2015年04月22日 (水)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?
(洋泉社)江部 康二 (著) \1404-
2015/4/11 刊行。
アマゾンなどネットや一般書店で発売中。
こんにちは。
米国糖尿病学会では、2013年10月、すでに「糖質制限食」は正式に容認されています。
それにも関わらず、日本では相変わらず、「糖質制限食」に対する無根拠な批判が後を絶ちません。
それらの批判に対して、科学的根拠に基づき一刀両断に論破したのが本書です。
全国の糖質セイゲニストの悩みを一掃する本になったと自負しています。
本書が読者の皆さんのお役にたてばとても嬉しいです。
江部康二
☆☆☆
以下校正です。
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?
校正。
p2 8行目
・・・自負しています。→ 思っています。
p3 5行目
・・・ありました。米国で、→ ありました。それは米国で、
p20 後ろから6行目
・・・たが、糖質制限食には→たが、糖質制限食の有効性に関しては
p35 3行目
・・・悪いとも言える → 悪いといえる
p50 3行目
エビデンスのない論文を・・・→信頼度の低い論文を
p51 後ろから2行目
・・・という論文はまったくエビデンスがなく→という結論は信頼度が低く
P72 4行目
私自身のことをいえば、2002年、52歳のときに自分自身が糖尿病であることがわかり、なおかつメタボリックシンドロームの基準も満たしていました。すぐにスーパー糖質制限食を開始して半年間で67kgから10㎏の減量に成功しました。そのまま現在にいたり、身長167㎝、体重57㎏でBMIは20.4。よく動いていた学生時代の体型を取り戻し、アレルギー鼻炎が改善するとともに、疲れにくく、風邪もひきにくくなりました
p79 3行目
ペットボトル症候群という名の依存症
ペットボトル入りの甘みの強い清涼飲料水の場合、糖質の平均濃度は10%にものぼり、1ℓ当たり100gという驚くべき糖質が含まれています。1~2ℓ入りのペットボトル入りの清涼飲料水を何本も飲めば、短時間のうちに何百グラムという糖質を摂取して急激な血糖上昇を招きます。これに対処するためにインスリンが大量に分泌されますが、2~3週間も続けると膵臓のβ細胞が疲弊して、重症の高血糖が下がらなくなるのが、近年問題になっているペットボトル症候群です。これも糖質依存症の一種といえるかもしれません
p92 6行目
メタボリックシンドロームも、アレルギー疾患などさまざまな生活習慣病も、この頻回・過剰のグルコースミニスパイクとそれに伴うインスリンの過剰分泌こそが元凶なのではないか。私はそう考えています。
p97
さらに2015年1月10日、第18回日本病態栄養学会年次学術集会において胎盤組織内のβヒドロキシ酪酸値は、平均2235.0μmol/Lであり、臍帯βヒドロキシ酪酸値は、平均779.2μmol/Lで、胎盤内が有意に高値であることを報告されました。これは60例の正常分娩妊婦における測定です。
p100 1行目
インスリン作用不足 → インスリン作用欠落
p101 9行目
このようにして、ケトン臭は必ず改善していきますから、あまり心配する必要はありません。
なおβヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの3者がケトン体と呼ばれています。
ケトン基をもっている物質がケトン体なのですが、βヒドロキシ酪酸はケトン基をもっていません。従って厳密には、ケトン体ではないのですが、習慣上ケトン体と呼んでいます。
p124 3行目
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」と題した英文論文(ニュージーランドの医学雑誌)が、2014年文献検索サイトPubMedに掲載されました。
p134 後ろから2行目
また、DCCTによって、糖質が食後血糖値を上げるという事実に基づいた糖質管理食(カーボカウント)の有効性が、大規模で長期にわたる臨床試験で初めて証明され ました。
p137 1行目
近年、1型糖尿病の多くは、自己免疫機能の誤動作によって発症することが明らかとなりました。急激に発症し、インスリン治療が必要となることが多いのですが、数年にわたってインスリン分泌が保たれるタイプもあります。自己免疫性が明確でない1型もあり特発性と分類されます。特発性の中で劇症1型糖尿病はその時点で診断をつけてインスリン治療を開始しないと数日で死亡してしまう重篤な疾患です。劇症1型糖尿病は日本で5000~7000名程度の患者さんがいると推定されています。
p156 3行目
