2015年03月29日 (日)
【15/03/28 本田
低糖食の危険について
江部先生
先生の信者(?)になった者です(笑)。
今、コマーシャルを盛んにしているスポーツジムに入り、そこで低糖食を知りました。
あれこれ調べていくうちに、先生のことを知り、先生が書かれた本をかなり読みました。
低糖食を始めてちょうど1ヶ月になります。
効果は、
①減量
②睡眠の質の向上
③集中力アップ
④体脂肪率ダウン
です。
⑤血圧低下
そこで、先生にお聞きしたいことがございます。
上記効果の他に、γーGTPの数値が正常化したのですが、低糖食をはじめて、ほぼ毎日のように焼酎の炭酸割りは飲んでいました。が、昨日の血液検査では、それまで高かったγーGTPの数値が下がり、正常になりました。なぜ、低糖食でこの数値が下がるのでしょうか?
次に、長期的に低糖食を続けると、外から入ってくる糖がないため、肝臓では糖を作らなければならず、その結果肝臓を酷使することになるとのことを、http://www.sairem-iberica.com/tyouki.html で読みました。先生のご意見をお聞きしたく、こちらに書かせて頂きました。
お忙しい中、恐縮ですがご意見頂戴できれば幸いです。】
おはようございます。
本田さんから、
『糖質制限食で、焼酎を飲んでるのにγ-GTPが改善。』
という、コメントをいただきました。
本田さん、拙著のご購入、ありがとうございます。
早速に効果がでて、私も嬉しいです。
γ-GTPですが、一般にアルコール摂取により、数値が高くなると言われています。
それもあるのですが、実は脂肪肝でもγ-GTPは高値となります。
本田さんのγ-GTP高値は、アルコールよりも、脂肪肝のほうに大きな原因だったと考えられます。
つまり
『糖質制限食実践 → 脂肪肝改善 → γ-GTP改善 』
ということです。
①減量
②睡眠の質の向上
③集中力アップ
④体脂肪率ダウン
⑤血圧正常化
も良かったですね。
これらは、糖質制限食実践で多くの人にみられる改善点です。
http://www.sairem-iberica.com/tyouki.html
のサイトは、見ました。
知識不足と誤解が多く残念なサイトです。
まず旧態依然たる「脳はブドウ糖しかエネルギー源にできない」という記載がある時点で、このサイト、まあ、終わっています。
脳は、ケトン体という脂肪酸の分解・代謝産物をいくらでもエネルギー源にできます。
それから、肝臓でブドウ糖を新たに作ることを「糖新生」といいます。
全ての人類において、糖質を摂取していてもしていなくても、空腹時や睡眠時には、糖新生は毎日行われています。
糖新生により、血糖値は空腹時でも保たれているわけです。
糖質制限食実践者においては、摂食時にも糖新生が行われているのが、糖質摂取者との違いですが、糖新生には脂肪分解のエネルギーが使われるので、肥満が改善しやすいのです。
そして、人類は狩猟・採集時代の700万年間は、基本的に糖質制限食ですから、糖新生は日常的に活発に行われていたと考えられます。
農耕開始後の1万年間は、穀物摂取により、食事開始後2時間くらいは、食事由来の糖質からのブドウ糖が血中にあります。
2時間後から数時間は、肝臓のグリコ-ゲン分解で血糖値を保ちます。数時間経過すると、肝臓の糖新生で血糖値を保ちます。
我々、現代の糖質セイゲニストは、700万年間続いた人類のご先祖の時代の食生活(糖質制限食)に戻るだけですから、「糖新生」は負担でもなんでもありません。
進化の事実として、人類は、狩猟・採集を生業として糖質制限食(糖質10~20%)を実践しながら、700万年かけて突然変異を繰り返し、身体の消化管・生理・代謝システムを完成させたわけです。
つまり我々人類の身体は、糖質制限食に特化して適合しているのです。
そこに、いきなり、穀物からの糖質を摂取エネルギー比率の60%摂取するようになったのですから、とんでもないバランスの悪さです。
現代人が普通と思って食べている「糖質60%食」は、いかに身体に負担となっているかは、想像に難くないですね。
第二次大戦後、世界の食糧事情が豊になった結果としての、「糖質の頻回・過剰摂取」およびそれに伴う「インスリンの頻回・過剰分泌」が生活習慣病の元凶と考えられます。
江部康二
低糖食の危険について
江部先生
先生の信者(?)になった者です(笑)。
今、コマーシャルを盛んにしているスポーツジムに入り、そこで低糖食を知りました。
あれこれ調べていくうちに、先生のことを知り、先生が書かれた本をかなり読みました。
低糖食を始めてちょうど1ヶ月になります。
効果は、
①減量
②睡眠の質の向上
③集中力アップ
④体脂肪率ダウン
です。
⑤血圧低下
そこで、先生にお聞きしたいことがございます。
上記効果の他に、γーGTPの数値が正常化したのですが、低糖食をはじめて、ほぼ毎日のように焼酎の炭酸割りは飲んでいました。が、昨日の血液検査では、それまで高かったγーGTPの数値が下がり、正常になりました。なぜ、低糖食でこの数値が下がるのでしょうか?
