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1型糖尿病とインスリンと糖質制限食
【15/04/17 ちくてつです

「糖尿病の解決」が私のバイブルです

江部先生、毎日のブログ更新、ありがとうございます。
毎日拝見し、「インスリンポンプ生活人」の励みとさせていただいています。

今回の新刊も素晴らしい内容ですね。
友人たちにもすすめています。

先生の著書と出会い、糖質制限生活を始めて半年が過ぎました。
毎日飲酒する、陶淵明的(?)生き方を、劇症1型糖尿病発症後も続けています。

先生がおっしゃるとおり、血糖値のコントールが重要だと、毎日、4、5回の測定を続けています。
そして、食べものの試行錯誤が続いています。

江部先生が詳しく紹介されているバーンスタイン先生の「糖尿病の解決」も私のバイブルになりました。

血糖値のコントールの重要性が説かれ、「合併症が出てからでも間に合う」可能性がある、「間に合った人がいる」という、糖尿人にはうれしいことが書かれているからです。

私が参考にしたのは、「何度も測定する」、「何かあったら測定する」というアドバイスです。そしてインスリンで数値を抑える。

バーンスタイン先生は、ヘモグロビンA1c の数値が4の半ばを維持されています。

平均血糖値85mg/dlの正常人レベルです。

そして、患者さんにも、同じレベルの血糖値でコントールすることをすすめています。

それからインスリンが不可欠な1型糖尿人にとって、ショックなことも明かされていました。

インスリンの投与量が多いと、インスリンが血糖に与える効果の誤差が大きくなるということです。

高血糖のリスク、低血糖のリスクが大きくなるのですから、毎日のインスリン量はできるだけ下げる必要があります。

江部先生、バーンスタイン先生がおっしゃるとおり、糖質制限食でインスリンの量を減らす必要があります。

私の場合、主治医が定めてくれたのは、基礎インスリンが8単位、ボーラスによる注入が12単位です。1日合計20単位。
 
それがボーラスが10単位を切るくらいに減ってきました。さらに減らしたいと思っています。

これまでは、ヘモグロビンA1c6.0の平均血糖値135mg/dlを目指そうとしていました。
でも、これで満足してはいけないと頭を切り替えました。
そして、「私も当面、平均100mg/dlを目指そう」と決心しました。
 
ただし、絶対に低血糖になってはいけないので、用心しながらの試行錯誤が続くと思います。

また、インスリンポンプは、注射と比べて、注入トラブルなどのリスクがありますから、正常人より高めの目標にすべきだとバーンスタイン先生が言われていて、それに従っています。

血糖の厳格なコントロールを目指して始めたのが数日前です。
すると、たしかに、数値も変わりました。良くなりました。

朝イチから就寝前の数値です。

4月15日
 136mg、143mg、104mg、92mg、149mg

4月16日
 99mg、127mg、87mg、90mg、231mg

16日の夜の231mg/dlは失敗でした。

つい、毛ガニを購入し、蒸していただきました。

以前も毛ガニで血糖が跳ねたのですが、ついつい好物なので購入しました。
こりましたので、毛ガニはNG食品にしました。
 
私の場合、1日の血糖値を合計し、平均値も出しています。
 15日が124.8mg
 16日が126.8mg
 
1型のインスリン生活人は、とにかくこまめに血糖値を測定する必要があります。
測定すれば、コントールしやすくなるからです。
1型は1日4回までなら測定コストに保険が適用されます。

