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スペイン産エクストラバージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル
こんにちは。

今日のブログは、そのモリドルから出ているオリーブオイルのご紹介です。

拙著を買ってくださった方やブログ読者の皆さんから、時折、糖質制限食で使っていい油は何がありますかとご質問頂きます。

このような時、私は、オレイン酸が主成分のオリーブオイルの使用を勧めています。

かつて、「植物油に含まれるリノール酸が身体に良いので積極的に摂りましょう」と言われた時期がありました。

ところが日本の現状では、リノール酸の過剰摂取が問題となっています。

リノール酸摂りすぎの弊害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)が、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきたのです。

そして、リノール酸は多くの植物油の主成分で、安価な大豆油やコーン油には特に多く含まれています。

オリーブオイルの主成分は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。そして大多数の栄養学者がオリーブオイルの摂取を奨めています。

オリーブオイル摂取とヒトに関しては、現在までの疫学的報告では、心血管系ににも癌予防にもよい結果がでています。私自身も、もっぱらオリーブオイルを使っています。

このオリーブオイルをたっぷり摂取することで有名なのが地中海食です。

2004年の米国医師会雑誌の論文で「地中海食摂取、喫煙なし、適度なアルコール摂取、身体活動」を実践しているヨーロッパの人々において、心血管疾患と癌の発症が統計的に有意に少ないことが報告されました。(*)

またヒトにおける、信頼度の高い疫学研究に関する論文が、Nature Reviews Cardiology という世界心臓連合(WHF)の公式誌にハーバード大学の研究者により2007年に報告されました。

この論文に「地中海食は、心血管系への利点と、種々の美味しい物を食べられるので持続しやすいこともあり、ますます人気が上昇している。」との記載があります。(**)

その地中海食の本場、スペインはカタルーニャから届いたオリーブオイルが、これまで何度かご紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、モリドルオリーブオイルです。

我々日本人は、オリーブオイルと言えば真っ先にイタリアが思い浮かびますが、実はスペインの方が生産量が遥かに多く、スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めていて、しかも、イタリア製オリーブオイルの70%以上がなんとスペイン産とのこと(-_-;)

これまでイタリア産と思って買っていたものが、実はスペイン産だったのですね(^_^;)

さらに、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです(-_-;)

ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。

あらてつさん、知っている人は知っている、知らない人も知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちに嫌がられてきたことは、想像に難くありません。

スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します(^O^)

以下、あらてつさんからの案内です。


江部康二

(*)
Knoops KTB, de Groot LCPGM, Kromhout D, et al. 2004. Mediterranean diet, lifestyle factors, and 10-year mortality in elderly European men and women: the HALE Project. JAMA 292: 1433-39.

(**)Popular weight-loss diets: from evidence to practice
  Vasanti S Malik & Frank B Hu
  Nature Reviews Cardiology 4, 34–41 (1 January 2007)




オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)からお届けする、混じりっけナシの100%エクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、好評発売中です。

このモリドルオリーブオイル、実際に現地に言ってオリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。

そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。

正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。

あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、

「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」

と誇らしげに語っておられましたし、

モリドルオリーブオイルの方は

「このオイルは、私の子どものようなものです。」

と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)

まあ、冗談さておき、

「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」



「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」

とお悩みや疑問のお声を頂戴します。

そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。

それでは、モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。



モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル


モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。

オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。

モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。

この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。

つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。

オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。

オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。

その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。

料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。

これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。


パトリシアさん_convert_20130222094359


モリドルエクストラバージンオリーブオイル

是非皆さんもお試しください。

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モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
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糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
古典論文より
日本内科学雑誌47巻8号(1958Nov)

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/naika/47/8/_contents/-char/ja/

第55回日本内科学会議演会(1958年) シンポジウム 糖尿病の治療

I.基礎的事項にかんする二、三の研究

東京大学講師 葛谷信貞

Ⅰ.わが国糖尿病患者の治療状況およびその合併症の進展状況

 昨年の5月より沖中内科の一部に糖尿病専門の外来をもうけ、受診患者について調査した結果を報告する。

 受診者の内訳は第1表の通りである。総数は236名であるが、糖尿病であることが確診せられ、本調査の対象とされたものは197名男子123名、女子74名、男女比1.7:1となっている。

 これら197例の糖尿病忠者について、米飯の制限がいかに行われたかを調査してみた(第2表)。米飯の制限を行なつたことのあるものは全例の75%に及び、米飯の制限を行わなかつた25%の過半数は、発病後間もないものであり、したがって大多数の患者が、なにがしか米飯の制限を行なっていることがわかる。

 次に、一体どの程度の制限を、どの位の間つゞけているかをみた。食餌療法を継続して行なっているものと、中止した者に分けて、第2表のごとく観察した。この場合継続したものとは受診時まで続けて行なっていた意味で、罹病期間の途中からはじめて、受診時まで継続して行なっていたものをふくんでいる。

 米飯制限の程度は毎食米飯0杯から3杯にわたっているが、 1杯というものが、かなり多く、米飯を全くとっていないものが4例もみられたことは一応指摘するに値する事実と考える。一般に米飯の制限はかなり厳しく、かつひろく行われていると思う。

