2015年05月21日 (木)
こんにちは。
劇症1型糖尿病から生還された「ちくてつ」さんから、インスリンポンプのメリット・デメリットについて、詳しいコメントを頂きました。
ありがとうございます。
新刊『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015/5/18(ナツメ社)
のご購入もありがとうございます。
ちくてつさんは、現在インスリンポンプを装着中ですので実体験レポートです。
私自身もインスリンポンプの患者さんは診ていないし、知識もほとんどなかったので、大変参考になりました。
インスリンポンプはとても便利な優れものですが、現時点で故障が多いのが難点で、担当医師もメンテナンスにあまり詳しくないとのことです。
それでバーンスタイン先生も、インスリンポンプよりもインスリン注射を推奨だそうです。
江部康二
15/05/20 ちくてつです
インスリン体験報告です
江部先生、毎日のブログ更新、ありがとうございます。
ナツメ社の新刊、Amazonで購入しました。在庫切れになっていましたから、好調に売れているようですね。
また、それだけニーズがあると思います。旧版には、たいへんお世話になりました。
半年前に劇症1型糖尿病を発症して以来、江部先生の本でたくさんのことを学び、糖質制限を実践してきました。
そして、この重篤な病気からたくさんのことを学びました。江部先生という存在を知ったことや、1型糖尿人で80歳を超えてお元気なバーンスタイン先生の「糖尿病の解決」と出会ったことです。
私の敬愛する塩谷信男医学博士(100歳まで現役で活躍されました)がモットーとされた「人生に無駄はない」を体験している最中です。
「糖尿病の解決」は絶版かと思っていましたら、Jeidoさんという方から、「版元の金芳堂のHP http://www.kinpodo-pub.co.jp/shosai/e0404-1399-5.html から普通に購入できますよ。送料500円かかりますが」と、ご親切な連絡がありました。
インスリンが生命維持に不可欠な1型糖尿人は絶対に読むべき本です。英語の原書もたいへんわかりやすいですから、海外の方はこちらをどうぞ。
今日、先生や1型糖尿人の方、21万人の方々に聞いていただきたいのは、インスリンポンプのことです。
入院中、インスリン注射の仕方を教わり、「インスリンポンプはどうですか? あなたでしたら使えると思います」と主治医にすすめられました(電子機器であり、表示はすべて英語なので、ハードルが高いわけです)。
インスリンポンプは24時間、体に装着し、ベーサル=基礎インスリンを毎時、0.1単位から設定でき、朝昼晩と注入できるスグレモノです。朝から昼が0.3単位、夜間が0.35単位とか設定できます。
そしてボーラスは食事前の血糖値を測り、いただく糖質に合わせてリスプロ(ヒューマログ)を注入します。ベーサルもボーラスもリスプロというのは、ひとつ問題で、バーンスタイン先生も指摘されていますが、インスリンポンプ人の大規模な人体実験でどうなるか、今後、わかってくるものと思われます。
ちなみに、バーンスタイン先生は、ポンプのトラブルを指摘されて、注射を推奨されています。
トラブルの最大のものは、インスリンポンプ人となって半年間の私の血糖値記録を見ましても、きちんとインスリンが注入できず、高血糖状態が続くトラブルが5、6回あったことです。
先週、天皇皇后両陛下がゆかれた金沢市を旅行しました。1型のインスリンポンプ人ですから、旅行には緊急時の注射器も持参します。
糖質制限食が、外食でしたからむずかしくて、血糖値が300mg/dl超えを記録し、2日間、200mg/dl超えでした。後で判明したのはポンプのトラブルでした!