私は、ずっと増え続けてきた炭水化物摂取比率が、2008年から2010年にかけて60.4%から59.4%に減って、一方でずっと減少し続けてきた脂肪摂取比率が、2008年から2010年にかけて24.9%から25.9%に増えたためと考えています。そして私が2005年1月、日本初の糖質制限食の本(主食を抜けば糖尿病は良くなる!東洋経済新報社)を上梓したこともその要因と思います。
p186 後ろから1行目
それから3時間は糖質代謝が必要となり、数時間経つとようやく脂質代謝へと切り替わり
ます。
p187 9行目
さらに、それから数時間ほどが経って、ようやく脂質代謝に切り替わろうというころに、今度はビールなどを飲みながらおつまみなどをつまんだりするのです。
p190 後ろから3行目
さらに高血糖によって酸化ストレスが増し、血管が傷つきやすくなります。血管壁が傷つくと、コレステロールがくっつき修復します。これを繰り返すと、動脈硬化がすすみます。高血糖になると、これらの理由で血流が悪くなっていくのです。
p193 後ろから7行目
現在、基礎分泌のインスリンの基準値は3~15マイクロユニットとされています。しかし、農耕以前の人類の基準値はもっと低く、せいぜい1.5~6マイクロユニットくらいだったのではないかと、私は考えています。
p198 後ろから3行目
糖質制限食が発がんのリスクであるこの3つの要素(肥満、高インスリン血症、高血糖)を解消することについては、はっきり科学的に確認されています。従って、糖質制限食が、がんの発症を予防する可能性に関して、理論的に非常に有望だと考えられるのです。
☆☆☆<内容紹介>
一度でも不安、疑問に思ったすべての方へ
「糖質制限食を続けると死亡率が上がる?」
「糖質を摂らないと筋肉量が減る?」
「高タンパク・高脂質の食事で病気になる?」
「ずっと続けても安全?」etc.
糖質制限食第一人者が、間違いだらけのバッシングに科学的に回答します!
☆☆☆<まえがき>
日本で初めての糖質制限食の本「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を世に出したのは、2005年1月のことでした。
1999年に私の兄である江部洋一郎院長(当時)が、高雄病院において糖尿病患者さんに糖質制限食を開始しました。
2001年から私も本格的に糖質制限食による糖尿病治療に取り組み、画期的な成果をあげてきました。
4年間の臨床経験に基づき日本初の糖質制限食の本を上梓したのですが、おかげさまでロングセラーとなり、「糖質制限食」という言葉が日本に定着していったきっかけになったと自負しています。
その後、理論面の本やレシピ本などを各社から多数出版してきました。この間、糖質制限食を日本に広める役目を確実に果たしてきたかなと自負しています。
この4~5年、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミが、こぞって糖質制限食を取り上げ、世間一般の認知度は格段に上がりました。特に、2012年は、糖質制限食普及において、飛躍の年となりました。
2012年1月15日、京都国際会館で開催された第15回日本病態栄養学会年次学術集会において「糖尿病治療に糖質制限食は是か?非か?」というディベートセッションが行われ、私は是側の演者として講演しました。通常は3000人規模の学会に4000人の医師・栄養士が参加し大きな反響を巻き起こしました。
このことは糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味で、大きな一歩といえます。私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」のアクセス件数もこの日を境に1000件以上増えて、2015年現在1日に10000件のアクセスがある人気ブログとなりました。
このセッション以降、日本全国の医師会や病院から講演依頼が相次ぐようになり、医学界にも爆発的に糖質制限食が広がり始めています。
さらに2013年以降、糖質制限食に追い風となる大きな変化がありました。米国で、糖尿病の食事療法の選択肢として糖質制限食が正式に認められたことです。これは、米国糖尿病学会が2013年10月に出した「栄養療法に関する声明」で発表されました。さらに同声明では「唯一無二の糖尿病食事療法はない」と明言しています。
米国糖尿病学会の声明は、「唯一無二のカロリー制限・高糖質食」を1969年以来、一貫して推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。
糖質制限食が、これだけ普及していくなかで、糖質制限食に対する批判も登場してきました。根拠のない批判に対してブログなどで、根拠を示して糖質制限食の有効性・安全性を証明してきました。
糖質制限食に肯定的な信頼度の高い英文論文は多数ありますが、否定的な論文は少数で、しかも信頼度の低いものです。本書では、糖質制限食に対する様々な批判や誤解に明確な回答を与えて、全国の糖質セイゲニストに安心を担保するように心がけました。本書が皆様のお役に立てれば幸いです。
☆☆☆<あとがき>