次に、長期的に低糖食を続けると、外から入ってくる糖がないため、肝臓では糖を作らなければならず、その結果肝臓を酷使することになるとのことを、http://www.sairem-iberica.com/tyouki.html で読みました。先生のご意見をお聞きしたく、こちらに書かせて頂きました。
お忙しい中、恐縮ですがご意見頂戴できれば幸いです。】
おはようございます。
本田さんから、
『糖質制限食で、焼酎を飲んでるのにγ-GTPが改善。』
という、コメントをいただきました。
本田さん、拙著のご購入、ありがとうございます。
早速に効果がでて、私も嬉しいです。
γ-GTPですが、一般にアルコール摂取により、数値が高くなると言われています。
それもあるのですが、実は脂肪肝でもγ-GTPは高値となります。
本田さんのγ-GTP高値は、アルコールよりも、脂肪肝のほうに大きな原因だったと考えられます。
つまり
『糖質制限食実践 → 脂肪肝改善 → γ-GTP改善 』
ということです。
①減量
②睡眠の質の向上
③集中力アップ
④体脂肪率ダウン
⑤血圧正常化
も良かったですね。
これらは、糖質制限食実践で多くの人にみられる改善点です。
http://www.sairem-iberica.com/tyouki.html
のサイトは、見ました。
知識不足と誤解が多く残念なサイトです。
まず旧態依然たる「脳はブドウ糖しかエネルギー源にできない」という記載がある時点で、このサイト、まあ、終わっています。
脳は、ケトン体という脂肪酸の分解・代謝産物をいくらでもエネルギー源にできます。
それから、肝臓でブドウ糖を新たに作ることを「糖新生」といいます。
全ての人類において、糖質を摂取していてもしていなくても、空腹時や睡眠時には、糖新生は毎日行われています。
糖新生により、血糖値は空腹時でも保たれているわけです。
糖質制限食実践者においては、摂食時にも糖新生が行われているのが、糖質摂取者との違いですが、糖新生には脂肪分解のエネルギーが使われるので、肥満が改善しやすいのです。
そして、人類は狩猟・採集時代の700万年間は、基本的に糖質制限食ですから、糖新生は日常的に活発に行われていたと考えられます。
農耕開始後の1万年間は、穀物摂取により、食事開始後2時間くらいは、食事由来の糖質からのブドウ糖が血中にあります。
2時間後から数時間は、肝臓のグリコ-ゲン分解で血糖値を保ちます。数時間経過すると、肝臓の糖新生で血糖値を保ちます。
我々、現代の糖質セイゲニストは、700万年間続いた人類のご先祖の時代の食生活(糖質制限食)に戻るだけですから、「糖新生」は負担でもなんでもありません。
進化の事実として、人類は、狩猟・採集を生業として糖質制限食(糖質10~20%)を実践しながら、700万年かけて突然変異を繰り返し、身体の消化管・生理・代謝システムを完成させたわけです。
つまり我々人類の身体は、糖質制限食に特化して適合しているのです。
そこに、いきなり、穀物からの糖質を摂取エネルギー比率の60%摂取するようになったのですから、とんでもないバランスの悪さです。
現代人が普通と思って食べている「糖質60%食」は、いかに身体に負担となっているかは、想像に難くないですね。
第二次大戦後、世界の食糧事情が豊になった結果としての、「糖質の頻回・過剰摂取」およびそれに伴う「インスリンの頻回・過剰分泌」が生活習慣病の元凶と考えられます。
江部康二
江部先生
本文で取り上げて頂き、なんと申し上げてよいのか、お恥ずかしい思い(笑)と、わざわざご回答頂き、恐縮しております。ありがとう存じます。
書いて頂いた内容、全て理解できました。またすっきりしました。糖質制限を知り、開始して約一ヶ月の者で、あれこれ調べている最中でして、教えて頂きありがとうございます。
一ヶ月で体脂肪率は6%ほどダウンしました。一日の糖質は約5グラム、多い日で10グラム程度です。
もっと糖質制限について調べていきたいと考えております。そこで、先生の講習か講義、診察(病気ではないため診察というのもおかしいのですが)など受けることは可能でしょうか?
