2015年04月05日 (日)
【15/04/04 モン吉
本日のアレルギー講演会
江部先生、講演会お疲れ様でした。
私も参加させて頂きました。
最初の園城 三花トリオさんの演奏は 知っている曲ばかりだったと云う事もあり とても素晴らしかったです。
先生のお話では、私の娘二人もアトピーがあり 近くの医院でステロイド剤をよくもらっていたので あまり使わないように言っていたのですが 今日の先生のお話をお聴ききして 誤解であった事が分かりました。
私のように、危険だと誤解している人は 結構多いように思います。
先生と園城さんとのトークショーも とても面白かったですね
「エッ、先生そんな事言っていいんですか!?」
というようなお話もあり、笑いが絶えませんでしたね
今日は先生の「ええ声~」の歌が聴けなかったのは少し残念でした。
講演も演奏もとても素晴らしい内容でした。
ありがとうございました。】
モン吉 さん
健康管理と癒し ~アレルギーとのつきあい方~
講演会 医総会WEEK 2015/4/4(土)13:30~15:00
への、ご参加、ありがとうございました。
京都劇場で歌声を披露できるようになるには「10年早い?・・・10年遅い?」
いずれにせよ、夢にとどめておきます。(^^)
さて、ステロイド外用剤は、とても治療に役立つのですが、使い方にルールがあります。
ルールさえ守れば、副作用もなく大変有用な外用剤なのです。
実は、高雄病院でも、初期の段階では、副作用を恐れてステロイド外用剤を一切使用せずに、アトピー治療をしていたのです。
私は1978年から高雄病院に勤務していますが、アトピーの漢方治療が、マスコミに取り上げられたこともあり、1980年頃には多数のアトピー患者さんが受診されるようになりました。
1985年くらいまでは、一切ステロイド外用剤を使わないで漢方薬の内服とワセリンや亜鉛華軟膏、紫雲膏や太乙膏などで治療していました。
それで、上手くいくこともあるのですが、上手くいかないこともありました。
私の場合、上手くいかなかった症例を覚えているタイプなので、心がだんだんしんどくなっていきました。
特に、一気にステロイド外用剤を中止して、リバウンドで全身の発赤、浸出液、発熱などを生じ、顔面が腫れ上がったりした場合は、アトピー性白内障を発症する患者さんがありました。
白内障になれば、手術が必要ですし、患者さんは大変辛い思いをします。
そして治療者である私も、大変辛い思いを抱えることになりました。
この時点で、じっくり考え直して、一気にステロイド外用剤を中止するようなことはやめて、徐々に減量、離脱を目指すように方針を変更しました。
漢方治療や食事療法に本当に治療効果があるのなら、ステロイド外用剤を徐々に減量・離脱することが可能なはずであると考えたのです。
勿論、様々の試行錯誤はありましたが、この治療方針は、日を追って上手くいくようになっていきました。
ステロイド外用剤の上手な塗り方・やめ方の確立です。
さらに、プロトピック軟膏が1999年11月に世界で初めて、日本で発売されました。
その後、欧米でも発売され、米国ではプロトピックは
「人生を変える薬:life changing medicine」
と呼ばれたことがあります。
プロトピック軟膏は、ステロイド外用剤とは異なり、長期に使用しても副作用はニキビくらいで、他はほとんどない外用剤です。
プロトピック軟膏の上手な塗り方・やめ方も確立していきました。
このようにして、漢方薬と食事療法、ステロイド外用剤とプトトピック軟膏、これらをベースに医師と患者の信頼関係をしっかり築いてゆき、アトピーの根治を目指す「高雄病院方式のアトピー治療」が完成しました。
<高雄病院の治療方針 ~自然治癒力を高める~>
1)東洋医学的治療(漢方)を行なう。
2)適切な食事療法を行なう。
3)生活習慣(スキンケア,環境整備,ライフスタイルなど)を見直す。
4)副腎皮質ステロイドホルモン外用薬の上手な使用。