妊娠糖尿病や糖尿病妊娠に糖質制限食を導入されて、画期的な成果をあげておられるのが、宗田マタニティクリニックの宗田哲男医師と永井クリニックの永井泰先生です。
宗田医師は、2015年1月第18回日本病態栄養学会年次学術集会で、正常妊婦60名において、分娩時に胎盤のケトン体値を測定し報告されました(詳しくは本文をご参照ください)。
その結果、胎盤内のケトン体値は、基準値に対して20~30倍の高値ででした。このように胎児においてはケトン体は主たるエネルギー源であり高値が当たり前で、まったく安全なものですので成人においても勿論安全です。
多くの医師がスーパー糖質制限食実践時に基準値より高値となるケトン体が危険であると誤解しているのですが、この研究でケトン体への懸念は払拭されました。
そして2012年度の厚生労働省の調査で、糖尿病の患者数の増加率が激減し、予備群は調査を開始して以来、初めて減少したことが、2013年に発表されました。その背景には、2008年から2010年の調査で1997年以来13年ぶりに炭水化物摂取比率が減少し、1997年以来13年ぶりに脂質摂取比率が上昇したことがあります。
ここ数年糖質制限食が急速に広まってきたことが大きな要因であることは間違いないでしょう。そうです、糖質制限食の普及が、糖尿病予備群を初めて減少させたのです。赤ちゃんから小児、成人、高齢者にいたるまで、糖質制限食の役割は大きくなっていきます。
江部康二
(洋泉社)江部 康二 (著) \1404-
2015/4/11 刊行。
アマゾンなどネットや一般書店で発売中。
こんにちは。
米国糖尿病学会では、2013年10月、すでに「糖質制限食」は正式に容認されています。
それにも関わらず、日本では相変わらず、「糖質制限食」に対する無根拠な批判が後を絶ちません。
それらの批判に対して、科学的根拠に基づき一刀両断に論破したのが本書です。
全国の糖質セイゲニストの悩みを一掃する本になったと自負しています。
本書が読者の皆さんのお役にたてばとても嬉しいです。
江部康二
☆☆☆
以下校正です。
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?
校正。
p2 8行目
・・・自負しています。→ 思っています。
p3 5行目
・・・ありました。米国で、→ ありました。それは米国で、
p20 後ろから6行目
・・・たが、糖質制限食には→たが、糖質制限食の有効性に関しては
p35 3行目
・・・悪いとも言える → 悪いといえる
p50 3行目
エビデンスのない論文を・・・→信頼度の低い論文を
p51 後ろから2行目
・・・という論文はまったくエビデンスがなく→という結論は信頼度が低く
P72 4行目
私自身のことをいえば、2002年、52歳のときに自分自身が糖尿病であることがわかり、なおかつメタボリックシンドロームの基準も満たしていました。すぐにスーパー糖質制限食を開始して半年間で67kgから10㎏の減量に成功しました。そのまま現在にいたり、身長167㎝、体重57㎏でBMIは20.4。よく動いていた学生時代の体型を取り戻し、アレルギー鼻炎が改善するとともに、疲れにくく、風邪もひきにくくなりました
p79 3行目
ペットボトル症候群という名の依存症
ペットボトル入りの甘みの強い清涼飲料水の場合、糖質の平均濃度は10%にものぼり、1ℓ当たり100gという驚くべき糖質が含まれています。1~2ℓ入りのペットボトル入りの清涼飲料水を何本も飲めば、短時間のうちに何百グラムという糖質を摂取して急激な血糖上昇を招きます。これに対処するためにインスリンが大量に分泌されますが、2~3週間も続けると膵臓のβ細胞が疲弊して、重症の高血糖が下がらなくなるのが、近年問題になっているペットボトル症候群です。これも糖質依存症の一種といえるかもしれません
p92 6行目
メタボリックシンドロームも、アレルギー疾患などさまざまな生活習慣病も、この頻回・過剰のグルコースミニスパイクとそれに伴うインスリンの過剰分泌こそが元凶なのではないか。私はそう考えています。
p97
さらに2015年1月10日、第18回日本病態栄養学会年次学術集会において胎盤組織内のβヒドロキシ酪酸値は、平均2235.0μmol/Lであり、臍帯βヒドロキシ酪酸値は、平均779.2μmol/Lで、胎盤内が有意に高値であることを報告されました。これは60例の正常分娩妊婦における測定です。
p100 1行目
インスリン作用不足 → インスリン作用欠落
p101 9行目
このようにして、ケトン臭は必ず改善していきますから、あまり心配する必要はありません。
なおβヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの3者がケトン体と呼ばれています。
ケトン基をもっている物質がケトン体なのですが、βヒドロキシ酪酸はケトン基をもっていません。従って厳密には、ケトン体ではないのですが、習慣上ケトン体と呼んでいます。