本文で取り上げて頂き、なんと申し上げてよいのか、お恥ずかしい思い(笑)と、わざわざご回答頂き、恐縮しております。ありがとう存じます。
書いて頂いた内容、全て理解できました。またすっきりしました。糖質制限を知り、開始して約一ヶ月の者で、あれこれ調べている最中でして、教えて頂きありがとうございます。
一ヶ月で体脂肪率は6%ほどダウンしました。一日の糖質は約5グラム、多い日で10グラム程度です。
もっと糖質制限について調べていきたいと考えております。そこで、先生の講習か講義、診察(病気ではないため診察というのもおかしいのですが)など受けることは可能でしょうか?
はじめまして。43歳の女性です。
江部先生のブログと出会い糖質制限を始めて1ヶ月経ちました。
糖質制限ダイエットを成功させているブロガーの方たちのように思うように体重が減りません。
女性は男性に比べ基礎代謝が低いので効果が表れにくいという情報も見ましたのでもうしばらく頑張ろうと思っています。
ただ、自分の糖質制限が正しく行われているのか確認するために尿中ケトン体を測定できるウロペーパーを購入して試しましたが結果は陰性でした。
江部先生に質問があるのですが、
①体重減少が非常に緩慢であること・尿中ケトン体が陰性であることから、私の糖質制限は正しく行われていない可能性があるのでしょうか?
②正しく行われていないのなら、糖質は制限して入ってこない、糖新生が行われていずエネルギーが作られない、脳にとって危険な状態になる恐れがあるのでしょうか?
この場で先生に質問してよいのかわからないのに、稚拙な文章で大変申し訳ありませんが、周りには明確な答えを出してくださる方もいないため先生にご負担をおかけするのを重々承知の上質問させていただきました。
ご回答頂ければ幸いです。
江部先生のブログと出会い糖質制限を始めて1ヶ月経ちました。
糖質制限ダイエットを成功させているブロガーの方たちのように思うように体重が減りません。
女性は男性に比べ基礎代謝が低いので効果が表れにくいという情報も見ましたのでもうしばらく頑張ろうと思っています。
ただ、自分の糖質制限が正しく行われているのか確認するために尿中ケトン体を測定できるウロペーパーを購入して試しましたが結果は陰性でした。
江部先生に質問があるのですが、
①体重減少が非常に緩慢であること・尿中ケトン体が陰性であることから、私の糖質制限は正しく行われていない可能性があるのでしょうか?
②正しく行われていないのなら、糖質は制限して入ってこない、糖新生が行われていずエネルギーが作られない、脳にとって危険な状態になる恐れがあるのでしょうか?