(ところで、インスリンポンプは2日目、あるいは3日目にリザーバーの消耗品を交換する必要があります。これが結構面倒です。体に装着するのもコツがあるようですし、部位を上手に選定しなければなりません)
残念なことに、インスリンポンプのトラブルは、主治医もそれほど知識はなく、メーカーもトラブルの24時間相談で対応してはいますが、トラブル情報を積極的に開示していません。
ですから、1型糖尿人のインスリンポンプは、かなりリスクがあると思います。それでも、私は1年間、この人体実験を続けて、ヘモグロビンA1c5.0=平均血糖値100mg/dlが実現できるかどうか、挑戦してみようと思っています。
バーンスタイン先生は正常人の85mg/dlを長年、スーバー糖質制限食とインスリン注射で実践されてきましたから、それよりゆるめの100mg/dlを目指しています。
しかし、インスリンポンプにはリスクがあります。私が体験したトラブルです。
過去の経験から、旅行から帰って「これはおかしい」と思って、消耗品を交換しました。
そしてリスプロ3単位を注入しましたら、200超えから180台、そして120台へと順調に落ち着いてゆきました。
2日間、200超えでしたが、からだに支障、違和感はまったく出ませんでした。これが糖尿病の怖いところですね。
私が得た教訓としては、
1)インスリンポンプ人はこまめに血糖値を測定すること(いつ何時、ポンプが不調となり、血糖値が下がらない事態が起きるかわからないからです)。
2)半日くらい、インスリンを注入しても血糖値が下がらないなら、消耗品を取り替えてしまう。そして注入し、効果の出ている1時間後の血糖値を測定すること。
3)インスリンポンプ人には糖質制限が絶対に必要。それに1型人も、2型人でインスリンを注射している人も絶対に必要です。なぜなら、「糖尿病の解決」にあるように、インスリンの効果の誤差が大学の研究で明らかになっているからです。
注射ですら29%もの誤差があります。インスリンポンプはもっと大きいでしょう。
もしも、糖質制限人には絶対NG(ノー・グッド)のカレーをいただくために、7単位のリスプロを打つとすれば、誤差は2単位もあります。
2単位の誤差は、80mg/dlにもなりますから、とんでもない高血糖、あるいは低血糖になりかねません。
クルマ社会のアメリカでは、糖尿人が低血糖で起こした事故が多発していると、バーンスタイン先生は述べています。そしてスーパー糖質制限を実践する前に、ご自分が交通事故で死ななかったのは幸運な偶然の結果だと明かされています。
最後に、2型糖尿人も、毎日2、3回は血糖値を測っていただきたいですね。
のためには、センサーと針のセットで200回分が10980円(1回50円程度)のこちらを利用しましょう。並行輸入品です。
http://www.kettochi.biz/
冒頭に以下の説明があり、信頼できます。ただし、「昆布」を推奨するなど、小さなミスはあるようですが。
<最新のⅡ型糖尿病治療
最新のⅡ型糖尿病治療として注目されているのが「糖質制限食」です。正しい順序で炭水化物を最後に食べる方法は理に適っていますが、炭水化物でも糖質の含有量は様々です。それらを知っておく事で、糖質の少ないものを選ぶ事もでき、食事療法の効果を高めますので、ここでは最新のⅡ型糖尿病治療も参考に紹介しておきます。しかし「こうしなければいけない、これは絶対ダメ」という自分を追い詰めてしまう気持ちが一番継続の妨げになってしまうので、正しい知識を身につけた上、自分に合った方法で継続していきましょう。 (以下略)>
劇症1型糖尿病から生還された「ちくてつ」さんから、インスリンポンプのメリット・デメリットについて、詳しいコメントを頂きました。
ありがとうございます。
新刊『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015/5/18(ナツメ社)
のご購入もありがとうございます。
ちくてつさんは、現在インスリンポンプを装着中ですので実体験レポートです。
私自身もインスリンポンプの患者さんは診ていないし、知識もほとんどなかったので、大変参考になりました。
インスリンポンプはとても便利な優れものですが、現時点で故障が多いのが難点で、担当医師もメンテナンスにあまり詳しくないとのことです。
それでバーンスタイン先生も、インスリンポンプよりもインスリン注射を推奨だそうです。
江部康二
15/05/20 ちくてつです
インスリン体験報告です
江部先生、毎日のブログ更新、ありがとうございます。
ナツメ社の新刊、Amazonで購入しました。在庫切れになっていましたから、好調に売れているようですね。
