄養の過剰摂取が日本人における肥満そして糖尿病の増加に大きく関与しているのではないかと考えられており、糖尿病の予防の観点からも対処すべき大きな栄養学的課題となっている。】
精神科医師Aさんから
「沖縄クライシス」の原因、脂質過剰摂取の関与は低い
という第58回日本糖尿病学会年次学術集会での発表についてコメントをいただきました。
ありがとうございます。
北里大学北里研究所病院診療技術部栄養科の泉妃咲氏らの研究発表です。
検討によると「沖縄クライシス」の原因として、脂質過剰摂取の関与は低いということです。
このことは、柴田博先生が以前から指摘しておられ、私もブログ記事にしています。
沖縄クライシスの真相・柴田博先生
2013年07月07日 (日)の本ブログ記事
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2595.html
泉妃咲氏の調査では
『 沖縄県の脂質摂取比率(総エネルギー比)は1995年をピークに、その後は低下する傾向にある。
同時期、摂取総エネルギーも減少している。脂質摂取量も、1990年以降は減少している。』
ということです。
沖縄県男性の平均寿命の全国順位は、75年10位、80年1位、85年1位、90年5位、95年4位と上位でしたが、2000年に26位となり、その後も05年25位、10年30位と2000年以降は下降傾向にあります。
2000年の調査で、いきなり26位に落ちたことが「沖縄クライシス」と呼ばれ、注目されたのです。
1990年以降は脂質摂取量が減少し、1995以降は脂質摂取比率も減少ですから、よく言われるような食生活の欧米化で脂質摂取比率が増えて「沖縄クライシス」が生じたのではないことは、柴田博氏や泉妃咲氏が指摘するように明らかです。
これに対して日本糖尿病学会の提言では、赤字で示している記載のように、脂質の過剰摂取が「沖縄クライシス」の元凶であり、その原因疾患は心血管疾患であるとしており、精神科医師Aさんのご指摘の如く二重に間違っています。
実際には上述のように、脂肪摂取比率は減少しています。
そして長寿の地位を落とした原因疾患は
1)酒よる肝疾患、
2)タバコによる肺疾患(慢性閉塞性肺疾患)、
3)ストレスによる自殺、
の3つの増加であり、心血管疾患は増加していないのです。
『日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言
糖尿病における食事療法の現状と課題
2013 年 3 月
日本糖尿病学会
1. 我が国の一般人口における栄養素摂取量の現況
・・・前略
脂質栄養の変化が疾患動態に密接に関係することは、沖縄県の事例に顕著に現れている。
沖縄県は従来、我が国の最長寿県とされてきたが、生活環境の欧米化に伴ってその地位を落とした。
その主たる原因は心血管疾患の増加にあるが、この間に肥満者の割合は全国でトップとなった。
平成 18 年の調査で栄養摂取状況を全国平均と比較すると、総エネルギー摂取量には差はないが、脂肪エネルギー比率が25%以上の者の割合は男女ともに 60%を越えており、全国平均の 40~50%をはるかに上回っている(2)。
この間の交通手段の発達などによる身体活動の低下に加えて、このような脂質栄養の過剰摂取が日本人における肥満そして糖尿病の増加に大きく関与しているのではないかと考えられており、糖尿病の予防の観点からも対処すべき大きな栄養学的課題となっている。・・・・・』
江部康二
【15/05/25 精神科医師A
沖縄クライシスの原因
「沖縄クライシス」の原因、脂質過剰摂取の関与は低い
日経メディカル日本糖尿病学会取材班
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/flash/jds2015/201505/542224.html
沖縄県男性の平均寿命の全国順位が、2000年調査で26位まで下落し、「沖縄クライシス」あるいは「26ショック」と呼ばれ話題となった。その一因として早い時期からのライフスタイルの欧米化が指摘されていたが、北里大学北里研究所病院診療技術部栄養科の泉妃咲氏らの検討の結果、脂質の過剰摂取が直接的要因とはなっていない可能性が示された。5月24日まで下関で開催されている第58回日本糖尿病学会で、同氏らが発表した。
泉氏らは今回、1975~2010年の沖縄県男性における平均寿命全国順位と、同期間の国民栄養調査から栄養素摂取量・摂取比率との関連を比較検討した。なお、両調査の実施年は完全に一致していないので、近い年に合わせた。