この場で先生に質問してよいのかわからないのに、稚拙な文章で大変申し訳ありませんが、周りには明確な答えを出してくださる方もいないため先生にご負担をおかけするのを重々承知の上質問させていただきました。
ご回答頂ければ幸いです。
2015/03/29(Sun) 21:31 | URL | あずき | 【編集】
本当に信者ですよ^^
先生のおかげで快適な生活を送っています
去年11月にヘモグロビン11から2月検査で6にまで下がりました
調子が良いのが実感できて楽しく過ごしています
2か月に1回の検査をしていますが、ヘモグロビンのほかにこれは検査した方がいいという項目を教えていただきたいです
海外の先生は親切ではなく言わないと教えてくれないところが多々ありまして、、、笑
今の主治医は私の方針を理解してくれてますが決まったことしかしてくれず、困惑しています
よろしくお願いします
先生のおかげで快適な生活を送っています
去年11月にヘモグロビン11から2月検査で6にまで下がりました
調子が良いのが実感できて楽しく過ごしています
2か月に1回の検査をしていますが、ヘモグロビンのほかにこれは検査した方がいいという項目を教えていただきたいです
海外の先生は親切ではなく言わないと教えてくれないところが多々ありまして、、、笑
今の主治医は私の方針を理解してくれてますが決まったことしかしてくれず、困惑しています
よろしくお願いします
2015/03/30(Mon) 10:44 | URL | みょん | 【編集】
身体の仕組みをわかり易く解説していただきありがとうございます。
しかし難しい事や面倒な事をすっ飛ばしてしまう癖があり
皆さんの様に深い理解まで至っていません(汗)
こんな浅い認識の私ですが
ごく単純に低糖質食の方が身体に優しいと思うし
身体に悪い要素は無いんじゃないかと思います。
では何故未だに健康番組等でNG食扱いなのでしょうか…
つい先日も85の母と楽しく健康談議しながら観ていた番組中
母が無言になってしまいました。
ナレーションの煽り言葉と権威がありそうなお医者様のNG食扱いに私もマズいと慌てました。
昔ながらの米と漬物さえあれば…に加えて高齢で
自分で作るのは億劫になっていて
その食事スタイルに拍車が掛かっていた事に気付いた私が
ココ半年程白米を減らさせていたからです。
①高齢で運動量が少ないのに少量になったものの三食しっかり食べている
②それは良いが内容が乏しい(白米中心)
③よってタンパク質が少なくなる
だったので
ホントに単純に比率を変えた内容にしています。
ただ今は私が作っているので以前より格段品目も肉も増えています。
偶然かもしれませんが以前より膝の痛みを訴える事が少なくなったし風邪もひかず気力も向上している気がします。
ただこの食事内容が母の寿命を短くしてしまうのかも…と思ってしまう様な
NG食か否かの論調が消えない事がふに落ちません(笑)
私自身は胃の不調で食が進まず
結果ユルユル単純な糖質制限にしているというだけですが単純に良い!
と思います。
こんな直感で続けてはいけませんね。
なるべく読み飛ばさず理解を深めます!
しかし難しい事や面倒な事をすっ飛ばしてしまう癖があり
皆さんの様に深い理解まで至っていません(汗)
こんな浅い認識の私ですが
ごく単純に低糖質食の方が身体に優しいと思うし
身体に悪い要素は無いんじゃないかと思います。
では何故未だに健康番組等でNG食扱いなのでしょうか…
つい先日も85の母と楽しく健康談議しながら観ていた番組中
母が無言になってしまいました。
ナレーションの煽り言葉と権威がありそうなお医者様のNG食扱いに私もマズいと慌てました。
昔ながらの米と漬物さえあれば…に加えて高齢で
自分で作るのは億劫になっていて
その食事スタイルに拍車が掛かっていた事に気付いた私が
ココ半年程白米を減らさせていたからです。
①高齢で運動量が少ないのに少量になったものの三食しっかり食べている
②それは良いが内容が乏しい(白米中心)
③よってタンパク質が少なくなる
だったので
ホントに単純に比率を変えた内容にしています。
ただ今は私が作っているので以前より格段品目も肉も増えています。
偶然かもしれませんが以前より膝の痛みを訴える事が少なくなったし風邪もひかず気力も向上している気がします。
ただこの食事内容が母の寿命を短くしてしまうのかも…と思ってしまう様な
NG食か否かの論調が消えない事がふに落ちません(笑)
私自身は胃の不調で食が進まず
結果ユルユル単純な糖質制限にしているというだけですが単純に良い!
と思います。
こんな直感で続けてはいけませんね。
なるべく読み飛ばさず理解を深めます!
2015/03/30(Mon) 11:02 | URL | ゆう | 【編集】
江部先生こんにちは。
今まで体重を減らすために毎食できるだけ糖質を減らし1日だいたい20gの生活を送ってきました。
しかし体重を減らしすぎたため丁度いい体重に戻そうと1日50gに最近しています。
すると毎日0.2~0.6kg体重が増えています。
ちなみに朝7.5g、昼20g、間食7.5g、夜15gで15%です。
そこで質問なのですが、
糖質は上のような配分で大丈夫なのでしょうか?
