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糖質制限食と歯。江部康二の歯。
こんばんは。

糖質制限食講演会 in 高松 (2015年4月26日、日曜日)

の前夜祭(4/25)に、徳島市の歯科エス・デンタルクリニック院長の篠原啓之先生が参加されました。

篠原先生には、前もって私の歯のレントゲン写真を送付して見て貰っていました。

近年、日本人歯の数は増加しているそうですが、それでも、70~74歳の平均残存歯は16本で 、半分の歯が失われてています。

日本人が歯をなくす原因の1位は、歯周症で2位がう蝕(虫歯)、3位が破折(割れたり折れること)とされていましたが、歯科医でメンテナンスしていても失われる歯は、約6割が破折のようです。

篠原先生のご研究では、メンテナンス中に歯を失った方々の特徴として、過去の虫歯の治療で、無髄歯(神経を抜いた歯)になったりクラウンを被せたりした、強度が弱い歯の持ち主が、「歯ぎしり」をすると、その歯が破折しやすいそうです。

そして、虫歯の根本要因も歯ぎしりの要因も、いずれも糖質の過剰摂取というのが篠原先生のご意見で、私も賛成です。

日本の旧石器時代人(数万年前~約16000年前まで)の生業は、狩猟(ナウマン象、マンモス、エゾ鹿・・・)であり、糖質はほとんんどなく、化石における虫歯率もほぼゼロでした。

その後の縄文人(約16000年前~約3000年前まで)の虫歯率は8.2%に増えましたが、ドングリや栗、果物などの糖質のせいと思われます。

そして農耕が始まって、米を食べ始めた弥生人(約3000年前~紀元300年頃まで)の虫歯率は16.2~19.7%と倍増です。
さらに現代人の虫歯率は40%を超えています。

糖質摂取比率と虫歯率の関係、見事なまでに明白です。

そして、夕食の糖質過剰摂取により、インスリンが出過ぎて夜間に低血糖気味になり、アドレナリンなどが分泌されて歯ぎしりを生じるというのが篠原先生の仮説であり、なかなか説得力があると私も思います。

つまり、糖質摂取が、虫歯や歯ぎしりの根本要因なら、糖質制限食でそれらを防げるということになります。

篠原先生を初めてして、全国の糖質セイゲニストの歯医者さんが現在研究中ですが、明らかによい効果がでています。

さて、江部康二の歯ですが、65歳現在、全て残っていますし、虫歯はゼロで、歯周症もなしです。

私は上の親知らずが元々ない進化した(?)人類で、歯は28本なのですが、全て残っていて、抜歯もなしです。

歯科の治療は、20歳のとき右の奥歯が、「チョコレート虫歯?」になり治療しましたが、それ1回だけです。

あとは、歯石除去はしますが、歯の治療を受けたのは、生涯1回だけです。

52歳、糖尿病発覚時から現在まであしかけ14年スーパー糖質制限食を続けています。

65歳で、歯が全部残っている人は、日本人100人中に1~3人であり、トップレベルの健康な歯と、篠原先生には、しっかり褒めていただきました。

ついでですが、眼は眼鏡なしで、広辞苑が普通に読めますし、日常生活もOKで、白内障も緑内障もありません。
勿論、コンタクトレンズもなしです。

京大医学部の同級生が100人くらいいますが、同じように見える人物は、もう誰もいません。

アレルギー性結膜炎と近眼・老眼・乱視はあるのですが、うまいこと調和がとれていて見えるので、スーパー糖質制限食のおかげなのか、或いはとても運がいいのかと思っています。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生は若作り! 太鼓判押します(ペタッ
江部先生が若作りなことは私らこが太鼓判押します(ペタッ

◎10才若い私らこよりも髪の毛が黒々していてしかも太い(驚愕

でした。私らこは現在55才で江部先生と同じく28本歯が残ってますが、10年後も同じだといいです><
2015/04/29(Wed) 21:15 | URL | らこ | 【編集
糖質制限食よりも、少食・断食のほうが老けないと言っている人がいました。