都道府県別生命表は国勢調査のデータを用いて5年ごとに発表されている。沖縄県男性の平均寿命の全国順位は、75年10位、80年1位、85年1位、90年5位、95年4位と上位だったが、2000年に26位となり、その後も05年25位、10年30位と2000年以降は下降傾向にある。
沖縄県の脂質摂取比率(総エネルギー比)は1995年をピークに、その後は低下する傾向にある。同時期、摂取総エネルギーも減少している。脂質摂取量も、1990年以降は減少している。
また、2002年の国民栄養調査から、都道府県別の栄養摂取量・摂取率と塩分摂取量との関連を調べてみた。沖縄県の塩分摂取量は10グラム以下で都道府県の中では最も少なく、脂質摂取比率は29%台で都道府県の中では最も高かった(ただし脂質摂取比率でみると沖縄県は全国の中位)。各都道府県の食塩摂取量と脂質摂取比率は有意な負の相関が見られ、脂質摂取比率が低い県では塩分摂取量が高くなっていた。沖縄県は他都道府県に比べ外れ値となっていたが、沖縄県を除いても有意な相関が認められた。
これらの結果から泉氏は「沖縄クライシスは、脂質の過剰摂取が要因であるとは言いがたいことが分かった。摂取エネルギーも減少していることから、問題になっている肥満の原因は運動量低下など他の要因を考える必要がある。また脂質と塩分の摂取に負の相関が認められたことから、食事指導で脂質の摂取を下げようとすると減塩の効果が減弱する可能性があることに注意が必要だ」と指摘した。
いわゆる沖縄クライシスの原因について、共同研究者で同病院糖尿病センターの山田悟氏は、「沖縄県男性の死因で全国平均より高いのは、中高年の自殺と肝疾患で、心疾患は平均的なレベル。動脈硬化性疾患の増加より、社会経済的な要因の関与が大きいのではないか」と話している。
◇
沖縄クライシスの真相・柴田博先生
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2595.html
沖縄県民の栄養と病気罹患率、脂質摂取が多いが糖尿病は少ない
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2548.html
糖尿病学会のインチキ提言はバレバレだ
www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40
脂質栄養の変化が疾患動態に密接に関係することは、沖縄県の事例に顕著に現れている。
沖縄県は従来、我が国の最長寿県とされてきたが、生活環境の欧米化に伴ってその地位を落とした。その主たる原因は心血管疾患の増加にあるが、この間に肥満者の割合は全国でトップとなった。
平成18年の調査で栄養摂取 状況を全国平均と比較すると、総エネルギー摂取量には差はないが、脂肪エネルギー比率が25%以上の者の割合は男女ともに60%を越えており、全国平均の 40~50%をはるかに上回っている。
この間の交通手段の発達などによる身体活動の低下に加えて、このような脂質栄養の過剰摂取が日本人における肥満そして糖尿病の増加に大きく関与しているのではないかと考えられており、糖尿病の予防の観点からも対処すべき大きな栄養学的課題となっている。】
こんにちは。
現在、精神疾患のため精神科の薬を飲んでいます。
33歳の女です。
血液検査をして、本日結果が出ました。
それによると、MCVが102で値が高いため肉を制限するように言われました。
糖質制限で肉に制限がかかると食べるものがないような気がします。
どうしたらよいでしょうか?
現在、精神疾患のため精神科の薬を飲んでいます。
33歳の女です。
血液検査をして、本日結果が出ました。
それによると、MCVが102で値が高いため肉を制限するように言われました。
糖質制限で肉に制限がかかると食べるものがないような気がします。
どうしたらよいでしょうか?
2015/05/27(Wed) 17:28 | URL | SAmansa88 | 【編集】
いつも本当に学ばせていただいてます。
ありがとうございます。
さて下記の記載が栄養士会のサイトにありました。
「蒸留酒は血糖を上げないから大丈夫」とずっと理解しておりましたが、
血糖値を上げるものなのでしょうか…?
以下引用です。
----------------
I-アルコール、嗜好飲料について
2 日本酒は血糖値を上げるが、蒸留酒(焼酎)は上げないというのは本当ですか?