 次に患者がこの食物制限を継続した期間は、その中止例から推定出来るように5年以内と思われる。継続して行なっているものも5年以内のものが圧倒的に多く、5年を越えるものは僅かに8例に過ぎない。罹病期間5年以上のものが、この中に58例あるにたいし、その2割にも達しないことがわかる。



Ⅱ.糖尿病食餌療法における含炭豊富・脂肪制限食の再検討と蛋白質の意義

齋藤達雄

(この論文も読んでみると面白いです)
2015/05/13(Wed) 20:47 | URL | 精神科医師A | 【編集
昔の医学
明治生まれの大叔父が医者でした。その大叔父が「炭水化物が一番太る。」「日焼けは百害あって一利なし。」と言っていたそうです。私は父からその話をよく聞かされていましたが、当時の世間の健康常識とは相容れず聞き流していました。今となっては日焼けの害は常識、炭水化物(糖質)の害も市民権を得つつあります。色々な薬剤が出来る前は糖尿病の治療は経験的に糖質制限だったのでしょうか。最近の糖質制限食の広がりを大叔父も天国で喜んでいると思います。
2015/05/14(Thu) 08:32 | URL | かれん | 【編集
糖尿病と酢ニンニク
江部先生、こんにちわ。

かなり厳密なス-パ-糖質制限食を実行しているにもかかわらず、それまで5.6程度であったHbA1cが昨年4月頃から徐々に上昇し、
2015年3月に6.1となりました。
ところが5月11日の検査では5.7に低下していました。
この理由について先生のご見解を頂ければありがたく思います。

私の糖尿病の経過:
十数年前に糖尿病となり、医師の指導のもとにカロリ-制限を続けましたが悪化の一途をたどり、2011年4月にHbA1cが7.7(JDS値+0.4)となり医師から薬治療を指示されました。

この時、先生の糖質制限食を知りすぐ実行の結果、薬は使用することなく、数か月でHbA1cは5.6に低下しました。
高雄病院で数回診察指導をうけましたが、数値が安定していたので、ここ2年程は高雄病院で受診はしていません。

ところが、かなり厳密なス-パ-糖質制限食(糖質量は1食あたり5~10g)を続けているにもかかわらずHbA1cは

2014年 4月 7日 5.9(NGSP)
2014年10月 6日 6.0(同上)
2015年 3月16日 6.1(同上)
に上昇しました。(食後2時間の血糖値は90~120で変化はありません)

年齢も73歳であり、糖質制限を続けても徐々に膵臓機能は低下するのかとも思い、次回の検査結果も同じなら、高雄病院で診察を受けたいと思っていました。
ところが、2015年5月11日の結果は、HbA1cは5.7に低下していました。

この間、食事等で変化させたことは次の2点です。
①2015年2月21日から「酢ニンニク」を食べ始めた。
②尿酸値を下げるため、2012年5月から服用していたザイロリック、ウラリットの内、ザイロリックの服用を2015年3月21日から中止した。

酢ニンニクは、血圧が下がる、血行がよくなる、糖尿病にも有効などと雑誌などに書かれていますが、こいう話はいいかげんなののが多く、それほど信用もしていませんでしたが、酢もニンニクも健康にはいいもので、サプリメントでもないので試した次第です。

にんにくは漢方でも利用されると聞きます。先生は漢方のご専門でもありますので、HbA1cの改善が酢ニンニクの効果によるものなのか、
それとも、ザイロリックが悪影響していたのか、
などについてご見解を頂ければ幸いです。

また、糖質制限をしても長期に及ぶと膵臓機能が低下することはあるでしょうか。

もし、酢ニンニクが有効なら多くの糖尿人に利用されればいいと思います。

名古屋・h
2015/05/14(Thu) 10:24 | URL | 名古屋・h | 【編集
Re: 昔の医学
かれん さん

大叔父さん、たいした慧眼の持ち主だったのですね。

1921年にインスリンが発見されるまでは、糖尿病の治療食は、糖質制限食が主でした。
2015/05/14(Thu) 14:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖尿病と酢ニンニク
名古屋・h さん

茹でにんにく100g中に
糖質が6.9g含まれています。
従って沢山は食べないほうがいいです。

にんにく丸ごと一個が約50gくらいでしょう。

名古屋・h さんの、HbA1c5.7%は、もう少しこのまま経過をみていただきたいと思います。
ずっと5.7、5.6%とかなら、酢にんにくが効いている可能性がありますが、断定はなかなか困難です。

「糖質制限をしても長期に及ぶと膵臓機能が低下することはあるでしょうか。」

正常人も含めて、全ての人が、加齢とともに、耐糖能は徐々に低下していくと思います。
2015/05/14(Thu) 17:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
酢ニンニク
江部先生、こんばんわ。

早速回答いただきありがとうございました。
このまま経過を見てみます。

なお、酢漬けのニンニクを食べる量は、1日1回1~2片、20g程度なので糖質量は数g程度です。

名古屋・h
2015/05/14(Thu) 18:29 | URL | 名古屋・h | 【編集
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