また丁度いい体重(自分に合っている体重)になったら体重は増えなくなりキープできるのでしょうか?
毎日増え続けているので心配です・・・。
今まで体重を減らすために毎食できるだけ糖質を減らし1日だいたい20gの生活を送ってきました。
しかし体重を減らしすぎたため丁度いい体重に戻そうと1日50gに最近しています。
すると毎日0.2~0.6kg体重が増えています。
ちなみに朝7.5g、昼20g、間食7.5g、夜15gで15%です。
そこで質問なのですが、
糖質は上のような配分で大丈夫なのでしょうか?
また丁度いい体重(自分に合っている体重)になったら体重は増えなくなりキープできるのでしょうか?
毎日増え続けているので心配です・・・。
2015/03/30(Mon) 17:41 | URL | れお | 【編集】
初めまして。
アトピー治療の為に糖質制限を開始して4ヶ月。
かゆみは半分くらいに減少、肌の赤みが取れてガサガサが無くなり、
見た目は美肌とはいかないものの自分の中で確実に強くなっていくのを感じています。
色素沈着をなくすのが目標ですがこれは難しいか…と思いつつ
日々炎症が改善して行くのがとても楽しいです。
次回関東でアトピー向け講座が行われる際は是非参加してみたいと思っています。
今回は先生に相談したくコメントさせていただきました。
揚げ物をすることが多く、今はラードやオリーブオイルを使っています。
油については糖質制限より以前から多くの情報を読み、
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、オメガ3〜9がどのような効果・影響があり、
どう選んでいけば良いかを勉強しました。
先程こんな文献を見つけました。
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html
こちらの記事の最初の方は糖質を制限しトンカツを食べ続けていたら、
血管プラークが増えて脳梗塞・心筋梗塞リスクレベルが上がり、
動脈硬化が存在していたとのデータでした。
また、追記でのデータでは狩猟民族のミイラと農耕民族のミイラから分析し、
「農耕民族の方が動脈硬化・プラークが見られない」とまとめられておりますが
これらのデータはどうお考えになられますか?
私は今まで白米とあっさりした和食が大好きでしたが、
糖質制限を開始してからやたら肉を中心に揚げ物が好きになってしまいました。
マイブームはまさにトンカツです。頻繁に食卓に出ます。
糖質制限に関する本は先生の本を含め何冊も読み、
自分の解釈では、
・肉は多く食べても大丈夫
・衣の量を気をつける
・使う油は飽和脂肪酸(バター・ラードなど動物性の油やココナッツオイル)や、
酸化しにくいオメガ9(オリーブオイルなど)にする
・植物油脂には気をつける
と考えており、それを守れば健康を維持できると考えていましたが、
上記の男性のデータは何故出てしまったと考えられますか?
お忙しいのにくだらない質問でしたら申し訳ありません。
よろしくお願いします。
アトピー治療の為に糖質制限を開始して4ヶ月。
かゆみは半分くらいに減少、肌の赤みが取れてガサガサが無くなり、
見た目は美肌とはいかないものの自分の中で確実に強くなっていくのを感じています。
色素沈着をなくすのが目標ですがこれは難しいか…と思いつつ
日々炎症が改善して行くのがとても楽しいです。
次回関東でアトピー向け講座が行われる際は是非参加してみたいと思っています。
今回は先生に相談したくコメントさせていただきました。
揚げ物をすることが多く、今はラードやオリーブオイルを使っています。
油については糖質制限より以前から多くの情報を読み、
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、オメガ3〜9がどのような効果・影響があり、
どう選んでいけば良いかを勉強しました。
先程こんな文献を見つけました。
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html
こちらの記事の最初の方は糖質を制限しトンカツを食べ続けていたら、
血管プラークが増えて脳梗塞・心筋梗塞リスクレベルが上がり、
動脈硬化が存在していたとのデータでした。
また、追記でのデータでは狩猟民族のミイラと農耕民族のミイラから分析し、
「農耕民族の方が動脈硬化・プラークが見られない」とまとめられておりますが
これらのデータはどうお考えになられますか?