アルコールは、小腸で大部分が吸収されて血液中に入ります。一部は呼気、尿、汗により排泄されますが、ほとんどが門脈を経て肝臓に送られ処理されます。肝臓に入ったアルコールは酢酸となり血液中に出て、最終的には肺からは二酸化炭素として、腎臓からは水として体外に排出されます。このようにアルコールは体内で糖質に変換されることはありません。
さて、日本酒、ビール、ワインなどは糖質を含むのに対し、焼酎、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒は原料が何であっても糖質は含まないので、アルコール飲料に含まれるアルコール以外の成分である糖質にのみ着目した場合に、「飲酒後に日本酒は血糖値を上げるが、蒸留酒(焼酎)は上げない」といわれるのだと考えられます。
しかしながら、私たちの血糖値は摂取する糖質の量だけに左右されるものではありません。おもに血糖はインスリンによって調節されているため、アルコール飲料中のアルコールの濃度、およびその他の成分が及ぼすインスリン分泌や感受性への影響を考慮しなければならないのです。現在のところ、血糖に関しては、いずれのアルコール飲料ともに同様の作用があると認識して良いと考えられます。アルコール飲料が及ぼす血糖値への影響はいずれの種類においても大きな違いがなく、血糖値を決めるのは摂取する糖質の量だけではないのです。
飲みすぎによる偏食、過食を避けて肝臓への負担が軽減する飲み方を心がけましょう。
----------------
こちら実際、どうなのでしょうか…?
もしよろしければ、お教え頂ければ幸いです。
読んでくださって、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
さて下記の記載が栄養士会のサイトにありました。
「蒸留酒は血糖を上げないから大丈夫」とずっと理解しておりましたが、
血糖値を上げるものなのでしょうか…?
以下引用です。
----------------
I-アルコール、嗜好飲料について
2 日本酒は血糖値を上げるが、蒸留酒(焼酎)は上げないというのは本当ですか?
アルコールは、小腸で大部分が吸収されて血液中に入ります。一部は呼気、尿、汗により排泄されますが、ほとんどが門脈を経て肝臓に送られ処理されます。肝臓に入ったアルコールは酢酸となり血液中に出て、最終的には肺からは二酸化炭素として、腎臓からは水として体外に排出されます。このようにアルコールは体内で糖質に変換されることはありません。
さて、日本酒、ビール、ワインなどは糖質を含むのに対し、焼酎、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒は原料が何であっても糖質は含まないので、アルコール飲料に含まれるアルコール以外の成分である糖質にのみ着目した場合に、「飲酒後に日本酒は血糖値を上げるが、蒸留酒(焼酎)は上げない」といわれるのだと考えられます。
しかしながら、私たちの血糖値は摂取する糖質の量だけに左右されるものではありません。おもに血糖はインスリンによって調節されているため、アルコール飲料中のアルコールの濃度、およびその他の成分が及ぼすインスリン分泌や感受性への影響を考慮しなければならないのです。現在のところ、血糖に関しては、いずれのアルコール飲料ともに同様の作用があると認識して良いと考えられます。アルコール飲料が及ぼす血糖値への影響はいずれの種類においても大きな違いがなく、血糖値を決めるのは摂取する糖質の量だけではないのです。
飲みすぎによる偏食、過食を避けて肝臓への負担が軽減する飲み方を心がけましょう。
----------------
こちら実際、どうなのでしょうか…?
もしよろしければ、お教え頂ければ幸いです。
読んでくださって、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
>MCVが102で値が高いため肉を制限するように言われました
MCVが高いと、大球性貧血、つまりVitamine B12または葉酸の欠乏の可能性があります。これは、向精神薬や抗てんかん薬を長期に服用している場合に往々にみられますが、実際に測定してみないとなんともいえません。
http://ketueki.tatujin.net/MCV.html
ちなみに、私は長期にこれらの薬剤を服用している患者に、血清鉄、葉酸、亜鉛の血液検査を実施しています。不思議とVB12欠乏にはめったに遭遇しません。いずれも検査センターに依頼すれば、開業医でも簡単にできる検査ばかりです。
単にMCVが高いというだけで、肉を制限するなどと言うのは、全くevidenceの無いことです
MCVが高いと、大球性貧血、つまりVitamine B12または葉酸の欠乏の可能性があります。これは、向精神薬や抗てんかん薬を長期に服用している場合に往々にみられますが、実際に測定してみないとなんともいえません。
http://ketueki.tatujin.net/MCV.html
