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成功→油断→糖尿病再発。再起は?。医師の仕事、患者の仕事。
【15/05/03 ジェイ
再度、糖尿
ジェイと申します。
6年前に糖尿になり、糖質制限食を実践し、一度は克服しました。
2年間続け、もっとも値がいい時はHbA1cが4.6まで下がりました。
そこから油断してしまって、4年かけて体重が元のに戻り、今年HbA1cが7.3になりました。

糖質制限食をはじめれば、いつでもHbA1cを下げられるという考えは糖尿病人には厳禁ですね。3か月に一度はやはり、検査をするべきです。

江部先生の受診者で、糖質を我慢できずに再発される方はいらっしゃいますでしょうか?また、頑張れば下がるでしょうか?戒めの言葉をお願いします。】


ジェイさんから

糖質制限食成功→2年間糖尿病克服→油断→糖質食べて糖尿病再発。

というコメントをいただきました。

ジェイさん、人は皆、弱い側面を持っているので、同じようなパターンの方は大勢おられると思いますよ。
私の患者さんでも、おられます。

仰る通り、例えHbA1c4.6%と絶好調になっても、3ヶ月に一度くらいはHbA1cなど検査して、コントロール良好を確認するのが無難ですね。

勿論、油断して糖質を食べて、一旦HbA1cが7.3%に悪化しても、再びスーパー糖質制限食を実践すれば、ほとんどの場合、速やかに血糖コントロールが良好となり、HbA1c6.0%未満になる可能性が高いと思います。

再起をかけてのスーパー糖質制限食は、早ければ早いほど良いです。

180mg/dlを超える血糖値が続き長引くと、膵臓のβ細胞がダメージを受けて、徐々に死滅していきます。

インスリンを作るβ細胞がたくさん死滅してしまうと、スーパー糖質制限食でも再起不能のレベルとなり、インスリン注射が必要となります。


私自身は、両親が糖尿病でした。

母は糖尿病ながら、糖質制限食が間にあって、91才で入院し、3ヶ月で大往生で、天寿を全うしました。

一方、父は糖質制限食導入が間に合わず、77才で糖尿病性足病変(足の指の壊疽)のため、右下肢を膝上から切断し、その後、心筋梗塞や肺炎を繰り返して80才で永眠しました。

父の姿を見てきたことが、私自身の糖質制限食継続へのモチベーションを一定高めていることは、間違いないです。

一方、私は2002年から、スーパー糖質制限食を足かけ14年続けているわけですが、全然つらくないし、我慢していることもありません。

カロリー制限食に比べれば、スーパー糖質制限食はとても楽であり、美味しく楽しく長く続けて行くことに、苦痛はまったくありません。

糖質さえ制限すれば、あとは、肉・魚貝・卵・乳製品・大豆製品・野菜・海草・茸・・・すべてOKで、アルコールもOKなのですから、これほど気楽な食事療法は他にないと思います。


最後に、戒めの言葉と言いますか、医療のもつ現実的側面を語ることとします。

具体的には医師・患者関係で、それぞれがはたす役割があるということです。

1)
医師は糖質制限食という糖尿病を克服する食事療法を患者さんに教えることができます。

スーパー糖質制限食の治療効果や合併症予防効果を説明して患者さんに理解・納得して貰えるように務めるのが医師の仕事です。

2)
スーパー糖質制限食を、理解し納得して、治療法として選択して続けて行くのは患者さんの仕事です。

糖尿病と診断されたとき、ほとんどの人はスーパー糖質制限食実践なら健康人、糖質を食べたら糖尿人です。

そして、1)2)の如く医師の仕事と患者さんの仕事は峻別されているのです。

患者さん自身がやるべき仕事を医師がやることは不可能なのです。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
友人のおばさんは自殺しました
 糖質制限食を始めたら一生続けます。
 糖尿病になったら一生、糖質制限を続けます。