また、それだけニーズがあると思います。旧版には、たいへんお世話になりました。
半年前に劇症1型糖尿病を発症して以来、江部先生の本でたくさんのことを学び、糖質制限を実践してきました。
そして、この重篤な病気からたくさんのことを学びました。江部先生という存在を知ったことや、1型糖尿人で80歳を超えてお元気なバーンスタイン先生の「糖尿病の解決」と出会ったことです。
私の敬愛する塩谷信男医学博士(100歳まで現役で活躍されました)がモットーとされた「人生に無駄はない」を体験している最中です。
「糖尿病の解決」は絶版かと思っていましたら、Jeidoさんという方から、「版元の金芳堂のHP http://www.kinpodo-pub.co.jp/shosai/e0404-1399-5.html から普通に購入できますよ。送料500円かかりますが」と、ご親切な連絡がありました。
インスリンが生命維持に不可欠な1型糖尿人は絶対に読むべき本です。英語の原書もたいへんわかりやすいですから、海外の方はこちらをどうぞ。
今日、先生や1型糖尿人の方、21万人の方々に聞いていただきたいのは、インスリンポンプのことです。
入院中、インスリン注射の仕方を教わり、「インスリンポンプはどうですか? あなたでしたら使えると思います」と主治医にすすめられました(電子機器であり、表示はすべて英語なので、ハードルが高いわけです)。
インスリンポンプは24時間、体に装着し、ベーサル=基礎インスリンを毎時、0.1単位から設定でき、朝昼晩と注入できるスグレモノです。朝から昼が0.3単位、夜間が0.35単位とか設定できます。
そしてボーラスは食事前の血糖値を測り、いただく糖質に合わせてリスプロ(ヒューマログ)を注入します。ベーサルもボーラスもリスプロというのは、ひとつ問題で、バーンスタイン先生も指摘されていますが、インスリンポンプ人の大規模な人体実験でどうなるか、今後、わかってくるものと思われます。
ちなみに、バーンスタイン先生は、ポンプのトラブルを指摘されて、注射を推奨されています。
トラブルの最大のものは、インスリンポンプ人となって半年間の私の血糖値記録を見ましても、きちんとインスリンが注入できず、高血糖状態が続くトラブルが5、6回あったことです。
先週、天皇皇后両陛下がゆかれた金沢市を旅行しました。1型のインスリンポンプ人ですから、旅行には緊急時の注射器も持参します。
糖質制限食が、外食でしたからむずかしくて、血糖値が300mg/dl超えを記録し、2日間、200mg/dl超えでした。後で判明したのはポンプのトラブルでした!
(ところで、インスリンポンプは2日目、あるいは3日目にリザーバーの消耗品を交換する必要があります。これが結構面倒です。体に装着するのもコツがあるようですし、部位を上手に選定しなければなりません)
残念なことに、インスリンポンプのトラブルは、主治医もそれほど知識はなく、メーカーもトラブルの24時間相談で対応してはいますが、トラブル情報を積極的に開示していません。
ですから、1型糖尿人のインスリンポンプは、かなりリスクがあると思います。それでも、私は1年間、この人体実験を続けて、ヘモグロビンA1c5.0=平均血糖値100mg/dlが実現できるかどうか、挑戦してみようと思っています。
バーンスタイン先生は正常人の85mg/dlを長年、スーバー糖質制限食とインスリン注射で実践されてきましたから、それよりゆるめの100mg/dlを目指しています。
しかし、インスリンポンプにはリスクがあります。私が体験したトラブルです。
過去の経験から、旅行から帰って「これはおかしい」と思って、消耗品を交換しました。
そしてリスプロ3単位を注入しましたら、200超えから180台、そして120台へと順調に落ち着いてゆきました。
2日間、200超えでしたが、からだに支障、違和感はまったく出ませんでした。これが糖尿病の怖いところですね。
私が得た教訓としては、
1)インスリンポンプ人はこまめに血糖値を測定すること(いつ何時、ポンプが不調となり、血糖値が下がらない事態が起きるかわからないからです)。
2)半日くらい、インスリンを注入しても血糖値が下がらないなら、消耗品を取り替えてしまう。そして注入し、効果の出ている1時間後の血糖値を測定すること。
3)インスリンポンプ人には糖質制限が絶対に必要。それに1型人も、2型人でインスリンを注射している人も絶対に必要です。なぜなら、「糖尿病の解決」にあるように、インスリンの効果の誤差が大学の研究で明らかになっているからです。
注射ですら29%もの誤差があります。インスリンポンプはもっと大きいでしょう。