ちなみに、私は長期にこれらの薬剤を服用している患者に、血清鉄、葉酸、亜鉛の血液検査を実施しています。不思議とVB12欠乏にはめったに遭遇しません。いずれも検査センターに依頼すれば、開業医でも簡単にできる検査ばかりです。
単にMCVが高いというだけで、肉を制限するなどと言うのは、全くevidenceの無いことです
2015/05/27(Wed) 21:33 | URL | 精神科医師A | 【編集】
SAmansa88
MCV102は軽度の高値です。
主治医に、全ての肉を制限するのか、四つ足動物だけでいいのかご相談ください。
魚介類はOKなら、そちらをしっかり食べてはどうでしょう。
大豆製品、野菜、海草、卵、チーズなどもOKですね。
MCV102は軽度の高値です。
主治医に、全ての肉を制限するのか、四つ足動物だけでいいのかご相談ください。
魚介類はOKなら、そちらをしっかり食べてはどうでしょう。
大豆製品、野菜、海草、卵、チーズなどもOKですね。
2015/05/27(Wed) 22:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ドクターズ さん
アルコールそのものは、血糖値を上昇させませんし
体重増加作用もありません。
どちらかというとアルコールは肝臓の糖新生を抑制するので、低血糖注意となります。
糖質、脂質、蛋白質、アルコールのうち、
血糖値に直接影響を与えるのは、糖質だけです。
間接的に血糖値を上昇させるのは
グルカゴン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモン、アドレナリンなどのホルモンがあります。
栄養士会のサイトの記載
「アルコール飲料中のアルコールの濃度、およびその他の成分が及ぼすインスリン分泌や感受性への影響を考慮しなければならないのです。」
は意味不明です。
アルコールがインスリン分泌や感受性に影響を及ぼすというのは聞いたことがありません。
日本糖尿病学会でさえも、アルコールと血糖に関しては私と同意見と思います。
アルコールそのものは、血糖値を上昇させませんし
体重増加作用もありません。
どちらかというとアルコールは肝臓の糖新生を抑制するので、低血糖注意となります。
糖質、脂質、蛋白質、アルコールのうち、
血糖値に直接影響を与えるのは、糖質だけです。
間接的に血糖値を上昇させるのは
グルカゴン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモン、アドレナリンなどのホルモンがあります。
栄養士会のサイトの記載
「アルコール飲料中のアルコールの濃度、およびその他の成分が及ぼすインスリン分泌や感受性への影響を考慮しなければならないのです。」
は意味不明です。
アルコールがインスリン分泌や感受性に影響を及ぼすというのは聞いたことがありません。
日本糖尿病学会でさえも、アルコールと血糖に関しては私と同意見と思います。
2015/05/27(Wed) 23:01 | URL | ドクター江部 | 【編集】
精神科医師A さん
コメント、
ありがとうございます。
コメント、
ありがとうございます。
2015/05/27(Wed) 23:03 | URL | ドクター江部 | 【編集】
はじめてコメントします。
約2年前から緩めの糖質制限を開始し、一年でマイナス10キロの減量と、花粉症の克服に成功しました。その後もリバウンドなく体重維持できております。
今回の沖縄に関する記事も、興味深く拝見しました。以前仕事で沖縄に関わっていた印象で言いますと、「沖縄クライシス」の原因として「運動不足と大盛りご飯」が関係しているのではないかと思います。
暑さが厳しく、タクシー料金が安い沖縄では、大和では考えられないほど皆さん気楽にタクシーを使っていました。
また、定食屋さんで沖縄メニューを何か頼むと、だいたい標準装備で大盛りご飯と味噌汁がついてきます。
沖縄料理自体は泡盛も含め、割りに糖質制限向きのものが多いのですが、あの大盛りご飯はちょっとヤヴぁそうですね。。。
約2年前から緩めの糖質制限を開始し、一年でマイナス10キロの減量と、花粉症の克服に成功しました。その後もリバウンドなく体重維持できております。
今回の沖縄に関する記事も、興味深く拝見しました。以前仕事で沖縄に関わっていた印象で言いますと、「沖縄クライシス」の原因として「運動不足と大盛りご飯」が関係しているのではないかと思います。
暑さが厳しく、タクシー料金が安い沖縄では、大和では考えられないほど皆さん気楽にタクシーを使っていました。
また、定食屋さんで沖縄メニューを何か頼むと、だいたい標準装備で大盛りご飯と味噌汁がついてきます。
沖縄料理自体は泡盛も含め、割りに糖質制限向きのものが多いのですが、あの大盛りご飯はちょっとヤヴぁそうですね。。。
初めまして。夜分遅くに失礼します。
今、江部先生の書籍とブログをもとに糖質制限をして5日が過ぎましたが、体重減少を実感しています。
そこで質問なのですが、わたくし、職業柄、夜ご飯を食べる時間がとても遅くなってしまいます。