5)プロトピック軟膏の上手な使用。
6)治療の教育を実施→高雄病院アトピー学校。
7)信頼関係をしっかり築く。
*アトピー学校で症状を改善させ、治しかたを教育・指導する。
*学んだことを実践して治していくのは患者さん自身である。
<アトピー性皮膚炎治療目標の優先順位>
1 生命を守る・・・極めてまれだが、かき傷から敗血症を起こし死亡例あり。
2 生活の質を保つ・・・仕事に行き、学校に通えることが大切。
3 副作用を出さない
<高雄病院アトピー治療四つのキーワ-ド>
1 アトピーは自己管理が大切な病気です。
2 信頼できる医師(治療者)を確保しましょう。→信頼関係の回復
3 生活習慣の見直しが治療のベースです。→行動変容
4 漢方の服用、外用薬の上手なぬりかた・やめかたを実践し根治を目指しましょう。
その後は、ステロイド外用剤の副作用を出すことなくアトピー性皮膚炎をコントロールし、さらには根本的に治ることも期待できるようになりました。
1980年ごろは、副作用を恐れるあまり「ステロイドは悪い奴」と思っていた私ですが、紆余曲折を経て、1985年~1990年にかけて変化していき、その後は、ルールさえ守れば「ステロイドはいい奴」というイメージに至りました。
江部康二
本日のアレルギー講演会
江部先生、講演会お疲れ様でした。
私も参加させて頂きました。
最初の園城 三花トリオさんの演奏は 知っている曲ばかりだったと云う事もあり とても素晴らしかったです。
先生のお話では、私の娘二人もアトピーがあり 近くの医院でステロイド剤をよくもらっていたので あまり使わないように言っていたのですが 今日の先生のお話をお聴ききして 誤解であった事が分かりました。
私のように、危険だと誤解している人は 結構多いように思います。
先生と園城さんとのトークショーも とても面白かったですね
「エッ、先生そんな事言っていいんですか!?」
というようなお話もあり、笑いが絶えませんでしたね
今日は先生の「ええ声~」の歌が聴けなかったのは少し残念でした。
講演も演奏もとても素晴らしい内容でした。
ありがとうございました。】
モン吉 さん
健康管理と癒し ~アレルギーとのつきあい方~
講演会 医総会WEEK 2015/4/4(土)13:30~15:00
への、ご参加、ありがとうございました。
京都劇場で歌声を披露できるようになるには「10年早い?・・・10年遅い?」
いずれにせよ、夢にとどめておきます。(^^)
さて、ステロイド外用剤は、とても治療に役立つのですが、使い方にルールがあります。
ルールさえ守れば、副作用もなく大変有用な外用剤なのです。
実は、高雄病院でも、初期の段階では、副作用を恐れてステロイド外用剤を一切使用せずに、アトピー治療をしていたのです。
私は1978年から高雄病院に勤務していますが、アトピーの漢方治療が、マスコミに取り上げられたこともあり、1980年頃には多数のアトピー患者さんが受診されるようになりました。
1985年くらいまでは、一切ステロイド外用剤を使わないで漢方薬の内服とワセリンや亜鉛華軟膏、紫雲膏や太乙膏などで治療していました。
それで、上手くいくこともあるのですが、上手くいかないこともありました。
私の場合、上手くいかなかった症例を覚えているタイプなので、心がだんだんしんどくなっていきました。
特に、一気にステロイド外用剤を中止して、リバウンドで全身の発赤、浸出液、発熱などを生じ、顔面が腫れ上がったりした場合は、アトピー性白内障を発症する患者さんがありました。
白内障になれば、手術が必要ですし、患者さんは大変辛い思いをします。
そして治療者である私も、大変辛い思いを抱えることになりました。
この時点で、じっくり考え直して、一気にステロイド外用剤を中止するようなことはやめて、徐々に減量、離脱を目指すように方針を変更しました。
漢方治療や食事療法に本当に治療効果があるのなら、ステロイド外用剤を徐々に減量・離脱することが可能なはずであると考えたのです。
