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ステロイド拒否とアトピー、喘息。医療不信。治療の優先順位。
こんばんは。

今回の記事は、4/4(土)の
【日本医学会総会2015。医総会WEEK。アレルギー・健康管理と癒し。】

市民公開講座

に向けて、

ステロイド拒否とアトピー、喘息。
医療不信。
吸入ステロイド薬と喘息。
アトピー性皮膚炎治療目標の優先順位。
高雄病院アトピー治療四つのキーワ-ド。

などを考察してみました。


A)アトピー患者、医療不信とステロイド拒否

アトピー患者さんには、ステロイド外用剤への不安・恐怖・抵抗感があることが多いです。

1992年7月30日の報道番組「ニュース・ステーション」において、当時の久米宏キャスターが、 ステロイド外用剤の副作用を強調して報道しました。

ニュース・ステーション放送後、ステロイド拒否の患者が激増して、日本全国にステロイド外用剤を一気に中止して、いわゆる『リバウンド』を発症するアトピー患者さんが続出しました。

アトピービジネス業者が、それに便乗して「ステロイドは悪」のごとく宣伝して、アトピー患者さんや家族を洗脳していきました。

ステロイド拒否によりリバウンドを発症すれば、生活の質が破壊され、悲劇が生じます。

仕事にも学校にも通えなくなります。半年、1年ほとんど寝たきり状態で家にこもりきりになるなどもありました。

このような事態が起こった背景には、医療現場での医師の説明不足があり、治療も上手くいかず、医療不信に繋がったことがあります。

いわゆる『3分診療』では、アトピーは決してよくなりません。充分、手間暇をかけて、アトピーの治し方を説明することが大切です。その一つが『高雄病院アトピー学校』です。
ステロイド外用薬やプロトピック軟膏を上手に使うことで、生活の質を保ちながら
副作用をだすことなくアトピーは改善するのです。根治も期待できます。



B)気管支喘息と吸入ステロイド薬

喘息では、近年、標準治療である吸入ステロイド薬を拒否する患者さんは、ほとんどいません。

1989年頃、英国では気管支粘膜のアレルギー性炎症が喘息のベースにあるとして吸入ステロイド薬による抗炎症療法が第一選択剤になりました。

1991年、米国のNIH(国立衛生研究所)が、同様に、「気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患」として、吸入ステロイド薬が第一選択剤になりました。

1993年、日本アレルギー学会の気管支喘息のガイドラインで吸入ステロイド薬の有用性が示されました。

1998年のガイドラインで第一選択剤になりました。

以後、日本でも入院治療が激減し1/10以下に、喘息死も1/3以下に減少しました。

吸入ステロイド薬は、気管支喘息治療において、画期的な貢献を成し遂げたのです。

C)アトピー性皮膚炎治療目標の優先順位

1 生命を守る・・・極めてまれだが、かき傷から敗血症を起こし死亡例あり。
2 生活の質を保つ・・・仕事に行き、学校に通えることが大切。
3 副作用を出さない

☆アトピーでの死亡は極めてまれで、敗血症や心内膜炎による死亡は、年間数例を超えないと思います。

一方、気管支喘息では時に死亡がありえます。

1975~1996年、年間5000~7000人が気管支喘息により死亡していました。

吸入ステロイド薬が治療の主役となった後は、死亡例は劇的に減少し、2012年には2000人を下回るようになりました。

☆アトピービジネスは大変多いのですが、気管支喘息ビジネスはほとんどありません。

結局、ビジネス業者が、患者死亡という究極のトラブルを恐れて、気管支喘息患者さんには手を出さなかったためと考えられます。

☆ステロイド拒否患者も、アトピーはとても多く、気管支喘息はほとんどありません。

アトピービジネスや心ないマスコミによる洗脳により、アトピー患者さんや家族が「ステロイド恐怖」をすり込まれたためと思われます。

その点、喘息ビジネスはないので、喘息患者さんは「ステロイド恐怖」を洗脳 によりすり込まれる機会がほとんどなかったのだと思われます。

それで、喘息患者さんには、ステロイド拒否がほとんどないのです。


◇◇◇高雄病院アトピー治療四つのキーワ-ド

 1 アトピーは自己管理が大切な病気です。
 2 信頼できる医師(治療者)を確保しましょう。→信頼関係の回復
 3 生活習慣の見直しが治療のベースです。→行動変容
 4 漢方の服用、外用薬の上手なぬりかた・やめかたを実践し
   根治を目指しましょう。

*高雄病院アトピー学校では症状を改善させ、根本的治しかたを教育・指導します。
*退院後、アトピー学校で学んだことを実践して治していくのは、患者さん自身の仕事です。
*アトピービジネスなどに惑わされずに、 自分の頭でしっかり考え判断し治療法を選択することが大切です。


江部康二



それでは、

2015年4月4日(土)13:30~15:00
★健康管理と癒し ~アレルギーとのつきあい方~
京都劇場(京都駅ビル構内)
 

でお待ちしています。
予約なしの当日参加も大歓迎です。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
お疲れ様でした。
本日、京都劇場にて13:30~開催されました「アレルギー健康管理と癒やし」参加させて頂きました。

園城三花トリオ様方のコンサートと江部先生の講演が同時に拝聴(しかも無料で!)出来てとても有意義な時間を過ごすことができました。
主催者や後援の方々にお礼申し上げます。m(_ _)m

また先生にも講演前に偶然お目にかかることが出来てとても光栄でした!

私は今までアレルギー疾患は先天性なものが主要因と思っていましたが、生活習慣や自己管理の要因の方がウエイトを占めるということを学ぶ事ができました。
私の周囲の喘息やアトピー皮膚炎で苦しむ知人に話したいと思います。

私自身は、幸いアレルギーは少ない方ですが、去年の3月に鼻水症状が出てきたので、アレルギー(血液検査)すると、花粉症の値が6段階の4でした。

そして6月からダイエット目的で糖質制限を始め、大幅な減量だけでなく、歳だと諦めていた体調不良が次々改善されていきました。
そして先々月にアレルギー検査すると、花粉症の値も1になっていました!(嬉)
もちろん花粉症の症状も皆無で快適に過ごせています。
本当にありがとうございます。m(_ _)m

P.S.講演後の会場内では「糖質制限」の話題が周囲から聞こえきましたし、会場内の売店でも先生のご著書がよく売れていました!(笑)
2015/04/04(Sat) 15:40 | URL | 岸和田のセイゲニスト | 【編集
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