夜12時過ぎることなんてざらですし、罪悪感いっぱいのもと、お腹が空いてるので食べてしまいます。
昼ごはんを満足に食べられない日が多いので加えて過食気味になりやすいです。
夜10時を過ぎるとBMAL1が増え太りやすい、とよく言いますが、やはり糖質制限とはいえ10時を過ぎてからの食事は控えた方がいいのでしょうか。
食べるとしたら、どれくらいの量に抑えたらダイエットに差し支えないでしょうか。
食べようか、食べまいか…悩んでるうちに本当に痩せられるか不安になってしまいます。
お手数ですが、ご回答くだされば幸いです…よろしくお願いします。
今、江部先生の書籍とブログをもとに糖質制限をして5日が過ぎましたが、体重減少を実感しています。
そこで質問なのですが、わたくし、職業柄、夜ご飯を食べる時間がとても遅くなってしまいます。
夜12時過ぎることなんてざらですし、罪悪感いっぱいのもと、お腹が空いてるので食べてしまいます。
昼ごはんを満足に食べられない日が多いので加えて過食気味になりやすいです。
夜10時を過ぎるとBMAL1が増え太りやすい、とよく言いますが、やはり糖質制限とはいえ10時を過ぎてからの食事は控えた方がいいのでしょうか。
食べるとしたら、どれくらいの量に抑えたらダイエットに差し支えないでしょうか。
食べようか、食べまいか…悩んでるうちに本当に痩せられるか不安になってしまいます。
お手数ですが、ご回答くだされば幸いです…よろしくお願いします。
2015/05/28(Thu) 03:23 | URL | たお | 【編集】
たお さん
BMAL1(ビーマルワン)は
脂肪細胞をつくる酵素をふやす機能をもつ遺伝子と言われていますね。
夜、寝る前に糖質を食べると、
筋肉も脳もブドウ糖を消費しないので
結果として上昇した血糖はほぼ全て、脂肪に変わります。
まあそれで太るわけです。
ということは、スーパー糖質制限食なら、寝る前に食べても
厚生労働省のいう標準必要エネルギーていどなら、太らないということです。
BMAL1(ビーマルワン)は
脂肪細胞をつくる酵素をふやす機能をもつ遺伝子と言われていますね。
夜、寝る前に糖質を食べると、
筋肉も脳もブドウ糖を消費しないので
結果として上昇した血糖はほぼ全て、脂肪に変わります。
まあそれで太るわけです。
ということは、スーパー糖質制限食なら、寝る前に食べても
厚生労働省のいう標準必要エネルギーていどなら、太らないということです。
2015/05/28(Thu) 08:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
九郎 さん
そうですね。
私も沖縄に言ったとき、
定食屋さんでの大盛りご飯にびっくりしたことがあります。
沖縄のソウルフードのタコライス(タコス+ライス)もダブル炭水化物ですよね。
サーターアンダギー(ドーナツに似た沖縄のお菓子)とかも、
ほとんどの喫茶店にただで置いてありますね。
そうですね。
私も沖縄に言ったとき、
定食屋さんでの大盛りご飯にびっくりしたことがあります。
沖縄のソウルフードのタコライス(タコス+ライス)もダブル炭水化物ですよね。
サーターアンダギー(ドーナツに似た沖縄のお菓子)とかも、
ほとんどの喫茶店にただで置いてありますね。
2015/05/28(Thu) 08:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
本当に本当にありがとうございました。とても参考になりました。
先生のこのバイタリティは、やはり糖質制限から来るのでしょうか…。それとも元からでしょうか…。
いずれにしても、本当にありがとうございました。あらためまして、今後も楽しみにしております。
本当に本当にありがとうございました。とても参考になりました。
先生のこのバイタリティは、やはり糖質制限から来るのでしょうか…。それとも元からでしょうか…。
いずれにしても、本当にありがとうございました。あらためまして、今後も楽しみにしております。
ドクターズ さん
私は現在65才です。
月、火、水、木、金、土と外来診察をして
病棟入院患者さんも診ています。
本の執筆やマスコミの原稿、ブログの更新や質問への返事、
高雄病院のホームページへの質問の回答、
そして年間40件くらい講演もしています。
ここ数年、人生で一番忙しいのですが、疲れにくいのは
糖質制限食のおかげかと思っています。
私は現在65才です。
月、火、水、木、金、土と外来診察をして
病棟入院患者さんも診ています。
本の執筆やマスコミの原稿、ブログの更新や質問への返事、
高雄病院のホームページへの質問の回答、
そして年間40件くらい講演もしています。
ここ数年、人生で一番忙しいのですが、疲れにくいのは
糖質制限食のおかげかと思っています。
2015/05/28(Thu) 19:42 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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