それ以上測りたい方、あるいは糖尿病予備軍の方で血糖を正常にコントールしたい方は、センサーのコストが1枚50円という格安の測定器、消耗品を購入できます。

並行輸入品ですが。測定器は世界最大のスーパー、ウォールマートが開発したReliOnです。

良かったら、こちらの「お客様の声」をチェックしてみてください。
http://www.kettochi.biz/

最後にもうひとつ、大好物のピーナッツ(落花生)をNG食品にしました。

バーンスタイン先生が、1オンス(約28グラム)のピーナッツで血糖値がゆっくりと3時間くらいかけて80mg/dl上がったと報告されていたからです。

わずか28グラムのピーナッツと80mg/dlの血糖の上昇は見合いませんよね。】



こんばんは。

劇症1型糖尿病のちくてつさんから、とても参考になるコメントをいただきました。
ありがとうございます。

【江部先生が詳しく紹介されているバーンスタイン先生の「糖尿病の解決」も私のバイブルになりました。

血糖値のコントールの重要性が説かれ、「合併症が出てからでも間に合う」可能性がある、「間に合った人がいる」という、糖尿人にはうれしいことが書かれているからです】


バーンスタイン先生ご自身が、糖尿病腎症第3期から、スーパー糖質制限食を実践されて正常に回復されていますね。

【それからインスリンが不可欠な1型糖尿人にとって、ショックなことも明かされていました。

インスリンの投与量が多いと、インスリンが血糖に与える効果の誤差が大きくなるということです。

高血糖のリスク、低血糖のリスクが大きくなるのですから、毎日のインスリン量はできるだけ下げる必要があります。】


ショックではありますが、とても大切な事実です。

2型糖尿人においても一緒のことです。

糖質制限食実践によりインスリンの単位が減れば、それだけ誤差も少なくなるし、血糖値の乱高下も少なくなります。


 【4月15日
 136mg、143mg、104mg、92mg、149mg

 4月16日
 99mg、127mg、87mg、90mg、231mg

 16日の夜の231mg/dlは失敗でした。

つい、毛ガニを購入し、蒸していただきました。】


毛ガニのとき以外はすばらしい数値ですね。

毛ガニのタンパク質で、間接的に血糖値が上昇したと考えられます。

1型糖尿人で、内因性インスリンゼロの場合は、タンパク質摂取でグルカゴンが分泌されてもインスリンが分泌できないので
肝臓の糖新生により、間接的に血糖値が上昇します。

ちくてつさん、バーンスタイン医師の本を参考にして、タンパク質のカウントをすれば、毛ガニも少々はいけるかもしれませんよ。

なお脂質では直接的には勿論のこと間接的にも血糖値は上昇しません。

【 それ以上測りたい方、あるいは糖尿病予備軍の方で血糖を正常にコントールしたい方は、センサーのコストが1枚50円という格安の測定器、消耗品を購入できます。

並行輸入品ですが。測定器は世界最大のスーパー、ウォールマートが開発したReliOnです。
良かったら、こちらの「お客様の声」をチェックしてみてください。
http://www.kettochi.biz/


参考になります。

ネットに詳しい方、あるいはネットに詳しい友人がいる方は、試して見る価値がありますね。


江部康二


***
通常は、血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけでタンパク質、脂質は直接影響を与えることはありません。

従って、2型糖尿人なら、カーボカウントをしてインスリン単位とのマッチングを良くすれば血糖値の乱高下は予防できます。

インスリン作用があるていど残っているなら、タンパク質を摂取してグルカゴンが分泌されても、インスリンも同時に分泌されるのでお互いの効果が相殺されて、血糖値への影響がないのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、脂ののった和牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を約5mg上昇させます。

このようにカロリー計算では、食後血糖値の予測は不可能です。

カロリー制限食でカーボカウントもせずにインスリン注射を打つのは、目をつむって車の運転をするくらい危険なことで、現行の日本糖尿病学会推奨のインスリン治療法では、食後血糖値の乱高下は防げません。

インスリン注射をしている糖尿人は、主治医が反対して「糖質制限食」が無理なら、せめて「カーボカウント」はして、血糖値の乱高下から身を守りましょう。

しかし、1型糖尿人で、内因性インスリン分泌ゼロの場合は、タンパク質の摂取によりグルカゴンは分泌されますが、インスリンは分泌できないので、グルカゴンの糖新生作用により、間接的に血糖値が上昇します。

従って、この場合は「カーボカウント+タンパク質カウント」が必要となります。

ちくてつさんは、このタイプと思われます。




江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
グルカゴン負荷試験の結果が悪かった場合
私は2型なのですが、糖尿病性ケトアシドーシスで入院中に受けたグルカゴン負荷試験の結果がかなり悪く、0.5?しか差がありませんでした。しかし蓄尿のC-ペプチドは35で、インスリンが枯渇しているわけでは無いといわれました。


入院中16単位打っていたランタスも、3か月経った現在では4単位だけでほぼ安定した血糖値を維持できるようになったのですが、これは糖質制限によって少しはインスリン分泌が回復したと考えていいのでしょうか?

また、グルカゴン負荷試験の結果が悪い場合、2型でもたんぱく質の摂取によって血糖値が上がるということですか?