p124 3行目
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」と題した英文論文(ニュージーランドの医学雑誌)が、2014年文献検索サイトPubMedに掲載されました。
p134 後ろから2行目
また、DCCTによって、糖質が食後血糖値を上げるという事実に基づいた糖質管理食(カーボカウント)の有効性が、大規模で長期にわたる臨床試験で初めて証明され ました。
p137 1行目
近年、1型糖尿病の多くは、自己免疫機能の誤動作によって発症することが明らかとなりました。急激に発症し、インスリン治療が必要となることが多いのですが、数年にわたってインスリン分泌が保たれるタイプもあります。自己免疫性が明確でない1型もあり特発性と分類されます。特発性の中で劇症1型糖尿病はその時点で診断をつけてインスリン治療を開始しないと数日で死亡してしまう重篤な疾患です。劇症1型糖尿病は日本で5000~7000名程度の患者さんがいると推定されています。
p156 3行目
私は、ずっと増え続けてきた炭水化物摂取比率が、2008年から2010年にかけて60.4%から59.4%に減って、一方でずっと減少し続けてきた脂肪摂取比率が、2008年から2010年にかけて24.9%から25.9%に増えたためと考えています。そして私が2005年1月、日本初の糖質制限食の本(主食を抜けば糖尿病は良くなる!東洋経済新報社)を上梓したこともその要因と思います。
p186 後ろから1行目
それから3時間は糖質代謝が必要となり、数時間経つとようやく脂質代謝へと切り替わり
ます。
p187 9行目
さらに、それから数時間ほどが経って、ようやく脂質代謝に切り替わろうというころに、今度はビールなどを飲みながらおつまみなどをつまんだりするのです。
p190 後ろから3行目
さらに高血糖によって酸化ストレスが増し、血管が傷つきやすくなります。血管壁が傷つくと、コレステロールがくっつき修復します。これを繰り返すと、動脈硬化がすすみます。高血糖になると、これらの理由で血流が悪くなっていくのです。
p193 後ろから7行目
現在、基礎分泌のインスリンの基準値は3~15マイクロユニットとされています。しかし、農耕以前の人類の基準値はもっと低く、せいぜい1.5~6マイクロユニットくらいだったのではないかと、私は考えています。
p198 後ろから3行目
糖質制限食が発がんのリスクであるこの3つの要素(肥満、高インスリン血症、高血糖)を解消することについては、はっきり科学的に確認されています。従って、糖質制限食が、がんの発症を予防する可能性に関して、理論的に非常に有望だと考えられるのです。
☆☆☆<内容紹介>
一度でも不安、疑問に思ったすべての方へ
「糖質制限食を続けると死亡率が上がる?」
「糖質を摂らないと筋肉量が減る?」
「高タンパク・高脂質の食事で病気になる?」
「ずっと続けても安全?」etc.
糖質制限食第一人者が、間違いだらけのバッシングに科学的に回答します!
☆☆☆<まえがき>
日本で初めての糖質制限食の本「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を世に出したのは、2005年1月のことでした。
1999年に私の兄である江部洋一郎院長(当時)が、高雄病院において糖尿病患者さんに糖質制限食を開始しました。
2001年から私も本格的に糖質制限食による糖尿病治療に取り組み、画期的な成果をあげてきました。
4年間の臨床経験に基づき日本初の糖質制限食の本を上梓したのですが、おかげさまでロングセラーとなり、「糖質制限食」という言葉が日本に定着していったきっかけになったと自負しています。
その後、理論面の本やレシピ本などを各社から多数出版してきました。この間、糖質制限食を日本に広める役目を確実に果たしてきたかなと自負しています。
この4~5年、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミが、こぞって糖質制限食を取り上げ、世間一般の認知度は格段に上がりました。特に、2012年は、糖質制限食普及において、飛躍の年となりました。
2012年1月15日、京都国際会館で開催された第15回日本病態栄養学会年次学術集会において「糖尿病治療に糖質制限食は是か?非か?」というディベートセッションが行われ、私は是側の演者として講演しました。通常は3000人規模の学会に4000人の医師・栄養士が参加し大きな反響を巻き起こしました。
このことは糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味で、大きな一歩といえます。私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」のアクセス件数もこの日を境に1000件以上増えて、2015年現在1日に10000件のアクセスがある人気ブログとなりました。