勿論、様々の試行錯誤はありましたが、この治療方針は、日を追って上手くいくようになっていきました。
ステロイド外用剤の上手な塗り方・やめ方の確立です。
さらに、プロトピック軟膏が1999年11月に世界で初めて、日本で発売されました。
その後、欧米でも発売され、米国ではプロトピックは
「人生を変える薬:life changing medicine」
と呼ばれたことがあります。
プロトピック軟膏は、ステロイド外用剤とは異なり、長期に使用しても副作用はニキビくらいで、他はほとんどない外用剤です。
プロトピック軟膏の上手な塗り方・やめ方も確立していきました。
このようにして、漢方薬と食事療法、ステロイド外用剤とプトトピック軟膏、これらをベースに医師と患者の信頼関係をしっかり築いてゆき、アトピーの根治を目指す「高雄病院方式のアトピー治療」が完成しました。
<高雄病院の治療方針 ~自然治癒力を高める~>
1)東洋医学的治療(漢方)を行なう。
2)適切な食事療法を行なう。
3)生活習慣(スキンケア,環境整備,ライフスタイルなど)を見直す。
4)副腎皮質ステロイドホルモン外用薬の上手な使用。
5)プロトピック軟膏の上手な使用。
6)治療の教育を実施→高雄病院アトピー学校。
7)信頼関係をしっかり築く。
*アトピー学校で症状を改善させ、治しかたを教育・指導する。
*学んだことを実践して治していくのは患者さん自身である。
<アトピー性皮膚炎治療目標の優先順位>
1 生命を守る・・・極めてまれだが、かき傷から敗血症を起こし死亡例あり。
2 生活の質を保つ・・・仕事に行き、学校に通えることが大切。
3 副作用を出さない
<高雄病院アトピー治療四つのキーワ-ド>
1 アトピーは自己管理が大切な病気です。
2 信頼できる医師(治療者)を確保しましょう。→信頼関係の回復
3 生活習慣の見直しが治療のベースです。→行動変容
4 漢方の服用、外用薬の上手なぬりかた・やめかたを実践し根治を目指しましょう。
その後は、ステロイド外用剤の副作用を出すことなくアトピー性皮膚炎をコントロールし、さらには根本的に治ることも期待できるようになりました。
1980年ごろは、副作用を恐れるあまり「ステロイドは悪い奴」と思っていた私ですが、紆余曲折を経て、1985年~1990年にかけて変化していき、その後は、ルールさえ守れば「ステロイドはいい奴」というイメージに至りました。
江部康二
先生のステロイドは体内で作られるものというお話しでしたが、たがしゅう先生もご自身ブログで、「なぜ何にでも効くのか」~何でもかんでも糖質制限が効く~(2014.10.19付)で糖質制限の有効性を書かれてました。
体内で作られている、免疫ホルモン、ステロイド。
糖質の過剰摂取で浪費してるとしたら…本当にもったいない事ですね。
私自身も、糖質制限で無気味と言えば失礼ですが、一年前の体調不良がことごとく改善されていきます!
本当に素晴らしい糖質制限食と日々感動しております。
体内で作られている、免疫ホルモン、ステロイド。
糖質の過剰摂取で浪費してるとしたら…本当にもったいない事ですね。
私自身も、糖質制限で無気味と言えば失礼ですが、一年前の体調不良がことごとく改善されていきます!
本当に素晴らしい糖質制限食と日々感動しております。
2015/04/06(Mon) 09:37 | URL | 岸和田のセイゲニスト | 【編集】
岸和田のセイゲニスト さん
美味しく楽しく糖質制限食で、体調良好を維持してくださいね。
美味しく楽しく糖質制限食で、体調良好を維持してくださいね。
2015/04/07(Tue) 09:46 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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