もしも、糖質制限人には絶対NG(ノー・グッド)のカレーをいただくために、7単位のリスプロを打つとすれば、誤差は2単位もあります。
2単位の誤差は、80mg/dlにもなりますから、とんでもない高血糖、あるいは低血糖になりかねません。
クルマ社会のアメリカでは、糖尿人が低血糖で起こした事故が多発していると、バーンスタイン先生は述べています。そしてスーパー糖質制限を実践する前に、ご自分が交通事故で死ななかったのは幸運な偶然の結果だと明かされています。
最後に、2型糖尿人も、毎日2、3回は血糖値を測っていただきたいですね。
のためには、センサーと針のセットで200回分が10980円(1回50円程度)のこちらを利用しましょう。並行輸入品です。
http://www.kettochi.biz/
冒頭に以下の説明があり、信頼できます。ただし、「昆布」を推奨するなど、小さなミスはあるようですが。
<最新のⅡ型糖尿病治療
最新のⅡ型糖尿病治療として注目されているのが「糖質制限食」です。正しい順序で炭水化物を最後に食べる方法は理に適っていますが、炭水化物でも糖質の含有量は様々です。それらを知っておく事で、糖質の少ないものを選ぶ事もでき、食事療法の効果を高めますので、ここでは最新のⅡ型糖尿病治療も参考に紹介しておきます。しかし「こうしなければいけない、これは絶対ダメ」という自分を追い詰めてしまう気持ちが一番継続の妨げになってしまうので、正しい知識を身につけた上、自分に合った方法で継続していきましょう。 (以下略)>
江部先生、ご紹介、ありがとうございます。
インスリンポンプ人になって、いろんなことに気づきました。
ニプロのCMに、中学生が手帳を見せて、ナースさんから「頑張っているじゃない」とほめられるものがありました。
何の手帳か、何の意味か、わからなかったのですが、この男子学生は1型糖尿病で、血糖値の記録をつける手帳をみせていたのだと、退院後にはじめて理解しました。
注射をし、血糖をつける日々。小学生から死ぬまで続きます。
私は63歳で発症しましたから、平均余命は19年ほどありますので、合併症さえ起こさなければ、良い人生を過ごせると思います。
「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた『いのち』の現場三百六十五日」 (幻冬舎新書)
というベストセラーに、医者は「死ぬよりつらい人生があることを100%知っている」というすごいコメントがありました。
本当です。私も劇症1型を発症するまでは、死を意識したことはありませんから、「死ぬよりつらい状態」を考えもしませんでした。しかし著者のドクターは、ALSの例を出して、そんな状態があると説明しています。
私の場合、「死ぬよりつらい状態」があると、この本で気づきました。
糖尿病由来の失明。毎年3000人。
闘病由来の下肢切断。毎年3000人。
糖尿病由来の血液透析。毎年1万6000人。そのうちの2人に1人は5年生きられない。
「死ぬよりもつらい状態」よりもさらにつらい「最悪の状態」があることにも気づきました。
アルツハイマー病です。
糖尿人は正常人の2倍のリスク、インスリン依存の糖尿人は4倍のリスクです。
ですから、真剣に糖質制限をおこなって、自分も家族も不幸にする、このような未来を回避しなければならないと思います。
事実を知って、真摯に努力したいですね。
◎インスリンを拒む必要はありません
私の場合、この世に生還した時に、インスリンが出なくなっていました。完璧にすい臓の機能が壊れていました。
主治医の、「あなたを自殺させるわけにはゆかない」という説得に、「はい、従います」と答えました。
そして、想像もしなかったインスリン注射生活が始まりました。
第一回の注射、自分でしますが、「あらっ、なんてことはない」
全然痛くもなく、チクリ以下の感覚でした。
入院中、食前に3回、血糖値の測定とともに注射しました。
その後、糖尿病の雑誌、「さかえ」を渡されて、開いたページに、インスリン注射生活50年以上を達成した(生き延びた)人たちが、メーカーのイーライリリー社から表彰されたと紹介されていました。
実名での紹介です。
山田タエ子さま90歳、インスリン治療歴51歳などと。
10数名の皆さんの笑顔を見ていて、インスリンへの偏見が消えました。
2型人はインスリンをつかえば、すい臓の機能をよみがえらせる可能性があります。
1型人はインスリンで合併症を予防できて、死ぬよりつらい人生を回避できます。
糖質制限でインスリンの量が減らせると江部先生が言われているとおりです。インスリン人こそ、糖質制限ですね。
ところで、私が大好きだったのが、カツカレーです。美味しかったですねぇ^^;