私は今まで白米とあっさりした和食が大好きでしたが、
糖質制限を開始してからやたら肉を中心に揚げ物が好きになってしまいました。
マイブームはまさにトンカツです。頻繁に食卓に出ます。
糖質制限に関する本は先生の本を含め何冊も読み、
自分の解釈では、
・肉は多く食べても大丈夫
・衣の量を気をつける
・使う油は飽和脂肪酸(バター・ラードなど動物性の油やココナッツオイル)や、
酸化しにくいオメガ9(オリーブオイルなど)にする
・植物油脂には気をつける
と考えており、それを守れば健康を維持できると考えていましたが、
上記の男性のデータは何故出てしまったと考えられますか?
お忙しいのにくだらない質問でしたら申し訳ありません。
よろしくお願いします。
2015/03/30(Mon) 17:59 | URL | ミヤ | 【編集】
いつも、糖質制限食に
ついて、わかりやすく
解説してくださって
ありがとうございます。
さて、私は食後二時間の
血糖値を140mg以内に
とどめることを目標
にしています。
今日の昼食時の血糖値は
食前 102mg
食後二時間 135mg
でした。
血糖変動幅は33mgです。
単純性網膜症の進行を
食い止めるための
血糖コントロールは
うまくいっているでしょうか?
ちなみに
プレジョンエクシード
という自己血糖測定器で
はかりました。(アボット)
ついて、わかりやすく
解説してくださって
ありがとうございます。
さて、私は食後二時間の
血糖値を140mg以内に
とどめることを目標
にしています。
今日の昼食時の血糖値は
食前 102mg
食後二時間 135mg
でした。
血糖変動幅は33mgです。
単純性網膜症の進行を
食い止めるための
血糖コントロールは
うまくいっているでしょうか?
ちなみに
プレジョンエクシード
という自己血糖測定器で
はかりました。(アボット)
2015/03/30(Mon) 18:12 | URL | momo | 【編集】
> 先程こんな文献を見つけました。
> http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html
いやはや・・・
> 飲食歴:アルコール:55才まで:日本酒304合+ビール750mlほぼ毎日、現在はビール350ml3~4日/週、
> 50才まで:牛乳コップ1杯ほぼ毎日
> 肉:好き、甘い物:好きでない、野菜:好きでない、揚げ物:普通
これどこも、糖質制限して無いでしょう。
こんなの、さすがに読む人がどんな冗談?
と判断できないのは問題じゃないかと
> http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html
いやはや・・・
> 飲食歴:アルコール:55才まで:日本酒304合+ビール750mlほぼ毎日、現在はビール350ml3~4日/週、
> 50才まで:牛乳コップ1杯ほぼ毎日
> 肉:好き、甘い物:好きでない、野菜:好きでない、揚げ物:普通
これどこも、糖質制限して無いでしょう。
こんなの、さすがに読む人がどんな冗談?
と判断できないのは問題じゃないかと
2015/03/30(Mon) 20:49 | URL | nao | 【編集】
「真島消火器クリニック」のHPの記事ですが、以前から話題になっています。
最初の図の直下にある↓の文を再確認下さい。
『特に、この2年間は「糖質制限食」を徹底して行い、“トンカツ”をかなり食べた・・とのこと。』
この意味不明な文章には驚きます。どこが「糖質制限」なんでしょうね?
糖質制限をしていない例を挙げておいて「糖質制限は危険だ」という結論は、いささか的外れと言わねばなりません。
随分とごちゃごちゃ書いていますが、前提が間違ってます。私ならとりあえず「無視」します。
最初の図の直下にある↓の文を再確認下さい。
『特に、この2年間は「糖質制限食」を徹底して行い、“トンカツ”をかなり食べた・・とのこと。』
この意味不明な文章には驚きます。どこが「糖質制限」なんでしょうね?