 一生続ける決心をして実践できれば、合併症を予防できます。

 そして、正常人の2倍ものリスクのあるアルツハイマー病すら予防できる可能性が出てきます。

 加えて、ココナッツオイル、ビタミンDの錠剤、こむら返りなどを改善する「らくらく毛管運動」によってリスクがさらに軽減できます、できると思います。私がいま人体実験している最中です。

 私は1型糖尿病を発症し、劇症でしたから、死にかけました。
 大学病院に意識不明で搬送され、2日間、生死をさまよいました。ごくまれに意識が戻った時に、お迎えが来なかったのです。血糖値は1848というギネス並でした。
 が、「お迎えが来ていない。私は死なない」と確信しました。
 そして生き延びました。

 よみがえって数日後に出会ったのが「糖質オフ健康法」でした。
 その日から実践し始め、今日に至っていますし、一生実践します。

 1型糖人は、インスリンを打たないと死にますから、意識を高く保たざるをえません。
 血糖をコントールせざるをえません。
 そして、保険で1日4回までの血糖測定がでできます。

 1型以外の方が血糖を測定するには、おカネがかかります。
 日本ではセンサー1枚の価格が130〜150円もします。4回測定すれば500円程度。月に1万5000円です。
 どうなっているのでしょうか?

 ちなみに、1型糖尿人は月に1度主治医に診察してもらわなければなりません。
 本来入院すべき重篤な患者が自宅で生活している。医者が1か月に1度は診察し、病状を判断すべきだという趣旨です。
 この1か月に1度の診察で、63歳の私の診察費+コスト(インスリンポンプの消耗品、センサー、インスリンなど)で、1万8000円前後かかります。
 
 月に1万8000円ですよ、江部先生の本を読んで、糖尿病の発症を防いでいれば、かからないコストでした。
 年間20万円ほど。
 20年生きるとして、240万円。
 しかも、インスリンポンプを体に装着し、毎日4、5回血糖値を測定し、合併症が出ないようにさまざまな工夫をしています。

 食べるものも、制限されます。食費は高くなります。

 皆さん、しっかり、私たちの体験から学び、「糖尿病にはならない」、なった場合、「合併症にはならない」と決心し、糖質制限していただきたいですね。

 2型糖尿人の方は体に何の支障もでません。
 低血糖は出ますが、高血糖では支障はでません。

 私が食後1時間で469mg/dlの血糖値を記録した日、海鮮焼きそばを3分の1いただいた日ですが、体に全然支障はでませんでした。
 この数値を見て、「一生、そば、パスタはいただかない」と決意しました。

 またその頃、私の友人にこの話をしたときに、「私のおばさんは、合併症が悪化して、医者から下肢を切断すると言われて自殺しました」と教えてくれました。

 これほどの悲劇が起きるのが糖尿病です。

 糖尿病由来の下肢切断は、アメリカでは「サラミ外科」と呼ばれています。サラミを切るように、体を切断してゆくからです。

 それに加えて、糖尿病が原因で家庭崩壊、凶悪犯罪を犯す事例もたくさん出ていますが、日本のマスコミは報道しません。

 血糖値の乱高下は「気分障害」という病気をまねきます。
 別名、「ジギル博士とハイド氏病」です。これは私が名づけました。
 家庭内、職場、そして友人関係など、いちばん大事な人との関係を滅茶苦茶にするのが、血糖値の乱高下です。低血糖状態がハイド氏です。これ以上ないほどの「いやなやつ」になり、家族や親友を傷つけます。

 糖尿病は恐るべき病気です。
 その真実の姿を知れば、糖質制限せざるをえません。
 ぜひ、真実の姿を知っていただきたいですね!


 
2015/05/04(Mon) 20:27 | URL | ちくてつです | 【編集
ストレスのない糖質制限食
江部先生

今回の記事を読ませていただいて、色々考えさせられました。
先生にとってとても大切な方が足を切断しなければならなかったとの事、本当に悔やまれた事と思います。
私の家族も、いつ糖尿病になってもおかしくない状態でしたが、先生の本と出会えて、毎日ストレスなく、趣味の料理とお菓子作りを生かしながら糖質制限食を美味しくいただいてます(*^^*)
これからも、先生のブログや、本などで色々勉強させていただきたいと思っています。
2015/05/04(Mon) 21:39 | URL | さちこ | 【編集
ちくてつさん、同感!涙出てきます!!
江部先生、なぜ日本は治療に選択肢が無いのですか?