いまも思い出します。
しかし、糖尿人にカレーはNGです。
「マンガでわかる肉体改造」というギャグマンガの単行本のなかに、カレーの材料、米、小麦粉、じゃがいも、人参などでカレーライス1杯500グラムに糖質が150グラムと説明されていました。
糖質150グラム=1型糖尿人の血糖値を150x5=750mg/dl上げてしまいます。
カツカレーへの欲求はこの数値を見て、完璧に消えました。
笑ってしまったのが、食べて良い食材の暗記方法です。
ごろあわせ。
「ばあさまと恋に落ちた」
ば バター
あ アボガド
さ 魚
ま マヨネーズ
と 豆腐
こ コーヒー
い 犬
に 肉
お オリーブオイル
ち チーズ
た 卵
犬が入っているのがギャグなんです。笑えますが、忘れませんね。
皆さんの参考、糖質制限への刺激になれば幸いです。
インスリンポンプ人になって、いろんなことに気づきました。
ニプロのCMに、中学生が手帳を見せて、ナースさんから「頑張っているじゃない」とほめられるものがありました。
何の手帳か、何の意味か、わからなかったのですが、この男子学生は1型糖尿病で、血糖値の記録をつける手帳をみせていたのだと、退院後にはじめて理解しました。
注射をし、血糖をつける日々。小学生から死ぬまで続きます。
私は63歳で発症しましたから、平均余命は19年ほどありますので、合併症さえ起こさなければ、良い人生を過ごせると思います。
「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた『いのち』の現場三百六十五日」 (幻冬舎新書)
というベストセラーに、医者は「死ぬよりつらい人生があることを100%知っている」というすごいコメントがありました。
本当です。私も劇症1型を発症するまでは、死を意識したことはありませんから、「死ぬよりつらい状態」を考えもしませんでした。しかし著者のドクターは、ALSの例を出して、そんな状態があると説明しています。
私の場合、「死ぬよりつらい状態」があると、この本で気づきました。
糖尿病由来の失明。毎年3000人。
闘病由来の下肢切断。毎年3000人。
糖尿病由来の血液透析。毎年1万6000人。そのうちの2人に1人は5年生きられない。
「死ぬよりもつらい状態」よりもさらにつらい「最悪の状態」があることにも気づきました。
アルツハイマー病です。
糖尿人は正常人の2倍のリスク、インスリン依存の糖尿人は4倍のリスクです。
ですから、真剣に糖質制限をおこなって、自分も家族も不幸にする、このような未来を回避しなければならないと思います。
事実を知って、真摯に努力したいですね。
◎インスリンを拒む必要はありません
私の場合、この世に生還した時に、インスリンが出なくなっていました。完璧にすい臓の機能が壊れていました。
主治医の、「あなたを自殺させるわけにはゆかない」という説得に、「はい、従います」と答えました。
そして、想像もしなかったインスリン注射生活が始まりました。
第一回の注射、自分でしますが、「あらっ、なんてことはない」
全然痛くもなく、チクリ以下の感覚でした。
入院中、食前に3回、血糖値の測定とともに注射しました。
その後、糖尿病の雑誌、「さかえ」を渡されて、開いたページに、インスリン注射生活50年以上を達成した(生き延びた)人たちが、メーカーのイーライリリー社から表彰されたと紹介されていました。
実名での紹介です。
山田タエ子さま90歳、インスリン治療歴51歳などと。
10数名の皆さんの笑顔を見ていて、インスリンへの偏見が消えました。
2型人はインスリンをつかえば、すい臓の機能をよみがえらせる可能性があります。
1型人はインスリンで合併症を予防できて、死ぬよりつらい人生を回避できます。
糖質制限でインスリンの量が減らせると江部先生が言われているとおりです。インスリン人こそ、糖質制限ですね。
ところで、私が大好きだったのが、カツカレーです。美味しかったですねぇ^^;
いまも思い出します。
しかし、糖尿人にカレーはNGです。
「マンガでわかる肉体改造」というギャグマンガの単行本のなかに、カレーの材料、米、小麦粉、じゃがいも、人参などでカレーライス1杯500グラムに糖質が150グラムと説明されていました。
糖質150グラム=1型糖尿人の血糖値を150x5=750mg/dl上げてしまいます。
カツカレーへの欲求はこの数値を見て、完璧に消えました。
笑ってしまったのが、食べて良い食材の暗記方法です。
ごろあわせ。
「ばあさまと恋に落ちた」
ば バター
あ アボガド
さ 魚
ま マヨネーズ
と 豆腐
こ コーヒー
い 犬
に 肉
お オリーブオイル
ち チーズ
た 卵
