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医師の講演料。朝日新聞。
こんにちは。

2015年4月1日(水)の朝日新聞朝刊に、

商品名連呼「この薬の時代」
教授クラス講演「20万円」
副収入4747万円「治療法教えている」


という記事が掲載されました。

これは「エイプリルフール」ではなさそうですね。

一位の河盛隆造氏は、4747万円で、

「糖尿病の治療のしかたを教えている。薬の名前を連呼して宣伝したことはない」

そうです。

かなりの上から目線ですね。

それでも医学部教授クラスで、講演料が¥20万円というのは、タレントの講演なら、¥100万円や¥200万円ですから意外に安いです。

で、河盛氏、年間240件も講演されてます。

不肖江部康二も、医師会との共催の製薬メーカーに呼ばれて、「糖質制限食」の講演会に行くことがありますが、講師料は教授クラスの半分くらいです。

私は、年間40回くらい講演で、その内半分が医師会や病院やメーカー共催です。

日本糖質制限医療推進協会主催の講演は、講師料は無料です。

河盛氏と競ってもしょうがないのですが、随分私の方が小物でしたね。

読者の皆さんには意外かもしれませんが、私は、製薬メーカーにも結構呼ばれるのです。

各地の医師会が「糖質制限食」の講演会を開催するときに、製薬メーカーを通して私に依頼することが多いのです。

糖質制限食を実践したら、製薬メーカーの売り上げが減るのだから、江部康二は不倶戴天の敵となりそうですが、そうでもないのです。

なかなか、全ての糖尿病患者さんが糖質制限食を実践できるわけではないし、糖質制限食と相性のいい併用薬もあるのです。

メーカーとしても、医師会の依頼に応えることで、面目を保つという側面もあります。

私としても、兎に角、少々の遠方でも医師対象の講演会依頼には積極的に応じて、糖質制限食を広めるという目的があるので、両者「win win」といったところです。

日本全国の医師会の先生方、是非、江部康二を「糖質制限食」の講演会にお呼びいただけば幸いです。


江部康二



☆☆☆
以下は
朝日新聞の医療サイト apital アピタル
から一部抜粋です。

http://apital.asahi.com/article/news/2015040100002.html

講演会で薬名繰り返す 講師の医師、製薬会社から謝礼
2015年4月 1日

 医師が製薬会社から講演料として受け取っていた高額の謝礼。どのような講演会なのか。多額の副収入を得ているのはどんな医師なのか。

 東京都新宿区の高級ホテルで2月、胃の病気についての研究会が2日間にわたって開かれた。大手製薬2社と医師との共催。2日目の講演会では、司会役の医師が講師役の私立大教授の医師を紹介するとき、スポンサー名をあげながら、こう続けた。「多少はPRが入ってくるかと思います」

 講師は共催2社が発売する薬の商品名を繰り返しつつ「この薬の時代がやってきた」と語った。会場にはイチゴのショートケーキとコーヒーが用意され、参加者は食べながら聴講。約40分の講演が終わっても会場から質問はなく、参加した約80人の医師らはすぐに部屋を後にした。

 製薬会社主催の講演会は全国の病院や医師会館でも開かれる。製薬関係者によると講師役の医師への謝金は、教授クラスで15万~20万円、准教授は10万円。講師クラスだと5千円の場合もあるという。

 一方で製薬会社主催の講演会は「主催企業の商品を批判しにくい」として、避ける医師も出てきている。

 内閣府障害者政策委員会の委員で精神科医の上野秀樹さんは、2年ほど前までは製薬会社が関わる講演会を引き受けていた。3万円以上のタクシー代をもらったこともある。だが営業担当者から、講演で商品名を言うよう頼まれ、嫌気が差したという。いまは製薬会社がスポンサーの講演会は断っている。

 上野さんは「製薬会社が営利企業である限り、講演会の建前が啓発であっても、利益に結びつけようとする。医師も、企業からボールペン1本をもらうのから始まり、徐々に感覚を鈍らされ、心を支配される。医師にその自覚がないことが問題だ」と指摘する。

 英製薬大手のグラクソ・スミスクラインは2016年1月から、全世界で医師への講演料の支払いを中止する。同社の担当者は「専門医が薬の情報を正しく伝える講演の役割を否定するわけではないが、一般社会からみたら製薬会社主催の会はひょっとしてバイアスがかかっているのではという疑念を払拭(ふっしょく)したい」と説明。医師との癒着を疑われる余地をなくすためとしている。自社製品の情報を医師に伝える手段としては、インターネットの利用に力を入れていくという。