糖質制限を始めて間もないころはタンパク質大量摂取によって血糖値が上がることがありましたが、最近ではあまりなくなってきたようなのです。


2015/04/17(Fri) 22:24 | URL | misako | 【編集
糖質食材の理解度かな?
本日相談のちくてつさんなど1型2型と病態・程度は様々ですが、血糖を上げる栄養素は唯一糖質だと、ADAのエビデンスあり江部先生も常に申しています。

私は江部先生ブログは欠かさず読んでいますが、皆さんは糖質食材を今一理解不足なのかなと考えてしまいます。

私は現在60歳、和食調理師で会席料理30年余り食材を扱ってきたので、江部先生の糖質食材・食品表を難なく理解できたのかもしれません。
21年間の糖尿病による右目失明・緑内障発症・脳梗塞発症などありましたが、3か月足らずでインスリン1日20単位以上投与していましたが正常化し、自身人体実験しながらも2年足らずで糖尿病服用薬は不要までに改善できたのかもしれません。

現在は後遺症はありますが、嘘のように容姿変わり肌髪色艶・体調快調です。

糖質制限実践されている方は江部先生の糖質食材・食品を理解把握して、ストレスなく満足食生活を楽しんだほうが、私の様に後遺症残す前に糖質毒被害を回避してほしいですね。

日本糖尿病信者医者(医師でない)へのパターナリズム覚醒して、自身も勉強は肝要ですよね。

私は当時後半7年担当していた日本糖尿病公認指導医に明らかなる改善結果{インスリン自主離脱}を出してから、
・血糖上昇の栄養素は何?
・インスリンの際カーボカウント説明なし
・カロリ~制限食の有効性(福岡久山町、山形舟形町)
・世界の何処でカロリ~制限食指導してる?
などなど毎月診療時質問したら、半年で反省学習無くトンズラしました。
改善可能性ない事知りながら診療していたことがわかります。

後釜に内科副部長として来たのが東大卒の明らかなるO脇の弟子で、この者の論文と称していた物は「肥満と遺伝子」・感染症岸本忠三氏「IL6]の感想文と思われます。

このO脇弟子信者医者は初診で糖質制限で改善したと説明したら、「結果オ=ライ」発言。

この弟子信者医者から何等アドバイス受けた訳でなく、暴言だと罵倒しました。
それでも病院側はO脇の弟子医者を理不尽ながら守るのみ。 
転院を社会の圧力で余儀なくされました。

以上の事からも現状の日本糖尿病学会信者医者は、治療に真摯に向き合っているとは考えられません。 
私が体験した現実です。
証明文書などもあります。

以上の事からも世界エビデンス増えてきてる江部先生糖質制限理論を理解把握し実践する事は、改善可能性大です。

私は証言します。

都内河北 鈴木








2015/04/18(Sat) 02:43 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
糖質制限実践に於いて、糖質食材・食品理解把握不足?
私は2型21年間、インスリン投与3年数か月[1日20単位以上]が3か月足らずで正常化しだしたのは、
私が30年来の和食調理師だったから、糖質食材・食品の理解が早かったからなのでしょうか。2

江部先生著書の糖質食材・食品表を理解把握は必至ですよね。

都内河北 鈴木
2015/04/18(Sat) 05:43 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: グルカゴン負荷試験の結果が悪かった場合
misako さん

misako さんの場合は、インスリンがでているので、タンパク質が血糖を上げることはないと思います。

「入院中16単位打っていたランタスも、3か月経った現在では4単位だけでほぼ安定した血糖値を維持できる」

このことも、自分自身の内因性インスリン分泌が回復してきた証拠です。
良かったです。
2015/04/18(Sat) 08:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生はじめまして。
著書、およびブログ楽しく拝見させていただいてます。

スーパー糖質制限で、3か月で11キロの減量に成功しました。体調も良いです。

しかし、このことを人に話すと「バランスよく食べろ」の大合唱(もちろん親切からだと思いますが…)。何も考えずに発せられるバランスという言葉に若干腹が立ちます。バランスって便利な言葉ですね(笑)。

質問なのですが、従来の糖質60%が理想というのは、いつ、だれが何の根拠で言い出したのでしょうか?
2015/04/18(Sat) 14:17 | URL | Kジロー | 【編集
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