犬が入っているのがギャグなんです。笑えますが、忘れませんね。
皆さんの参考、糖質制限への刺激になれば幸いです。
いつも拝見させて頂いています。
この度 1週間イタリア旅行に出かけました。
パスタ、リゾットの街。自分たちで食事を選択す旅行ならともかく、添乗員さんにひたすらついて回る旅。もちろん食事は出されるままです。
H22年9月に境界型と言われ1か月カロリー制限。その後糖質制限を続けていますが、時々飲み会・食事会の時のみグルファストを服用。しかし海外旅行となると往復の飛行機の中を含めずっとということになりますので、今回テネリア20を飲んでみることにしました。その結果を報告します。
5/15
朝食前 97
朝食1時間後 130
昼食前 95
昼食1時間後 134
夕食前 87
夕食1時間後 123
5/18
夕食2時間後 127
5/19
夕食2時間後 109
これはなかなか良いぞと思っていました。
帰国後21日昼食に買ってきたリゾットを1人前弱食べました。その朝までテネリアは服用しています。
昼食後1時間後 206
旅行中はとにかく歩きました。なにせJTBの☆1という盛だくさんというかとにかく動き回るツアー。そのおかげで血糖値が抑えられたと思います。昨日は疲れ果て何もせずグターっとしているときの測定。
結論です。DPP4 阻害剤は低血糖も起こさず良い薬だと思います。しかしそれだけでは不十分。運動が必要です。旅行中の選択の一つとしてはありだと思います。
昨夜から糖質制限に戻りました。
また頑張ります。
この度 1週間イタリア旅行に出かけました。
パスタ、リゾットの街。自分たちで食事を選択す旅行ならともかく、添乗員さんにひたすらついて回る旅。もちろん食事は出されるままです。
H22年9月に境界型と言われ1か月カロリー制限。その後糖質制限を続けていますが、時々飲み会・食事会の時のみグルファストを服用。しかし海外旅行となると往復の飛行機の中を含めずっとということになりますので、今回テネリア20を飲んでみることにしました。その結果を報告します。
5/15
朝食前 97
朝食1時間後 130
昼食前 95
昼食1時間後 134
夕食前 87
夕食1時間後 123
5/18
夕食2時間後 127
5/19
夕食2時間後 109
これはなかなか良いぞと思っていました。
帰国後21日昼食に買ってきたリゾットを1人前弱食べました。その朝までテネリアは服用しています。
昼食後1時間後 206
旅行中はとにかく歩きました。なにせJTBの☆1という盛だくさんというかとにかく動き回るツアー。そのおかげで血糖値が抑えられたと思います。昨日は疲れ果て何もせずグターっとしているときの測定。
結論です。DPP4 阻害剤は低血糖も起こさず良い薬だと思います。しかしそれだけでは不十分。運動が必要です。旅行中の選択の一つとしてはありだと思います。
昨夜から糖質制限に戻りました。
また頑張ります。
2015/05/22(Fri) 11:01 | URL | rikko | 【編集】
肉摂取量の増加は糖尿病発症リスク増加と関連することが知られている。
これ間違っている。 糖質量について考えてない。
これ間違っている。 糖質量について考えてない。
先の投稿 取り消してください。
すいません
心血管疾患が増加で糖尿病者増加と勘違いでした。
すいません
心血管疾患が増加で糖尿病者増加と勘違いでした。
rikko さん
わかりやすい体験データをありがとうございます。
BMIが25未満であれば、運動が有効と思います。
わかりやすい体験データをありがとうございます。
BMIが25未満であれば、運動が有効と思います。
2015/05/22(Fri) 18:18 | URL | ドクター江部 | 【編集】
s さん
「肉摂取量が10g増えるとCHD発症リスクが9%増加」
いずれにせよ、糖質を普通に摂取している人においては、
肉の摂取量が増えると心血管疾患が増加ということと思います。
糖質制限食を実践している人のデータではないですので
糖質セイゲニストには無関係のお話です。
「肉摂取量が10g増えるとCHD発症リスクが9%増加」
いずれにせよ、糖質を普通に摂取している人においては、
肉の摂取量が増えると心血管疾患が増加ということと思います。
糖質制限食を実践している人のデータではないですので
糖質セイゲニストには無関係のお話です。
2015/05/22(Fri) 18:45 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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