■「連呼・宣伝してない」「研究評価の表れ」

 製薬会社から1千万円以上を得ていた184人は大学教授が多く、半数は糖尿病や高血圧など生活習慣病の専門医だった。

 最も多かったのは順天堂大学特任教授で糖尿病医の河盛隆造氏。240件の講演などで4747万円を得た。河盛氏は取材に「糖尿病の治療のしかたを教えている。薬の名前を連呼して宣伝したことはない」。一方で「市民公開講座や各地の医師会の講演に呼ばれて行ってみたら、メーカーから講演料が支払われていたということもよくある。手元に残るのは納税をして半分」などと話した。

 2番目に多かった糖尿病医の小田原雅人・東京医大教授は201件の講演などで3971万円を得た。「講演会等は適切な情報提供に寄与する機会。大学病院の業務に支障を来さないように留意している」と説明した。

 糖尿病医の加来浩平・川崎医大特任教授は116件の講演などで3719万円。「講演活動を地道にやってきて、治療レベルは相当に上がっている。依頼が来る人ほど見識があってメッセージ発信能力が高い」

 194件の講演などで3596万円を得た山岸昌一・久留米大教授も糖尿病が専門。「これまでの研究が広く評価された一つの表れ。講演会の半分程度は土、日曜日。平日の場合は夕方からで、日帰りか翌朝に戻るので、業務に全く差し支えはない」

 感染症を専門とする三鴨(みかも)広繁・愛知医科大教授は、152件の講演などで3381万円を得た。「医師の報酬額は、1講演200万円以上のこともあるアナウンサーや著名人に比べると低い。しかもパワーポイントを100枚程度作成しなければならない。体力的に厳しい生活をし時間を捻出している。平均睡眠時間も4時間程度」と説明した。循環器が専門の山下武志・心臓血管研究所長は168件の講演などで3267万円。朝日新聞の取材に「応じるつもりはない」と回答した。

     ◇

 製薬会社が2013年度に医師らに支払った金銭情報を、自社のウェブサイトなどで公表している。朝日新聞は、それらの情報を集計した。留意点は以下の通り。

 ●医師の氏名が同姓同名で所属機関名が異なれば、所属機関ごとに1人として数えた。そのため、製薬会社が支払った医師の総人数は「のべ人数」にした。受取額が1千万円超の184人に同姓同名はなかった。

 ●公表された医師への支払い情報の対象期間を各社は決算期に合わせている。「13年4月~14年3月」としている社が多いが、「13年1月~12月」「13年7月~14年6月」「12年12月~13年11月」という社もある。

 ●日本製薬工業協会加盟72社のほか、支払い情報を公表した関連会社(武田バイオ開発センター、興和創薬、大正富山医薬品、帝人在宅医療、ガンブロ)5社も集計した。

 ●消費税を含めていない社もあり、公表された金額で集計した。

 ●大半の社が1円単位の金額を公表したが、1千円単位~100万円単位で公表した会社が17社あり、公表された金額で集計した。(渡辺周)


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
妊娠性糖尿病の糖負荷検査について
こんにちは。
突然のメッセージで失礼かと思いましたが、先生にどうしてもお聞きしたいことがありましたので、メッセージ送ります。