糖質制限をしていない例を挙げておいて「糖質制限は危険だ」という結論は、いささか的外れと言わねばなりません。
随分とごちゃごちゃ書いていますが、前提が間違ってます。私ならとりあえず「無視」します。
2015/03/30(Mon) 22:44 | URL | saty | 【編集】
はじめまして。私は毎日お肉を500グラムは食べています。コメントの血管プラークの話が心配なので、早速エコー検査してみたいのですが、江部先生はご自分の血管エコーを見たことはお有りでしょうか?その診察は信用できますか?心配なので質問させていただきました。よろしくお願い致します。
2015/03/31(Tue) 06:30 | URL | あき | 【編集】
本田 さん
高雄病院の入院患者さんや外来患者さんを対象に
食生活の講座を、水曜日の午前11時~12時まで
隔週で行っています。
高雄病院に問い合わせて、お近くなら来て頂いてよろしいですよ。
高雄病院の入院患者さんや外来患者さんを対象に
食生活の講座を、水曜日の午前11時~12時まで
隔週で行っています。
高雄病院に問い合わせて、お近くなら来て頂いてよろしいですよ。
2015/03/31(Tue) 08:16 | URL | ドクター江部 | 【編集】
あずき さん
①体重減少が非常に緩慢であること・尿中ケトン体が陰性であることから、私の糖質制限は正しく行われていない可能性があるのでしょうか?
各個人の適正体重が、BMI20~25くらいで、それぞれ違います。
糖質制限食実践で体調がよければ、それがその人の適正体重です。
②正しく行われていないのなら、糖質は制限して入ってこない、糖新生が行われていずエネルギーが作られない、脳にとって危険な状態になる恐れがあるのでしょうか?
糖質制限食は、人類の狩猟・採取時代の食生活、すなわち人類本来の食生活であり、人類の健康食ですので
心配ないです。糖新生は必ず誰でも行われています。
2015年03月29日 (日)の本ブログ記事
「糖質制限食で、焼酎を飲んでるのにγ-GTPが改善。糖新生は。」
をご参照いただけば幸いです。
①体重減少が非常に緩慢であること・尿中ケトン体が陰性であることから、私の糖質制限は正しく行われていない可能性があるのでしょうか?
各個人の適正体重が、BMI20~25くらいで、それぞれ違います。
糖質制限食実践で体調がよければ、それがその人の適正体重です。
②正しく行われていないのなら、糖質は制限して入ってこない、糖新生が行われていずエネルギーが作られない、脳にとって危険な状態になる恐れがあるのでしょうか?
糖質制限食は、人類の狩猟・採取時代の食生活、すなわち人類本来の食生活であり、人類の健康食ですので
心配ないです。糖新生は必ず誰でも行われています。
2015年03月29日 (日)の本ブログ記事
「糖質制限食で、焼酎を飲んでるのにγ-GTPが改善。糖新生は。」
をご参照いただけば幸いです。
2015/03/31(Tue) 08:29 | URL | ドクター江部 | 【編集】
みょん さん
素晴らしい改善ですね。
良かったです。
HbA1c11%のことがあったのなら、眼底検査と頸動脈エコーを
念のために調べるといいと思います。
素晴らしい改善ですね。
良かったです。
HbA1c11%のことがあったのなら、眼底検査と頸動脈エコーを
念のために調べるといいと思います。
2015/03/31(Tue) 08:31 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ゆう さん
糖質制限食の良さは、理論面でも実践面でも明らかです。
一方、全く新しい概念ですので、
守旧派、抵抗勢力は必ずあります。
ともあれ、時が解決すると思います。
糖質制限食の良さは、理論面でも実践面でも明らかです。
一方、全く新しい概念ですので、
守旧派、抵抗勢力は必ずあります。
ともあれ、時が解決すると思います。
2015/03/31(Tue) 08:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
れお さん
私は、スーパー糖質制限食で、1回が10~15gのくらいの糖質摂取量です。
間食は1回5gくらいです。
1日合計で。30~40gくらいの糖質摂取量です。
れおさんも、今くらいの糖質摂取量でよいと思います。
丁度いい体重は個人差があります。
BMI20~25の間で、一番体調がいい体重がその人の適正なのだと思います。
糖質制限食なら適正体重で落ち着くと思います。
私は、スーパー糖質制限食で、1回が10~15gのくらいの糖質摂取量です。
間食は1回5gくらいです。
1日合計で。30~40gくらいの糖質摂取量です。
れおさんも、今くらいの糖質摂取量でよいと思います。
丁度いい体重は個人差があります。
BMI20~25の間で、一番体調がいい体重がその人の適正なのだと思います。
糖質制限食なら適正体重で落ち着くと思います。
2015/03/31(Tue) 08:52 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ミヤ さん
そのサイトに
『特に、この2年間は「糖質制限食」を徹底して行い、“トンカツ”をかなり食べた・・とのこと。』
とありますが、これは少なくともスーパー糖質制限食ではないですね。
豚カツの衣は糖質そのものです。
たまに豚カツを食べても少量にするのが糖質制限食です。
また、このサイトのような一例報告ですと、いろんな要素が入ってきますので
因果関係は不明です。
以下の研究は35万人の研究ですから、1例報告とは信頼度がまるで違います。
コホート研究
21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease. Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.