不思議です?

糖質制限理論で明らかなる改善効果結果を出した私たちは声を上げたい!

糖尿病現在または後続予備軍が、被害が多発するばかり!!


2015/05/05(Tue) 07:33 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: ストレスのない糖質制限食
さちこ さん

ご家族が、将来糖尿病やメタボになるのを
さちこさんが予防していると思います。

good job です。
2015/05/05(Tue) 14:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ちくてつさん、同感!涙出てきます!!
都内河北 鈴木 さん

精神科医師Aさんや東京たぬきさんのコメントによると、
賛成派の大学病院も、出てきたようです。


15/05/04 精神科医師A
K大学について
慶応大学腎臓・内分泌・代謝内科は糖質制限を支持しています

Geriatric Medicine 2013年7月号
http://www.wound-treatment.jp/new-data/2015-0503/2.pdf

南江堂『内科』2014年6月号
http://www.wound-treatment.jp/new-data/2015-0503/1.pdf




15/04/25 東京たぬき
K大学病院
江部先生
いつも、静かにブログを拝読させて頂いています、肝硬変で糖尿病の東京たぬきです。

さて、実は、私も、東京信濃町のK大学病院に通うものとして、ちょっと弁護まがいのことを言わせていただければと思います。
ご存知のように、K大学病院は、山田Dr.の在籍する北里大学と兄弟関係にあり、糖質制限による治療を否定していません。
私も2011年の糖尿病発覚時には、インスリン注射の指導を受け1週間の教育入院をし、続いて約1ヶ月インスリン注射を続けてまいりましたが、その初期段階で、糖質制限を開始し、血糖値及び、HbA1cにも良い結果が見られた結果、インスリン注射は中止し、一切の薬物療法の指示もされず、担当医の了解を得た上で、糖質制限療法一本やりで来ています。
ですから、Momoさんのご指摘の状況は、糖尿病を担当する「腎臓・内分泌・代謝内科」によるものではないと思います。恐らく、残念ですが、外科との診療科間の連携が取れていないことによって行われた事だと推察されます。
2015/05/05(Tue) 14:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生 ちくてつさん

1型50歳女性です。
糖質制限しながら食事の量(カロリー)過多の為、ここ1年常にHb.A1c7、5%前後で高血糖・乱高下続きです。

精神的なものを整えようといつも心がけるも、常々追い詰められた感覚があり何を試しても適量で済ますことができないのです。

適量を想定したインスリンを打っても結局その3倍ほど食べてしまい追加打ちしても高血糖,当然どんどん効きは悪くなり
又ナッツやチーズの食べ過ぎで体重が増えてゆきます。

バーンスタイン先生の本は読んでいます。
合併症は恐ろしいですし 糖質制限の知識も持ちながらこの状態…解決策がわかりません。

食べても食べても足りず量が多くなります。

愚かで情けない私ですが
どうかアドバイスいただけませんでしょうか。
2015/05/06(Wed) 12:18 | URL | かこ | 【編集
Re: タイトルなし
かこ さん

日本糖尿病学会のいうカロリー制限食は要りません。

厚生労働省のいう、標準必要エネルギーを目安としてください。

大食の人は、糖質ゼロゼリーとか、蒟蒻麺とかも選択肢ですね。
2015/05/06(Wed) 17:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
かこさん

それは、タバコや麻薬と同じで「糖質中毒」状態だからです。
食べ過ぎるのは足りない糖質を取ろうとしているのだと思います。
禁煙と同じ考えで「糖は毒」だと自分に言い聞かせて頑張って下さい。
2015/05/06(Wed) 20:16 | URL | 福助 | 【編集
ご回答いただき
江部先生 福助様 ありがとうございます。

