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糖質制限食と花粉症とブドウ糖ミニスパイク
【15/02/15 はなこ

糖質制限と花粉症

江部先生

福岡在住の者です。
昨年12月から、とあるきっかけで糖質制限を始めて2ヶ月が経過致します。
私が主患ですが、我が家の中学三年の娘のことです。

娘は、生後間もなく乳児湿疹が悪化し、痒みが酷く掻きむしることにより肌が割れ浸出液が出て、身体もパンパンに腫れておりました。血液検査のアレルギー数値は、それは凄いものでした。

当時福岡、熊本と病院を何箇所も渡りましたが改善せず、北里の東洋医学会研究所の漢方医に藁を掴む思いで5ヶ月の娘を抱えて通院を開始しました。漢方を処方頂き、煎じて私が系母乳投与致しました。1月に初めて受診し、3月お雛様を初飾りした頃より、娘の痒みが治り始め、それから3歳近くまで漢方とお付き合い致しました。現在肌は白く、綺麗です。

ただし、中学に入って通学に片道二時間かかる学校に上がってから、時折熱を出したり、咳が止まらず次第に喘息のような症状があらわれ、喘息を止める吸引薬とシールを持ち歩くようになりました。

私が糖質制限を行うようになり、家族も従って糖質低めのタンパク質をしっかりとる食事をするようになってから、毎年かかっていたインフルエンザにもかからず(娘の隣の席の子が罹患した)、風邪すらひかず、そして今年は暖かい福岡は花粉が飛び始めているのにも関わらず、娘は咳も鼻水もないのです。血液検査では、アレルギー反応数値振り切れているのに驚きです。

15年前のお雛様の頃に感じた治るかも?と同じ予感しています。

その凄すぎる糖質制限をもっと勉強したく、大分前日入りし伺います。】



はなこさん。
コメント、そして大分講演会へのご参加、ありがとうございます。

赤ちゃんがアトピーでも、煎じ薬は到底飲めません。

そんなときお母さんに煎じ薬を飲んでいただいて、母乳からの漢方効果を期待するというやり方は、なかなかリーズナブルと思います。高雄病院でも、ときにそうすることがあります。

あるいは、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんには漢方の浴剤を処方することもあります。
ともあれ、娘さんのアトピーが改善して良かったです。

糖質制限食実践で、花粉症や気管支喘息がでなくなったのも素晴らしいですね。

近年の糖尿病関係の話題として、『空腹時血糖値と食後高血糖値の差(ブドウ糖スパイク)が大きいほど、リアルタイムに大血管の内皮が傷害されて動脈硬化になりやすく、将来心筋梗塞の危険性が高まる』という説が有力となっています。

糖尿病の人は、当然、ブドウ糖スパイクが大きいわけです。

一方糖尿病がない人でも、糖質を食べれば、糖尿病の人に比べれば小さいとはいえ、食後の血糖値が上昇して大量のインスリンが分泌されます。

私は、この小さなブドウ糖スパイクを、『ブドウ糖ミニスパイク』と呼んでいます。

現代の普通の食生活では、毎日3~5回、食事や間食のたびに、糖質摂取によるブドウ糖ミニスパイクとインスリンの大量分泌が生じます。

とくに精製炭水化物を一人前摂取したら、追加分泌インスリンは基礎分泌の数倍~30倍と大量に出ます。

これは高血糖を防ぐために救急車が出動したようなもので、本来非常事態なのです。

このブドウ糖ミニスパイクとインスリンの過剰分泌が、生体の恒常性をかく乱してホメオスタシスを崩し、アレルギー疾患を悪化させたり、将来の生活習慣病のもととなります。

過去世界中にいろんな食事療法がありましたが、経験的に有効とされているものは、玄米菜食、ゲルソン療法、甲田療法など、基本的にブドウ糖ミニスパイクが比較的少ないという一点で一致しています。

特に生野菜と生玄米粉だけという甲田療法では、ブドウ糖ミニスパイクは極めて少ないです。

私は現在、世界に氾濫する生活習慣病の元凶は、精製炭水化物やジャンクフードによるグルコースミニスパイクとインスリン過剰分泌と考えています。

糖質制限食により、グルコースミニスパイクとインスリン過剰分泌がなくなり、生体はホメオスタシスを取り戻し、自然治癒力も回復し高まり、アレルギー症状を始めとして様々な生活習慣病の症状が改善します。

スーパー糖質制限食なら、お魚、お肉など美味しいものをたくさん食べても、「甲田療法」よりも、さらにブドウ糖ミニスパイクが少ないのです。

娘さんも、糖質を減らすことで、アレルギーなど生活習慣病の悪循環が断ち切れたのだと思います。

これからも、ご家族で美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
チョコレート
いつも江部先生のブログを参考にさせて頂いています。
糖尿病と診断は受けていませんが、境界型か血糖値高めと認識しています。
一回の食事につき、糖質20グラム以内との事ですが、昼食に3グラム位の糖質を摂取、間食にチョコといちごで糖質10グラム程度の糖質を摂取して大丈夫でしょうか。
最近1週間、子供の友チョコを一緒に食べてしまい、間食で糖質を7グラムから15グラムとってしまう事がありました。昼食は糖質3グラム以内でしたが。心配になりました。問題はないでしょうか。お忙しい中すみません。
2015/02/17(Tue) 11:09 | URL | さより | 【編集
糖質制限食とカーボローディング
江部先生、いつもブログ記事を拝見し参考にさせて頂いております。

先日減量を行おうと考えココナッツオイル、、CLA、アーモンド、魚油等の脂質を主体とした糖質制限食を開始いたしました。
(タンパク質摂取量は1日160g程度、体重約72kg)

私は大学でテニスをしているのですが、トレーニングが好きで頻繁に高強度のトレーニングやスプリントを行っています。こうした運動の直後はグルコースとホエイプロテインを補給していますが、他の時間帯は殆ど炭水化物は摂取しておりません。

少しずつケトン食へ適応してきたと感じているのですが、こうした糖質制限食下においてトレーニング前後のみカーボローディングする事のリスクはあるのでしょうか。長文で申し訳ありませんが、ご教示頂ければ幸いです。
2015/02/17(Tue) 15:06 | URL | 田中 | 【編集
Re: チョコレート

さより さん

1回の食事の糖質量が、20g以下、
1回の間食の糖質量が、5g以下
というのが一つの目安です。

これに準じたり、応用したりして、美味しく楽しく糖質制限食を続けて頂けば幸いです。

「昼食に3グラム位の糖質を摂取、間食にチョコといちごで糖質10グラム程度の糖質を摂取」
「子供の友チョコを一緒に食べてしまい、間食で糖質を7グラムから15グラムとってしまう事がありました。昼食は糖質3グラム以内」


大丈夫と思います。
2015/02/17(Tue) 17:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食とカーボローディング
田中 さん

最高強度の運動以外は、普通食よりケトン食が優位です。

最高強度の運動の前後だけ糖質を摂取するのであれば、リスクはないと思います。

2014年07月16日 (水)の本ブログ記事
「ケトン食で、オフロード自転車競技者の運動能力が向上」
をご参照いただけば幸いです。
2015/02/17(Tue) 17:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生

早速のご返信ありがとうございます。
オフロード自転車競技者の記事、拝見いたしました。
自分の体のコンディションを観察しながら、糖質制限を続けてみたいと思います。ありがとうございました!
2015/02/17(Tue) 19:22 | URL | 田中 | 【編集
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