聞きたいことというのは、75グラム糖負荷検査についてです。

二人目妊娠中に妊娠性糖尿病になり、産後の検査では境界型と診断され、ゆるい(本当にゆるい)糖質制限を一年ほどしてきました。

そして、私は現在妊娠15週で三人目がお腹にいます。
11週のときに75グラムの糖負荷検査をしました。

非妊娠時の体重48キロ→現在49キロ
空腹→88
60分→156
120分→105

前回の妊娠で糖尿病になったこともあり、産婦人科の先生はとても心配しています。

私も中期、後期には血糖値が上がってくると思います。

現在はしっかり糖質制限生活(スタンダード)をして、血糖値を上げないように気を付けています。

でも、産婦人科の先生は中期にもまた糖負荷検査をしようと言っています。

そんなに頻繁に75グラムの負荷検査をしていては、せっかく糖質制限ですい臓を休ませているのに過酷な負荷をかけては意味がないような気になってしまいます。。。

それでも、やはり産婦人医の指示にしたがい、中期後期にも糖負荷検査を受けるべきなのでしょうか。

江部先生のアドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。
2015/04/01(Wed) 15:13 | URL | ミスド | 【編集
血糖値リバウンドについて
先日はお忙しいなか、
回答を頂きありがとうございます。
申し訳ありませんが、
もうひとつ、質問をさせてください。昨日、昼食後に散歩(運動)をして、自己血糖測定器で計ったら120前後と好調でした。
そして、遅めの夕食を取り、食後2時間の血糖値は
90ぐらいでした。何度、計ってもその数値でした。
かなり、低いかなと思いましたがそのまま寝ました。
翌日、起きたときの血糖値を計ったら、130ぐらいと高くてびっくりしました。焦った私は、何もたべずに散歩をしたら逆効果で
150くらいでした。
その後、怖くて何もたべずに夕方に少なめの血で
計ったら112、多めの血で計ったら213ぐらいです。
思えば、夕食のお肉
の量がいつもより
少なかったから
低血糖だったのかな
と思います。

今日、リバウンドするまでは空腹時血糖値も、
食後血糖値も正常値でした。また、正常値に戻すには何日か必要なのかと思うと憂鬱です。

眠る前の低血糖は
血糖値のリバウンドを招いてしまうのでしょうか?

あと、夜中のインスリンが効きにくい時間帯の
血糖値上昇はしかたがないのでしょうか?

本当に困っています。

どうしたらいいでしょう?
あまり、眠れなかったのも血糖値を上げた原因かも
しれません。

気にしすぎると余計、
血糖値がストレスで上がってしまうことはわかって
いるのですが…。
2015/04/01(Wed) 16:26 | URL | momo | 【編集
江部先生

漠然と思っていたことが、先生のわかりやすいご説明のお陰で、明確になりました。

また、早速、昨日ご連絡させて頂きまして、今月の勉強会に参加させて頂きます!東京から参ります。楽しみです。
2015/04/01(Wed) 16:27 | URL | 本田 | 【編集
訂正
夕方、怖くてなにもたべずに
計った血糖値は少ない血液で113、多い血液で計ったら123でした。
訂正します。
2015/04/01(Wed) 19:53 | URL | momo | 【編集
Re: 妊娠性糖尿病の糖負荷検査について
ミスド さん

スタンダードだと、昼食後血糖値上昇する可能性があります。

可能なら、スーパー糖質制限食にすれば、妊娠糖尿病は
インスリンなしで、コントロール可能です。

その場合は、ブドウ糖負荷試験は必要ないと思います。
2015/04/01(Wed) 20:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 血糖値リバウンドについて
momo さん

一回くらい、早朝空腹時血糖値が130mgでも、
まったく心配ないです。

夕方に少なめの血で
計ったら112、多めの血で計ったら123ぐらいです。


これも、全く心配ないです。

momo さんのデータは、基本的に、コントロール良好ですので
心配しなくても大丈夫です。

2015/04/01(Wed) 20:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
今朝の朝日新聞の一面記事
帰宅してから新聞みました。やっとこういう論調が全国紙の一面に出るようになったことは嬉しい限りです。思えば、K大学のK先生が、ずっと孤軍奮闘されて言ってこられた製薬会社と医療との関係。そのなかに癒着があったのかもしれませんし、そのなかで医療の進展も生まれたのかもしれません。
江部先生にはこれからも新しい情報を発信していただきたく!
また、私ごとですが、ランチで定食チェーンの大戸屋で、ご飯なしだったのに、しょうが焼きロース、味噌汁、ほうれんそうのおひたしという万全の態勢のつもりでのぞんだのですが、1h血糖値191で(^^ ;まだまだ勉強不足です。江部先生のこのブログがあればこそです。
2015/04/02(Thu) 00:41 | URL | 夢の浮橋 | 【編集
講演会について
江部先生
こんにちは、胡と申します(kakuying@jikei.ac.jp)。先週高雄病院のメールアドレスに先生宛のメールを添付して送信させていただきました。先生のブログを拝見して、先生の糖尿病理論や講演会内容を大変感服しました。この素晴らしい内容を是非大勢中国の方々に紹介したいです。
お忙しいところ恐縮ですが、メールのご確認とご返信をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
2016/05/25(Wed) 15:56 | URL |  | 【編集
Re: 講演会について
胡(カク) 様

現在、国外の講演は引き受けておりません。
申し訳ありません。

高雄病院
江部康二
2016/05/25(Wed) 21:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
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