どうなんでしょう。
2015/04/30(Thu) 05:28 | URL | まり | 【編集
Re: 江部先生は若作り! 太鼓判押します(ペタッ
らこ さん

ありがとうございます。
歯と目はまあまあよくて、尿も長持ちです。

髪の毛は、年齢と共に白髪が大分増えて、額が広くなってきました。
2015/04/30(Thu) 08:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
まり さん

そういう仮説もあると思います。
マウスの老化予防には、カロリー制限が有効であることはわかっていますが、
アカゲサルになると、カロリー制限が有効かはよくわかりません。

まして人間に関しては、どういう食事療法で老化防止できたというような研究論文(エビデンス)は皆無です。

一方、理論的には
酸化ストレスや動脈硬化が予防できれば、老化防止に役立つことは間違いないです。


「高血糖」「高インスリン血症」といった酸化ストレスリスクを減らせる唯一の食事療法が
「糖質制限食」です。
2015/04/30(Thu) 08:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生最高!
先日は京都でお世話になりました。
先生がノンカリエスのお話、まことにうれしく思います。
眼も健康!口呼吸もしない。

ボクの悩みはなぜ多くの患者さんが、自分の歯をくいしばりで、折ってしまうのか?それをやめさせてあげられない現実。

糖質制限の話はもちろんしますが、理解される方はあまりいません。先生の著書をもっとひろめていきたいと思いました。
2015/04/30(Thu) 10:05 | URL | 神野剛良 | 【編集
Re: 江部先生最高!
神野剛良 先生

歯医者さんに、糖質制限食の知識が広まっていけば
虫歯や歯周症や破折が減るでしょうね。

全国の歯医者さんの糖質セイゲニストは結構おられます。
2015/04/30(Thu) 11:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
確信
これは本当に身を持って実感しました。
私は歯周病ですが、糖質制限をしているときは、とても調子がよく、口のすっぱさがなくなり、口臭もへりました。
しかし、ツワリで、糖質制限がどうしてもできず、逆に、ツワリ中はうどんやそうめん、パン、クラッカー、芋、ごはんなど炭水化物しか食べられずでした。肉や魚は食べられず。
一ヶ月もしないうちに、歯周病が悪化しました。
2015/05/19(Tue) 22:04 | URL | まるる | 【編集
追記
すみません、虫歯と糖質の関係記事でしたね。
ちょっとずれましたが、歯周病もしかりです。
2015/05/19(Tue) 22:06 | URL | まるる | 【編集
Re: 確信
まるる さん

そうですね。
虫歯も予防できますが、歯周症も糖質制限食で改善しますね。
2015/05/20(Wed) 13:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
う蝕予防におけるフッ素について
フッ素洗口に関するご意見を伺いたいのですが、先生ご自身はフッ素を使っていますでしょうか。

糖質制限をしていればフッ素は使わなくていいのか判断が難しく質問させて頂きました。

フッ素洗口に関しては一部歯科医が危険だと言っているので、私も調べてみたのですが、含有量から単純に計算すると緑茶一杯分程度なので問題は無さそうだと思いました。

しかしわずかでも毒物であるから控えた方が良いという見解もあるようです。

先生はどのようにお考えでしょうか。
2021/06/27(Sun) 16:04 | URL | sato | 【編集
Re: う蝕予防におけるフッ素について
sato さん

私は、スーパー糖質制限食と歯磨きと歯間ブラシで、虫歯なしで、71再現在、歯は全部残っています。
従いまして、フッ素は使っていません。
なお、一定濃度のフッ素は、虫歯予防に有効とされています。
以下の青字は、厚生労働省のe-ヘルスネットの記載の一部です。

e-ヘルスネット > 歯・口腔の健康 > むし歯 > 水道水フロリデーション
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-010.html

水道水フロリデーションとは、
むし歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を歯のフッ素症の流行がなく
むし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで
調整するという自然を模倣した方法です

水道水フロリデーションは、
米国内はもとよりオーストラリア・ブラジル・香港・アイルランド・マレーシア・ニュージーランド・シンガポール・英国など多くの国々や地域に導入されるようになりました。
世界的にみると3億7,000万人が水道水フロリデーションからの利益を受けていると見積もられています。
2021/06/27(Sun) 16:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
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