このセッション以降、日本全国の医師会や病院から講演依頼が相次ぐようになり、医学界にも爆発的に糖質制限食が広がり始めています。
さらに2013年以降、糖質制限食に追い風となる大きな変化がありました。米国で、糖尿病の食事療法の選択肢として糖質制限食が正式に認められたことです。これは、米国糖尿病学会が2013年10月に出した「栄養療法に関する声明」で発表されました。さらに同声明では「唯一無二の糖尿病食事療法はない」と明言しています。
米国糖尿病学会の声明は、「唯一無二のカロリー制限・高糖質食」を1969年以来、一貫して推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。
糖質制限食が、これだけ普及していくなかで、糖質制限食に対する批判も登場してきました。根拠のない批判に対してブログなどで、根拠を示して糖質制限食の有効性・安全性を証明してきました。
糖質制限食に肯定的な信頼度の高い英文論文は多数ありますが、否定的な論文は少数で、しかも信頼度の低いものです。本書では、糖質制限食に対する様々な批判や誤解に明確な回答を与えて、全国の糖質セイゲニストに安心を担保するように心がけました。本書が皆様のお役に立てれば幸いです。
☆☆☆<あとがき>
妊娠糖尿病や糖尿病妊娠に糖質制限食を導入されて、画期的な成果をあげておられるのが、宗田マタニティクリニックの宗田哲男医師と永井クリニックの永井泰先生です。
宗田医師は、2015年1月第18回日本病態栄養学会年次学術集会で、正常妊婦60名において、分娩時に胎盤のケトン体値を測定し報告されました(詳しくは本文をご参照ください)。
その結果、胎盤内のケトン体値は、基準値に対して20~30倍の高値ででした。このように胎児においてはケトン体は主たるエネルギー源であり高値が当たり前で、まったく安全なものですので成人においても勿論安全です。
多くの医師がスーパー糖質制限食実践時に基準値より高値となるケトン体が危険であると誤解しているのですが、この研究でケトン体への懸念は払拭されました。
そして2012年度の厚生労働省の調査で、糖尿病の患者数の増加率が激減し、予備群は調査を開始して以来、初めて減少したことが、2013年に発表されました。その背景には、2008年から2010年の調査で1997年以来13年ぶりに炭水化物摂取比率が減少し、1997年以来13年ぶりに脂質摂取比率が上昇したことがあります。
ここ数年糖質制限食が急速に広まってきたことが大きな要因であることは間違いないでしょう。そうです、糖質制限食の普及が、糖尿病予備群を初めて減少させたのです。赤ちゃんから小児、成人、高齢者にいたるまで、糖質制限食の役割は大きくなっていきます。
江部康二
お世話になります
老けない人は何を食べてるのか
と言うタイトルで
青春出版社さんから本が出版されてます
こんな食生活の人は実は老けるとして糖質制限を
新聞広告であげておられました
老けない人は何を食べてるのか
と言うタイトルで
青春出版社さんから本が出版されてます
こんな食生活の人は実は老けるとして糖質制限を
新聞広告であげておられました
2015/04/22(Wed) 16:11 | URL | 会長 | 【編集】
会長 さん
私は、足かけ13年間糖質制限食です。
65才現在、
虫歯はゼロで、歯は全部残っています。
目も、眼鏡なしで、広辞苑も読めますし日常生活OKで、白内障もなしです。
日野原重明先生は、103才ですが、
糖質制限食で、現役の医師で、講演活動もお盛んです。
私は、足かけ13年間糖質制限食です。
65才現在、
虫歯はゼロで、歯は全部残っています。
目も、眼鏡なしで、広辞苑も読めますし日常生活OKで、白内障もなしです。
日野原重明先生は、103才ですが、
糖質制限食で、現役の医師で、講演活動もお盛んです。
2015/04/22(Wed) 20:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
2015/04/23(Thu) 13:56 | URL | 精神科医師A | 【編集】
先生ご返事ありがとうございました
私も迷いなく糖質制限で頑張ります
私も迷いなく糖質制限で頑張ります
2015/04/23(Thu) 15:30 | URL | 会長 | 【編集】
精神科医師A さん
情報をありがとうございます。
週刊ポストが送付されてきましたので、
私もNews ポストセブンを、探してみました。
情報をありがとうございます。
週刊ポストが送付されてきましたので、
私もNews ポストセブンを、探してみました。
2015/04/23(Thu) 18:30 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご出版新聞で知りました。
益々の御活躍を!
益々の御活躍を!
2015/04/24(Fri) 21:55 | URL | 岳 | 【編集】
| ホーム |