色付きの文字
そのサイトに
『特に、この2年間は「糖質制限食」を徹底して行い、“トンカツ”をかなり食べた・・とのこと。』
とありますが、これは少なくともスーパー糖質制限食ではないですね。
豚カツの衣は糖質そのものです。
たまに豚カツを食べても少量にするのが糖質制限食です。
また、このサイトのような一例報告ですと、いろんな要素が入ってきますので
因果関係は不明です。
以下の研究は35万人の研究ですから、1例報告とは信頼度がまるで違います。
コホート研究
21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease. Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.
色付きの文字
2015/03/31(Tue) 09:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
momo さん
とても上手にコントロールできていると思います。
とても上手にコントロールできていると思います。
2015/03/31(Tue) 09:03 | URL | ドクター江部 | 【編集】
nao さん
ありがとうございます。
豚カツだけでなく、ビールに日本酒ですか。
これはもう、糖質制限とは似ても似つかぬ食生活ですね。
ありがとうございます。
豚カツだけでなく、ビールに日本酒ですか。
これはもう、糖質制限とは似ても似つかぬ食生活ですね。
2015/03/31(Tue) 09:06 | URL | ドクター江部 | 【編集】
あき さん
頸動脈エコーは信頼できる検査です。
私も実施していますが、プラークはありません。
あきさんも頸動脈エコーをしてみましょう。
それにしても、毎日、お肉500gというのはすごい量ですね。
アバウトですが、魚:肉 が 1:1
くらいが推奨です。
頸動脈エコーは信頼できる検査です。
私も実施していますが、プラークはありません。
あきさんも頸動脈エコーをしてみましょう。
それにしても、毎日、お肉500gというのはすごい量ですね。
アバウトですが、魚:肉 が 1:1
くらいが推奨です。
2015/03/31(Tue) 09:22 | URL | ドクター江部 | 【編集】
http://www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h16/conference-16_05.pdf
◇プラーク
プラークとは血管内腔に限局的に突出した病変で内中膜複合体厚 (IMT) が1.1mm以上あって突出しているもの
<輝度> エコー所見により、以下の3種に分類される
① Hyperechoic (石灰化)、石灰化があると狭窄率の判定ができない。
② Isoechoic (線維化)、
③ Lowechoic (プラーク内出血、脂質):不安定なプラークである。
上記①②は非可逆的で、改善することは困難です。③は可逆的で、改善可能です
◇治療法
Ⅰ:薬剤によるもの
ロバスタチン、EPAが有効です
http://www.jmedj.co.jp/article/detail.php?article_id=15745
Ⅱ:食餌療法によるもの
糖質制限食により、例えばLDL/HDL比が改善されれば、改善可能です
Ⅲ:サプリメントによるもの
プロルベインDRをコウノメソッドでは推奨しています
◇プラーク
プラークとは血管内腔に限局的に突出した病変で内中膜複合体厚 (IMT) が1.1mm以上あって突出しているもの
<輝度> エコー所見により、以下の3種に分類される
① Hyperechoic (石灰化)、石灰化があると狭窄率の判定ができない。
② Isoechoic (線維化)、
③ Lowechoic (プラーク内出血、脂質):不安定なプラークである。
上記①②は非可逆的で、改善することは困難です。③は可逆的で、改善可能です
◇治療法
Ⅰ:薬剤によるもの
ロバスタチン、EPAが有効です
http://www.jmedj.co.jp/article/detail.php?article_id=15745
Ⅱ:食餌療法によるもの
糖質制限食により、例えばLDL/HDL比が改善されれば、改善可能です
Ⅲ:サプリメントによるもの
プロルベインDRをコウノメソッドでは推奨しています
2015/03/31(Tue) 22:23 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
プラークの解説、ありがとうございます。
プラークの解説、ありがとうございます。
2015/04/01(Wed) 14:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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