人工甘味料を用いたスイ-ツ・おから・炭酸水・・なにで工夫しようと収まらない理由は、まさに20数年好きなだけ口にしてきた中毒が続いていること。
その為その害を知っていながらも不足感をおぼえること。
まさに合点がいきます。

長年かけてなったものは(1型ですが自分の場合糖質中毒が原因であったと思っています)一筋縄ではいかず、糖質制限2年経過するも疲労しておりました。
原因をきちんと自覚することで、また覚悟を決めて今日からやってゆきます。

糖質制限というこれほどありがたい知識を授かり、あとどうするかは患者自身の仕事であることは承知の上
あと一点だけお伺いさせてください。

食事内容・運動・生活時間整え・アロマや鍼など、様々試してきましたが
意志はもちろんのこと、
禁煙同様なにかもっと糖質依存から脱却する為のノウハウが、もしかしてあるのでしょうか。
思いあたることがございましたらどうか教えてください。
2015/05/07(Thu) 08:39 | URL | かこ | 【編集
Re: ご回答いただき
かこ さん

便利なノウハウはないと思います。

1)糖質依存症であることを自覚すること
2)糖尿病ですので、糖質制限を意識するだけでも従来の糖尿病食よりは、
 大分ましであることも自覚すること
3)やれる範囲で、糖質制限を継続すること

1)2)3)でよいと思います。

2015/05/08(Fri) 08:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
お言葉、持ち歩きます
朝起きて200台の日など、何で?!と苦しくてたまらず
自身への価値観も衰えてゆくようでした。
健常人のような血糖値の日と、ものすごいばらつき、変動幅が恐ろしく。

先生からのお言葉 宝物です。
涙が出ました。
余分な力がぬけラクです。
こんな感じなら過食したいと思わないかなと・・
ありがとうございます!

2015/05/08(Fri) 08:41 | URL | かこ | 【編集
疑問です
境界型で糖質制限していた方が今まではご飯を1膳たべたりすると食後2時間で150とかあったのが、
日本糖尿病学会が推奨する糖質多め《ご飯、いもなど》、たんぱく質控えめに変えたら、食後2時間で110くらいに改善したとネットでみかけました。

炭水化物がおおめなため2時間にはさがりきっているからということが考えられますか?
いきなり日本糖尿病学会の通りの食生活で改善。とネットでみたので気になりました。
2015/05/10(Sun) 00:21 | URL | ゆう | 【編集
Re: 疑問です
ゆう さん

個人的体験では、そのようなこともあると思います。
しかし、個人的体験を一般化することには無理があります。

糖質制限食で境界型が正常型になることのほがはるかに多いです。
これに関しては記事にします。
2015/05/10(Sun) 10:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ご回答いただき
かこ さん

やはり江部先生が良くおっしゃいます
「美味しく楽しく」
だと思います。

糖質を考えることは大事なことですが、悩みすぎてはいけません。

私もそうですが、皆で楽しく食事をしているときは適量で済んでいますが、普段はオーバーしてしまうことが多々。。。

食べないと不安になる状態から脱するべく、本当の空腹感を見極めていかないとと思う次第です。
2015/05/10(Sun) 11:46 | URL | 福助 | 【編集
根本は平穏な心なんですね
福助様
ありがとうございます。

同じくたまに仲間でランチする時は、ご飯抜きでも一人前でおなかいっぱいに。
ひとりのとき過食傾向。

自分だけが悩んでいるのではなく、皆さん工夫していらっしゃること,
基本は・・美味しく楽しく。
冷静に空腹を感じられるか。おなかがグ-ッと鳴ってから
感謝しながらいただくあの余裕、楽しい食事・・思い出しまして、

しばらくの間苦しかったですが、おかげさまでだいぶ落ち着きました。
これからは悩む出す以前に、根本を見なおします。


2015/05/11(Mon) 08:23 | URL | かこ | 【編集
Re: 根本は平穏な心なんですね
かこ さん

落ち着いて
良かったですね。
2015/05/11(Mon) 15:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
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